異世界召喚鍛冶師

蛇神

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第一章 異世界召喚鍛冶師、爆誕!!

ナルキス国王

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 5つあるうちの1番高い塔の最上階にあるのが大会議室。大会議室では主に各国の重要人物と外交問題を話し合っている。今日はエルフの国とリザードマンの国のお偉いさんとの会議らしい。

 私たちはその大会議室の入口の扉まで来ていた。鎧に身を包んだデカイ二足歩行のトカゲやメイドのお姉さんや国家騎士団の人たちが扉の前にいた。

「おい!国王に会えないか!?とても危険なことが起きてるかもしれないんだ。」

 それは少し難しいかと…、と扉の前の人たちは困った顔をした。それはしょうがない、他国のお偉いさんの会議だ。いくら国家役職の人だろうと外交に関わることだ…そう簡単に会議をほっぽり出してくるのは難しいだろう。

「これを、ナルキスに渡してくんない??」

 リンさんはカラカラとお茶などを運んできたメイドに小さな紙切れを渡した。

「かしこまりました。」

 メイドは服のはしをつかみ、ペコリとかわいらしくお辞儀し、扉の奥へカラカラと入っていった。
 それを見届けたリンさんはくるりと反転し、みんな帰るよ、と階段を降り始めた。

「いや、帰るよじゃなくて説明して~??」

 キルさんがクネクネとイラつきながらリンさんに言った。私も何が何だか分からなかったので、キルさんの隣でうんうんと頷いた。

「歩きながら話すから、いいから2人とも来て。」

 私とキルさんは頭上にハテナを浮かべながら、リンさんの後を付いて行った。
 大会議室が見えない所までくると、リンさんは口を開いた。

「あそこにいた人たちの中に、リザードマンの国とエルフの国との人がまぎれていたのよ。」

 自分たちの国が不利な状況にならない為にも、私たちが大会議室へ入るを邪魔しようとするだろうし、めんどくさいことになりそうだったからそこから離れたの、と彼女いった。

「でも、それじゃ…」

 大丈夫。とウィンクしたリンさんはドヤァとした。

「さっき、この城に仕えるメイドにナルキスにメモを渡すように頼んだの。」

 メモには禁忌の召喚術や私のことの概要とキルの研究室で待ってると書いてあるそうだ。

「えー?何で僕んとこなの?」
「石板をナルキスに見せようと思って。」

 相変わらず抜け目のない女だ~。とキルさんは褒めてるんだか、けなしているんだか分からない言葉をリンさんにかけた。

 道中、まだ痛みに悶えているアルさんを拾った。アルさんはキルさんを見つけると、後で表出ろと、ドスのきいた声で囁いた。
 
 私たちはキルさんの研究室へ戻り、ナルキス国王が来るのをひたすら待った。

「来た。」

 アルさんは耳をピクリと動かし言った。そして顔を顰めた。

「ナルキスのやつ、うまく出れなかったのか。」

 それが言い終わらないうちに、扉がバン!!と開いた。開いた扉からヒュン!!と白い影が入ってきた。早すぎてよく見えなかったが、羽が見えた。

「おそーい!」「もっと早く出ろよ!」「なんで、一人で来たの!?」

 3人は私の頭の上を見ながら、ブーブー言った。え??と思ったら、ズンと頭に衝撃が走った。お、重い…。何かが頭に乗っかった。爪を立てていて、微妙に痛い。
 本棚の近くの鏡に目をやった。私の頭の上には白いもふもふの可愛らしい梟がとまっていた。

「お前ら、仮にも俺はこの国の王だぞ?言葉遣いには気をつけろ。」

 梟はプンプンといった様子で喋った。
 
 梟が喋った。

 梟は固まっている私の顔を上から覗き込んだ。

「失礼。頭を借りてる。初めまして、俺はこの国の王ナルキス。今はこの子に体を貸してもらっててこんな姿だけど、本体はちゃんとしたヒューマンだよ。大会議室で本体は今頃寝こけてるんじゃないかな~??君は禁忌の召喚術の被害者であってる?」

 私は頷いた。頷いたため私の頭が揺れたらしく、バランスを崩した国王はコロコロと私の膝の上に転げ落ちた。

「ご、ごごご、ごめんなさい!!」

 あぁ、国王になんてことを!?と私は慌てた。慌てた私に国王は落ち着けと言った。

「こんくらい平気さ、この3人組に比べたら可愛いもんだ。」

 …この人たちは国王に何をやっちゃってるんだか…。

「おい!話がずれてるぞ!さっさと本題に戻るぞ!」

 アルさんがイライラと怒った。どうやらキルさんにやられた痛みは治まったらしい。

 私は膝の上に座る小さな小さな国王を見た。

 この世界の中心となる人物だと思うと、太ももへかかる重さがズシリと重くなった感じがした。


 

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