40 / 119
第2章 光と「ウール村」
38話 村人との再会
しおりを挟む
【表現方法について】
ヒカリの台詞は全てが『』で表現してあります。
玄人が思ったことや通信している場合は ―― が頭についています。
『――』は、ヒカリが玄人に通信している時の表現です。
以降、よろしくお願いします。
以下、本編です
・・・・・・・・・・・・・・・・・
「そういえば・・・二人は襲われた時、何も持ってなかったけど、荷物とかは持ってなかったの?」
魔石を見ながら、盛り上がっていたルージュとアマリージョに聞いてみた。
「え?、持ってたわよ。でも襲われた時、その場に置いて来ちゃったのよ」
「それってどの辺り?」
「えーと、あっちの方ですかね?」
アマリージョが指しながら答えた。
「そうね。ここから5分くらい歩けば着くと思うわ。でも荷物と言っても大した物じゃないから、別に取りに行かなくてもいいわよ」
「でも方向的に大きく変わるわけじゃないし、一応荷物を取ってからいこうか」
俺はそう言って荷物を抱えて、アマリージョが指さした方へ歩き出した。
『玄人さん。北東3キロ先・・人間です。全部で6名。このまま進みますと、丁度、私たちが向かっている地点で出会うことになります』
「それって・・・」
『方角といい、人数といい、おそらくはお二人を探しに来た村の人のではないでしょうか?』
「そうですね。私たちを心配して見に来たのかも知れません」
アマリージョが答える。
「村の人が? 私たちのことなんて誰も心配なんかしないわよ?」
ルージュは意見が違うようだ。
『もしかしたら、捨てた荷物を見つけて、何かあったと思い探しに来たのかも知れませんね』
「まったく・・・誰が来たって私より弱いくせに・・・」
ルージュは文句を言いながらも、なんだか嬉しそうだ。
「姉さん! それでも心配はさせたと思うから、もし村の人ならちゃんと謝らないとダメよ」
「分かってるわよ・・・もう」
「でも、これが村の人なら合流できて良かったと思うよ。すれ違いで探し続けて、今度は村の人が魔物に 襲われたっことになれば、後味悪いしね」
「そうですね。でもこんな事を思えるのも、元々はクロードさんに助けて頂いたからからなので・・・」
「そうね。それは私も認めるわ」
「そんなの気にしないでいいよ、ホント。俺もこれで村に住めるかも知れないんだし。逆に感謝してもしきれないんだから」
『そうですね。私からもお礼をいいます』
「・・・よし。じゃこれで貸し借りなしってことでいいわね。だから私たちのことはルージュとアマリでいいわよ。私たちもクロードとヒカリって呼ぶから」
「姉さん、それはいくら何でも失礼よ」
アマリージョが慌ててルージュを制した。
「あ、いや・・・そうだね。それでいいよ。これからは対等の付き合いだよ。ルージュもアマリージョ・・・あ、いや、アマリも改めてよろしくね」
「ええ、クロードもヒカリもよろしく」
ルージュがちょっとどや顔なのが気になる。
『はい。ルージュ、アマリ。私もよろしくお願いします』
「ほら、アマリもちゃんと挨拶しなさいよ」
ルージュが急かす。
「はい・・・えーと、クロードさ、・・・クロード。・・・ヒカリ、よろしくお願いします」
アマリージョが、恐縮した様子で言ったので、俺とヒカリは「こちらこそ、よろしく」と二人揃ってやさしく返事をした。
「じゃ急いで荷物を取りに行って、村の人と合流しようか」
「はい」「ええ」
それからすぐに荷物を落としたという場所に到着した。
周囲を見回すと、あちこち争った形跡はあるが、見えるところに荷物はなかった。
「あれ、この辺りだと思うんだけど・・・」
ルージュが木の陰などを探す。
『玄人。来ました。合計6名。視認できるはずです』
「お、見えたよ。アマリ・・・あれは村の人で間違いない?」
