496 / 520
3章 バーンデッドディザスター
493話 家を建てる魔法
しおりを挟む
「そうそう、高台はそんなもん。あとはひっくり返して表面も削って形整える」
「うおぉぉ!お皿だべ!」
陶芸教室2日目の夜にはサルは既に大皿作るまでに轆轤をものにしていたので次の工程も教えていた。
止めてやらないと永遠と皿を作り続ける機械と化していたし、あまり溜め込むと後の作業が大変になるし。
そもそもまだ陶芸窯作ってないし。
「形ができれば後はしっかり乾燥だ。魔法でやってもいいけど魔法だと俺がいないと出来ないし、最初は乾燥度合い覚えるためにも自然乾燥待ってみたら?冬だし1ヶ月ぐらいかかるけど」
「1ヶ月・・・でもタイガさんが言うならそうするべ。ちなみに次何やるんだべ?」
「素焼きして釉薬かけて本焼きだな。釉薬作んねえとな。これも時間かかるんだった。次回釉薬だな」
「楽しみだべ!」
陶芸は結局サルにしか教えてないのだがかなり教え甲斐があって俺も楽しくなっている。
ただやればやるほど他の仕事がせっついてくるので程々にとどめなければ。
今日も俺は陶芸だけと言う訳ではなく、朝に言われてた料理用オーブン作ったり、家2軒立ててきた。
轆轤の練習は一応皿一枚歪みなく作れるようにもなったから満足。
ちなみにベリルだが、今は魔力切れで倒れてる。
練習成果も今日一日中ではものにできなかったようだ。そう一筋縄では行くまい。
倒れたベリルを回収したら風呂に入れてやり、その後ベリルを抱き枕にして魔力を与えてやりながら寝た。
練習中にも魔力与えても良いが自分の限界を知るのは良い経験なのであえてやらない。
翌朝のベリルはかなり不機嫌だった。
「何故共に寝る必要がある?そして俺を裸にするのは何故だ?」
「あったかくてふわふわだから」
「はーー・・・男同士なのだぞ?おかしいだろ」
「そうか?」
俺は横で血を啜っているザーグにあえて視線を向けた。
「俺はどっちかというと大好き」
「まともなのは居らんのか・・・」
残念だったなベリルよ、ここにお前の味方はいないぞ。
「でもこういうちょっとした事もちゃんとお互い確認したほうがいいぞ。積み重ねで結局別れるカップル何人も見たし」
「付き合ってない!!!ちょっとしたことでもない!1人で寝かせてくれ!」
「!!!!」
「なんだその顔は!」
「なんて酷なことをいうんだ。納屋クソ寒いんだぞ」
「着込め」
「ザーグ・・」
「俺は決めた奴いるから無理、気持ちのほうが大事だと思うぜ」
お、俺にも味方がいねえ・・・
いや村人と仲良くなれば。
「この村独身ほぼいねえからな。ちゃんと確認しろよ」
「ええ、マジ!?今家を男女別に作ってるじゃん!」
「家の数がたらなくてやむを得ず押し込んでるだけだろ。パートナーと早く暮らせるようになりたいって話はかなり聞いてるぜ」
そうだったのか。家の建築もっと優先すべきだったのか。
「ちなみに後家いくつ建てればいいの?」
「8軒」
「あれ?そんなもんなの?」
「多妻多夫な家庭もあるし、仲良い家庭で集まりたいって希望もあるからな」
ザーグはいつのまにか村人たちとかなり親睦を深めているようでかなり詳しくなっていた。
しかしまあ、村人連中もついこないだまで奴隷だったのにやることやってんな。村の将来は安泰そうだ。
俺がちゃんと雪を止ませられればだが。
社を作る作業を進めていかないといけないが、その前に雑事を済ませてしまいたい。
だから今日はさっき話題に出てた村人の仮設住宅建築をやっつけちゃおう。
朝から肉しかない朝食を終えるとベリルを背負って今日の仕事を始めた。
炭焼きの方は昨日から炭材が燃え出してるのでしばらく放置。
陶芸の作業については釉薬の作り方をサルに話すだけ。サルなら勝手にガンガン進めといてくれる。
そこまで済んでようやく家づくり開始だ。
予定地の整地作業はザーグと村人たちがやってくれているので、位置をしっかり決めて建築していくだけだ。
