330 / 984
第6章 誰ガ為ニ
14 今更
しおりを挟む
「それじゃ、さっさと行くわよ」
「へ?」
徐に立ち上がって手を引いてくる千鳥ちゃんに、私は気の抜けた声を出してしまった。
そんな私に千鳥ちゃんは若干顔をしかめる。
「善は急げって言うでしょ。それにアンタだって、一刻も早く鍵を取り戻したいんじゃないの?」
「それはそう、なんだけど……」
歯切れの悪い答えをする私に、千鳥ちゃんの表情はますます険しくなった。
千鳥ちゃんの言うことはもっともだし、そうすべきだと私も思う。
けれど心に引っかかる一抹の不安が、私の足に力を入れてくれなかった。
「もうどうしたのよ? まだなんか悩みでもあるわけ?」
少し面倒くさそうに眉を寄せながら、千鳥ちゃんは手を放して座り直した。
どかっと乱雑に腰を下ろして、私のことを睨むように見てくる。
「つい今さっきまで、あんなに嬉しそうにしてたじゃないの」
「うん。それは、千鳥ちゃんが協力してくれるのが嬉しくて。ただね、まだ不安といういうか心配事というか……覚悟が決まらなくて」
自分でも情けないと思いつつ、膝の上で手をもじもじとさせてしまう。
千鳥ちゃんはテーブルに頬杖をついて、そんな私をジッと見つめてきた。
その視線は決して非難的なものではなくて、静かながらも私を気遣う労りを感じた。
「そ。話しなさいよ。ちゃんと聞いてあげるから」
「……でも千鳥ちゃん、また知らないとか言ってほっぽり投げない?」
「…………し、しないから。だからさっさと話しなさいよ!」
さっきのことを然程根に持っているわけではないけれど、千鳥ちゃんには前科がある。
一抹の不安を覚えながら指摘すると、千鳥ちゃんはバツが悪そうに少し視線を逸らした。
けれど自分が悪かったとは思っているみたいで、観念したように私の目を見て促してきた。
居心地が悪そうに拗ねた顔をする千鳥ちゃんを見ると、思わず笑みがこぼれそうになる。
あんまり責めても可哀想だし、私は大人しく不安を口にすることにした。
「記憶も力も取り戻したいと思ってる。それは私自身の望みだよ。でもそれと同時に、全てを取り戻すことで今までの自分が変わっちゃうんじゃないかって、それが不安で……」
それは前から思っていたこと。
封印されている本当の記憶と、今の私が持っている改竄された記憶の相違。
全てが解放されたことによって、ドルミーレと私の距離が近付くこと。
そして何より、当時を取り戻したことで私の中の価値観が揺らいでしまうかもしれないこと。
それらが恐ろしくないとは、決して言えない。
「自分の中では、答えをつけていたつもりなんだけどね。何を思い出しても、何を取り戻しても、今までの自分を信じて、今の気持ちを大切にしようって。でも、いざとなると、やっぱり怖くなって」
「…………」
私の吐露を、千鳥ちゃんは何も言わずに聞いていた。
その静かな瞳が何を考えているのかわからない。
不機嫌そうではないけれど、でも何か思うところがあるようには見える。
恐る恐る伺うように視線を向けてみると、千鳥ちゃんは大仰に溜息をついた。
「アンタそれ、私に言う?」
「えっと……」
呆れた声に私は言葉を詰まらせて、すぐに気付いた。
前に私は千鳥ちゃん自身から言われたことがあった。
────アリスはアリス。確固たる自分があって帰る場所があって居場所がある。なのにそれを自分自身がわかってないなんて、私はなんだか気にくわない。
全てを捨てて全てを失って、ただ一人でこちらの世界にやってきた千鳥ちゃんからしてみれば、それは贅沢な悩みなんだ。
どちらにしたって私には全て揃っていて、ただ天秤がどちらに傾いてしまうかを気に病んでいるんだから。
「ごめん千鳥ちゃん。私────」
「謝んなくていいわよ。てか私こそごめん。言い方が悪かった」
私が慌てて謝罪を口にしようとすると、千鳥ちゃんは面倒そうに手を振った。
「いいのよ、それはもう。まぁよくもないけど。でもアンタのお陰で少し楽になったし、そのことはいいのよ。取り敢えずは」