視線の先には、先頭に剣を持った男性が2名。一番後ろに1名。
3名の男に挟まれる形で女性が3名がいた。
「えーと・・・・はい。あっ・・そうです。前にいるのが村のポッケルとカテールです。あとは・・はい。みんな知り合いです」
「おーい!!」
ルージュが手を振りながら、大声を張り上げた。
少し先にいた村人がその声に気づき、なにやら話をしたあと、全員揃って
走ってきた。
「「「「「「ルージュ!」」」」」」
アマリージョにも気がつき、声を上げる。
「「「「「「アマリ!!」」」」」」
「ルージュ・・・アマリも本当に無事でよかったよ」
恰幅の良いおばさんがルージュとアマリージョを抱き寄せて喜んでいる。
「ベルタおばさん・・・痛いわよ。力強すぎなのよ」
「ごめんなさい、ベルタさん。本当にご心配をおかけしました」
「いいのよ・・無事なら何でもいいさ。本当によかったよ・・・」
「で、そちらの方は?」
武装した3人の男のうち、一番後ろを歩いていた背の高い男が話しかけてきた。
年は50を過ぎたくらいだろうか。
筋肉モリモリの、ガテン系のオジサンだ。
目は優しそうだけど、顔はちょっと怖い。
「クロードよ。クロード・ハーザキー。私たちがオグルベアに襲われたところを助けてくれたの」
俺が答える前にルージュが答える。
「オグルベア!?じゃあ、やっぱり・・・」
怖い顔のオジサンは、驚いた表情を見せた。
その後少しの沈黙があった後、
「申し遅れました、私はベニートと申します。このたびはルージュとアマリージョを助けて頂き、感謝いたします。あとこっちの丸いのがポッケルと痩せてるのがカテール」
怖い顔の男は自分をベニートと名乗り、横にいる重そうな斧を持った太っちょの男・ポッケルと、細めの剣と安っぽい革の盾を持った細めの男・カテールを紹介した。
二人はベニートと違い、武器と防具に着せられている感じが丸出しだった。
――ねぇヒカリ・・・この二人、年齢も30そこそこっぽいし。武器を持つの慣れてない感じしない?
『――そうですね。魔素量も低いですね。この中ですと私たちを除いて、魔素量はベニートが一番多いです。続いてルージュ、アマリ・・・それから先程二人がベルタと呼んでいた方、それからポッケル、女性二人で・・・最後にカテールです』
――カテール弱くない? 大丈夫?
『――武器があるので何とかなるのではないでしょうか。たしかに魔素量だけだと、カテールというより、マケールですね』
「ぶほっ・・ゲホッゲホッ、ゲホッ・・・あ、ごめんなさい。ちょっと喉が・・すいません。えーとクロードです」
どさくさ紛れで挨拶もしてみた。
ちよっと変な目で見られている気がするけど、なんとか誤魔化せた。
続けて、ルージュとアマリージョを抱き寄せていた太めのおばさんが挨拶をする。
「そして私がベルタ。あと・・・」
「ブリジッタです」
「テアです」
残りの二人が挨拶をしてきた。
ベルタは50歳くらいで、とても優しそうなおばさんだ。
残りの二人は30歳くらい。
聞けば、この女性3人は、森に水汲みに来たらしい。
男3人は水汲みの護衛と森でルージュとアマリージョの手がかりを探すのが目的だったとのこと。
本来、ここまで来る予定ではなかったが、女性3人が荷物が見つかった周辺を探したいというので、6人で森の奥まできたそうだ。
全員、自己紹介を終えると、ベニートが質問してきた。
「不躾な質問で申し訳ないが、クロードさんは、家名があるのか?この辺りじゃ聞かない家名だが・・」
「家名?」
「あっ、先ほどルージュがクロード・ハーザキーと・・・」
「あーっと・・・クロードは貴族じゃないわ。遠い国の出身で家を飛び出してきた放蕩息子なのよ。家名は貴族じゃなくてもある国だそうよ。そう、それで住めるところを探して旅してて、たまたま村の移住者募集を見てやってきたんだって・・・」
