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12歳《中等部》
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兵士達がノロノロと外へ向かう。
テオ様も続いて行こうとしてることを確認して僕は中に戻る。ラミアの解剖しなきゃ。最低限心臓と脳みそと血液。できれば卵子が欲しい。上半身が女なだけで雌なのか分からないけど。どうやって数増やしてるんだろ。
それにもしかしたら血液だけで魔法を取り込む錬金術具を作れるかもしれない。
魔法の固定化が叶うかもしれない。
ジャケットを脱いで闇魔法に入れ、代わりに短剣を取り出す。
「兄上。なにをするつもりですか?」
「解剖。血と心臓、脳が欲しいの。汚れるからテオは皆と外に出ときな。」
「俺もします。何をすればいいですか?」
「ん~。じゃあこれ持ってて。この中に内臓入れてくの。」
蛇の中身はよく知らないけど人なら分かる。まだウゴウゴと肉が動いてる人の部分を縦に切る。
やっぱり下半身蛇だから筋肉が動いてるだけなのかな。かっぴらいた内臓は内臓の役割を止めてる。筋肉がヒクヒクって動いてはいる。
人間の上半身は人間そのもの。前世の本で見た通り。僕のレントゲンもこんな感じだった。
心臓の血管を魔法をかけながら切り取る。血抜きしたいけど時間もないから仕方ない。
そのままテオ様に持たせてる箱に保存魔法をかけてから入れる。次に子宮。同じように切り取って入れる。
問題は脳だ。人間と同じならクソ硬いはず。中身を傷つけたくない。困ったなぁ。
顔にかかった血を手の甲で拭き取る。
テオ様に首切り落とされたから少し離れたとこに転がってる。仕方なく持ち上げたら目が合った。やっぱりまだ生きてる。
「テオ、これ生きてるよ。」
「殺します。」
テオ様が怖い。そのうち死ぬだろうに…。いや。楽に殺してあげた方がこの子のためかな。無駄に痛めつけたいわけじゃない。
念入りに魔法の印を頭蓋骨にそってかけていく。万が一にでも脳は傷つけないようにしながらね。
パキンとこ気味のいい音が響いて湿ったものが手のひらに落ちてきた。目をくり抜いて脳が傷つくのも嫌だからそのまま保護魔法をかける。
「よし。」
「まだ生きているようですが。」
「テオの魔法で燃やそうか。こいうとき、僕の魔法は不便だね。テオ、どのくらいの距離なら魔法届く?」
「兄上のように魔法陣を書けば…心配なので視界に入る程度で。」
真面目だなぁ。この調子だと灰すら残るの嫌そう。
義母様も装飾品やドレス、芸術関係だけは目が肥えている。根っこは完璧主義者なんだろう。ネヴィルの冒険者してる姉だって火魔法においては僕が納得するレベルだった。
火の魔法使いは真面目さんが多いのかも。その分頭も硬そうだけど。
「慎重だね。テオの良いところだよ。伸ばそうね。」
「ありがとうございます。」
テオ様はあまり火魔法を使わないから目に焼けつけとかないと。テオ様と一緒に魔法陣を仕込んでく。1番簡単なのは魔力で仕込むこと。罠として役に立つのは地面そのものに仕込むこと。今回は魔力で仕込む方にした。こんな血だらけ泥だらけの所にしゃがみこみたくないもんね。
テオ様に持たせてた箱は中身がこぼれないように結界魔法を加えて僕の空間魔法の中に放り込む。
みっともない格好はできないし自分とテオ様にクリーンの魔法をかけた。
テオ様可愛く微笑んで「ありがとうございます。」だって。僕の魔法なんてテオ様の微笑み見せられたらプライスレスだよ。可愛い。
「…勝てて良かったです。気づくのがもう少し遅れていたと思うと恐ろしい。」
「テオか僕が怪我してたら終わってたね。」
本当はそんな状況から逆転のテオ様の剣技発動だったんだろう。まぁ死人も怪我人も少ない方がいいよね。
でもカッコよかっただろうなぁ。見たかった。今回の一瞬の剣技もかっこよかったけど。
そういえば、テオ様アレだけで剣技覚えられたのかなぁ。
「テオの火魔法は久しぶりだね。」
「あまり使いたくありませんから。」
「そう?綺麗なのに。」
テオ様の目にそっくりで。っていう言葉は飲み込む。きっと綺麗。テオ様みたいに苛烈で全て燃やし尽くす様はきっと綺麗なんだと思う。
「兄上と同じ闇魔法の方を鍛えたいですから。」
えぇ。嬉しいこと言ってくれるじゃん。
「ありがとうね。」
闇魔法便利だ便利だって思ってたけどこんなに感謝したことない。
テオ様とお揃いで産んでくれてありがとうございます。母様。
僕が心の中で天に向かって祈ってたらひらりと指に蝶が舞い降りた。風魔法。そしてアルフレートの魔力。
結界は張ってたけどアルフレートだからか。弱い魔力だからか入ってきちゃったんだね。
でも。はぁ。やっぱりネヴィルは逃げ出したのか。
テオ様がじっと蝶を見て首を傾げたを本当に可愛い。
