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第4章 作戦
雨の日の傘
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4人は一緒に下校していた。
リク「雨降って来そうだな。」
ナオ「うっそー。今日は午後も晴れマークついてたのにー。」
ケント「それ、昨日の天気予報じゃないか?」
ナオ「じゃないよ。」
リク「で、何でアリスは傘持ってるの?」
アリス「何でって、雨が降りそうだったから?」
リク「いや、普通天気予報が晴れだったら、傘持ってこないだろう?」
アリス「うーん。私、結構勘が働くのよね。」
リク「勘って?」
ナオ「アリスは本当に勘がいいんだよ。この前もミクちゃんが風邪をひいてるって言うから、ミクちゃんに聞いてみたら本当に風邪ひいてたんだよ。」
リク「それ勘って言うの?」
すると雨がポツポツと降って来た。アリスはフックを外して傘を広げた。その傘は思っていたのよりもずっと大きかった。
リク「でかっ!」
アリス「リクも入る?」
ナオ「いや、先に私に言ってよ。」
そう言ってナオはアリスの背中に抱きついた。
アリス「だってナオは言わなくても入るでしょ。」
ナオはリクを指差して言った。
ナオ「この人だって言わなくても入るよ。」
リク「オレはそんな図々しくないだろ?」
ナオは意地悪そうに笑って言った。
ナオ「アリスにリク入る?って言われた時、鼻の穴広がってたよ。」
リク「そんなことない。ってか鼻の穴が広がるって何だよ。」
ナオはリクの肩を摘んで、リクを傘の中に引っ張った。
ナオ「ほら、鼻の穴が広がった。」
リク「だから広がってないって。」
それを聞いたアリスが笑った。傘の中に入るとアリスの方からいい匂いがした。
ナオ「今、いい匂いがしたって思ったでしょ。」
リク「思ってねえし。」
ナオ「私、アリスの匂い、いつも匂いたい放題なんだよ。いいでしょ?」
アリス「私の匂いの話しないでよ。意識しちゃうでしょ。」
ナオ「アリスがどんな匂いでも好きだよ。ねー、リク?」
リク「オレに振るなって。リアクションのしようがないだろ。」
ナオ「ああ、照れちゃってー。」
そこにケントが割って入って来た。
ケント「おいおい、オレのこと忘れてないか?」
アリス「忘れてないよ。入っていいよ。」
ケント「ああ、そっか?」
ケントは嬉しそうに傘の中に入った。そしてケントは3人の前に立って歩き始めた。するとナオが言った。
ナオ「ケント、前が見えない。もっと前に行って。」
ケント「この状況で前に行ったら雨に濡れるだろっ!」
3人はクスッと笑った。
するとナオはリクとアリスの肩を引っ張って歩くのを止めた。それに気づかないケントは歩き続けて雨に濡れた。
ケント「おいっ!傘っ!前っ!オレのところっ!」
3人とも爆笑した。
ナオ「ごめん、ごめん。もうやらないから。」
ケント「本当にやるなよ!やるなよって言うのはフリじゃないからな!やるなよ。」
リク「2回言ったらやれってことだぜ。」
アリス「うん。やらないと申し訳なくなっちゃう。」
ケント「リクはいいとして、アリスまで言うのかよ。」
また3人は笑った。そのとき向かいから走って来た車が水たまりの水をはねてケントの身体にかかった。
ケント「もう!やだーオレ!」
ナオ「びしょ濡れじゃん!」
アリス「あ、私タオル持ってる。」
そう言ってアリスはサイドバッグからタオルを出してケントに渡した。
リク「いつもタオルを持ち歩いてるの?」
アリス「ううん。今日はたまたま。」
ナオ「アリスってこういうところがあるのよ。勘がいいの。だからさっき言ったでしょ。」
リク「確かにな。タイミングがいいって言うか、便利だな。」
アリス「こらー。人を道具みたいに言うなー。」
ナオ「何か、やることなすことハマるっていうかね。」
リク「だから便利っていうことだろ。」
アリス「もう!」
リクとナオは笑った。
ケント「おい、オレのこと忘れてないか?」
ナオ「忘れてないって。」
リク「っていうか、オレたちの代わりに神様がケントのフリに答えてくれたな。」
ケント「おおっ!そうだっ!オレやるなって言ったのに。やっぱ神様っているのかな?」
ナオ「神様ってどこにいるの?」
ケント「ああ、あそこじゃない?」
そう言ってケントは雨雲を指差した。
ケント「ほら、あの雲の上にいるの見える?」
ナオ「雲の上って、今雨雲で雲の上なんて見えないじゃん。」
4人は笑った。
――
リクはナオとケントと一緒に下校していた。
ナオ「ねえ、リク。何で今日傘持ってるの?」
リク「え?今日は雨が降るから。」