ルージュが突然、嘘を並べ立てて説明した。
――もっともらしい嘘だけど、ハーザキーじゃないんだよな・・・そもそも
「そうか、それはすまなかった。ならいいんだ。最近、聞いた事の無い家名の貴族を名乗り、詐欺を働く輩も多いと聞いていてな」
――どんな詐欺師だよ。簡単にバレるだろ、そんなの
「クロードはそんなことしないわよ。ただのアホなお人好しだもの」
ルージュが擁護をする。
――おいおい、それはただの悪口ですぜ、ルージュさん
「まぁ、わかったわかった。すまなかった。とにかくルージュとアマリージョにも会えて目的の一つは達成できたんだ。これで村のみんなも安心するし、良かったよ」
「みなさん、心配かけてごめんなさい」
アマリージョが謝る。
「結局は無事だったんだ・・・何も言わなくていいよ」
ベニートはそう言って、アマリージョの頭を優しくなでた。
その後、3人と1台、それに村人6人は一緒に村に行くことになった。
ルージュとアマリージョは、ベルタ、ブリジッタ、テアの3人と楽しそうにおしゃべりしながら歩いている。
無事に会えてほっとしたのだろう。
皆、笑顔だ。
ベニートたち男三人の護衛衆は、前二人、後一人に別れて周囲を警戒しながら歩いている。
そして、俺はというと誰にも相手にされなくなった。
時々、アマリージョがこちらを気にして、視線を向けてくるが、そのたびに首を振って話しかけなくていいよ、と合図する。
そして、残された俺とヒカリは、歩きながら先程ルージュが作った嘘の話の辻褄合わせを考えながら、村へ向かった。
ヒカリの台詞は全てが『』で表現してあります。
玄人が思ったことや通信している場合は ―― が頭についています。
『――』は、ヒカリが玄人に通信している時の表現です。
以降、よろしくお願いします。
以下、本編です
・・・・・・・・・・・・・・・・・
「そういえば・・・二人は襲われた時、何も持ってなかったけど、荷物とかは持ってなかったの?」
魔石を見ながら、盛り上がっていたルージュとアマリージョに聞いてみた。
「え?、持ってたわよ。でも襲われた時、その場に置いて来ちゃったのよ」
「それってどの辺り?」
「えーと、あっちの方ですかね?」
アマリージョが指しながら答えた。
「そうね。ここから5分くらい歩けば着くと思うわ。でも荷物と言っても大した物じゃないから、別に取りに行かなくてもいいわよ」
「でも方向的に大きく変わるわけじゃないし、一応荷物を取ってからいこうか」
俺はそう言って荷物を抱えて、アマリージョが指さした方へ歩き出した。
『玄人さん。北東3キロ先・・人間です。全部で6名。このまま進みますと、丁度、私たちが向かっている地点で出会うことになります』
「それって・・・」
『方角といい、人数といい、おそらくはお二人を探しに来た村の人のではないでしょうか?』
「そうですね。私たちを心配して見に来たのかも知れません」
アマリージョが答える。
「村の人が? 私たちのことなんて誰も心配なんかしないわよ?」
ルージュは意見が違うようだ。
『もしかしたら、捨てた荷物を見つけて、何かあったと思い探しに来たのかも知れませんね』
「まったく・・・誰が来たって私より弱いくせに・・・」
ルージュは文句を言いながらも、なんだか嬉しそうだ。
「姉さん! それでも心配はさせたと思うから、もし村の人ならちゃんと謝らないとダメよ」
「分かってるわよ・・・もう」
「でも、これが村の人なら合流できて良かったと思うよ。すれ違いで探し続けて、今度は村の人が魔物に 襲われたっことになれば、後味悪いしね」
「そうですね。でもこんな事を思えるのも、元々はクロードさんに助けて頂いたからからなので・・・」
「そうね。それは私も認めるわ」