千鳥ちゃんは少し苦い顔をしながら言う。
私が、そして友達が居場所だと言った私の言葉は、少なからずちゃんと彼女の心に残ってくれているみたいだった。
もちろんそれで根本的な解決にはなっていないだろうけれど。
でも千鳥ちゃんがそう言ってくれるのは素直に嬉しい。
「私が言いたいのは、それを私に言ったって仕方ないでしょってこと。だってその結論は、どうしたってアンタ自身でしか出せないんだから────あっ、べ、別にほっぽってるわけじゃないんだからね!」
優しげな笑みで言ったかと思うと、千鳥ちゃんは慌てて取り繕うように早口になった。
さっき私に指摘されたことを気にしているみたい。
その切り替えの早さに私は思わず苦笑した。
「でもさ、それはもう他人ではどうしてやることもできないことだし。頑張れとか大丈夫とか、言うのは簡単だけどさ。でもそんなこと言われたって仕方ないでしょ、今更。てか、どうせ霰にもうしこたま言われてんじゃないの?」
流し目でニヤリとした視線を向けてくる千鳥ちゃんに、私は誤魔化しの笑みを返すしかなかった。
氷室さんとも、確かに以前そういう話をした。そしてその時、十分すぎるほどに後押しをしてもらった。
何を取り戻しても、何を思い出しても、そして強大な力に飲み込まれそうになっても、心の繋がりを抱いていれば大丈夫だと。
今の私を望んでくれる友達の支えがあれば、決して私は今を失ったりしないって。
「だから今私に言ってやれることは何もないわ。まぁ精々、その場に連れてってあげることくらいよ」
「うん、そうだね。ありがとう千鳥ちゃん」
不安や心配、恐怖が晴れたわけじゃない。
それはきっとなくなったりなんてしないと思う。
けれどもう私は覚悟を決めたじゃないか。
それにその覚悟を後押ししてくれて、信じてくれている友達がいる。
今のこの一抹の不安に揺れている場合じゃない。
私のすべきことは、もう決まっているんだから。
それにいつも私はそうやって、くよくよして悩んで問題を先送りにしている。
だから私はいつも後手に回って受け身になってしまっているんだ。
でも、いつまでもそういうわけにもいかない。もう、問題から目を逸らすのはやめよう。
「私行くよ、レイくんの所に。それで鍵を取り返して、全部取り戻す。だから千鳥ちゃん、私を連れてって」
「まったく、世話が焼けるわねぇ」
心を決めて立ち上がり、笑顔を作って手を伸ばす。
千鳥ちゃんは呆れたような顔をしつつも、薄く笑みを浮かべながら私の手を握って立ち上がった。
その表情は、まるで年上のお姉さんのように優しげに思えた。
くよくよするのはもうやめにしよう。
私を信じて支えてくれる友達の気持ちが、きっと私を導いてくれるから。
「へ?」
徐に立ち上がって手を引いてくる千鳥ちゃんに、私は気の抜けた声を出してしまった。
そんな私に千鳥ちゃんは若干顔をしかめる。
「善は急げって言うでしょ。それにアンタだって、一刻も早く鍵を取り戻したいんじゃないの?」
「それはそう、なんだけど……」
歯切れの悪い答えをする私に、千鳥ちゃんの表情はますます険しくなった。
千鳥ちゃんの言うことはもっともだし、そうすべきだと私も思う。
けれど心に引っかかる一抹の不安が、私の足に力を入れてくれなかった。
「もうどうしたのよ? まだなんか悩みでもあるわけ?」
少し面倒くさそうに眉を寄せながら、千鳥ちゃんは手を放して座り直した。
どかっと乱雑に腰を下ろして、私のことを睨むように見てくる。
「つい今さっきまで、あんなに嬉しそうにしてたじゃないの」
「うん。それは、千鳥ちゃんが協力してくれるのが嬉しくて。ただね、まだ不安といういうか心配事というか……覚悟が決まらなくて」
自分でも情けないと思いつつ、膝の上で手をもじもじとさせてしまう。
千鳥ちゃんはテーブルに頬杖をついて、そんな私をジッと見つめてきた。
その視線は決して非難的なものではなくて、静かながらも私を気遣う労りを感じた。
「そ。話しなさいよ。ちゃんと聞いてあげるから」
「……でも千鳥ちゃん、また知らないとか言ってほっぽり投げない?」
