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第5章 フローズン・ファンタズム
47 三度目のお茶会
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透子ちゃんが消えてしまったのを見送ってから、私は森の方へと向き直った。
見た目はただの森で、大きさも特段変わりのない普通サイズのもの。
でもきっとあの奥に『お姫様』がいるであろうことは何となく感じられたし、透子ちゃんも奥へ行くようにと言っていた。
だから私は別段迷うことなく森へと足を向けた。
慣れ親しんだ場所にぶらりと出かけるような気楽さで。
木々が生い茂る深い森の中へと、ポツリと歩いて行った。
そんな時だった。森の入り口で小さな光が揺らめいているのが見えた。
淡く白く輝く光の玉のようなものが、木々の間からチラチラと見え隠れしている。
まるで私のことを盗み見ているようでもあり、逆に私を誘っているようにも感じられた。
私がそちらに目を向けてみれば、白い光はパチパチと瞬いた。
まるで喜びを表しているかのように、忙しなく動いている。
あれが何だかはさっぱりわからなかったけれど、でもどうしても気になってしまって、私は白い光の玉に寄って行った。
私が近付くと、白い光はより一層喜ぶようにその輝きを揺らして、そしてまるで元気の良い小型犬みたいに私の周りをくるくると回った。
何だかじゃれつかれているようで悪い気はしなかった。
それに白い光から感じる温かさのようなものが、私はとても心地良く思えたから。
私はこの温もりを知っている。包み込んで受け取れて、いつでも寄り添ってくれるようなこの温もりを。
「────晴香……?」
思わずその名前が口に出た。
確証があったわけではない。ただ、私を包み込んでくれるこの温もりを持った輝きが、どうしてだか晴香を連想させた。
私の呟きに白い光は答えなかった。
と言っても、そもそも光に答える術なんてないんだけれど。
白い光はひとしきり私の周りをくるくると回って満足したのか、一度私の顔の前で笑うように瞬くと、ゆらゆらと森の奥の方へと漂って行った。
「案内、してくれるのかな……」
行く先を照らすように少し前を行く白い光に、私は付いていくことにした。
何故だかあの光は信頼できる。私の心がそれを直感した。
白い光の後を追うように森の中に足を踏み入れた瞬間、視界が急にぐらりと揺れた。
立ち眩みでもしたのかと一瞬思ったけれど、そうではなかった。
森が、空間が、世界が揺れていた。今目の前にあるものが、その形を、在りようを変えていた。
でもその揺れはほんの一瞬のことで、気が付けば治っていた。
そしてその後目の前に広がっていたのは、あの巨大過ぎる光景だった。
この森に入る一瞬前までは普通の大きさの森だったのに、一歩足を踏み入れた瞬間、以前見た巨大な森に変貌していた。
ビルのようにそびえ立つ太く逞しい木々。私の背丈を優に超える、覆い被さるような草花。
自分が突然小人になってしまったと思ってしまうくらいに、辺りの光景は一変した。
それでも前を漂う白い光の大きさはわからないので、辛うじて自分のサイズ感が変わったわけではないということはわかった。
「相変わらず、ここは何でもありだ……」
自分の心の中ながら、これはいかがなものか、と少し頭を悩ませる。
いくら心は揺れ動くものだとしても、これは些か情緒が不安定なんじゃないだろうか。
でも森そのものは不動の静けさを保っているし、ざわめきなどかけらもない。
そういった意味では、心象風景としては凪いでいて良いのかな……?