「そんなの気にしないでいいよ、ホント。俺もこれで村に住めるかも知れないんだし。逆に感謝してもしきれないんだから」
『そうですね。私からもお礼をいいます』
「・・・よし。じゃこれで貸し借りなしってことでいいわね。だから私たちのことはルージュとアマリでいいわよ。私たちもクロードとヒカリって呼ぶから」
「姉さん、それはいくら何でも失礼よ」
アマリージョが慌ててルージュを制した。
「あ、いや・・・そうだね。それでいいよ。これからは対等の付き合いだよ。ルージュもアマリージョ・・・あ、いや、アマリも改めてよろしくね」
「ええ、クロードもヒカリもよろしく」
ルージュがちょっとどや顔なのが気になる。
『はい。ルージュ、アマリ。私もよろしくお願いします』
「ほら、アマリもちゃんと挨拶しなさいよ」
ルージュが急かす。
「はい・・・えーと、クロードさ、・・・クロード。・・・ヒカリ、よろしくお願いします」
アマリージョが、恐縮した様子で言ったので、俺とヒカリは「こちらこそ、よろしく」と二人揃ってやさしく返事をした。
「じゃ急いで荷物を取りに行って、村の人と合流しようか」
「はい」「ええ」
それからすぐに荷物を落としたという場所に到着した。
周囲を見回すと、あちこち争った形跡はあるが、見えるところに荷物はなかった。
「あれ、この辺りだと思うんだけど・・・」
ルージュが木の陰などを探す。
『玄人。来ました。合計6名。視認できるはずです』
「お、見えたよ。アマリ・・・あれは村の人で間違いない?」
視線の先には、先頭に剣を持った男性が2名。一番後ろに1名。
3名の男に挟まれる形で女性が3名がいた。
「えーと・・・・はい。あっ・・そうです。前にいるのが村のポッケルとカテールです。あとは・・はい。みんな知り合いです」
「おーい!!」
ルージュが手を振りながら、大声を張り上げた。
少し先にいた村人がその声に気づき、なにやら話をしたあと、全員揃って
走ってきた。
「「「「「「ルージュ!」」」」」」
アマリージョにも気がつき、声を上げる。
「「「「「「アマリ!!」」」」」」
「ルージュ・・・アマリも本当に無事でよかったよ」
恰幅の良いおばさんがルージュとアマリージョを抱き寄せて喜んでいる。
「ベルタおばさん・・・痛いわよ。力強すぎなのよ」
「ごめんなさい、ベルタさん。本当にご心配をおかけしました」
「いいのよ・・無事なら何でもいいさ。本当によかったよ・・・」
「で、そちらの方は?」
武装した3人の男のうち、一番後ろを歩いていた背の高い男が話しかけてきた。
年は50を過ぎたくらいだろうか。
筋肉モリモリの、ガテン系のオジサンだ。
目は優しそうだけど、顔はちょっと怖い。
「クロードよ。クロード・ハーザキー。私たちがオグルベアに襲われたところを助けてくれたの」
俺が答える前にルージュが答える。
「オグルベア!?じゃあ、やっぱり・・・」
怖い顔のオジサンは、驚いた表情を見せた。
その後少しの沈黙があった後、
「申し遅れました、私はベニートと申します。このたびはルージュとアマリージョを助けて頂き、感謝いたします。あとこっちの丸いのがポッケルと痩せてるのがカテール」
怖い顔の男は自分をベニートと名乗り、横にいる重そうな斧を持った太っちょの男・ポッケルと、細めの剣と安っぽい革の盾を持った細めの男・カテールを紹介した。
二人はベニートと違い、武器と防具に着せられている感じが丸出しだった。
――ねぇヒカリ・・・この二人、年齢も30そこそこっぽいし。武器を持つの慣れてない感じしない?
『――そうですね。魔素量も低いですね。この中ですと私たちを除いて、魔素量はベニートが一番多いです。続いてルージュ、アマリ・・・それから先程二人がベルタと呼んでいた方、それからポッケル、女性二人で・・・最後にカテールです』
――カテール弱くない? 大丈夫?