だいたい魔法で作ってしまうので建築と呼べるのか微妙だけど。
「さてベリルさんや」
「いや無理だ。1軒の半分も魔力持たない」
「ちがうちがう。ベリルの修行ではあるけど今日は俺が教えてやるよ」
ベリルは俺が毎回急に難題押し付けるからかなり警戒していたようだ。
俺はベリルのためを思ってやってるのに。
「ベリルは手足作るのかなり苦戦してるだろ。見てた感じ1つ以上の動きをさせようとすると失敗してるよな」
「ああ、水で形を作ると動かせず、動かそうとすると形が保てない。それを両手足となるともうどうしていいのか」
「と言う訳で、今日は俺が色々並行して魔法使って作業するからその感覚をベリルにも共有してやるよ」
「おお、助かる」
俺はベリルにいけすかない奴だと思われてるっぽいが、何か教える時には凄く真剣で素直になってくれる。前向きでクソ真面目なところがベリルのいいところだ。
そんなベリルと氣と魔力の感覚を共有させながら空を飛んで家の建設予定地の真上に移動した。
家はもう何軒も建てているから作業工程は全て滞りなくイメージができる。
これまでは基礎から壁やら設備やらを一つずつ魔法で作っていたが、その全工程を内包させた建築の魔法が理論上できそうだから試してみようと思う。
そしてこの魔法は今のベリルに色々な気づきを与えてられると思っている。
さっきベリルが言っていたことのように、多くの魔法使いは一つのイメージを凄く集中して魔法として作り上げるのだが、魔法を複数扱うとなると1つの作用に拘るあまり他の魔法のイメージ構築がうまくできなくなってしまう。
ではどうすればいいのかというともっと大きなスケールで魔法を使えるようにイメージを作ればいい。
明かりの魔法を例にすると、明かりの魔法として1つの光源をイメージして作り出すのが普通の方法。大きなスケールの魔法というのは大きな空間の中に1つの明かりを灯すというイメージで作った魔法の事だ。
前者の考え方だと二つ目の明かりを作ろうとすると1つ目のイメージ維持が難しいが、後者の考えでは大きな空間に2つの明かりがあるというイメージをするだけで比較的簡単に明かりが2つにできる。
そういう事を踏まえることで建築の魔法も構築できる。
家を建てる時の工程を全てひとまとめにして家が建つ現象としてでっかく認識する。
それだけだとダメで、水魔法として発動させるために水はどう動きどう作用するのかとか、魔力の運用などなど細かく意識する部分も山ほどあるが、それはノリと経験則で複雑なイメージをざっくりまとめ上げる。
そうやってしっかり準備して発動。
家を建てる予定地に巨大な四角い水のブロックが生まれてちょっと縮小したと思った時には家ができていた。
「おお、こんな感じになるのね」
「まてまてまて!おかしいだろ!工程はどうした!?」
「だって魔法だもん。工程のイメージは重要だけど、結果として家が建つなら結果だけ出力される事もある。俺の積み上げてきた経験の賜物だな。ほい次」
予想してない家の建ち方に驚いているベリルをよそに更に家を建てる魔法を発動。今度は一度に2軒の家が一瞬で出現する。楽しい。
「更にほい!」
残りの予定の5軒の家も一瞬で完成だ。
「自分の世界を書き換えるように・・そんなに自由でいいのか?」
「いいんだよ魔法は自由、自分の可能性も無限大。これが魔法の真髄だと思うね。まあこんだけスケールデカくするのは練習いるけどさ、今のベリルの場合は体全体を作るのを一つの魔法として練習してみるといい。最終的には本物のベリルの手足となるように魔法を作りあげればいいさ」
「そうか、魔法でこれだけの事が出来るのだものな。俺もできないわけもないか」
「そうそう、氣と一緒。出来る事を疑わず練習したすればできるようになる」
俺が魔法を使う感覚を直接感じたベリルはちゃんと魔法のコツに気づけたようだ。
まあ分かってたって最初はかなーり苦労するんだけどな!
