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第二章 乙女ゲーム?
俺の秘密
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帰りの馬車で、ヴァルカンとまた2人きりになった。
教会に行く時はあんなに楽しみで明るい空気だったのに、帰りの馬車はこんなにも重い空気になっている。
「……サザンカ様。
失礼ながら、ご質問よろしいでしょうか?」
ヴァルカンが俺に聞いてきた。
どうしましたか?と、返事をする。
「サザンカ様。
もしや、サザンカ様は複数属性持ちではありませんか?」
ギクゥッ
思わず体が強ばってしまった。
「……やはり、そうでしたか。」
今の反応でどうやら俺の答えがわかってしまったみたいだ。
「ヴァルカン…。その通りです。
……1つ、聞きたいのですが、
やはり複数属性持ちは少ないのですか?」
「………そのようなことはございません。中には、1属性以外、全ての属性を持っている方もいらっしゃいますよ。」
「それって…光と闇属性持ちもいる、ということですか?
本では光と闇属性持ちの人間や"精霊"はいないと聞いたのですが、、、」
「えぇ。その通りでございます。
光と闇属性持ちの存在は、精霊王くらいかもしれませんね。
……まあただでさえ光属性や闇属性は数が少ないのですが。」
やはり、闇属性と光属性の両方を持っている人は、いないみたいだ。
「サザンカ様は、光属性か、闇属性持ちでしたか?」
その言葉に、どう答えるべきか迷う。
ヴァルカンは、母上が亡くなる前から、俺の事を気にかけてくれた存在だ。
そんな彼に限って、俺の属性を他人に言いふらすなんてことは、ないと思う。
いや…最悪、公爵や使用人達にバレるのは、もう、しょうがないと思う。
だって、ヴァルカンだって1人の使用人だ。報告しなければならないことだってある。
でも。でも、そうじゃなくて、俺が恐れているのは─···
「サザンカ様。」
名前を呼ばれて、ヴァルカンを見る。
ヴァルカンは、凛然や面持ちで俺を見ていた。
「…サザンカ様は何か勘違いをされているようです。」
教会に行く時はあんなに楽しみで明るい空気だったのに、帰りの馬車はこんなにも重い空気になっている。
「……サザンカ様。
失礼ながら、ご質問よろしいでしょうか?」
ヴァルカンが俺に聞いてきた。
どうしましたか?と、返事をする。
「サザンカ様。
もしや、サザンカ様は複数属性持ちではありませんか?」
ギクゥッ
思わず体が強ばってしまった。
「……やはり、そうでしたか。」
今の反応でどうやら俺の答えがわかってしまったみたいだ。
「ヴァルカン…。その通りです。
……1つ、聞きたいのですが、
やはり複数属性持ちは少ないのですか?」
「………そのようなことはございません。中には、1属性以外、全ての属性を持っている方もいらっしゃいますよ。」
「それって…光と闇属性持ちもいる、ということですか?
本では光と闇属性持ちの人間や"精霊"はいないと聞いたのですが、、、」
「えぇ。その通りでございます。
光と闇属性持ちの存在は、精霊王くらいかもしれませんね。
……まあただでさえ光属性や闇属性は数が少ないのですが。」
やはり、闇属性と光属性の両方を持っている人は、いないみたいだ。
「サザンカ様は、光属性か、闇属性持ちでしたか?」
その言葉に、どう答えるべきか迷う。
ヴァルカンは、母上が亡くなる前から、俺の事を気にかけてくれた存在だ。
そんな彼に限って、俺の属性を他人に言いふらすなんてことは、ないと思う。
いや…最悪、公爵や使用人達にバレるのは、もう、しょうがないと思う。
だって、ヴァルカンだって1人の使用人だ。報告しなければならないことだってある。
でも。でも、そうじゃなくて、俺が恐れているのは─···
「サザンカ様。」
名前を呼ばれて、ヴァルカンを見る。
ヴァルカンは、凛然や面持ちで俺を見ていた。
「…サザンカ様は何か勘違いをされているようです。」
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