拝啓。私を追い出した皆様へ! 化け物と噂の辺境伯に嫁がされましたが噂と違い素敵な旦那様と幸せに暮らしています。

ハーフのクロエ

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第17話、前世の看護師の知識を使い医療を始める。



 新しい街作りは予定より早く2~3年かかると思っていたのですが、土魔法隊の土魔法の使いかたが上達して素晴らしくドワーフ族が協力してくれた事もあって、何と1年くらいで完成しそうです。

 今は街の建物は殆ど完成して、後は役所と領主の住む館を建てて、ロジンたちが内装作りを終われば、住民の移転が始まります。


 私が散歩をしていると、堤防の近くには色んな植物が生えていて1人の初めて見る女性が、その植物の中から何かを探して見つけると、持って来た籠に入れているので声を掛けて。

「私はオリビアと言いますが、何を取っているのですか? 」

「領主様の奥様ですか。初めてお目にかかります。私は薬師のラリアと申します。ポーションの材料になる薬草を探して取っています」

 この世界の医学は発達していなく正式な医者の資格などは無く、独学で医学を勉強して医者の看板を掲げている。

 又その人の子供や弟子が医学の知識を得て後を継いでいる。

 薬は前世で言う漢方薬で薬草を使い、解毒、解熱剤、疲労回復剤、精力剤を薬師と言われる人が独自の方法で作り、作ったのはポーションと呼ばれている。

 
 ポーションは粉薬は無く液体が多いと聞いている。

 私は前世が看護師だったので医学の知識もあるのでポーションを作って見ようと思いラリアに。

「私は前世では文明の進んだ異世界で看護師をしていたのよ。だから医学の知識があるのでポーションの作り方を教えてくれないかしら」

「オリビア様は前世の記憶を持っているのですか? この世界の前世の記憶を持っている人は知っていますが、異世界の記憶を持っているのは初めて聞きました。それも医学の知識があるのでしたら喜んでポーション作りを教えます」

「ありがとう。よろしくお願いします」

 こうしてラリアから週に1回ポーション作りを習う事になりました。


 今日は私たちの住む場所をどこにするかアルバートと見に来ています。

 今までの街はそのまま残していざと言う時は避難場所にするつもりです。

 私は今までの街の入り口のある新しい街を見渡せる高台を平らな広い場所に変えて、住むところにしようと思い、どんな建物にすれば良いか考えています。

 候補として、城が良いので洋風か日本の国宝の姫路城の絵を描いてアルバートに選んでもらうと、姫路城が良いと言い、難しいが外観は記憶にある姫路城に似た建物の図面を書いています。

 予定では表は白壁ですが内装は私が1人で建築魔法で作り、1階は会議室、300人は入れる大広間、来客用に応接室、使用人たちの部屋。

 2階にはアルバートの執務室、来客用の客室を10部屋。

 3階は私たち家族の私的な階にして、アルバートの部屋、私の部屋、私とアルバートの部屋の真ん中にはどちらの部屋からも行ける夫婦の寝室。

子供が出来た時に備えて子供部屋を3室、予備の部屋を2室、この世界にはなかった家族全員で入れる大きなお風呂を作り。

 屋上からは街の全景が見える展望台で城の前には小さな湖を作る予定です。

 城つくり始めて、1週間に1日はラリアにポーションの作り方を習っています。

 ラリアが言うにはポーションの効果は使う薬草によってと、作る人の魔力の量と質によって効果が変わると教えてくれました。

 私の作るポーションはどんなものが出来るのか今から楽しみです。

 薬草は色んな所に生えているが街の東北の森に生えている薬草が効果が高いが、モンスターが多いので行くときは護衛を雇って行くらしい。

 その晩、アルバートに。

「お願いがあります。私は前にも言いましたが前世では看護師をしていたので優しくしてくれている住民に恩返しをするためにポーションを作って治療院を作って少しでも皆の役にたちたいのです。その為にポーションの原料になる薬草を取りに行きたいのです。薬草は東北の森にあるので護衛にバスクたちを連れて行っても良いですか」

「街作りはもう良いのか? 」

「はい、街作りはもう出来上がるので、土魔法隊とドワーフ族に任せて後は私たちの住む所を建てているのでもうすぐ完成します。ポーション作りをしながらでも建てられるので良いですか」

「分かった。東北の森にはモンスターが多いので私も付いて行こう」

 1週間は住む城を建てて今日はラリアと一緒に東北の森に薬草を取りに出かけました。


 森に着くと森はなだらかな斜面に大木が生い茂り、木漏れ日が差し込んで綺麗でモンスターがいるのが信じられないくらいです。

 アルバートとバスクの騎士隊に守られて、ラリアに薬草の特徴を聞きながら薬草を探し始めたのですが、ラリアは持って来た籠に次々に薬草を入れているのに、私はどれが薬草か分からずにいたのです。

 こんな時にこそ神の目の鑑定魔法を思い出して探し始めると、タンポポに似た植物は怪我に効く薬草で苔は解毒に聞く薬草、シダに似たのは精神安定に役立つ薬草と分かりました。

 私が次々に取った薬草を空間カバンに入れると、ラリアが驚き。

「オリビア様は空間カバンを持っているのですか? それにしても初めてなのに良くそんなに多くの薬草を取れるわね」

 鑑定魔法は教会の司祭長しか使えないので胡麻化して。

「空間カバンは祖母の遺品なのよ。薬草はラリアの教え方が上手なので直ぐに分かったわ」

「でも私が教えていない薬草も取っていますが何故分かるのですか」

 ヤバい!

「か、感よ」

「フ~ン、そうなのですか」

 フゥー、何とか誤魔化せたわ。

 1時間も過ぎると初めて見る体長1mくらいのツノを持ったウサギが出て来たので可愛いので撫でようとするとアルバートが。

「触るな! そいつは獰猛なツノウサギの魔獣だ」

 私が魔獣と聞いて驚いていると、ツノウサギが猛然とツノを突き刺そうとして向かって来たのです。

 側にいたバスクが私の前に立ち剣で首を切り落として。

「小さく可愛と思ってはいけません。此れでも狂暴な魔獣なのですよ」

「すみませんでした。これからは気を付けます」

 アルバートが駆けつけて来て。

「バスクがいたから良いが注意しなさい」

「はい、注意します」

 私は魔獣が小さく可愛いので油断していたので2人に叱られて小さくても魔獣は怖いと認識したのです。

 薬草は3時間もすると魔獣も出ず沢山取れたので帰りましたが、良い勉強になりました。

 1週間の内5日は城作りをして1日はポーション作りを習い、1日は休み、住まいの城は1カ月で完成したので、城の隣の空き地に治療院を建てました。

 街も完成して住民たちは引っ越しを始めています。
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