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第2章 光と「ウール村」
67話 招集
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ルージュたちが完全に引っ越してきてから3日がたった。
二人は、最初に内覧した日の午後から、さっそく何度も自分たちの家との往復を繰り返し次の日の夕方にはすっかり荷物を運び終えていた。
内心ちょっと不安に思っていた共同生活だったが、最初にみんなで意見を出し合ってルールを作ったおかげなのか思いのほか快適だった。
特に、リビングでわちゃわちゃ騒いでいるルージュとアマリージョの姿は見ているだけで楽しかった。
『――・・ド! 玄人!! 起きて下さい!』
遠くでヒカリの声が聞こえたような気がした。
――ん・・? あ、おはよう。え・・? 俺、今日・・食事当番じゃないよ・・ ・
無理矢理起こされ、完全に寝ぼけたまま頭が思考停止している。
『――玄人! 寝ぼけてないで起きて下さい!! 緊急事態です! すぐに支度して作戦室へお願いします』
ヒカリの焦ったような、ただならない声色に、急速に頭が覚醒し、ベッドから飛び起きる。
――え? あ、わかった。ごめん、急ぐから!
椅子の上に脱ぎ捨てていた服をとりあえず身につけ、足早にヒカリの部屋に急ぐ。
ノックもそこそこにドアを開け、ヒカリに声をかけようとすると
「おはよう、クロード」
「おはようございます。クロードさん」
ルージュとアマリージョは、すでに起きていたようで、ヒカリを囲んだ状態で席についていた。
「あれ? おはよう、って・・・2人も呼ばれてたの? それにずいぶん早起きだったんだね」
自分とは違い、彼女たちはすぐにでも出かけられるように、すでに身支度をきちんと整えていた。
「私たちは朝から周辺で狩りでもしようかと思って、出かけるところだったんです」
「そしたらヒカリが、これで急に呼び出すから」
アマリージョが説明すると、ルージュが少し迷惑そうにスマホを取り出し、ため息をついた。
――お前は上司から呼び出されて迷惑がる、サボりがちの営業マンか!
ルージュの態度に、心の中でツッコミながら
「そうなんだ、朝から熱心ですごいね。で、ヒカリ。どうしたの?」
話がそれてしまいそうなので、本題を強引に切り出す。
『はい、緊急でお知らせしたいことがあります。現在、6キロほど先なのですが、ゴブリンと思われる魔物が5匹この村へ向かってきています』
「!!!」
俺とルージュとアマリージョが三人同時に息をのんだ。
「えっ、ゴブリン!?って・・・6キロ? それよりも何で?」
使い方に慣れたのか、はたまた能力が上がったのか、知らないうちに6キロ先まで探索できるようになっているヒカリに驚く。
でも、今はそれより先にゴブリンだ。
とりあえずヒカリの探知能力の件はスルーして、ゴブリンが現れた理由を聞いてみた。
「もしかして・・・以前に姉さんが倒したせいですか?」
アマリージョが不安げな様子でヒカリに尋ねる。
『かも知れませんし、が時間もかなり経っていますから、おそらくは関係無いでしょう。しかし、どうしてかは分かりませんが、ゴブリンたちから迷っている気配は感じませんので、やはり目的はこの村かと思います』
「・・・私が思うに、どちらにしろ、そのゴブリンが真っ直ぐ向かって来ているのなら、斥候か、何かから逃げているかのどちらかだわ」
ふと、ルージュに目をやると彼女の雰囲気がなんとなく変わっていた。
あの時見た、別人のようにスイッチが入った顔つきのルージュだった。
「斥候? 斥候って・・・偵察しに来たってこと? でも何で? ってアイツか。でも逃げてくるって・・・あんな化け物が何から逃げてくる必要があるんだ?」
突然の事態に自分だけが混乱し、状況を把握できていない気がして、気持ちばかりが焦ってしまう。
『そうですね。ルージュの言うことが当たりかも知れません』
「え、どういうこと?」
焦って、質問ばかりしている俺・・・情けない。
「つまり、ヒカリさんも姉さんも・・・そのゴブリンは、厄災の眷属・・・つまり以前クロードさんが出会ったオーガの配下のゴブリンと考えている訳ですよね?」
