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第二章 悪魔と妖精
大幅で歩こう
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「止める…止める…」
私は水が止まるのを意識し、そのまま手を桶の水に突っ込んだ。…その瞬間、私の足元まで氷が張り巡らされた。
「…うがー!また水以外も凍った~!!」
私はズボ!っと桶の氷から手を引っこ抜いた。その拍子に重心が後ろへ傾き、お尻から床に転んだ。足が氷のせいで床にくっついていたのだ。
「あいたた…」
「大丈夫ですかユキ様」
ハクシさんが心配そうに手を差し伸べてきた。私は大丈夫です…スミマセン…とハクシさんの手を掴んだ。細い体の割にハクシさんの力は強くグンと一気に引っ張られた。
「凄いですよユキ様!さっきまで部屋の壁まで氷ってしまっていたのに…大きな進歩です!!」
興奮気味にハクシさんは褒めた。金髪をフリフリさせ、ほっぺを赤く染めていた。美しい…。美人さんのハクシさんに褒められるのはとても嬉しい…が、課題は『桶』の水を氷らせること…。さらに、それを『溶かす』こと…まだまだ道のりは長く、私は自然とため息が出てしまう。
「ハクシさん、またお願いします」
はい、とハクシさんは凍った床に手を置きフッと力を込めた。その瞬間パッと氷が消え、桶の中の氷も元の水に戻っていた。
この魔法はハクシさんの固有魔法で時間を戻す魔法らしい。魔法や魔術は空間をも歪めてしまうそうだ。
便利だな~って私はジーとハクシさんの魔法を見つめた。
「少し休憩しませんか?体力の回復は魔力の回復にも繋がりますよ?」
ハクシさんは心配そうに聞いてきた。先程も同じような質問をされた。常人からしたらこれ以上は危険らしい。
「平気です、まだ全然行けます」
私はハクシさんが何か言う前に桶の中に手を突っ込んだ。私には時間が無い。やらなきゃいけない事がたくさんあるんだ。
二日目のこの魔力の特訓…一日目は肉体的に辛かったが、今回は精神的に辛い…。
確実に進歩しているのが分かるのだか、その進歩のスピードが遅すぎる。もう二日目の魔力の特訓が終わってしまう。あと出来て数回だ…。その数回で完成に近づけなければ。
「止まれ!止まれ!」
私は手先から力を入れた…。
手先から…
パキパキ…パキ…
ゆっくり凍っていくのがわかる。
「…いける!」
そう思ったのが悪かったのか、余計な考えをしてしまい…先ほどと同じような状況になってしまった。
私は凍った床と桶を見て、小さくため息をまたついた。
その時、バン!!と扉が勢いよく開いた。私とハクシさんはビクッと扉の方を向いた。…ナルキス国お…ナルキスがいた。
「ほー…部屋を吹き飛ばしたやつと同一人物とは思えないほど小さくコントロールできるようになったじゃないか」
からかうかのように、ナルキスは桶の周辺を一瞥して私に語りかけた。
「まだ全然だよ」
私はヘラっと笑って答えた。でも、さっきので希望が見えた気がした。あと一、二回でできる気がする。ハクシさんがまた元通りにしてくれ、私はよし!と気合を入れた。
「そうか…ハクシ、ちょっといいか」
「?はい」
ナルキスはハクシさんを連れて部屋を出てしまった。
ポツーンと一人部屋に残されてしまった。
まぁいいでしょう。私は今度は水に手を入れるのではなく手先が水に触れる程度に手先を浸した。
※※※※※※※※※※※※※※※
「何でしょう国王陛下」
相変わらずの美人な妖精だな。と俺はふぅとハクシを見た。ユキもそうだが、ハクシもなぜだかユキのことをたいそう気に入っている。…まぁ、結果オーライか。
「さっき、西の方の砦の兵が壊滅したとの情報が入った。時間的に考えて、壊滅させたやつはこの国に入っていると思われる。まぁ、念のため結界を城にはったから大丈夫だろうが…ユキを頼む。それと、怪しいものの気配を感じたら、すぐ上に伝えるようにシルキーたちにも言っといてくれ。くれぐれも、一人で捕まえようとしないように念を押しといてくれ」
分かりました。とハクシは機械のように答えた。
ユキを頼むと言った時に彼女の瞳に炎が見えたのは…たぶん気のせいだ。そういうことにしとこう…
※※※※※※※※※※※※
「で、出来た…」
桶の中の水だけが綺麗に凍らせることにやっと成功した…!!私は桶を持ち上げ、桶の裏側などを見回した。
「やった、やった!桶はどこも氷っていない!!」
私は桶を持ち上げてクルクル小踊りした。そして、桶を足元に置き手をかざした。
このまま氷を溶かそう!私の最終目標は氷らしてそれを溶かすこと…よし!頑張ろう!
「確か…出した魔力を吸い取るんだよn…」
バーーンン!!