『――武器があるので何とかなるのではないでしょうか。たしかに魔素量だけだと、カテールというより、マケールですね』
「ぶほっ・・ゲホッゲホッ、ゲホッ・・・あ、ごめんなさい。ちょっと喉が・・すいません。えーとクロードです」
どさくさ紛れで挨拶もしてみた。
ちよっと変な目で見られている気がするけど、なんとか誤魔化せた。
続けて、ルージュとアマリージョを抱き寄せていた太めのおばさんが挨拶をする。
「そして私がベルタ。あと・・・」
「ブリジッタです」
「テアです」
残りの二人が挨拶をしてきた。
ベルタは50歳くらいで、とても優しそうなおばさんだ。
残りの二人は30歳くらい。
聞けば、この女性3人は、森に水汲みに来たらしい。
男3人は水汲みの護衛と森でルージュとアマリージョの手がかりを探すのが目的だったとのこと。
本来、ここまで来る予定ではなかったが、女性3人が荷物が見つかった周辺を探したいというので、6人で森の奥まできたそうだ。
全員、自己紹介を終えると、ベニートが質問してきた。
「不躾な質問で申し訳ないが、クロードさんは、家名があるのか?この辺りじゃ聞かない家名だが・・」
「家名?」
「あっ、先ほどルージュがクロード・ハーザキーと・・・」
「あーっと・・・クロードは貴族じゃないわ。遠い国の出身で家を飛び出してきた放蕩息子なのよ。家名は貴族じゃなくてもある国だそうよ。そう、それで住めるところを探して旅してて、たまたま村の移住者募集を見てやってきたんだって・・・」
ルージュが突然、嘘を並べ立てて説明した。
――もっともらしい嘘だけど、ハーザキーじゃないんだよな・・・そもそも
「そうか、それはすまなかった。ならいいんだ。最近、聞いた事の無い家名の貴族を名乗り、詐欺を働く輩も多いと聞いていてな」
――どんな詐欺師だよ。簡単にバレるだろ、そんなの
「クロードはそんなことしないわよ。ただのアホなお人好しだもの」
ルージュが擁護をする。
――おいおい、それはただの悪口ですぜ、ルージュさん
「まぁ、わかったわかった。すまなかった。とにかくルージュとアマリージョにも会えて目的の一つは達成できたんだ。これで村のみんなも安心するし、良かったよ」
「みなさん、心配かけてごめんなさい」
アマリージョが謝る。
「結局は無事だったんだ・・・何も言わなくていいよ」
ベニートはそう言って、アマリージョの頭を優しくなでた。
その後、3人と1台、それに村人6人は一緒に村に行くことになった。
ルージュとアマリージョは、ベルタ、ブリジッタ、テアの3人と楽しそうにおしゃべりしながら歩いている。
無事に会えてほっとしたのだろう。
皆、笑顔だ。
ベニートたち男三人の護衛衆は、前二人、後一人に別れて周囲を警戒しながら歩いている。
そして、俺はというと誰にも相手にされなくなった。
時々、アマリージョがこちらを気にして、視線を向けてくるが、そのたびに首を振って話しかけなくていいよ、と合図する。
そして、残された俺とヒカリは、歩きながら先程ルージュが作った嘘の話の辻褄合わせを考えながら、村へ向かった。
0
あなたにおすすめの小説
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします
夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。
アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。
いわゆる"神々の愛し子"というもの。
神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。
そういうことだ。
そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。
簡単でしょう?
えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか??
−−−−−−
新連載始まりました。
私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。
会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。
余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。
会話がわからない!となるよりは・・
試みですね。
誤字・脱字・文章修正 随時行います。
短編タグが長編に変更になることがございます。
*タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。
ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
あっとさん
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
宍戸亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました
雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。
気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。
剣も魔法も使えないユウにできるのは、
子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。
……のはずが、なぜか料理や家事といった
日常のことだけが、やたらとうまくいく。
無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。
個性豊かな子供たちに囲まれて、
ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。
やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、
孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。
戦わない、争わない。
ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。
ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、
やさしい異世界孤児院ファンタジー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる