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第6章 誰ガ為ニ
84 最後のお茶会
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「そういえば、私の封印が解けるとあなたはどうなるの?」
しばらく二人で呑気なティータイムを過ごしてから、私はふと浮かんだ疑問を口にした。
大きなクッキーを頬張っていた『お姫様』は、もぐもぐ咀嚼しながらまん丸な目で私を見つめた。
「どうなるって、私はあなたに還るだけだよ」
「え?」
ごくんと口の中のものを飲み込んでから、何食わぬ顔で言う『お姫様』。
あまりにも平然に言うものだから、私はその言葉の意味を図りかねた。
「私という存在は、本来ありえないものだから。こうして形を得てあなたと向かい合っているのは、飽くまでここがあなたの心の中で、そういう体をとるのが一番わかりやすいからだよ。だからね、この『私』はそもそも存在しないんだよ。だから、こうして会えるのも多分今回で最後」
「で、でも。あなたはあなたで色んなものを感じてるでしょ? 昔の私として今を見て、沢山のことを感じている、確固たる個じゃないの?」
レオやアリアのことを想って、『お姫様』は心を悩ませていた。
過去と今の狭間に立って、私に力を貸してくれていた。
そこには彼女自身の明確な意思を感じたのに。
けれど『お姫様』は静かに首を横に振った。
「ううん。私はあなたであって、『私』という個は存在しない。前にも言ったでしょ? 私は花園 アリス、あなた自身なんだよ。私はあなたから欠けたパズルのワンピース。それだけを見たら形を持っているように見えるけど、空いた穴にハマれば一つの絵に溶け込んでしまう。私はそういう存在なの」
「そんな…………」
屈託のない笑顔を浮かべる『お姫様』。
そういうものだと理解して、それに何の疑問も抱いていない表情だ。
でも私はそれを、とても寂しいと感じてしまった。
「別に気にする必要はないよ。元々一つだったものがあるべき姿に戻るだけなんだし。これも前に言ったと思うけれど、この状態でも私は私、つまりあなたなんだよ。だからこの私は元に戻ることに対して本当に何の抵抗もないの」
「そういうものなの……?」
「そういうものだよ。まぁ、あなたから分離したこの状態で培った感情の記憶は、還元されないから消えてしまうけれど。でもそれはあなたにとっては必要のないものだし」
「…………」
それこそが、私には引っかかってしまうんだけれど。
元が同じ私だといっても、分離して異なる感情を抱いていたら、それはもう別の存在じゃないかって。
でもきっと、私がいくらそれを言っても『お姫様』は否定する。
そういうものなんだって、笑顔で言うんだろうな。
「じゃあ、じゃあさ……」
それでもいまいち納得がいかなくて、私は食い下がるように口を開いた。
本人がそういうものだと言っているんだから、それでもいいのかもしれないけれど。
でも、やっぱりそんなの寂しいから。
「私の封印が解けて、記憶と力を持ったあなたが還ってきても、私があなたを忘れないから。こうやって向かい合って、私に沢山力を貸してくれたあなたという存在を、私は絶対忘れないから。そうしたらきっと……」
それに何の意味があると言われたらそれまで。
でもただ還ってきて、はいそれでおしまいというのは嫌だから。
彼女のその想いを、気持ちを、心を残すことができないとしても。
ここにこうしていたことを私が覚え続けていれば、それは決してなかったことにはならないと思うから。
私の自己満足に過ぎないのかもしれないけれど。
でも、こうしてここにいる『お姫様』が、まるではじめからなかったもののようになるのは嫌だったから。
私がまとまらない言葉を紡ぐと、『お姫様』はやんわりと笑った。
その幼げな顔には少しだけ似つかわしくない、少し大人びた笑みだった。
「ありがとう。自分で言うのもなんだけれど、そんな風に強く、優しい心に成長できていてよかった。この時まで先延ばしにした意味があったよ」
「えっと、あの……」
一人で納得するように頷く『お姫様』に、私は戸惑いの視線を向けた。
そんな私に気付いた彼女は、すぐに子供っぽい無邪気な笑みへと変わった。
「今のあなたになら全てを託せるなってことだよ。今のあなたなら、この力も、運命も、偽りも真実も、全部受け止められる。私みたいな不確かな存在のことも想ってくれるんだから、絶対大丈夫だよ」
不安を覚える私をよそに、『お姫様』はニカッと笑う。
それは空元気や強がりなんかではなくて、心からの信頼を寄せるものだった。
過去の私が、私を離れて見守ってくれていた私が、全幅の信頼を寄せてくれている。
全身全霊、その存在の全てを持って、あらゆるものを私に託してくれるんだ。
それは私自身のことだけど、でもやっぱり今はどこか他人事のように思えて。
だからこそ、私はその想いに応えるつもりでいかないといけないんだ。
私が知らない真実の記憶。その時の想い、当時の出会い。
それを全部受け止めて、その間の空白に埋められた偽りの記憶に向き合わなければいけない。
その全てを理解すれば私は、今の私にとって何が一番大切なのかがわかるかもしれない。
それを、『お姫様』は望んでいる。
私にならできると信じてくれている。
彼女にとって未来であり現在の私に、希望を抱いてくれている。
ならもう私は、躊躇わない。
「わかった。全部全部、私が受け止めるよ。あなたが持つ記憶も、力も、それにその想いも。全部私が受け止めて、必ずこの先に繋がるから」
覚悟を決めてそう宣言すると、『お姫様』は小さく頷いた。
笑みを保ったまま、しかしその瞳は真剣だ。
「封印が解けて、あなた自身が全てを取り戻せば、あなたの心は以前と同じように丸裸になる。この五年間は、私が封印と共に堰き止めていたけれど、それがなくなれば彼女の手はあなたに簡単に届いてしまう」
「ドルミーレ、だね……」
「今だって、彼女がその気になれば私を介してあなたに干渉できているけれど、それでも丸裸よりはだいぶマシだったの。だから、それだけは気をつけてね」
高く幼げな声で語られるその言葉は、けれどとても重みがあった。
私の深奥に眠るドルミーレという存在に対して、最大級の警戒心を抱いている声。
そこに私は、とても不吉なものを感じた。
でも、今から臆していても仕方がない。
『始まりの魔女』ドルミーレ。全ての元凶である彼女と向き合う時は、いずれ必ずくるとわかっているんだから。
私が自分自身の運命と向かい合うということは、私の中に眠る力、つまりみんなが求める力と向き合うってことだから。
そこに恐怖がないわけではないけれど。
でもそれは必要なことだから。
私はそのことから決して逃げないつもりだ。
「ありがとう。彼女がどれだけ強くても、どれだけ凄くても、私は負けないよ。だって私は私。私は花園 アリスなんだから。ドルミーレなんて、知らないよ」
「うん。その調子だよ」
グッと気合を入れて拳を握る。
強大な力を持つドルミーレが、どうして私なんかの中にいるのか知らないけれど。
これは私の身体で私の心で私の人生だ。
好き勝手になんてさせない。振り回されてなんてやるもんか。
そう気持ちを固めた時、急激に頭がぼんやりとしてきた。
ここを離れる時間。目を覚ます合図だ。
そんな私を見て、『お姫様』は時間だね、と立ち上がった。
そしてテーブル越しに手を伸ばし、その小さな手で私の手を握った。
「バイバイ。一緒に、頑張ろうね」
返事をしようと思ったけれど、もう意識は朦朧としていて、私はうまく言葉を紡げなかった。
けれど霞みゆく視界の中で、『お姫様』が満足そうに微笑んでいるのが見えて、もう言葉は不要だと悟った。
だから私は沈みゆく意識の中で、ただ一言、ありがとうと感謝を浮かべた。
私たちにはもう、それで十分だった。
だって、彼女は私なんだから。
────────────
しばらく二人で呑気なティータイムを過ごしてから、私はふと浮かんだ疑問を口にした。
大きなクッキーを頬張っていた『お姫様』は、もぐもぐ咀嚼しながらまん丸な目で私を見つめた。
「どうなるって、私はあなたに還るだけだよ」
「え?」
ごくんと口の中のものを飲み込んでから、何食わぬ顔で言う『お姫様』。
あまりにも平然に言うものだから、私はその言葉の意味を図りかねた。
「私という存在は、本来ありえないものだから。こうして形を得てあなたと向かい合っているのは、飽くまでここがあなたの心の中で、そういう体をとるのが一番わかりやすいからだよ。だからね、この『私』はそもそも存在しないんだよ。だから、こうして会えるのも多分今回で最後」
「で、でも。あなたはあなたで色んなものを感じてるでしょ? 昔の私として今を見て、沢山のことを感じている、確固たる個じゃないの?」
レオやアリアのことを想って、『お姫様』は心を悩ませていた。
過去と今の狭間に立って、私に力を貸してくれていた。
そこには彼女自身の明確な意思を感じたのに。
けれど『お姫様』は静かに首を横に振った。
「ううん。私はあなたであって、『私』という個は存在しない。前にも言ったでしょ? 私は花園 アリス、あなた自身なんだよ。私はあなたから欠けたパズルのワンピース。それだけを見たら形を持っているように見えるけど、空いた穴にハマれば一つの絵に溶け込んでしまう。私はそういう存在なの」
「そんな…………」
屈託のない笑顔を浮かべる『お姫様』。
そういうものだと理解して、それに何の疑問も抱いていない表情だ。
でも私はそれを、とても寂しいと感じてしまった。
「別に気にする必要はないよ。元々一つだったものがあるべき姿に戻るだけなんだし。これも前に言ったと思うけれど、この状態でも私は私、つまりあなたなんだよ。だからこの私は元に戻ることに対して本当に何の抵抗もないの」
「そういうものなの……?」
「そういうものだよ。まぁ、あなたから分離したこの状態で培った感情の記憶は、還元されないから消えてしまうけれど。でもそれはあなたにとっては必要のないものだし」
「…………」
それこそが、私には引っかかってしまうんだけれど。
元が同じ私だといっても、分離して異なる感情を抱いていたら、それはもう別の存在じゃないかって。
でもきっと、私がいくらそれを言っても『お姫様』は否定する。