「…」
桶の氷が弾け飛んだ。
ドタドタドタと足音が聞こえ勢いよく扉が開かれた。案の定ハクシさんとナルキスが息を切らしてダイジョブかー!と入ってきた。
ハー、と私は今日何回目か分からないため息を吐いた。
私は水が止まるのを意識し、そのまま手を桶の水に突っ込んだ。…その瞬間、私の足元まで氷が張り巡らされた。
「…うがー!また水以外も凍った~!!」
私はズボ!っと桶の氷から手を引っこ抜いた。その拍子に重心が後ろへ傾き、お尻から床に転んだ。足が氷のせいで床にくっついていたのだ。
「あいたた…」
「大丈夫ですかユキ様」
ハクシさんが心配そうに手を差し伸べてきた。私は大丈夫です…スミマセン…とハクシさんの手を掴んだ。細い体の割にハクシさんの力は強くグンと一気に引っ張られた。
「凄いですよユキ様!さっきまで部屋の壁まで氷ってしまっていたのに…大きな進歩です!!」
興奮気味にハクシさんは褒めた。金髪をフリフリさせ、ほっぺを赤く染めていた。美しい…。美人さんのハクシさんに褒められるのはとても嬉しい…が、課題は『桶』の水を氷らせること…。さらに、それを『溶かす』こと…まだまだ道のりは長く、私は自然とため息が出てしまう。
「ハクシさん、またお願いします」
はい、とハクシさんは凍った床に手を置きフッと力を込めた。その瞬間パッと氷が消え、桶の中の氷も元の水に戻っていた。
この魔法はハクシさんの固有魔法で時間を戻す魔法らしい。魔法や魔術は空間をも歪めてしまうそうだ。
便利だな~って私はジーとハクシさんの魔法を見つめた。
「少し休憩しませんか?体力の回復は魔力の回復にも繋がりますよ?」
ハクシさんは心配そうに聞いてきた。先程も同じような質問をされた。常人からしたらこれ以上は危険らしい。
「平気です、まだ全然行けます」
私はハクシさんが何か言う前に桶の中に手を突っ込んだ。私には時間が無い。やらなきゃいけない事がたくさんあるんだ。
二日目のこの魔力の特訓…一日目は肉体的に辛かったが、今回は精神的に辛い…。
確実に進歩しているのが分かるのだか、その進歩のスピードが遅すぎる。もう二日目の魔力の特訓が終わってしまう。あと出来て数回だ…。その数回で完成に近づけなければ。
「止まれ!止まれ!」
私は手先から力を入れた…。
手先から…
パキパキ…パキ…
ゆっくり凍っていくのがわかる。
「…いける!」
そう思ったのが悪かったのか、余計な考えをしてしまい…先ほどと同じような状況になってしまった。
私は凍った床と桶を見て、小さくため息をまたついた。
その時、バン!!と扉が勢いよく開いた。私とハクシさんはビクッと扉の方を向いた。…ナルキス国お…ナルキスがいた。
「ほー…部屋を吹き飛ばしたやつと同一人物とは思えないほど小さくコントロールできるようになったじゃないか」
からかうかのように、ナルキスは桶の周辺を一瞥して私に語りかけた。
「まだ全然だよ」
私はヘラっと笑って答えた。でも、さっきので希望が見えた気がした。あと一、二回でできる気がする。ハクシさんがまた元通りにしてくれ、私はよし!と気合を入れた。
「そうか…ハクシ、ちょっといいか」
「?はい」
ナルキスはハクシさんを連れて部屋を出てしまった。
ポツーンと一人部屋に残されてしまった。
まぁいいでしょう。私は今度は水に手を入れるのではなく手先が水に触れる程度に手先を浸した。
※※※※※※※※※※※※※※※
「何でしょう国王陛下」
相変わらずの美人な妖精だな。と俺はふぅとハクシを見た。ユキもそうだが、ハクシもなぜだかユキのことをたいそう気に入っている。…まぁ、結果オーライか。
「さっき、西の方の砦の兵が壊滅したとの情報が入った。時間的に考えて、壊滅させたやつはこの国に入っていると思われる。まぁ、念のため結界を城にはったから大丈夫だろうが…ユキを頼む。それと、怪しいものの気配を感じたら、すぐ上に伝えるようにシルキーたちにも言っといてくれ。くれぐれも、一人で捕まえようとしないように念を押しといてくれ」
分かりました。とハクシは機械のように答えた。
ユキを頼むと言った時に彼女の瞳に炎が見えたのは…たぶん気のせいだ。そういうことにしとこう…
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私は桶を持ち上げてクルクル小踊りした。そして、桶を足元に置き手をかざした。
このまま氷を溶かそう!私の最終目標は氷らしてそれを溶かすこと…よし!頑張ろう!
「確か…出した魔力を吸い取るんだよn…」
バーーンン!!
「…」
桶の氷が弾け飛んだ。
ドタドタドタと足音が聞こえ勢いよく扉が開かれた。案の定ハクシさんとナルキスが息を切らしてダイジョブかー!と入ってきた。
ハー、と私は今日何回目か分からないため息を吐いた。
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