白い光にゆらゆらと誘われて歩いていると、やがて開けた場所にたどり着いた。
何もかもが大き過ぎるこの森の中で、開けたその真ん中には私とサイズ感が同じテーブルと椅子が並べられている。
見覚えがあるものだ。とてもよく覚えている。あの上に並べられたお茶とお菓子も変わってない。
「あ……!」
そして思った通り、椅子の一つには彼女が座っていた。
髪を下ろして白いワンピースを着た、どこか幼く見えるもう一人の私。
かつて私が『まほうつかいの国』にいて、お姫様と呼ばれていた時の記憶と力が切り離されて生まれたもの。
彼女は椅子にちょこんと腰掛けて、ゆったりと穏やかにお茶を飲んでいた。
私がその姿を見つけた瞬間、私の少し前を行っていた光がぴゅーっと彼女の元まで飛んで行った。
そしてさっき私にしたように、まるでじゃれ付くように彼女の周りをクルクルと回った。
彼女はそれを楽しそうに笑いながら目で追っている。
やがて落ち着いた白い光をその手の光に乗せて、少し会話しているようにうんうんと頷いていたかと思うと、不意にこちらを向いた。
『お姫様』の彼女は、私のことを見つけるとパァっと笑みをこぼして、反対の手をこちらに向けて大きく振ってきた。
その光景を見たらなんだか心がじんと熱くなってしまって、私は残りの距離を走り抜けた。
走ったそのまま飛びつくと、『お姫様』はびっくりした声を上げながらもしっかりと私を受け止めてくれた。
ぎゅっと強く抱きしめると、まるで母親のように私の背中をポンポンと叩いてくれた。
「久しぶり。また会えたね」
「よかった、また会えて……! 前にここに来た時はあなたがいなくて……。あなたの存在は感じていたけれど、でもどうなっちゃったのかって心配だったよ……」
前回ここへ来た時は、ドルミーレが私に接触するため、私たちの間に立つ『お姫様』を取り込んでいた。
その後私に力を貸してくれていたのは恐らく『お姫様』だったから、消えてしまったりということはないだろうとは思っていたけれど。
でもこうしてまた会うことができてとてもホッとした。
「あの時はごめんなさい。わたしがしっかりしていれば、あなたがあの人に触れてしまうことはなかったのに。でも、今はこうしてまたここにいるから」
「ううん、それはいいの。あの人は……とても恐ろしい人ではあったけど、会ったことでわかったこともあったし────それよりも私、あなたに言わないといけないことが……!」
ガバッと体を離して私が慌てて言うと、『お姫様』は困ったように笑った。
少し幼く見えるとはいえ、その顔は私と全く同じもの。
私と瓜二つの顔でそんな顔をされると、何だかとても気恥ずかしくなってしまう。
私がまるでとてもお子様みたいだ。
「うん。色々お話しよう。だから、どうぞ座って」
少し子供っぽくもどこか余裕のある『お姫様』に促されて、私はおずおずとテーブルを跨いだ向かいの席に座った。
私が椅子に座ったのを見届けると、『お姫様』の傍に揺らめいていた白い光がパタパタと瞬いて、まるで何かを語りかけているようだった。
「────うん、そうだね。じゃあまた後で。ありがとう晴香」
「え────」
『お姫様』はニコニコと微笑みながら衝撃的な言葉を口にして、それを受けた白い光は私の周りをくるりと一周してから木々の奥へとささっと飛んで行ってしまった。
「今のは、やっぱり晴香だったの……?」
「うん。晴香の心は今ここにいてくれている。あなたもそれは、感じていたでしょう?」
「それは……そうだけれど……」
心は形あるもので実在するものだと教わった。
晴香の心は私の心の中にいてくれているのだということも。
でもまさかここで、言葉は交わせなくとも触れ合えるとは思っていなかった。
でもこの森は確かに私の心の中だから、何もおかしい事じゃないんだ。
「あなたもいつか、自分の意思で触れ合えることができるようになるよ。今は多分、思うようにはいかないだろうけど」
