ユメのあとさき

あおあおの部屋

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第10話 この街を救いたい

新たな同行者

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 ――そして、翌朝。

「さあ、皆の者! 出航だ」

 キラキラと朝日を浴びた金髪が光り、本人も煌めきながら船上で宣言する。

「はぁ……」

「ミナト、溜息深いよ……?」

「トーマも嫌なのに、あいつまで……なんでついてくるかなぁ」

「ミナト、了承したじゃない」

「だって、あいつが船の権利チラつかせてくるからー」

 お兄さんが回復して領主の座を返したアンリは、あたしたちに同行したいと申し出てきた。

 ――ケダモノどもと一緒ではユメも休めないだろう。私がオアシスとなり、ユメの癒しとなる。

 当然、ケダモノ2人にとっては邪魔でしかないとのことで拒否……ただ、アンリの方が上手だった。

 ――ほう? いいのかな? この国の船の権限は、領主を退いても私の手の中だ。せっかく苦労して得た船の権利をみすみす逃すのかい? ん?

 あの時の、ミナトの苦々しい顔はたぶん忘れないと思う。

 トーマは海に大はしゃぎし、アンリは高笑いしてる。

「えっと、行先はマリーン……だっけ?」

「そうそう。レイブルって街で2人組の傭兵がいるって噂だからねー。ツインテールのハンマー担いだ女……の人と、双剣の男……リアとシュウっぽいしー」

「アサラはいないのかな」

「いや、いるんじゃないかなー。話に出ないだけで。魔族だから結界ある街だと入れないだろうし、隠れてんじゃない?」

「あ、そっか」

 噂からレイブルへ向かうのがよさそうと判断したあたしたちに、「レイブルへ行くならまずはマリーンだ」とアンリが教えてくれたので、船でそこに向かうことになったんだ。

 マリーンまでは船で半日、そんなにかからなそう。

「ま、着くまでせっかくの船旅楽しもうよー。ユメちゃんは海、初めて?」

「うん。王都から出たことなかったから、話だけ聞いてた」

「アラタとかカヅキ?」

「うん。あとランからも」

 そんな話をしながら、広大な海を眺めるうちに出港の汽笛が鳴った。
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