ケント「そうなの?今朝お天気アプリをチェックしたけど晴れマークだったよ。」
ナオ「だけど、曇ってるし、雨が降ってもおかしくないわね。」
ケント「それってさ。もしかして・・・」
ナオ「リクが2回目の高3をやってるっていう話?」
リク「え?分かった?」
ナオ「そういうこと!?」
ケント「何でオレだけ、アリスのことを思い出せないんだろう・・・?」
そのとき雨が降り出した。
ナオ「あ、雨だ。」
リクは傘を広げた。その傘は広く、4人が入れるくらいの大きさだった。
ナオ「何かこれ、またデジャブだわ。」
ケント「オレも。この傘、見たことあるかも。」
リク「まあ、いいから傘に入れよ。ナオはオレの後ろで、ケントはオレの前な。」
ナオとケントはリクの傘に入って歩き始めた。3人は無言だった。しばらく行くと、リクはナオの前に手を出して、ナオが歩くのを制止した。するとケントは雨の中を歩き続けた。
ケント「おいっ!傘っ!前っ!オレのところっ!」
ケントは最初は笑顔で言ったが、すぐに真顔になって何かに気づいたように言った。
ケント「なあ、リクが言ってることって本当なのかよ・・・。」
リク「ああ。」
ケント「いや、やっぱ、オレ信じられないや。いや、分からないって言った方がいいかな。」
リク「無理して分かろうとしなくてもいいよ。ごめんな困らせて。じゃあ急ごうぜ。雨の中、立ち止まっているのなんだし。」
リクがそう言うと3人は歩き始めた。しばらくすると、リクはまたナオを制止した。それに気づいたケントはまた言った。
ケント「おいっ!」
そのときケントの横を通った車がたまりの水をはねてケントはびしょ濡れになった。
ケント「うわーっ!」
ケントがリクを見ると、リクはタオルをケントに差し出していた。
ケント「あっ?」
そう言ってケントは呆然とリクのことを見た。
リク「何か思い出したか?」
ケント「思い出したってほどじゃないけど、タオルを差し出したのはリクじゃなくて、女の子だった。」
リク「その顔を見たか?」
ケント「ああ。背はナオと同じくらい。長い黒髪で。色白で、あとは・・・」
ナオ「アリスだ!それアリスだよ!」
ケント「え?ホントっ!?」
ナオ「ケントも思い出してきてるっ!」
リク「やったなケント。」
ケント「いや、まだなんだ・・・。アリスの姿がちょっと見えただけで、オレの中には何の記憶もない・・・。」
ナオ「じゃあ、もうとっちょじゃん!」
ケント「これ、もうちょっとなのか・・・?」
リク「ああ、もうちょっとだ。心配すんな。ケントにはとっておきのがあるからな!」
リク「雨降って来そうだな。」
ナオ「うっそー。今日は午後も晴れマークついてたのにー。」
ケント「それ、昨日の天気予報じゃないか?」
ナオ「じゃないよ。」
リク「で、何でアリスは傘持ってるの?」
アリス「何でって、雨が降りそうだったから?」
リク「いや、普通天気予報が晴れだったら、傘持ってこないだろう?」
アリス「うーん。私、結構勘が働くのよね。」
リク「勘って?」
ナオ「アリスは本当に勘がいいんだよ。この前もミクちゃんが風邪をひいてるって言うから、ミクちゃんに聞いてみたら本当に風邪ひいてたんだよ。」
リク「それ勘って言うの?」
すると雨がポツポツと降って来た。アリスはフックを外して傘を広げた。その傘は思っていたのよりもずっと大きかった。
リク「でかっ!」
アリス「リクも入る?」
ナオ「いや、先に私に言ってよ。」
そう言ってナオはアリスの背中に抱きついた。
アリス「だってナオは言わなくても入るでしょ。」
ナオはリクを指差して言った。
ナオ「この人だって言わなくても入るよ。」
リク「オレはそんな図々しくないだろ?」
ナオは意地悪そうに笑って言った。
ナオ「アリスにリク入る?って言われた時、鼻の穴広がってたよ。」
リク「そんなことない。ってか鼻の穴が広がるって何だよ。」
ナオはリクの肩を摘んで、リクを傘の中に引っ張った。
ナオ「ほら、鼻の穴が広がった。」
リク「だから広がってないって。」
それを聞いたアリスが笑った。傘の中に入るとアリスの方からいい匂いがした。
ナオ「今、いい匂いがしたって思ったでしょ。」
リク「思ってねえし。」
ナオ「私、アリスの匂い、いつも匂いたい放題なんだよ。いいでしょ?」
アリス「私の匂いの話しないでよ。意識しちゃうでしょ。」
ナオ「アリスがどんな匂いでも好きだよ。ねー、リク?」
リク「オレに振るなって。リアクションのしようがないだろ。」
ナオ「ああ、照れちゃってー。」
そこにケントが割って入って来た。
ケント「おいおい、オレのこと忘れてないか?」
アリス「忘れてないよ。入っていいよ。」
ケント「ああ、そっか?」
