Blind Future ~未来が見えるということ~

秀でた執筆者

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異端か異才か

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1978年7月24日ひとつの命が生まれた。
体重は平均体重とほぼ変わらず、血液型もo型
特に変わったところはない。
そう 未来が見えるということ以外は。

1978年7月24日 福岡に生まれる。名は敬。ごく平凡な両親の手の元にこの異才が生まれたのである。
生後一ヶ月まで敬にはとりたてて不思議なことはなかった。当然まだ言葉も喋れないし、むしろ他の子よりも泣くことが多いような子供ですらあった。

生後一年を過ぎた頃。
敬は言葉を喋り出し少し単語を喋れるようになった。ここで事件が起きる。ある昼、福岡市内で敬を連れ公園でゆったりしている母親。
そこにひとりの中年の男性が通りかかり母親が連れている敬を見たあとこう話しかける。

男性「可愛いお子さんですね。おふたりでおでかけですか?」

母親「いえいえ、公園で子供を連れて公園でゆっくりしようと思っただけでして」

男性「そうなんですか。私にも子供がいましてね。あいつがこれっくらいのときのことを思い出してつい話しかけてしまいましたよ」

母親「そうだったんですね。」

男性「すいません。いきなり。では私はこのへんで。」と男性が去ろうとした瞬間。
敬が男性の袖を掴んだ。普段は母親以外にわがままも言わなくなっていた敬の行動に母親は驚き、敬にこう怒る。
母親「なにやってるの。いつもはこんなことするような子じゃないんですけどね。すいません。なんか。いつまで掴んでいるの!離しなさい!」
敬の手をむりやり離した。

敬はまだ覚えたての言葉を必死に喋ろうとしたが顔で訴えるのが精一杯だった。
敬の抵抗むなしく離された手。

男性「気にしないでください。確かにさっきまでおとなしかったのにどうしたんでしょうかね。あー!もうこんな時間ですねそろそろ戻らないと、失礼します。」
母親「はい。お気をつけて」

男性が小走りで道を進んでいくのを横目に敬の顔を見るとまだ不機嫌そうな顔をしている。母親は不思議がりながらも気にせず遊具の方を振り返った。

その時、キキーッ!車のブレーキ音が鳴り響いた。
近寄り見て見るとさっきの男性が轢かれていた。母親は青ざめた。
さっきまでしゃべっていた人間が死んだのだ。母親はとても正気に戻れない。
一方、敬はそうなることがわかっていたかのような顔をしながら母親が青ざめているなか、悲しみの余韻に浸りながらも公園へと一人で戻っていく。


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