「…………し、しないから。だからさっさと話しなさいよ!」
さっきのことを然程根に持っているわけではないけれど、千鳥ちゃんには前科がある。
一抹の不安を覚えながら指摘すると、千鳥ちゃんはバツが悪そうに少し視線を逸らした。
けれど自分が悪かったとは思っているみたいで、観念したように私の目を見て促してきた。
居心地が悪そうに拗ねた顔をする千鳥ちゃんを見ると、思わず笑みがこぼれそうになる。
あんまり責めても可哀想だし、私は大人しく不安を口にすることにした。
「記憶も力も取り戻したいと思ってる。それは私自身の望みだよ。でもそれと同時に、全てを取り戻すことで今までの自分が変わっちゃうんじゃないかって、それが不安で……」
それは前から思っていたこと。
封印されている本当の記憶と、今の私が持っている改竄された記憶の相違。
全てが解放されたことによって、ドルミーレと私の距離が近付くこと。
そして何より、当時を取り戻したことで私の中の価値観が揺らいでしまうかもしれないこと。
それらが恐ろしくないとは、決して言えない。
「自分の中では、答えをつけていたつもりなんだけどね。何を思い出しても、何を取り戻しても、今までの自分を信じて、今の気持ちを大切にしようって。でも、いざとなると、やっぱり怖くなって」
「…………」
私の吐露を、千鳥ちゃんは何も言わずに聞いていた。
その静かな瞳が何を考えているのかわからない。
不機嫌そうではないけれど、でも何か思うところがあるようには見える。
恐る恐る伺うように視線を向けてみると、千鳥ちゃんは大仰に溜息をついた。
「アンタそれ、私に言う?」
「えっと……」
呆れた声に私は言葉を詰まらせて、すぐに気付いた。
前に私は千鳥ちゃん自身から言われたことがあった。
────アリスはアリス。確固たる自分があって帰る場所があって居場所がある。なのにそれを自分自身がわかってないなんて、私はなんだか気にくわない。
全てを捨てて全てを失って、ただ一人でこちらの世界にやってきた千鳥ちゃんからしてみれば、それは贅沢な悩みなんだ。
どちらにしたって私には全て揃っていて、ただ天秤がどちらに傾いてしまうかを気に病んでいるんだから。
「ごめん千鳥ちゃん。私────」
「謝んなくていいわよ。てか私こそごめん。言い方が悪かった」
私が慌てて謝罪を口にしようとすると、千鳥ちゃんは面倒そうに手を振った。
「いいのよ、それはもう。まぁよくもないけど。でもアンタのお陰で少し楽になったし、そのことはいいのよ。取り敢えずは」
千鳥ちゃんは少し苦い顔をしながら言う。
私が、そして友達が居場所だと言った私の言葉は、少なからずちゃんと彼女の心に残ってくれているみたいだった。
もちろんそれで根本的な解決にはなっていないだろうけれど。
でも千鳥ちゃんがそう言ってくれるのは素直に嬉しい。
「私が言いたいのは、それを私に言ったって仕方ないでしょってこと。だってその結論は、どうしたってアンタ自身でしか出せないんだから────あっ、べ、別にほっぽってるわけじゃないんだからね!」
優しげな笑みで言ったかと思うと、千鳥ちゃんは慌てて取り繕うように早口になった。
さっき私に指摘されたことを気にしているみたい。
その切り替えの早さに私は思わず苦笑した。
「でもさ、それはもう他人ではどうしてやることもできないことだし。頑張れとか大丈夫とか、言うのは簡単だけどさ。でもそんなこと言われたって仕方ないでしょ、今更。てか、どうせ霰にもうしこたま言われてんじゃないの?」
流し目でニヤリとした視線を向けてくる千鳥ちゃんに、私は誤魔化しの笑みを返すしかなかった。
氷室さんとも、確かに以前そういう話をした。そしてその時、十分すぎるほどに後押しをしてもらった。
何を取り戻しても、何を思い出しても、そして強大な力に飲み込まれそうになっても、心の繋がりを抱いていれば大丈夫だと。
今の私を望んでくれる友達の支えがあれば、決して私は今を失ったりしないって。