アマリージョが俺を落ち着かせるために、ゆっくりとわかりやすく話し始める。
「それは俺も分かるけど・・・」
「で、その眷属がおそらく討伐軍と戦っていて、眷属がその場から逃げるために、先に斥候を放ったか、または単にそこから逃げてきたゴブリンと考えている。そういうことです」
アマリージョは俺の様子を心配そうに見つめながら、さらに言葉を続ける。
「なるほど」
アマリージョのおかげで、やっと何となく状況を理解できた。
「はぁ・・クロードは勘が鈍いだけじゃなく、やっぱり頭も・・モガッ」
「コラッ! 姉さん!!」
アマリージョが立ち上がり、ルージュの口を手で塞いだ。
『ともかく、アマリの言うことで正解です。そしてこのまま放って置けば、あと20~30分ほとで村に到着してしまいます』
ヒカリはすっかりいつもの状態を取り戻し、冷静に状況を分析しているようだった。
「じゃ、どっちにしてもやらなきゃだめか・・・」
ため息をつきながら肩をすくめる。
「そうね」
「それがいいと思います」
ルージュとアマリージョがうなずきながら同意する。
「ヒカリは、どうしたらいいと思う?」
やはり最終判断は、社長であるヒカリに委ねる。
『私も倒すべきと考えます。ただその場合、後から増援が来る可能性もあります。ですから万が一の事も考えて、なるべく村から離れて倒すべき、と考えます』
「なら、決まりだ。村から離れるためにもこっちから打って出よう。俺は急いで支度するから、ルージュは念のため湧き水とその棚の救急セットをスマホに収納しておいて。アマリージョは悪いけど、先に村長に報告を。準備が出来たら村の入り口に集合しよう」
グズグズ考えていてもしょうがない、腹をくくりルージュとアマリージョに指示を出す。
「はい」
「わかったわ」
二人は同時に返事をすると、一瞬顔を見合わせて椅子から立ち上がった。
『それと玄人。その奥の棚にスマホが5台入っていますから、それを全部収納して持っていってください。あと、私と離れても連絡が出来るように皆さんイヤホンを耳につけて行ってください』
「OK、わかったよ」
大きく深呼吸してから覚悟を決め、椅子から立ち上がる
それから5分後――
村の入り口に集まった俺たちは、3人で村を出て、ゴブリンのいる場所に全速力で向かったのだった。
二人は、最初に内覧した日の午後から、さっそく何度も自分たちの家との往復を繰り返し次の日の夕方にはすっかり荷物を運び終えていた。
内心ちょっと不安に思っていた共同生活だったが、最初にみんなで意見を出し合ってルールを作ったおかげなのか思いのほか快適だった。
特に、リビングでわちゃわちゃ騒いでいるルージュとアマリージョの姿は見ているだけで楽しかった。
『――・・ド! 玄人!! 起きて下さい!』
遠くでヒカリの声が聞こえたような気がした。
――ん・・? あ、おはよう。え・・? 俺、今日・・食事当番じゃないよ・・ ・
無理矢理起こされ、完全に寝ぼけたまま頭が思考停止している。
『――玄人! 寝ぼけてないで起きて下さい!! 緊急事態です! すぐに支度して作戦室へお願いします』
ヒカリの焦ったような、ただならない声色に、急速に頭が覚醒し、ベッドから飛び起きる。
――え? あ、わかった。ごめん、急ぐから!
椅子の上に脱ぎ捨てていた服をとりあえず身につけ、足早にヒカリの部屋に急ぐ。
ノックもそこそこにドアを開け、ヒカリに声をかけようとすると
「おはよう、クロード」
「おはようございます。クロードさん」
ルージュとアマリージョは、すでに起きていたようで、ヒカリを囲んだ状態で席についていた。
「あれ? おはよう、って・・・2人も呼ばれてたの? それにずいぶん早起きだったんだね」
自分とは違い、彼女たちはすぐにでも出かけられるように、すでに身支度をきちんと整えていた。
「私たちは朝から周辺で狩りでもしようかと思って、出かけるところだったんです」
「そしたらヒカリが、これで急に呼び出すから」
アマリージョが説明すると、ルージュが少し迷惑そうにスマホを取り出し、ため息をついた。
――お前は上司から呼び出されて迷惑がる、サボりがちの営業マンか!