ケントは嬉しそうに傘の中に入った。そしてケントは3人の前に立って歩き始めた。するとナオが言った。
ナオ「ケント、前が見えない。もっと前に行って。」
ケント「この状況で前に行ったら雨に濡れるだろっ!」
3人はクスッと笑った。
するとナオはリクとアリスの肩を引っ張って歩くのを止めた。それに気づかないケントは歩き続けて雨に濡れた。
ケント「おいっ!傘っ!前っ!オレのところっ!」
3人とも爆笑した。
ナオ「ごめん、ごめん。もうやらないから。」
ケント「本当にやるなよ!やるなよって言うのはフリじゃないからな!やるなよ。」
リク「2回言ったらやれってことだぜ。」
アリス「うん。やらないと申し訳なくなっちゃう。」
ケント「リクはいいとして、アリスまで言うのかよ。」
また3人は笑った。そのとき向かいから走って来た車が水たまりの水をはねてケントの身体にかかった。
ケント「もう!やだーオレ!」
ナオ「びしょ濡れじゃん!」
アリス「あ、私タオル持ってる。」
そう言ってアリスはサイドバッグからタオルを出してケントに渡した。
リク「いつもタオルを持ち歩いてるの?」
アリス「ううん。今日はたまたま。」
ナオ「アリスってこういうところがあるのよ。勘がいいの。だからさっき言ったでしょ。」
リク「確かにな。タイミングがいいって言うか、便利だな。」
アリス「こらー。人を道具みたいに言うなー。」
ナオ「何か、やることなすことハマるっていうかね。」
リク「だから便利っていうことだろ。」
アリス「もう!」
リクとナオは笑った。
ケント「おい、オレのこと忘れてないか?」
ナオ「忘れてないって。」
リク「っていうか、オレたちの代わりに神様がケントのフリに答えてくれたな。」
ケント「おおっ!そうだっ!オレやるなって言ったのに。やっぱ神様っているのかな?」
ナオ「神様ってどこにいるの?」
ケント「ああ、あそこじゃない?」
そう言ってケントは雨雲を指差した。
ケント「ほら、あの雲の上にいるの見える?」
ナオ「雲の上って、今雨雲で雲の上なんて見えないじゃん。」
4人は笑った。
――
リクはナオとケントと一緒に下校していた。
ナオ「ねえ、リク。何で今日傘持ってるの?」
リク「え?今日は雨が降るから。」
ケント「そうなの?今朝お天気アプリをチェックしたけど晴れマークだったよ。」
ナオ「だけど、曇ってるし、雨が降ってもおかしくないわね。」
ケント「それってさ。もしかして・・・」
ナオ「リクが2回目の高3をやってるっていう話?」
リク「え?分かった?」
ナオ「そういうこと!?」
ケント「何でオレだけ、アリスのことを思い出せないんだろう・・・?」
そのとき雨が降り出した。
ナオ「あ、雨だ。」
リクは傘を広げた。その傘は広く、4人が入れるくらいの大きさだった。
ナオ「何かこれ、またデジャブだわ。」
ケント「オレも。この傘、見たことあるかも。」
リク「まあ、いいから傘に入れよ。ナオはオレの後ろで、ケントはオレの前な。」
ナオとケントはリクの傘に入って歩き始めた。3人は無言だった。しばらく行くと、リクはナオの前に手を出して、ナオが歩くのを制止した。するとケントは雨の中を歩き続けた。
ケント「おいっ!傘っ!前っ!オレのところっ!」
ケントは最初は笑顔で言ったが、すぐに真顔になって何かに気づいたように言った。
ケント「なあ、リクが言ってることって本当なのかよ・・・。」
リク「ああ。」
ケント「いや、やっぱ、オレ信じられないや。いや、分からないって言った方がいいかな。」
リク「無理して分かろうとしなくてもいいよ。ごめんな困らせて。じゃあ急ごうぜ。雨の中、立ち止まっているのなんだし。」
リクがそう言うと3人は歩き始めた。しばらくすると、リクはまたナオを制止した。それに気づいたケントはまた言った。
ケント「おいっ!」
そのときケントの横を通った車がたまりの水をはねてケントはびしょ濡れになった。
ケント「うわーっ!」
ケントがリクを見ると、リクはタオルをケントに差し出していた。
ケント「あっ?」
そう言ってケントは呆然とリクのことを見た。
リク「何か思い出したか?」
ケント「思い出したってほどじゃないけど、タオルを差し出したのはリクじゃなくて、女の子だった。」
リク「その顔を見たか?」
ケント「ああ。背はナオと同じくらい。長い黒髪で。色白で、あとは・・・」
ナオ「アリスだ!それアリスだよ!」
ケント「え?ホントっ!?」
ナオ「ケントも思い出してきてるっ!」
リク「やったなケント。」
ケント「いや、まだなんだ・・・。アリスの姿がちょっと見えただけで、オレの中には何の記憶もない・・・。」
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