「テオ、燃やしてくれる?」
「はい。兄上。」
テオ様が魔法を放つために魔物の死体を見てた時にあわせて魔法の蝶を握りつぶした。
テオ様も続いて行こうとしてることを確認して僕は中に戻る。ラミアの解剖しなきゃ。最低限心臓と脳みそと血液。できれば卵子が欲しい。上半身が女なだけで雌なのか分からないけど。どうやって数増やしてるんだろ。
それにもしかしたら血液だけで魔法を取り込む錬金術具を作れるかもしれない。
魔法の固定化が叶うかもしれない。
ジャケットを脱いで闇魔法に入れ、代わりに短剣を取り出す。
「兄上。なにをするつもりですか?」
「解剖。血と心臓、脳が欲しいの。汚れるからテオは皆と外に出ときな。」
「俺もします。何をすればいいですか?」
「ん~。じゃあこれ持ってて。この中に内臓入れてくの。」
蛇の中身はよく知らないけど人なら分かる。まだウゴウゴと肉が動いてる人の部分を縦に切る。
やっぱり下半身蛇だから筋肉が動いてるだけなのかな。かっぴらいた内臓は内臓の役割を止めてる。筋肉がヒクヒクって動いてはいる。
人間の上半身は人間そのもの。前世の本で見た通り。僕のレントゲンもこんな感じだった。
心臓の血管を魔法をかけながら切り取る。血抜きしたいけど時間もないから仕方ない。
そのままテオ様に持たせてる箱に保存魔法をかけてから入れる。次に子宮。同じように切り取って入れる。
問題は脳だ。人間と同じならクソ硬いはず。中身を傷つけたくない。困ったなぁ。
顔にかかった血を手の甲で拭き取る。
テオ様に首切り落とされたから少し離れたとこに転がってる。仕方なく持ち上げたら目が合った。やっぱりまだ生きてる。
「テオ、これ生きてるよ。」
「殺します。」
テオ様が怖い。そのうち死ぬだろうに…。いや。楽に殺してあげた方がこの子のためかな。無駄に痛めつけたいわけじゃない。
念入りに魔法の印を頭蓋骨にそってかけていく。万が一にでも脳は傷つけないようにしながらね。
パキンとこ気味のいい音が響いて湿ったものが手のひらに落ちてきた。目をくり抜いて脳が傷つくのも嫌だからそのまま保護魔法をかける。
「よし。」
「まだ生きているようですが。」
「テオの魔法で燃やそうか。こいうとき、僕の魔法は不便だね。テオ、どのくらいの距離なら魔法届く?」
「兄上のように魔法陣を書けば…心配なので視界に入る程度で。」
真面目だなぁ。この調子だと灰すら残るの嫌そう。
義母様も装飾品やドレス、芸術関係だけは目が肥えている。根っこは完璧主義者なんだろう。ネヴィルの冒険者してる姉だって火魔法においては僕が納得するレベルだった。
火の魔法使いは真面目さんが多いのかも。その分頭も硬そうだけど。
「慎重だね。テオの良いところだよ。伸ばそうね。」
「ありがとうございます。」
テオ様はあまり火魔法を使わないから目に焼けつけとかないと。テオ様と一緒に魔法陣を仕込んでく。1番簡単なのは魔力で仕込むこと。罠として役に立つのは地面そのものに仕込むこと。今回は魔力で仕込む方にした。こんな血だらけ泥だらけの所にしゃがみこみたくないもんね。
テオ様に持たせてた箱は中身がこぼれないように結界魔法を加えて僕の空間魔法の中に放り込む。
みっともない格好はできないし自分とテオ様にクリーンの魔法をかけた。
テオ様可愛く微笑んで「ありがとうございます。」だって。僕の魔法なんてテオ様の微笑み見せられたらプライスレスだよ。可愛い。
「…勝てて良かったです。気づくのがもう少し遅れていたと思うと恐ろしい。」
「テオか僕が怪我してたら終わってたね。」
本当はそんな状況から逆転のテオ様の剣技発動だったんだろう。まぁ死人も怪我人も少ない方がいいよね。
でもカッコよかっただろうなぁ。見たかった。今回の一瞬の剣技もかっこよかったけど。
そういえば、テオ様アレだけで剣技覚えられたのかなぁ。
「テオの火魔法は久しぶりだね。」
「あまり使いたくありませんから。」
「そう?綺麗なのに。」
テオ様の目にそっくりで。っていう言葉は飲み込む。きっと綺麗。テオ様みたいに苛烈で全て燃やし尽くす様はきっと綺麗なんだと思う。
「兄上と同じ闇魔法の方を鍛えたいですから。」
えぇ。嬉しいこと言ってくれるじゃん。
「ありがとうね。」
闇魔法便利だ便利だって思ってたけどこんなに感謝したことない。
テオ様とお揃いで産んでくれてありがとうございます。母様。
僕が心の中で天に向かって祈ってたらひらりと指に蝶が舞い降りた。風魔法。そしてアルフレートの魔力。
結界は張ってたけどアルフレートだからか。弱い魔力だからか入ってきちゃったんだね。
でも。はぁ。やっぱりネヴィルは逃げ出したのか。
テオ様がじっと蝶を見て首を傾げたを本当に可愛い。
「テオ、燃やしてくれる?」
「はい。兄上。」
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