俺だって水球の魔法複数を同時に使う練習は安定するまでかなり長い事練習したもんだ。
ベリルは水球の魔法どころではない事をしようとしてるので相当苦戦するだろう。
頑張ってる姿見せてくれ。
「うおぉぉ!お皿だべ!」
陶芸教室2日目の夜にはサルは既に大皿作るまでに轆轤をものにしていたので次の工程も教えていた。
止めてやらないと永遠と皿を作り続ける機械と化していたし、あまり溜め込むと後の作業が大変になるし。
そもそもまだ陶芸窯作ってないし。
「形ができれば後はしっかり乾燥だ。魔法でやってもいいけど魔法だと俺がいないと出来ないし、最初は乾燥度合い覚えるためにも自然乾燥待ってみたら?冬だし1ヶ月ぐらいかかるけど」
「1ヶ月・・・でもタイガさんが言うならそうするべ。ちなみに次何やるんだべ?」
「素焼きして釉薬かけて本焼きだな。釉薬作んねえとな。これも時間かかるんだった。次回釉薬だな」
「楽しみだべ!」
陶芸は結局サルにしか教えてないのだがかなり教え甲斐があって俺も楽しくなっている。
ただやればやるほど他の仕事がせっついてくるので程々にとどめなければ。
今日も俺は陶芸だけと言う訳ではなく、朝に言われてた料理用オーブン作ったり、家2軒立ててきた。
轆轤の練習は一応皿一枚歪みなく作れるようにもなったから満足。
ちなみにベリルだが、今は魔力切れで倒れてる。
練習成果も今日一日中ではものにできなかったようだ。そう一筋縄では行くまい。
倒れたベリルを回収したら風呂に入れてやり、その後ベリルを抱き枕にして魔力を与えてやりながら寝た。
練習中にも魔力与えても良いが自分の限界を知るのは良い経験なのであえてやらない。
翌朝のベリルはかなり不機嫌だった。
「何故共に寝る必要がある?そして俺を裸にするのは何故だ?」
「あったかくてふわふわだから」
「はーー・・・男同士なのだぞ?おかしいだろ」
「そうか?」
俺は横で血を啜っているザーグにあえて視線を向けた。
「俺はどっちかというと大好き」
「まともなのは居らんのか・・・」
残念だったなベリルよ、ここにお前の味方はいないぞ。
「でもこういうちょっとした事もちゃんとお互い確認したほうがいいぞ。積み重ねで結局別れるカップル何人も見たし」
「付き合ってない!!!ちょっとしたことでもない!1人で寝かせてくれ!」
「!!!!」
「なんだその顔は!」
「なんて酷なことをいうんだ。納屋クソ寒いんだぞ」
「着込め」
「ザーグ・・」
「俺は決めた奴いるから無理、気持ちのほうが大事だと思うぜ」
お、俺にも味方がいねえ・・・
いや村人と仲良くなれば。
「この村独身ほぼいねえからな。ちゃんと確認しろよ」
「ええ、マジ!?今家を男女別に作ってるじゃん!」
「家の数がたらなくてやむを得ず押し込んでるだけだろ。パートナーと早く暮らせるようになりたいって話はかなり聞いてるぜ」
そうだったのか。家の建築もっと優先すべきだったのか。
「ちなみに後家いくつ建てればいいの?」
「8軒」
「あれ?そんなもんなの?」
「多妻多夫な家庭もあるし、仲良い家庭で集まりたいって希望もあるからな」
ザーグはいつのまにか村人たちとかなり親睦を深めているようでかなり詳しくなっていた。
しかしまあ、村人連中もついこないだまで奴隷だったのにやることやってんな。村の将来は安泰そうだ。
俺がちゃんと雪を止ませられればだが。
社を作る作業を進めていかないといけないが、その前に雑事を済ませてしまいたい。
だから今日はさっき話題に出てた村人の仮設住宅建築をやっつけちゃおう。
朝から肉しかない朝食を終えるとベリルを背負って今日の仕事を始めた。
炭焼きの方は昨日から炭材が燃え出してるのでしばらく放置。
陶芸の作業については釉薬の作り方をサルに話すだけ。サルなら勝手にガンガン進めといてくれる。
そこまで済んでようやく家づくり開始だ。
予定地の整地作業はザーグと村人たちがやってくれているので、位置をしっかり決めて建築していくだけだ。
だいたい魔法で作ってしまうので建築と呼べるのか微妙だけど。
「さてベリルさんや」
「いや無理だ。1軒の半分も魔力持たない」
「ちがうちがう。ベリルの修行ではあるけど今日は俺が教えてやるよ」
ベリルは俺が毎回急に難題押し付けるからかなり警戒していたようだ。
俺はベリルのためを思ってやってるのに。
「ベリルは手足作るのかなり苦戦してるだろ。見てた感じ1つ以上の動きをさせようとすると失敗してるよな」
「ああ、水で形を作ると動かせず、動かそうとすると形が保てない。それを両手足となるともうどうしていいのか」
「と言う訳で、今日は俺が色々並行して魔法使って作業するからその感覚をベリルにも共有してやるよ」
「おお、助かる」
