目が覚めたら【鳥の王】になって無双することになりました

モグラ

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突然

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 翌日……と言っても、ランニングから帰れば4時だった。
シャワーを浴びて学校の支度を終わらせる。


妙な体験をしたなぁ…と夜中のことを思い返す。

「あんた。ジャージ脱ぎっぱにしないの!」
「げ!」
「げ!じゃないの!暇なんだろうし洗濯機一緒に回しておいて。お母さん、お父さんの古代柔道の道場掃除してくるから」
父は古代柔道…魔術や魔力を使わない肉体だけで戦う武道の師範で、道場は人気だ。
どうやら大昔、この国がまだ日本だった頃、栄えていた競技だったみたいだ。
「あー、水曜日か今日。」
のそのそと洗濯機のある脱衣所に向かいランニングに使ったジャージをひろいあげる。

「……あれ。ポケットに何かある。」


━━夜鷹にはこんな言い伝えがある。
心の荒んだものには心を開かず、何をされてもそのを送ることは無い。

一方、心が荒んでいないものには心を開き、善行をすればを送ることがある。

その授け物を頂いたものは必ず強く幸せになれたという。

そのため夜鷹は昔より神のようにして崇められていたそうだ━━━━━━━━


ジャージのポケットには、見知らぬ宝石があった。

手のひらより小さく、昨日の夜鷹の目と同じ緑色をしていた。
その宝石は枠に嵌められていて鷹の羽を思わせる彫刻がなされていた。

「なんだろこれ…昨日の夜鷹が入れたのかな………返さなきゃ」

登校中や帰りに会えるかもしれないため持っていくことにした。

洗濯機を回ししばらくして7時になった。
「お母さん行ってきます!」
「あい!行ってらっしゃい!」
そう毎朝の日課の花に水やりをしながら返される。

家を出て30分。学校に着く。
「あ!おはよー!」
「お!瑠花るかちゃん……おはよぉぉぉ!」
「おぉ…また奢らされた…?」
「うん……ひどいよ……昨日は2000円搾り取られた……買うって言ってないのに……」
瑠花、この子とそのお友達だけは私の癒しだった。小さくて可愛くて妹のように可愛いのだ。
「はい!飴ちゃん食べて!」
「ふぇ……!ありがとう…!」
「元気だして!」
玄関口にいる先生に挨拶して上履きに履き替えると他の友達がいた。
理央りおちゃんと紗理菜さりなちゃんだ。

「おはよー!」
「おはよう!」

「2人ともおはよ~…あ、4時間目体育だね~」
「そうじゃん!」
「朝ジャージ準備したって言ってたのに忘れてんの」
「そうなん!」
「4時間目じゃあお腹すいちゃうよ……」
「やーい理央のくいしんぼ」
「ちょっと!」
和気あいあいと話しながら教室に行く。

「よ!森宮」
「あーおはよー」
昨日の乞食野郎だ。
「4時間目体育だるくねー?」

この学校の体育は他校よりガチっている。
騎士団やギルドがあり、そこへ志願する在校生が多く、卒業して活躍する人が多くいるらしい。

そのため育成するために引退した団員やギルドで活躍した人が体育教師として教えてくれるという本格的な学校となっている

HRホームルームが終わり授業も3時間目終わりまで激流に流されていくようにすぎていく。

「今日何?戦闘模擬?」
「あーそうじゃん」
戦闘模擬は実際の戦闘を想定した訓練のようなものだ。

「フリースタイルなだけマシか……」

手早く着替えて体育館に行くといきなり攻撃を喰らいそうになる。

咄嗟の判断でドアと攻撃の隙間から片手でハンドスクランプのようなもので躱す。

「━おうおうおーう!この授業は授業じゃねーぞー!マジな戦闘だと思えー!」
このムキムキでゲームに出てくるようなファイター男は熱血体育教師だ。
大月 道おおつき どうこの人は元ギルド員のNo.…20?辺の人だ。
上位No.100 はかなり難しい道ですごい……らしい。

それ以下も上り詰めるにはそれなりの努力が必要だ。圏外は確か…2000辺りから下だったか。

「び、びっくりしたぁ~」
「そうだよ…気ぃ抜いてた…」
「この授業挨拶ないからなぁ」

「あまっちょれるなぁ!遅れたやつは1点の減点!」

体が震えるほどのうるささだ。

「今日の戦闘はこれだ!返事は!?」

「「「押忍!」」」

「押忍!!!今日は体育教師対お前らだ!」
それを合図にほかの体育教室5人が出てくる。

「うわぁ」
「げぇ…」
「めんどくせぇやつやん」

「めんどくせぇいうなよ……だが、お前らじゃまだひよこが鶏に喧嘩売るのと同じだ。ハンデとして利き手を使わないでやろう!」

「……帰ろっか」
「にこにこしながら言うな」
と言いながらも体育館から出ようとする。

「待ちやがれひよこ共」
「頑張ったら粗品をやろう。」
「アイスクリームだ」

「「「やります!」」」

「これで世間通用すんのかね…?」
「しっ……」

━━━━━数十分後

「おめぇらおせえぞ!攻撃を避けながら体育館5週だ!」

「「「押忍!すみませんでした!」」」


「……ん?何だこの妙な気配…」

【動体視力強化】周りの状況を遅く捉えることができる強化魔法

「……!」

誰だ。お前ら。先生、気付け……!


「先生!学校関係者の誰でもない人が授業に混ざっている!今すぐ中止してください!」

「……あ!?まさか!?」

先生も動体視力強化をようやく使って認識したようで、その場にいたものはみんな止まって静かになる。

「よーやく気が付いたなぁ!平和ボケ人民!」

「大人しくアタシらの言うこと聞きな!」

テロ組織について一通り学んできたが見たことの無い紋章の組織だ。
見たところ3人だけのようだ。
 
「なんだお前ら……用のないものたちは今すぐ出ていけ!」
「あっれぇ……?アタシらにそんなクチ聞いていいのかな?」

「…………」

(あれ、あの子……)
偉く美人だが黒を基調とした風貌でとがっているファッションをしている。
私らと同年代のように見える。

「……ワルいね。お前ら生徒には申し訳ねーがこの学校を潰す。私らの名をあげる行為にもなるんだ」

その子の威圧感は凄まじくその場が凍るような緊張感が走った。

「アビゲータ。エコー。行けるか?」

「あぁ。」
「お前らは逃げ…」
その瞬間出口という出口が突如現れた地盤に塞がれる。

「いいか?今お前らは人質。この学校全体を乗っ取られてるんだ。…身の程を知れ。ダナー……」
「おいエコー」
「すまんな。癖だ。」
そんな小声の会話が聞こえたが向き直り襲いかかってくる。

ヌルく突然な……所謂、テロが巻き起こったのだ
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