『お姫様』はティーポットからカップへと私の分の紅茶を注ぎながら穏やかな声色で言った。
フルーティーな香りに『お姫様』が入れたミルクと砂糖が混ざって、甘くまろやかな香りが漂う。
ここにあのように晴香がいてくれているのならば、確かにいつか心を交わすことができるかもしれない。
それになにより、いつも一緒にいてくれていると実感できる。
それに思えば、透子ちゃんだって森の外だけれどああやっていたわけだし、私に集ってくれている心はそういう風になっているんだ。
差し出されたカップに口をつけると、温かくて甘く蕩けるような深みが心を満たした。
思わずホッと一息つくと、『お姫様』は穏やかに、でもどこか無邪気に微笑んだ。
見た目はただの森で、大きさも特段変わりのない普通サイズのもの。
でもきっとあの奥に『お姫様』がいるであろうことは何となく感じられたし、透子ちゃんも奥へ行くようにと言っていた。
だから私は別段迷うことなく森へと足を向けた。
慣れ親しんだ場所にぶらりと出かけるような気楽さで。
木々が生い茂る深い森の中へと、ポツリと歩いて行った。
そんな時だった。森の入り口で小さな光が揺らめいているのが見えた。
淡く白く輝く光の玉のようなものが、木々の間からチラチラと見え隠れしている。
まるで私のことを盗み見ているようでもあり、逆に私を誘っているようにも感じられた。
私がそちらに目を向けてみれば、白い光はパチパチと瞬いた。
まるで喜びを表しているかのように、忙しなく動いている。
あれが何だかはさっぱりわからなかったけれど、でもどうしても気になってしまって、私は白い光の玉に寄って行った。
私が近付くと、白い光はより一層喜ぶようにその輝きを揺らして、そしてまるで元気の良い小型犬みたいに私の周りをくるくると回った。
何だかじゃれつかれているようで悪い気はしなかった。
それに白い光から感じる温かさのようなものが、私はとても心地良く思えたから。
私はこの温もりを知っている。包み込んで受け取れて、いつでも寄り添ってくれるようなこの温もりを。
「────晴香……?」
思わずその名前が口に出た。
確証があったわけではない。ただ、私を包み込んでくれるこの温もりを持った輝きが、どうしてだか晴香を連想させた。
私の呟きに白い光は答えなかった。
と言っても、そもそも光に答える術なんてないんだけれど。
白い光はひとしきり私の周りをくるくると回って満足したのか、一度私の顔の前で笑うように瞬くと、ゆらゆらと森の奥の方へと漂って行った。
「案内、してくれるのかな……」
行く先を照らすように少し前を行く白い光に、私は付いていくことにした。
何故だかあの光は信頼できる。私の心がそれを直感した。
白い光の後を追うように森の中に足を踏み入れた瞬間、視界が急にぐらりと揺れた。
立ち眩みでもしたのかと一瞬思ったけれど、そうではなかった。
森が、空間が、世界が揺れていた。今目の前にあるものが、その形を、在りようを変えていた。
でもその揺れはほんの一瞬のことで、気が付けば治っていた。
そしてその後目の前に広がっていたのは、あの巨大過ぎる光景だった。
この森に入る一瞬前までは普通の大きさの森だったのに、一歩足を踏み入れた瞬間、以前見た巨大な森に変貌していた。
ビルのようにそびえ立つ太く逞しい木々。私の背丈を優に超える、覆い被さるような草花。
自分が突然小人になってしまったと思ってしまうくらいに、辺りの光景は一変した。
それでも前を漂う白い光の大きさはわからないので、辛うじて自分のサイズ感が変わったわけではないということはわかった。
「相変わらず、ここは何でもありだ……」
自分の心の中ながら、これはいかがなものか、と少し頭を悩ませる。
いくら心は揺れ動くものだとしても、これは些か情緒が不安定なんじゃないだろうか。
でも森そのものは不動の静けさを保っているし、ざわめきなどかけらもない。
そういった意味では、心象風景としては凪いでいて良いのかな……?
