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8歳
ルディ第1皇子side
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クラウスが連れてきた弟と言うやつ。
こいつも可哀想だよなぁ。親の不貞で知らねぇところに連れてこられて。
無駄に闇魔法の才能があるせいでクラウスという名の悪魔に気に入られて。
俺はもうクラウスに魂も権力も渡しちまったからなぁ。自分の意思だ。別に後悔してない。
俺は一生ちやほやして敬われて贅沢に生きたい。だからクラウスに全部渡しても特に問題ない。
でもこいつは違ぇ。勝手に大人に連れてこられて、そこに住んでた悪魔に気に入られて。…不憫すぎる。
運ねぇよなぁ。こんなとこまで連れてこられてさ。
アバズレの息子とか言うからどんな馬鹿が来るのかと思えばめっちゃ良い奴。クラウスと違って性格悪くねぇし。親達と違って非常識なこともしない。なにより先生に言われたことを黙々とこなしてサボろうとしない。それだけで尊敬できる。
俺とクラウスなんて一日目でどうサボろうか考えてたのに。
先生達もそれだけでこいつを良い奴認定して今だってクラウスと魔法のセンセイであるマーティンがやり合ってる間、休ませてやってる。俺たちの時はこんなことなかった。終わった瞬間魔力を絞りだせ。剣をにぎれ。と脅された。やらなきゃ後ろからバカスカ撃たれて死にかけるし。
テオはほんといい子ちゃんすぎる。
「テオ、あまりクラウスのこと重荷に思うなよ。あいつは天才だ。」
「はい。理解しています。それでも兄上の隣に立てるような人間になりたいんです。」
うーわ。めっちゃ良い奴じゃん。それともクラウスが猫かぶってるだけか?
クラウスなんて「逆らえないくらい可愛がるの。」つってたぞ?
そんなやつにこんないい弟ができるのかよ。いいなぁ。羨ましすぎる。
俺の弟なんていつあっても親を殺した仇みたいに睨んでくるんだよな。なんでそんなに嫌われてんだか。
俺より才能あるしそんな敵意剥き出しにすることねぇのになぁ。
まぁ、皇位は譲らねぇけど。そのためにクラウスと仲良くしてんだし。
「殿下も剣術の天才だとすごい有名ですよ。」
「へー。大会にも出たことねぇのになんで広まってるんだか。それ言うならクラウスも有名でなきゃおかしいだろ。」
「そう…ですね。」
「アイツさ、その噂話もコントロールしてんの。俺の母親を使って、俺を持ち上げて自分は目立たないようにしてんの。どう思うよ。」
「…そんなことが可能なんですか?」
「可能にしてんの。あんまり深入りすんなよ。食い潰されちまうぞ。」
テオは少しだけ下を向いてクラウスに似てるけど全然違う雰囲気で笑いかけてきた。
まぁこいつがいいなら口出すこともねぇだろ。
それに真実を知って地獄になるのと、知らなくて幸せになれるなら幸せな方がいい。それでいいと思う。
どうなってもクラウスはテオを手放すつもりはねぇみたいだし。
クラウスがなんか魔法を放つ気配を感じたから念の為に光魔法で防御癖を作る。
手合わせが始まる前にクラウスが闇魔法で防御壁作ってたけど念の為、な。
それと同じくらいにクラウスの魔法名を唱えた。
「アクティース!!」
聞いたことがない魔法だが一瞬にして見えてる世界がバラバラになる。綺麗に整えられた訓練場の地面も周囲の木も全部見る影もなくバラバラ。
まじでとんでもねぇ魔法作り出したな…アイツ。
こいつも可哀想だよなぁ。親の不貞で知らねぇところに連れてこられて。
無駄に闇魔法の才能があるせいでクラウスという名の悪魔に気に入られて。
俺はもうクラウスに魂も権力も渡しちまったからなぁ。自分の意思だ。別に後悔してない。
俺は一生ちやほやして敬われて贅沢に生きたい。だからクラウスに全部渡しても特に問題ない。
でもこいつは違ぇ。勝手に大人に連れてこられて、そこに住んでた悪魔に気に入られて。…不憫すぎる。
運ねぇよなぁ。こんなとこまで連れてこられてさ。
アバズレの息子とか言うからどんな馬鹿が来るのかと思えばめっちゃ良い奴。クラウスと違って性格悪くねぇし。親達と違って非常識なこともしない。なにより先生に言われたことを黙々とこなしてサボろうとしない。それだけで尊敬できる。
俺とクラウスなんて一日目でどうサボろうか考えてたのに。
先生達もそれだけでこいつを良い奴認定して今だってクラウスと魔法のセンセイであるマーティンがやり合ってる間、休ませてやってる。俺たちの時はこんなことなかった。終わった瞬間魔力を絞りだせ。剣をにぎれ。と脅された。やらなきゃ後ろからバカスカ撃たれて死にかけるし。
テオはほんといい子ちゃんすぎる。
「テオ、あまりクラウスのこと重荷に思うなよ。あいつは天才だ。」
「はい。理解しています。それでも兄上の隣に立てるような人間になりたいんです。」
うーわ。めっちゃ良い奴じゃん。それともクラウスが猫かぶってるだけか?
クラウスなんて「逆らえないくらい可愛がるの。」つってたぞ?
そんなやつにこんないい弟ができるのかよ。いいなぁ。羨ましすぎる。
俺の弟なんていつあっても親を殺した仇みたいに睨んでくるんだよな。なんでそんなに嫌われてんだか。
俺より才能あるしそんな敵意剥き出しにすることねぇのになぁ。
まぁ、皇位は譲らねぇけど。そのためにクラウスと仲良くしてんだし。
「殿下も剣術の天才だとすごい有名ですよ。」
「へー。大会にも出たことねぇのになんで広まってるんだか。それ言うならクラウスも有名でなきゃおかしいだろ。」
「そう…ですね。」
「アイツさ、その噂話もコントロールしてんの。俺の母親を使って、俺を持ち上げて自分は目立たないようにしてんの。どう思うよ。」
「…そんなことが可能なんですか?」
「可能にしてんの。あんまり深入りすんなよ。食い潰されちまうぞ。」
テオは少しだけ下を向いてクラウスに似てるけど全然違う雰囲気で笑いかけてきた。
まぁこいつがいいなら口出すこともねぇだろ。
それに真実を知って地獄になるのと、知らなくて幸せになれるなら幸せな方がいい。それでいいと思う。
どうなってもクラウスはテオを手放すつもりはねぇみたいだし。
クラウスがなんか魔法を放つ気配を感じたから念の為に光魔法で防御癖を作る。
手合わせが始まる前にクラウスが闇魔法で防御壁作ってたけど念の為、な。
それと同じくらいにクラウスの魔法名を唱えた。
「アクティース!!」
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まじでとんでもねぇ魔法作り出したな…アイツ。
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