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第7話 傍にいたいだけ
月明かりの告白
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……どうしてだろう。
ミナトはいろいろ考えて用心もたくさんする人なのに、あたしの言うことはすぐに信じてくれる。
「どうして?」
「ん?」
「どうして、ミナトはあたしの言うことすぐに信じてくれたり、守ってくれるの?」
気に入ってる、とは言われたけど……それだけで、こんなに命を懸けてくれるのかな。
もちろん、ミナトを疑うわけじゃなくて……単純な疑問。
すると、ミナトは即答した。
「そんなの決まってるよー。好きだから」
「……え?」
ミナトはクス、と微笑む。
薄いカーテン越しの月明かりが、彼を照らす。
「ユメちゃんが気に入ってるし、好きだから」
「ユメちゃんのこと、女の子として、愛してるってことー」
……え。
いや、え……た、確かにデートとかいろいろ言われてた……え、あれって、本気だったの……?
軽い口調だったから、いつもの冗談かと……。
「えー、なにー? あんなにアピールしてるの冗談だと思ってたー? ショック~」
「あ、あの……だって……えと」
「くく、ユメちゃん顔真っ赤。可愛い~」
こんな風に告白されたこと、ないんだもん……。
「おれは最初からそうだよ。ユメちゃんが好きだから守ってるし、傍にいたいだけ。まぁ、男だから? それなりに下心はあるよ?」
「……う」
「下心の部分は分かってるみたいだね? ユメちゃん、初心なのに分かっちゃうんだ~」
ケラケラ笑ってるミナトに真っ赤になる。
あ、あれだけ口に出されれば嫌でも分かる!
「ってか、大事じゃなかったらここまで一緒にいないってー。自分ひとりで逃げてるよー」
それも……そうだよね。
「気持ち伝えるのも大事だよねー。分かった? おれのユメちゃんに対する一途な想い」
「う、はい……でも、あたし……」
そういう目で、見れないよ。
戸惑ってしまったあたしの様子に気付いていたのか、こう言ってきた。
「ま、初心なユメちゃんじゃ答えなんて出せないっしょ? だからさ、1つ質問」
「男としてかはともかく、おれのことは好き?」
それ、は。
コクリ、と頷く。
「それで十分」
「っ」
「当面は、ユメちゃんの騎士でいてあげる。当面は、ね」
ただし、とニヤリと笑った彼は頬を撫でたかと思ったら、親指で唇に触れてきた。
「清廉潔白な騎士なんて、おれには無理だから……下心は隠さない」
「み、ミナト」
「返事は『イエス』か『はい』しかいらない。いつか振り向かせてみせるから覚悟してね? まだまだアプローチしてくからさ」
か、顔が近い……端正な顔が……。
「やっ」
思わず顔を押しのけた。
「ぶっ……もう、可愛いユメちゃん見れないじゃんよー」
「見なくていい!」
「えー」
ミナトの顔を、寝るまでずっと見れなくて。
なのに、ミナトはわざと顔を覗き込んできたから寝室に逃げた。
ミナトは最後までケラケラ笑って……もう!
いじわる! いじわる騎士!
ミナトはいろいろ考えて用心もたくさんする人なのに、あたしの言うことはすぐに信じてくれる。
「どうして?」
「ん?」
「どうして、ミナトはあたしの言うことすぐに信じてくれたり、守ってくれるの?」
気に入ってる、とは言われたけど……それだけで、こんなに命を懸けてくれるのかな。
もちろん、ミナトを疑うわけじゃなくて……単純な疑問。
すると、ミナトは即答した。
「そんなの決まってるよー。好きだから」
「……え?」
ミナトはクス、と微笑む。
薄いカーテン越しの月明かりが、彼を照らす。
「ユメちゃんが気に入ってるし、好きだから」
「ユメちゃんのこと、女の子として、愛してるってことー」
……え。
いや、え……た、確かにデートとかいろいろ言われてた……え、あれって、本気だったの……?
軽い口調だったから、いつもの冗談かと……。
「えー、なにー? あんなにアピールしてるの冗談だと思ってたー? ショック~」
「あ、あの……だって……えと」
「くく、ユメちゃん顔真っ赤。可愛い~」
こんな風に告白されたこと、ないんだもん……。
「おれは最初からそうだよ。ユメちゃんが好きだから守ってるし、傍にいたいだけ。まぁ、男だから? それなりに下心はあるよ?」
「……う」
「下心の部分は分かってるみたいだね? ユメちゃん、初心なのに分かっちゃうんだ~」
ケラケラ笑ってるミナトに真っ赤になる。
あ、あれだけ口に出されれば嫌でも分かる!
「ってか、大事じゃなかったらここまで一緒にいないってー。自分ひとりで逃げてるよー」
それも……そうだよね。
「気持ち伝えるのも大事だよねー。分かった? おれのユメちゃんに対する一途な想い」
「う、はい……でも、あたし……」
そういう目で、見れないよ。
戸惑ってしまったあたしの様子に気付いていたのか、こう言ってきた。
「ま、初心なユメちゃんじゃ答えなんて出せないっしょ? だからさ、1つ質問」
「男としてかはともかく、おれのことは好き?」
それ、は。
コクリ、と頷く。
「それで十分」
「っ」
「当面は、ユメちゃんの騎士でいてあげる。当面は、ね」
ただし、とニヤリと笑った彼は頬を撫でたかと思ったら、親指で唇に触れてきた。
「清廉潔白な騎士なんて、おれには無理だから……下心は隠さない」
「み、ミナト」
「返事は『イエス』か『はい』しかいらない。いつか振り向かせてみせるから覚悟してね? まだまだアプローチしてくからさ」
か、顔が近い……端正な顔が……。
「やっ」
思わず顔を押しのけた。
「ぶっ……もう、可愛いユメちゃん見れないじゃんよー」
「見なくていい!」
「えー」
ミナトの顔を、寝るまでずっと見れなくて。
なのに、ミナトはわざと顔を覗き込んできたから寝室に逃げた。
ミナトは最後までケラケラ笑って……もう!
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