俺はベリルにいけすかない奴だと思われてるっぽいが、何か教える時には凄く真剣で素直になってくれる。前向きでクソ真面目なところがベリルのいいところだ。
そんなベリルと氣と魔力の感覚を共有させながら空を飛んで家の建設予定地の真上に移動した。
家はもう何軒も建てているから作業工程は全て滞りなくイメージができる。
これまでは基礎から壁やら設備やらを一つずつ魔法で作っていたが、その全工程を内包させた建築の魔法が理論上できそうだから試してみようと思う。
そしてこの魔法は今のベリルに色々な気づきを与えてられると思っている。
さっきベリルが言っていたことのように、多くの魔法使いは一つのイメージを凄く集中して魔法として作り上げるのだが、魔法を複数扱うとなると1つの作用に拘るあまり他の魔法のイメージ構築がうまくできなくなってしまう。
ではどうすればいいのかというともっと大きなスケールで魔法を使えるようにイメージを作ればいい。
明かりの魔法を例にすると、明かりの魔法として1つの光源をイメージして作り出すのが普通の方法。大きなスケールの魔法というのは大きな空間の中に1つの明かりを灯すというイメージで作った魔法の事だ。
前者の考え方だと二つ目の明かりを作ろうとすると1つ目のイメージ維持が難しいが、後者の考えでは大きな空間に2つの明かりがあるというイメージをするだけで比較的簡単に明かりが2つにできる。
そういう事を踏まえることで建築の魔法も構築できる。
家を建てる時の工程を全てひとまとめにして家が建つ現象としてでっかく認識する。
それだけだとダメで、水魔法として発動させるために水はどう動きどう作用するのかとか、魔力の運用などなど細かく意識する部分も山ほどあるが、それはノリと経験則で複雑なイメージをざっくりまとめ上げる。
そうやってしっかり準備して発動。
家を建てる予定地に巨大な四角い水のブロックが生まれてちょっと縮小したと思った時には家ができていた。
「おお、こんな感じになるのね」
「まてまてまて!おかしいだろ!工程はどうした!?」
「だって魔法だもん。工程のイメージは重要だけど、結果として家が建つなら結果だけ出力される事もある。俺の積み上げてきた経験の賜物だな。ほい次」
予想してない家の建ち方に驚いているベリルをよそに更に家を建てる魔法を発動。今度は一度に2軒の家が一瞬で出現する。楽しい。
「更にほい!」
残りの予定の5軒の家も一瞬で完成だ。
「自分の世界を書き換えるように・・そんなに自由でいいのか?」
「いいんだよ魔法は自由、自分の可能性も無限大。これが魔法の真髄だと思うね。まあこんだけスケールデカくするのは練習いるけどさ、今のベリルの場合は体全体を作るのを一つの魔法として練習してみるといい。最終的には本物のベリルの手足となるように魔法を作りあげればいいさ」
「そうか、魔法でこれだけの事が出来るのだものな。俺もできないわけもないか」
「そうそう、氣と一緒。出来る事を疑わず練習したすればできるようになる」
俺が魔法を使う感覚を直接感じたベリルはちゃんと魔法のコツに気づけたようだ。
まあ分かってたって最初はかなーり苦労するんだけどな!
俺だって水球の魔法複数を同時に使う練習は安定するまでかなり長い事練習したもんだ。
ベリルは水球の魔法どころではない事をしようとしてるので相当苦戦するだろう。
頑張ってる姿見せてくれ。
22
あなたにおすすめの小説
レベル1のフリはやめた。貸した力を全回収
ソラ
ファンタジー
勇者パーティの荷物持ち、ソラ。
彼はレベル1の無能として蔑まれ、魔王討伐を目前に「お前のようなゴミはいらない」と追放を言い渡される。
だが、傲慢な勇者たちは知らなかった。
自分たちが人間最高峰の力を維持できていたのは、すべてソラの規格外のステータスを『借りていた』からだということを。
「……わかった。貸していた力、すべて返してもらうよ」
契約解除。返還されたレベルは9999。
一瞬にして力を失い、ただの凡人へと転落しパニックに陥る勇者たち。
対するソラは、星を砕くほどの万能感を取り戻しながらも、淡々と宿を去る。
静かな隠居を望むソラだったが、路地裏で「才能なし」と虐げられていた少女ミィナを助けたことで、運命が変わり始める。
「借金の利息として、君を最強にしてあげよう」
これは、世界そのものにステータスを貸し付けていた最強の『貸与者』が、不条理な世界を再定義していく物語。
(本作品はAIを活用して構成・執筆しています)
百合系サキュバス達に一目惚れされた
釧路太郎
キャラ文芸
名門零楼館高校はもともと女子高であったのだが、様々な要因で共学になって数年が経つ。