ルージュの態度に、心の中でツッコミながら
「そうなんだ、朝から熱心ですごいね。で、ヒカリ。どうしたの?」
話がそれてしまいそうなので、本題を強引に切り出す。
『はい、緊急でお知らせしたいことがあります。現在、6キロほど先なのですが、ゴブリンと思われる魔物が5匹この村へ向かってきています』
「!!!」
俺とルージュとアマリージョが三人同時に息をのんだ。
「えっ、ゴブリン!?って・・・6キロ? それよりも何で?」
使い方に慣れたのか、はたまた能力が上がったのか、知らないうちに6キロ先まで探索できるようになっているヒカリに驚く。
でも、今はそれより先にゴブリンだ。
とりあえずヒカリの探知能力の件はスルーして、ゴブリンが現れた理由を聞いてみた。
「もしかして・・・以前に姉さんが倒したせいですか?」
アマリージョが不安げな様子でヒカリに尋ねる。
『かも知れませんし、が時間もかなり経っていますから、おそらくは関係無いでしょう。しかし、どうしてかは分かりませんが、ゴブリンたちから迷っている気配は感じませんので、やはり目的はこの村かと思います』
「・・・私が思うに、どちらにしろ、そのゴブリンが真っ直ぐ向かって来ているのなら、斥候か、何かから逃げているかのどちらかだわ」
ふと、ルージュに目をやると彼女の雰囲気がなんとなく変わっていた。
あの時見た、別人のようにスイッチが入った顔つきのルージュだった。
「斥候? 斥候って・・・偵察しに来たってこと? でも何で? ってアイツか。でも逃げてくるって・・・あんな化け物が何から逃げてくる必要があるんだ?」
突然の事態に自分だけが混乱し、状況を把握できていない気がして、気持ちばかりが焦ってしまう。
『そうですね。ルージュの言うことが当たりかも知れません』
「え、どういうこと?」
焦って、質問ばかりしている俺・・・情けない。
「つまり、ヒカリさんも姉さんも・・・そのゴブリンは、厄災の眷属・・・つまり以前クロードさんが出会ったオーガの配下のゴブリンと考えている訳ですよね?」
アマリージョが俺を落ち着かせるために、ゆっくりとわかりやすく話し始める。
「それは俺も分かるけど・・・」
「で、その眷属がおそらく討伐軍と戦っていて、眷属がその場から逃げるために、先に斥候を放ったか、または単にそこから逃げてきたゴブリンと考えている。そういうことです」
アマリージョは俺の様子を心配そうに見つめながら、さらに言葉を続ける。
「なるほど」
アマリージョのおかげで、やっと何となく状況を理解できた。
「はぁ・・クロードは勘が鈍いだけじゃなく、やっぱり頭も・・モガッ」
「コラッ! 姉さん!!」
アマリージョが立ち上がり、ルージュの口を手で塞いだ。
『ともかく、アマリの言うことで正解です。そしてこのまま放って置けば、あと20~30分ほとで村に到着してしまいます』
ヒカリはすっかりいつもの状態を取り戻し、冷静に状況を分析しているようだった。
「じゃ、どっちにしてもやらなきゃだめか・・・」
ため息をつきながら肩をすくめる。
「そうね」
「それがいいと思います」
ルージュとアマリージョがうなずきながら同意する。
「ヒカリは、どうしたらいいと思う?」
やはり最終判断は、社長であるヒカリに委ねる。
『私も倒すべきと考えます。ただその場合、後から増援が来る可能性もあります。ですから万が一の事も考えて、なるべく村から離れて倒すべき、と考えます』
「なら、決まりだ。村から離れるためにもこっちから打って出よう。俺は急いで支度するから、ルージュは念のため湧き水とその棚の救急セットをスマホに収納しておいて。アマリージョは悪いけど、先に村長に報告を。準備が出来たら村の入り口に集合しよう」
グズグズ考えていてもしょうがない、腹をくくりルージュとアマリージョに指示を出す。
「はい」
「わかったわ」
二人は同時に返事をすると、一瞬顔を見合わせて椅子から立ち上がった。
『それと玄人。その奥の棚にスマホが5台入っていますから、それを全部収納して持っていってください。あと、私と離れても連絡が出来るように皆さんイヤホンを耳につけて行ってください』
「OK、わかったよ」
大きく深呼吸してから覚悟を決め、椅子から立ち上がる
それから5分後――
村の入り口に集まった俺たちは、3人で村を出て、ゴブリンのいる場所に全速力で向かったのだった。
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