「だから今私に言ってやれることは何もないわ。まぁ精々、その場に連れてってあげることくらいよ」
「うん、そうだね。ありがとう千鳥ちゃん」
不安や心配、恐怖が晴れたわけじゃない。
それはきっとなくなったりなんてしないと思う。
けれどもう私は覚悟を決めたじゃないか。
それにその覚悟を後押ししてくれて、信じてくれている友達がいる。
今のこの一抹の不安に揺れている場合じゃない。
私のすべきことは、もう決まっているんだから。
それにいつも私はそうやって、くよくよして悩んで問題を先送りにしている。
だから私はいつも後手に回って受け身になってしまっているんだ。
でも、いつまでもそういうわけにもいかない。もう、問題から目を逸らすのはやめよう。
「私行くよ、レイくんの所に。それで鍵を取り返して、全部取り戻す。だから千鳥ちゃん、私を連れてって」
「まったく、世話が焼けるわねぇ」
心を決めて立ち上がり、笑顔を作って手を伸ばす。
千鳥ちゃんは呆れたような顔をしつつも、薄く笑みを浮かべながら私の手を握って立ち上がった。
その表情は、まるで年上のお姉さんのように優しげに思えた。
くよくよするのはもうやめにしよう。
私を信じて支えてくれる友達の気持ちが、きっと私を導いてくれるから。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
ぽっちゃり女子の異世界人生
猫目 しの
ファンタジー
大抵のトリップ&転生小説は……。
最強主人公はイケメンでハーレム。
脇役&巻き込まれ主人公はフツメンフツメン言いながらも実はイケメンでモテる。
落ちこぼれ主人公は可愛い系が多い。
=主人公は男でも女でも顔が良い。
そして、ハンパなく強い。
そんな常識いりませんっ。
私はぽっちゃりだけど普通に生きていたい。
【エブリスタや小説家になろうにも掲載してます】
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~
石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。
ありがとうございます
主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。
転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。
ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。
『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。
ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする
「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。
99歳で亡くなり異世界に転生した老人は7歳の子供に生まれ変わり、召喚魔法でドラゴンや前世の世界の物を召喚して世界を変える
ハーフのクロエ
ファンタジー
夫が病気で長期入院したので夫が途中まで書いていた小説を私なりに書き直して完結まで投稿しますので応援よろしくお願いいたします。
主人公は建築会社を55歳で取り締まり役常務をしていたが惜しげもなく早期退職し田舎で大好きな農業をしていた。99歳で亡くなった老人は前世の記憶を持ったまま7歳の少年マリュウスとして異世界の僻地の男爵家に生まれ変わる。10歳の鑑定の儀で、火、水、風、土、木の5大魔法ではなく、この世界で初めての召喚魔法を授かる。最初に召喚出来たのは弱いスライム、モグラ魔獣でマリウスはガッカリしたが優しい家族に見守られ次第に色んな魔獣や地球の、物などを召喚出来るようになり、僻地の男爵家を発展させ気が付けば大陸一豊かで最強の小さい王国を起こしていた。
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる