異世界ファンタジーまとめ3【短編集】

テタの工房

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ダンジョンコアを喰らって無双

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アウンは、地面に這いつくばっていた。腹をかき裂かれたような痛みが、今もズキズキと脈打つ。王都から来たという、あのAランク冒険者パーティーの面々。彼らの嘲笑が、耳元でこだまするようだ。

「こんな弱っちい奴に、魔剣なんか似合わないぜ!」

そう言って、彼らはアウンの愛剣を奪い去り、去っていった。もう、終わりだ。そう思った。

しかし、翌朝、アウンは生きていた。いや、生きている、というより…ゾンビになっていた。

全身が腐敗し、皮膚は灰色に爛れ、目は空洞で真っ黒。だが、奇妙なことに、痛みは感じない。むしろ、今まで感じたことのない、不思議な力が体中に満ちている。

「おいおい、冗談だろ…?」

アウンは、自分の手をゆっくりと握り締めた。すると、その手に、今までにない力が宿っているのがわかった。

それからというもの、アウンは変わっていった。ゾンビとしての能力を活かし、最底辺のゴブリンやスライムを狩り、その肉や骨を喰らい、進化を繰り返した。

最初は、弱々しいゾンビに毛が生えた程度だったが、ゴブリンの肉を喰らうごとに、爪が鋭くなり、肌が硬くなり、力が強くなっていった。スライムを喰らうと、体は粘り気を帯び、攻撃をいなせるようになった。

そして、ある日、アウンはダンジョンを発見した。そのダンジョンの中心には、ダンジョンコアと呼ばれる、ダンジョンの核となる結晶があった。

「なんだこれ…?」

アウンは、好奇心と空腹感に駆られて、ダンジョンコアを食べた。すると、彼の体には激痛が走り、意識を失った。

目が覚めると、アウンはさらに強くなっていた。もはや、ただのゾンビではない。不死身の肉体、圧倒的な力、そして、新しいスキルを手に入れていた。

「『ダンジョンコア食らい』…か。なるほどな」

そのスキルは、ダンジョンコアを喰らうことで、新たな能力を獲得できるというものだった。アウンは、次々とダンジョンを制覇し、コアを喰らい、進化を続けた。

最初は、一人で戦っていたアウンだが、次第に仲間が集まってきた。

一人は、人語を解する賢いオオカミ。アウンの忠実な仲間として、情報を集め、戦いをサポートする。

もう一人は、獣人の女性戦士。豪快な性格で、アウンと互角に渡り合う強さを持ち、共にダンジョンを攻略していく。

そして、最後に現れたのは、魔法使いの少女。彼女は、アウンの進化を研究し、新たな戦略を提案する。

こうして、アウン率いるクランは、強大な力を持ち、王都をも揺るがす存在となっていった。

アウンは、かつて自分を傷つけたAランク冒険者パーティーへの復讐を誓っていたわけではない。ただ、誰よりも強くなり、自由に生きたいと願っていただけだ。

しかし、彼らが再び現れた時、アウンは迷わなかった。かつての屈辱を、圧倒的な力で返してやったのだ。

「ざまあみろ!」

アウンの怒号が、ダンジョンに響き渡った。そして、彼のクランは、世界を支配するほどの強大な力を持つようになる。

それでもアウンは、仲間たちと笑い合い、酒を酌み交わし、幸せな日々を送っていた。

最底辺のゾンビから、世界最強のクランリーダーへ。アウンの物語は、まだ終わらない。彼の冒険は、これからも続いていくのだ。
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