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3章 バーンデッドディザスター
490話 大雪の対策
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大雪対策のため、魔力をごっそり使い村の空を覆う巨大な雪を解かす効果を持った魔法陣を設置した。
俺の魔力で描いたものなので数日のうちに消えるのだが、一旦は村の中は雪かきから解放されるだろう。
そんな魔法陣を眺めながら空中に浮かんだ俺はぼーっと固まっていた。
「早く次の仕事しないのか?」
俺の様子を不思議なものを見るように背中に背負ったベリルが仕事しろと言ってくる。
「いやー雪対策こうじゃねえよな・・」
「村は雪から解放されたじゃないか」
「根本的な解決になってないだろ。この魔法陣もそのうち消えるし」
「じゃあ雪そのものもなんとかするんだろ」
「まあな、やってやらぁ!」
ベリルは特に魔法のことをよく理解はしてないのだろうが、俺ならなんとかするだろうぐらいのノリで言ってくる。他の仕事に関してもさっさとやれとうるさいが、今の俺にはそのうるささがちょうど良かったりするので連れ回していた。
使う魔法についてはベリルにも感覚共有してるのでベリルの強化にも繋がるだろう。
「つまりだ、俺は儀式魔法で雪を降らせたわけだけど、儀式形態は祈りの儀式で、雪を降らせるために願った相手が精霊とか八百万の神な訳だ。存在してるのか知らんけど」
「ならまた雪を止ませるように願えばいいのでは?」
「それするとなー俺の場合は効果が強すぎて、今度は一切雪が降らないとか、冬じゃなければ雨が降らないとかにもなりかねない。天候に影響する儀式魔法はもうやらねえ」
「難儀だな」
「まったく」
あれこれ考える時に話し相手がいるというのはなかなか助かるもんで、ベリルもなんとなく受け応えしてくれるからありがたい。
ようは儀式魔法によってこの土地の精霊とかが頑張りすぎてる事が原因とするならば、元の状態に鎮める事ができれば環境は元に戻るのだろう。
ただし俺がまた儀式を行えば予期しない結果になりそうなので、もっと落ち着いた感じで俺の関与を少なくして精霊やらを鎮めたい。
色々考えをまとめつつも俺の中ではすでに解決法は出来上がっている。
俺の故郷の朱夏国では、色々な物事には神や精霊が宿るという信仰があった。
例えば洪水や干魃なんてのは川の神や火の神が怒り荒ぶっているから起きるという考え方。
色んな神や精霊がいて、それぞれ神や精霊を祀った社を建てて、祈りを捧げることで、災害を治めたり、また起こらないようにしたり、更には豊穣を祈願したりなどなど、都合よく神頼みする場所をつくる文化があった。
魔術的に考えると祈りとは原初の魔法と言われて、世界に対してちょっとだけ影響を与えたり与えなかったりという効果があるとされているので、何かを祀った社をで祈るという事は、祈りの方向性を決めて多少効果が出やすくなるようにしているというものだ。
これを色々理詰めしていけば儀式魔法になったりする。
つまりこの村でも同じようにしてみれば、極端な効果にならないようにゆっくりと雪を鎮められるのではなかろうか。
というのが俺の考えだ。
このやり方なら村人たちにお願いすることになるが、俺自身はあまり関わらずに済む。
「うし、神社建てるか!」
「なんだそれは?」
「教会?神殿?みたいな?」
「教会?」
「ん?ルスウェーって場所は宗教とかないの?なにか神を崇めるとか」
「ああ、エトナ教のやつが集まる建物のようなやつか。であればルスウェーでは元々は魔王様を崇めたり、あとはフェンリルは神聖なものとしていて、一部では狂信しているものもいる。でもそれは個人の思想であって何かそのために建物を建てたりとかはないな」
「フェンリルって魔物じゃん。それを信仰するのは面白いな」
「人の力が及ばぬ存在だからな、神に等しい扱いにもなるということだろう。ルスウェーはフェンリルと人の間に出来た子供が初代の王であり、古い家のものはフェンリルの血を引いているなどという伝承もあるな。俺は信じてないが」
「宗教関係変な伝承ありがちだよな」
人と魔物の間に子供ってふつうに考えたらおかしいだろう。
ゴブリンやオーク、鬼だって魔物寄りだが一応人であるから他の人種と子を作れるが、しっかり魔物である亜人と人との間にはどうやったって子はできないらしい。
フェンリルってデカい狼のすがたをしているらしいが、獣人相手でも無理ではなかろうか。
まあ伝承のことなんて深く考えても仕方がない。
