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第一章 異世界召喚鍛冶師、爆誕!!
魔術の転換
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「へー!!考えたことなかったな…」
この記憶を消す魔術はキルさんオリジナルの魔術らしい。
「このヘンテコ国王に頼まれて作ったんだよね~」
理由は聞かない方が身のためだよ~と、キルさんはクネクネと言った。ナルキス国王は無心にキルさんの手首を蝕んだ。
「いだだ!!ちょ、やめてよ~」
自業自得よ、とリンさんは呆れた。私はどういう反応をすれば正解なのか迷い、苦笑いした。
「にしても、よくそんなことが思いついたね。あの魔法陣の法則を反転させれば出来るかもしれない。」
すごいすごいとキルさんは身を乗り出して私の頭をグリグリ撫でた。
「なんで、そんなことが思いついたの??」
不思議そうにリンさんが聞いてきた。アルさんという名前を出すのに少し葛藤があったが、私は吐いた。
「前にアルさんに召喚魔法陣をすべて逆にすれば送還魔法陣ができる的なことを言われて…だから、記憶を消すの逆で記憶を思い出させることも同じ感じかな~??って…」
ほ~!!と3人は感心した。
「ユキちゃん…君さ、どう??魔術師にならない??」
「何言ってんの!?魔法使いだから!!」
「いっそのこと、どっちもっていう選択肢もユキにはあるぞ?」
3人はワーワー自分の意見を言い合っている。アハハと私はまたまた苦笑した。場の空気を読むのはうまい方だとは思うけど…えと…異世界での空気の読み方の本とかって売ってないかな…。
「でもユキ…なんで、思い出させる魔術が必要なんだ??」
それは…
「私が見た夢を思い出させて欲しくて…その夢にもしかしたら何か解決に近づく鍵があるかもしれないし…」
リンさんが私に近づいてきた。そして、隣にストンと座った。
「魔法でも魔術でも、自分の体に害があると本能的に感じ取ると、自分の体を守るために記憶を消去してしまうことがあるの…1回拒絶したことをもう1度受け入れるのはリスクが伴う…」
リンさんはぎゅぅぅっと私を抱きしめた。ふんわりいい香りがした。サラサラの髪の毛が擽ったい。少し自分が震えているのが分かった。全然気づかなかった…怖いんだろうな…私は忘れてても、あの絶望や恐怖を強く強くこの体は覚えてる。…それでも…それでも!心配しているリンさんを私はぎゅぅぅっと抱き締め返した。
「私は…理由が知りたいんです…。なんで私なのか…なんで呼び出したのか…。しょうもない理由だったら承知しませんけどね!!」
ナルキス国王はパタパタ飛んで抱きしめられている私の頭の上にまた乗った。ツンツンと優しく私の頭をついんだ。
「強いね、君は…少し君が羨ましいな…」
言葉の意味はわからないが、褒めているのかな…??
「ユキちゃんのお願いだ!!早急に魔法陣の書き換えをして、名付けて喚起魔術を作るよ!!」
うおおぉぉ!!とキルさんは叫んで部屋を飛び出した。リンさんは私を離した。まだ心配そうに見つめている。
「俺もいつまでも寝てたら流石にまずい…一旦戻るとするか…また来る。」
そういうとバサぁっと彼は器用に扉を開け、部屋を飛び立った。
「…私もまだ終わらせなきゃいけない資料が溜まっているのよね…」
リンさんは心配そうにじーっとまだ見つめている。私はこれからどうすればいいのだろう…??
アルさん…どこいったんだろう…。
リンさんは急に立ち上がってツカツカと部屋の扉の近くまで歩いていった。そこで私のほうにクルリと向き直ってそっと囁いた。
「アル…多分いつものところにいるんだと思う…。ユキちゃん、第3塔の一番上に行ってきて不貞腐れてるアルを連れてきてくれない??」
リンさんは多分私にキッカケをくれたのだ。彼女は頑張ってと口にすると、ヒョイと部屋を出ていった。
第3塔の一番上…第3塔の一番上…
アルさんが出てからの話の内容を聞かせに行く。素晴らしい口述だ。
私はアルさんに嫌われたくない。だけど…アルさんが苦しむのはもっと嫌だ!!!!
