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目覚め。
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「秋っっっ!!!!」
叫んでいた。
秋は悪魔を見るかのように、自分の両手を見てから、恐る恐る未知を見た。
「みぃちぃ……俺、みぃちぃ……俺は、オレは、違うの。本当に。オレは、うぅぅぅっ」
未知と目が合うとタガが外れたように、涙がボロボロこぼれだし、狂ったように泣き出した。
「………………秋。落ち着け。何が起きたかハッキリ教えてくれるか?」
「うぅぅぅ。未知……。俺わざとじゃないの。本当に、俺襲われて咄嗟に、持ってたものでっオレっ……」
「正当防衛……でいいんだよな?」
「オレ……やるつもりは。本当だよっ。本当。襲われたんだよ。」
「わかった。わかったよ。」
一瞬でも疑った僕が間違いだった。
だいたいこいつは人を殺せるような性格じゃない。
何よりも心のダメージが大きいのか泣き方が異常だ……。
そして僕の信頼を失いたくないのか、必死に謝る姿。
これが演技なら、俳優を目指した方がいいと思うくらいだ。
「OK。信じるよ。」
「ありがとうっ。ありがっ……うぅっ。ミチィ……」
そうだ。
名札……
「秋、ナフダっ。」
黒い名札。僕にはないのに、
ある行為、人を殺すことで出現する。
そういうことか。
「ミチ。なんか11万って何かな。」
「銀行へ行くぞ。」
「えっ。なんで?」
「ナフダの裏に書かれた、5桁の番号入力すれば裏の口座に行ける。もし、僕の予想が正しければ、お前は11万稼いでいることになるはず。」
「えぇ? 意味わかんないよっ。」
「あのゲームは人を殺すことで、金を稼ぐことができる。」
「ミチ……。」
スニーカーのかかとを踏んだまま、少し荒くドアを開けた。
叫んでいた。
秋は悪魔を見るかのように、自分の両手を見てから、恐る恐る未知を見た。
「みぃちぃ……俺、みぃちぃ……俺は、オレは、違うの。本当に。オレは、うぅぅぅっ」
未知と目が合うとタガが外れたように、涙がボロボロこぼれだし、狂ったように泣き出した。
「………………秋。落ち着け。何が起きたかハッキリ教えてくれるか?」
「うぅぅぅ。未知……。俺わざとじゃないの。本当に、俺襲われて咄嗟に、持ってたものでっオレっ……」
「正当防衛……でいいんだよな?」
「オレ……やるつもりは。本当だよっ。本当。襲われたんだよ。」
「わかった。わかったよ。」
一瞬でも疑った僕が間違いだった。
だいたいこいつは人を殺せるような性格じゃない。
何よりも心のダメージが大きいのか泣き方が異常だ……。
そして僕の信頼を失いたくないのか、必死に謝る姿。
これが演技なら、俳優を目指した方がいいと思うくらいだ。
「OK。信じるよ。」
「ありがとうっ。ありがっ……うぅっ。ミチィ……」
そうだ。
名札……
「秋、ナフダっ。」
黒い名札。僕にはないのに、
ある行為、人を殺すことで出現する。
そういうことか。
「ミチ。なんか11万って何かな。」
「銀行へ行くぞ。」
「えっ。なんで?」
「ナフダの裏に書かれた、5桁の番号入力すれば裏の口座に行ける。もし、僕の予想が正しければ、お前は11万稼いでいることになるはず。」
「えぇ? 意味わかんないよっ。」
「あのゲームは人を殺すことで、金を稼ぐことができる。」
「ミチ……。」
スニーカーのかかとを踏んだまま、少し荒くドアを開けた。
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