「やる事が決まったなら早く動いた方がいいぞ。まだまだ仕事あるのだろう」
「もーわかってるさ。ベリルもさっさと水魔法極めて手伝ってくれよ」
「俺は練習ずっとしているし」
「俺もサボってはねえよーやりますよー」
元々は俺が色々引き受けすぎたせいでの仕事量だからな。口うるさいやつを黙らせるためにも頑張るか。
俺の魔力で描いたものなので数日のうちに消えるのだが、一旦は村の中は雪かきから解放されるだろう。
そんな魔法陣を眺めながら空中に浮かんだ俺はぼーっと固まっていた。
「早く次の仕事しないのか?」
俺の様子を不思議なものを見るように背中に背負ったベリルが仕事しろと言ってくる。
「いやー雪対策こうじゃねえよな・・」
「村は雪から解放されたじゃないか」
「根本的な解決になってないだろ。この魔法陣もそのうち消えるし」
「じゃあ雪そのものもなんとかするんだろ」
「まあな、やってやらぁ!」
ベリルは特に魔法のことをよく理解はしてないのだろうが、俺ならなんとかするだろうぐらいのノリで言ってくる。他の仕事に関してもさっさとやれとうるさいが、今の俺にはそのうるささがちょうど良かったりするので連れ回していた。
使う魔法についてはベリルにも感覚共有してるのでベリルの強化にも繋がるだろう。
「つまりだ、俺は儀式魔法で雪を降らせたわけだけど、儀式形態は祈りの儀式で、雪を降らせるために願った相手が精霊とか八百万の神な訳だ。存在してるのか知らんけど」
「ならまた雪を止ませるように願えばいいのでは?」
「それするとなー俺の場合は効果が強すぎて、今度は一切雪が降らないとか、冬じゃなければ雨が降らないとかにもなりかねない。天候に影響する儀式魔法はもうやらねえ」
「難儀だな」
「まったく」
あれこれ考える時に話し相手がいるというのはなかなか助かるもんで、ベリルもなんとなく受け応えしてくれるからありがたい。
ようは儀式魔法によってこの土地の精霊とかが頑張りすぎてる事が原因とするならば、元の状態に鎮める事ができれば環境は元に戻るのだろう。
ただし俺がまた儀式を行えば予期しない結果になりそうなので、もっと落ち着いた感じで俺の関与を少なくして精霊やらを鎮めたい。
色々考えをまとめつつも俺の中ではすでに解決法は出来上がっている。
俺の故郷の朱夏国では、色々な物事には神や精霊が宿るという信仰があった。
例えば洪水や干魃なんてのは川の神や火の神が怒り荒ぶっているから起きるという考え方。
色んな神や精霊がいて、それぞれ神や精霊を祀った社を建てて、祈りを捧げることで、災害を治めたり、また起こらないようにしたり、更には豊穣を祈願したりなどなど、都合よく神頼みする場所をつくる文化があった。
魔術的に考えると祈りとは原初の魔法と言われて、世界に対してちょっとだけ影響を与えたり与えなかったりという効果があるとされているので、何かを祀った社をで祈るという事は、祈りの方向性を決めて多少効果が出やすくなるようにしているというものだ。
これを色々理詰めしていけば儀式魔法になったりする。
つまりこの村でも同じようにしてみれば、極端な効果にならないようにゆっくりと雪を鎮められるのではなかろうか。
というのが俺の考えだ。
このやり方なら村人たちにお願いすることになるが、俺自身はあまり関わらずに済む。
「うし、神社建てるか!」
「なんだそれは?」
「教会?神殿?みたいな?」
「教会?」
「ん?ルスウェーって場所は宗教とかないの?なにか神を崇めるとか」
「ああ、エトナ教のやつが集まる建物のようなやつか。であればルスウェーでは元々は魔王様を崇めたり、あとはフェンリルは神聖なものとしていて、一部では狂信しているものもいる。でもそれは個人の思想であって何かそのために建物を建てたりとかはないな」
「フェンリルって魔物じゃん。それを信仰するのは面白いな」
「人の力が及ばぬ存在だからな、神に等しい扱いにもなるということだろう。ルスウェーはフェンリルと人の間に出来た子供が初代の王であり、古い家のものはフェンリルの血を引いているなどという伝承もあるな。俺は信じてないが」
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人と魔物の間に子供ってふつうに考えたらおかしいだろう。
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まあ伝承のことなんて深く考えても仕方がない。
「やる事が決まったなら早く動いた方がいいぞ。まだまだ仕事あるのだろう」
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