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第2話、7歳の少年に生まれ変わって。
しおりを挟む暫くするとバタバタと足音がして部屋に飛び込んで来たのは若い男女で少年の記憶にある両親で、母親は綺麗な顔のアリアナで27歳で父親はイケメンだが厳ついアーロン30歳だ。
母親がわしに抱き付いて涙を流しながら。
「3日も意識がなくお医者さんにも助からないと言われていたのに助かったのね。奇跡だわ」
母親の豊満な胸に顔を埋められて息が出来なく父親が。
「マリアナ、それではマリュウスが息を出来ないだろう。それにしても良く助かったな」
いや~、生まれ変わったばかりなのに息が出来なくて死ぬかと思ったよ。
白衣の老人の医者が来て。
「まだ絶対安静ですので。わしが許可を出すまではご両親と言えども面会は謝絶ですぞ」
良かったわい! これで1人になれるので色々と考えて心の準備が出来る。
1人になると、この少年の記憶を辿り、この世界はアマリア女神様がいっていたオセロ世界と言い、サナア大陸にあるサンビア王国の山に囲まれた僻地にあるボルトン男爵家で11歳の姉がいる。
少年は6歳と11カ月で来月で7歳になる。
問題は言葉使いで99歳から7歳になったので前世の年寄りの言葉を変えて子供の言葉で話さないといけないので苦労するが、孫と話していたので何とかなるだろう。
少年は生まれつき身体が弱く家族に甘やかされて我儘に育ったみたいで、身体を鍛えなければ農作業が出来ないので元気になったなら身体を鍛える事にした。
お腹が空いて仕方ないと思っていると侍女のウサギ獣人族で18歳の女性ヘレナが食事を持って来てくれて。
「マリュウス様、身体はいかがですか? お腹が空いたでしょう。お食事をお持ちいたしました」
見るとスープだけではないか。それも実が少ないスープで飲んでみると、薄い塩味だけで味がない。
お腹が空いていたから飲めたが普通なら飲めたものじゃない。
アマリア女神様が言っていた通りで此の世界の食生活が貧しいみたいだ。
お腹が空いているので。
「ヘレナ、お代わりをくれないか? 」
「お医者様が最初からたくさん食べてはいけないと言っているので此れで我慢して下さい」
「ええー! わ、僕はこんなんじゃお腹が空いて寝られないよ」
「駄目です。折角良くなったのに又悪くなったらどうするのですか。我慢して下さい」
危ない! わしと言いそうになって僕と言ったが注意しなければいけない。
早く元気になって体力を付けなければいけないだろう。
1週間後に医者が面会をする許可を出すと、最初に部屋に来たのは姉の11歳のクレアで部屋に入るなりわしを抱き締めて。
「マリュウス、元気になって良かったわね。でも無理をしてはいけないわ」
両親も来たのでわしは礼を言い。
「ご迷惑をおかけしてすみませんでした。おかげさまで元気になりました」
何故か両親は顔を見合わせて母親がわしの額に手をあてて。
「マリュウス、熱はないわね。あなたが丁寧な言葉で礼をいうから驚いたわ」
やっぱりか、言葉使いを言われたので。
「僕は今まで我儘で言葉使いも悪かったので、これからは態度と言葉使いを改めて丁寧な言葉を使う事にしました」
父親が無理に丁寧な言葉を使わなくて良いと言ったが、これで態度と言葉使いも以前と違っても変に思われないだろう。
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