そういうものなんだって、笑顔で言うんだろうな。
「じゃあ、じゃあさ……」
それでもいまいち納得がいかなくて、私は食い下がるように口を開いた。
本人がそういうものだと言っているんだから、それでもいいのかもしれないけれど。
でも、やっぱりそんなの寂しいから。
「私の封印が解けて、記憶と力を持ったあなたが還ってきても、私があなたを忘れないから。こうやって向かい合って、私に沢山力を貸してくれたあなたという存在を、私は絶対忘れないから。そうしたらきっと……」
それに何の意味があると言われたらそれまで。
でもただ還ってきて、はいそれでおしまいというのは嫌だから。
彼女のその想いを、気持ちを、心を残すことができないとしても。
ここにこうしていたことを私が覚え続けていれば、それは決してなかったことにはならないと思うから。
私の自己満足に過ぎないのかもしれないけれど。
でも、こうしてここにいる『お姫様』が、まるではじめからなかったもののようになるのは嫌だったから。
私がまとまらない言葉を紡ぐと、『お姫様』はやんわりと笑った。
その幼げな顔には少しだけ似つかわしくない、少し大人びた笑みだった。
「ありがとう。自分で言うのもなんだけれど、そんな風に強く、優しい心に成長できていてよかった。この時まで先延ばしにした意味があったよ」
「えっと、あの……」
一人で納得するように頷く『お姫様』に、私は戸惑いの視線を向けた。
そんな私に気付いた彼女は、すぐに子供っぽい無邪気な笑みへと変わった。
「今のあなたになら全てを託せるなってことだよ。今のあなたなら、この力も、運命も、偽りも真実も、全部受け止められる。私みたいな不確かな存在のことも想ってくれるんだから、絶対大丈夫だよ」
不安を覚える私をよそに、『お姫様』はニカッと笑う。
それは空元気や強がりなんかではなくて、心からの信頼を寄せるものだった。
過去の私が、私を離れて見守ってくれていた私が、全幅の信頼を寄せてくれている。
全身全霊、その存在の全てを持って、あらゆるものを私に託してくれるんだ。
それは私自身のことだけど、でもやっぱり今はどこか他人事のように思えて。
だからこそ、私はその想いに応えるつもりでいかないといけないんだ。
私が知らない真実の記憶。その時の想い、当時の出会い。
それを全部受け止めて、その間の空白に埋められた偽りの記憶に向き合わなければいけない。
その全てを理解すれば私は、今の私にとって何が一番大切なのかがわかるかもしれない。
それを、『お姫様』は望んでいる。
私にならできると信じてくれている。
彼女にとって未来であり現在の私に、希望を抱いてくれている。
ならもう私は、躊躇わない。
「わかった。全部全部、私が受け止めるよ。あなたが持つ記憶も、力も、それにその想いも。全部私が受け止めて、必ずこの先に繋がるから」
覚悟を決めてそう宣言すると、『お姫様』は小さく頷いた。
笑みを保ったまま、しかしその瞳は真剣だ。
「封印が解けて、あなた自身が全てを取り戻せば、あなたの心は以前と同じように丸裸になる。この五年間は、私が封印と共に堰き止めていたけれど、それがなくなれば彼女の手はあなたに簡単に届いてしまう」
「ドルミーレ、だね……」
「今だって、彼女がその気になれば私を介してあなたに干渉できているけれど、それでも丸裸よりはだいぶマシだったの。だから、それだけは気をつけてね」
高く幼げな声で語られるその言葉は、けれどとても重みがあった。
私の深奥に眠るドルミーレという存在に対して、最大級の警戒心を抱いている声。
そこに私は、とても不吉なものを感じた。
でも、今から臆していても仕方がない。
『始まりの魔女』ドルミーレ。全ての元凶である彼女と向き合う時は、いずれ必ずくるとわかっているんだから。
私が自分自身の運命と向かい合うということは、私の中に眠る力、つまりみんなが求める力と向き合うってことだから。
そこに恐怖がないわけではないけれど。
でもそれは必要なことだから。
私はそのことから決して逃げないつもりだ。
「ありがとう。彼女がどれだけ強くても、どれだけ凄くても、私は負けないよ。だって私は私。私は花園 アリスなんだから。ドルミーレなんて、知らないよ」
「うん。その調子だよ」
グッと気合を入れて拳を握る。
強大な力を持つドルミーレが、どうして私なんかの中にいるのか知らないけれど。
これは私の身体で私の心で私の人生だ。
好き勝手になんてさせない。振り回されてなんてやるもんか。
そう気持ちを固めた時、急激に頭がぼんやりとしてきた。
ここを離れる時間。目を覚ます合図だ。
そんな私を見て、『お姫様』は時間だね、と立ち上がった。
そしてテーブル越しに手を伸ばし、その小さな手で私の手を握った。
「バイバイ。一緒に、頑張ろうね」
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けれど霞みゆく視界の中で、『お姫様』が満足そうに微笑んでいるのが見えて、もう言葉は不要だと悟った。
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