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第62話、結婚
しおりを挟む早いもので俺がこの世界に転生してから13年が過ぎ20歳になった。
ボロニァ帝国を破ってからは順風満帆で農業改革が進み、我がボルトン王国は農作物を輸出するほどになった。
しかし各国の都会は食べ物が増えて食料危機は脱したが僻地の住民は未だに食料不足で困っている。
原因は食料の輸送が馬車だけで流通システムがないに等しいからだ。
流通システムを改善する為にバーンズにトラックを作らせ、俺が空間魔法で荷台に空間を作り大量に物資を運べるようした。
これで僻地に食料や物資を運べるので僻地の食料不足も徐々に改善されるだろう。
それと人の交流が盛んになるように蒸気機関列車が出来るまでトラックを改造したバスをサンビア王国、ボロニァ帝国、サウンド聖国の首都まで定期的に走らせた。
ボロニァ帝国のエルトン皇帝は平和主義者で善政を行い、国民の人気も高く時々俺の所に遊びに来て今では親友だ。
クレア姉さんは子供に恵まれ男の子供を授かり子育てで忙しい毎日をおくっているが、母上は孫だがクレア姉さんが養女になったので孫にも会えないので俺に早く結婚して孫の顔を見せろとうるさいのだ。
この世界では女性は20歳までに結婚しないと行き遅れと言われる。
アネットも20歳なのでわが国も落ち着いたので結婚することにした。
だが教会がないことに気が付き、大急ぎで教会を建てたのだ。
教会は勿論創造の女神アマリア様を祭ってある。
俺の住まいの城も手狭になったので増築して会議室、千人は収容できる大広間などを作った。
アネットは結婚式の1カ月前から俺の城に来て結婚式の準備をしている。
母上が付ききりでアネットの面倒をみているが、結婚式に着るドレスが決まらないみたいだ。
この世界での花嫁は色んな色の華やかなドレスを着るのが普通だが、俺がパソコンで前世の純白のウエディングドレスを見せて。
「此の純白のウエディングドレスには結婚する相手の色に染まりますと言う意味があるのだ」
そう説明をするとアネットは。
「純白のウエディングドレスにするわ」
それから仕立て屋を呼び純白のウエディングドレスが出来上がったのは結婚式の3日前で仕立て屋さんは結婚式に間に合わせる為に何日も徹夜をしたらしい」
結婚式の前日は土砂降りの雨で心配したが朝起きて窓から見ると雨はやんで虹がでている。
雨降って地固まると言うが幸先が良く、結婚式が始まるころは雲一つない快晴で教会の前には住民がお祝いに来て人で埋めつつくされていた。
結婚式にはアネットの両親、俺の母上が父上の肖像画を持って、その他の国の代表が参列している。
結婚式の立ち合いは特別にサウンド聖国の教皇レックス・アリソンが行い、アネットが父親のサンビア王国のクリフォード・サンビア国王に付き添われて会場に来た時は俺は余りの美しさに見とれた程だ。
結婚式は簡素に誓いの言葉の後、指輪の交換とキスをして終わったが、その後が大変だった。
教会から俺の城までのオープンカーでパレードしたが、住民が建物の窓から花びらを撒いて祝福してくれて大勢の人でオープンカーが進めないくらいだった。
披露宴は人が多く千人は収容出来る大広間は満席だ。
披露宴ではお祝いの挨拶に来る人の応対で食べる事も出来なく疲れてしまった。
この世界では初夜の為に花嫁と花婿は早めに披露宴を抜けるしきたりがあり、俺たちは招待客より早く引き上げた。
初夜は詳しくは言わないが、アネットは最高だったと言っておこう。
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