白い光にゆらゆらと誘われて歩いていると、やがて開けた場所にたどり着いた。
何もかもが大き過ぎるこの森の中で、開けたその真ん中には私とサイズ感が同じテーブルと椅子が並べられている。
見覚えがあるものだ。とてもよく覚えている。あの上に並べられたお茶とお菓子も変わってない。
「あ……!」
そして思った通り、椅子の一つには彼女が座っていた。
髪を下ろして白いワンピースを着た、どこか幼く見えるもう一人の私。
かつて私が『まほうつかいの国』にいて、お姫様と呼ばれていた時の記憶と力が切り離されて生まれたもの。
彼女は椅子にちょこんと腰掛けて、ゆったりと穏やかにお茶を飲んでいた。
私がその姿を見つけた瞬間、私の少し前を行っていた光がぴゅーっと彼女の元まで飛んで行った。
そしてさっき私にしたように、まるでじゃれ付くように彼女の周りをクルクルと回った。
彼女はそれを楽しそうに笑いながら目で追っている。
やがて落ち着いた白い光をその手の光に乗せて、少し会話しているようにうんうんと頷いていたかと思うと、不意にこちらを向いた。
『お姫様』の彼女は、私のことを見つけるとパァっと笑みをこぼして、反対の手をこちらに向けて大きく振ってきた。
その光景を見たらなんだか心がじんと熱くなってしまって、私は残りの距離を走り抜けた。
走ったそのまま飛びつくと、『お姫様』はびっくりした声を上げながらもしっかりと私を受け止めてくれた。
ぎゅっと強く抱きしめると、まるで母親のように私の背中をポンポンと叩いてくれた。
「久しぶり。また会えたね」
「よかった、また会えて……! 前にここに来た時はあなたがいなくて……。あなたの存在は感じていたけれど、でもどうなっちゃったのかって心配だったよ……」
前回ここへ来た時は、ドルミーレが私に接触するため、私たちの間に立つ『お姫様』を取り込んでいた。
その後私に力を貸してくれていたのは恐らく『お姫様』だったから、消えてしまったりということはないだろうとは思っていたけれど。
でもこうしてまた会うことができてとてもホッとした。
「あの時はごめんなさい。わたしがしっかりしていれば、あなたがあの人に触れてしまうことはなかったのに。でも、今はこうしてまたここにいるから」
「ううん、それはいいの。あの人は……とても恐ろしい人ではあったけど、会ったことでわかったこともあったし────それよりも私、あなたに言わないといけないことが……!」
ガバッと体を離して私が慌てて言うと、『お姫様』は困ったように笑った。
少し幼く見えるとはいえ、その顔は私と全く同じもの。
私と瓜二つの顔でそんな顔をされると、何だかとても気恥ずかしくなってしまう。
私がまるでとてもお子様みたいだ。
「うん。色々お話しよう。だから、どうぞ座って」
少し子供っぽくもどこか余裕のある『お姫様』に促されて、私はおずおずとテーブルを跨いだ向かいの席に座った。
私が椅子に座ったのを見届けると、『お姫様』の傍に揺らめいていた白い光がパタパタと瞬いて、まるで何かを語りかけているようだった。
「────うん、そうだね。じゃあまた後で。ありがとう晴香」
「え────」
『お姫様』はニコニコと微笑みながら衝撃的な言葉を口にして、それを受けた白い光は私の周りをくるりと一周してから木々の奥へとささっと飛んで行ってしまった。
「今のは、やっぱり晴香だったの……?」
「うん。晴香の心は今ここにいてくれている。あなたもそれは、感じていたでしょう?」
「それは……そうだけれど……」
心は形あるもので実在するものだと教わった。
晴香の心は私の心の中にいてくれているのだということも。
でもまさかここで、言葉は交わせなくとも触れ合えるとは思っていなかった。
でもこの森は確かに私の心の中だから、何もおかしい事じゃないんだ。
「あなたもいつか、自分の意思で触れ合えることができるようになるよ。今は多分、思うようにはいかないだろうけど」
『お姫様』はティーポットからカップへと私の分の紅茶を注ぎながら穏やかな声色で言った。
フルーティーな香りに『お姫様』が入れたミルクと砂糖が混ざって、甘くまろやかな香りが漂う。
ここにあのように晴香がいてくれているのならば、確かにいつか心を交わすことができるかもしれない。
それになにより、いつも一緒にいてくれていると実感できる。
それに思えば、透子ちゃんだって森の外だけれどああやっていたわけだし、私に集ってくれている心はそういう風になっているんだ。
差し出されたカップに口をつけると、温かくて甘く蕩けるような深みが心を満たした。
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