この記憶を消す魔術はキルさんオリジナルの魔術らしい。
「このヘンテコ国王に頼まれて作ったんだよね~」
理由は聞かない方が身のためだよ~と、キルさんはクネクネと言った。ナルキス国王は無心にキルさんの手首を蝕んだ。
「いだだ!!ちょ、やめてよ~」
自業自得よ、とリンさんは呆れた。私はどういう反応をすれば正解なのか迷い、苦笑いした。
「にしても、よくそんなことが思いついたね。あの魔法陣の法則を反転させれば出来るかもしれない。」
すごいすごいとキルさんは身を乗り出して私の頭をグリグリ撫でた。
「なんで、そんなことが思いついたの??」
不思議そうにリンさんが聞いてきた。アルさんという名前を出すのに少し葛藤があったが、私は吐いた。
「前にアルさんに召喚魔法陣をすべて逆にすれば送還魔法陣ができる的なことを言われて…だから、記憶を消すの逆で記憶を思い出させることも同じ感じかな~??って…」
ほ~!!と3人は感心した。
「ユキちゃん…君さ、どう??魔術師にならない??」
「何言ってんの!?魔法使いだから!!」
「いっそのこと、どっちもっていう選択肢もユキにはあるぞ?」
3人はワーワー自分の意見を言い合っている。アハハと私はまたまた苦笑した。場の空気を読むのはうまい方だとは思うけど…えと…異世界での空気の読み方の本とかって売ってないかな…。
「でもユキ…なんで、思い出させる魔術が必要なんだ??」
それは…
「私が見た夢を思い出させて欲しくて…その夢にもしかしたら何か解決に近づく鍵があるかもしれないし…」
リンさんが私に近づいてきた。そして、隣にストンと座った。
「魔法でも魔術でも、自分の体に害があると本能的に感じ取ると、自分の体を守るために記憶を消去してしまうことがあるの…1回拒絶したことをもう1度受け入れるのはリスクが伴う…」
リンさんはぎゅぅぅっと私を抱きしめた。ふんわりいい香りがした。サラサラの髪の毛が擽ったい。少し自分が震えているのが分かった。全然気づかなかった…怖いんだろうな…私は忘れてても、あの絶望や恐怖を強く強くこの体は覚えてる。…それでも…それでも!心配しているリンさんを私はぎゅぅぅっと抱き締め返した。
「私は…理由が知りたいんです…。なんで私なのか…なんで呼び出したのか…。しょうもない理由だったら承知しませんけどね!!」
ナルキス国王はパタパタ飛んで抱きしめられている私の頭の上にまた乗った。ツンツンと優しく私の頭をついんだ。
「強いね、君は…少し君が羨ましいな…」
言葉の意味はわからないが、褒めているのかな…??
「ユキちゃんのお願いだ!!早急に魔法陣の書き換えをして、名付けて喚起魔術を作るよ!!」
うおおぉぉ!!とキルさんは叫んで部屋を飛び出した。リンさんは私を離した。まだ心配そうに見つめている。
「俺もいつまでも寝てたら流石にまずい…一旦戻るとするか…また来る。」
そういうとバサぁっと彼は器用に扉を開け、部屋を飛び立った。
「…私もまだ終わらせなきゃいけない資料が溜まっているのよね…」
リンさんは心配そうにじーっとまだ見つめている。私はこれからどうすればいいのだろう…??
アルさん…どこいったんだろう…。
リンさんは急に立ち上がってツカツカと部屋の扉の近くまで歩いていった。そこで私のほうにクルリと向き直ってそっと囁いた。
「アル…多分いつものところにいるんだと思う…。ユキちゃん、第3塔の一番上に行ってきて不貞腐れてるアルを連れてきてくれない??」
リンさんは多分私にキッカケをくれたのだ。彼女は頑張ってと口にすると、ヒョイと部屋を出ていった。
第3塔の一番上…第3塔の一番上…
アルさんが出てからの話の内容を聞かせに行く。素晴らしい口述だ。
私はアルさんに嫌われたくない。だけど…アルさんが苦しむのはもっと嫌だ!!!!
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