文武両道を掲げる零楼館高校はスポーツ分野だけではなく進学実績も全国レベルで見ても上位に食い込んでいるのであった。
そんな零楼館高校の歴史において今まで誰一人として選ばれたことのない“特別指名推薦”に選ばれたのが工藤珠希なのである。
工藤珠希は身長こそ平均を超えていたが、運動や学力はいたって平均クラスであり性格の良さはあるものの特筆すべき才能も無いように見られていた。
むしろ、彼女の幼馴染である工藤太郎は様々な部活の助っ人として活躍し、中学生でありながら様々な競技のプロ団体からスカウトが来るほどであった。更に、学力面においても優秀であり国内のみならず海外への進学も不可能ではないと言われるほどであった。
“特別指名推薦”の話が学校に来た時は誰もが相手を間違えているのではないかと疑ったほどであったが、零楼館高校関係者は工藤珠希で間違いないという。
工藤珠希と工藤太郎は血縁関係はなく、複雑な家庭環境であった工藤太郎が幼いころに両親を亡くしたこともあって彼は工藤家の養子として迎えられていた。
兄妹同然に育った二人ではあったが、お互いが相手の事を守ろうとする良き関係であり、恋人ではないがそれ以上に信頼しあっている。二人の関係性は苗字が同じという事もあって夫婦と揶揄されることも多々あったのだ。
工藤太郎は県外にあるスポーツ名門校からの推薦も来ていてほぼ内定していたのだが、工藤珠希が零楼館高校に入学することを決めたことを受けて彼も零楼館高校を受験することとなった。
スポーツ分野でも名をはせている零楼館高校に工藤太郎が入学すること自体は何の違和感もないのだが、本来入学する予定であった高校関係者は落胆の声をあげていたのだ。だが、彼の出自も相まって彼の意志を否定する者は誰もいなかったのである。
二人が入学する零楼館高校には外に出ていない秘密があるのだ。
零楼館高校に通う生徒のみならず、教員職員運営者の多くがサキュバスでありそのサキュバスも一般的に知られているサキュバスと違い女性を対象とした変異種なのである。
かつては“秘密の花園”と呼ばれた零楼館女子高等学校もそういった意味を持っていたのだった。
ちなみに、工藤珠希は工藤太郎の事を好きなのだが、それは誰にも言えない秘密なのである。
この作品は「小説家になろう」「カクヨム」「ノベルアッププラス」「ノベルバ」「ノベルピア」にも掲載しております。
精霊界移住相談カフェ「ケルークス」
空乃参三
ファンタジー
精霊は契約した相手の前でのみ、自らの本性をさらけ出すことができる。
本性をさらけ出すことのできない精霊は「揺らいで」いき、「揺らぎ」が限界を超えると自身が司る何かに多大なる損害を与えてしまう。
これを問題視した精霊たちは、彼らの契約相手の候補として人間に目をつけた。
人間を精霊の契約相手にするためには、人間を彼らが住む「存在界」から精霊の住む「精霊界」へ移住させる必要がある。
移住を促進するため、精霊たちは何ヶ所もの「精霊界移住相談所」を設立した。
「ケルークス」はそのような「精霊界移住相談所」のひとつに併設されるカフェである。
存在界から精霊界への移住は無期限の片道切符。一度移住すれば戻ることはできず、永遠に精霊界で過ごすことが求められる。
あなたはこの移住にチャレンジしますか?
※本作品はフィクションです。実在の人物、団体、法規制、および事件等とは関係ありません。
※本作品は、ノベルアップ+様でも同様の内容で掲載しております。
※毎週火曜20:40更新予定です。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
仕事繁忙期の為、2月中旬まで更新を週一に致します。
カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。
こわいかおの獣人騎士が、仕事大好きトリマーに秒で堕とされた結果
てへぺろ
恋愛
仕事大好きトリマーである黒木優子(クロキ)が召喚されたのは、毛並みの手入れが行き届いていない、犬系獣人たちの国だった。
とりあえず、護衛兼監視役として来たのは、ハスキー系獣人であるルーサー。不機嫌そうににらんでくるものの、ハスキー大好きなクロキにはそんなの関係なかった。
「とりあえずブラッシングさせてくれません?」
毎日、獣人たちのお手入れに精を出しては、ルーサーを(犬的に)愛でる日々。
そのうち、ルーサーはクロキを女性として意識するようになるものの、クロキは彼を犬としかみていなくて……。
※獣人のケモ度が高い世界での恋愛話ですが、ケモナー向けではないです。ズーフィリア向けでもないです。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる