異世界ファンタジーまとめ【短編集】

テタの工房

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聖女の逆襲:悪役令嬢ミオの婚約破棄

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ミオは鏡に映る自分の顔を見てため息をついた。16歳にして、顔立ちが整いすぎていて、困っていた。まるで女の子みたいだって、いつも言われるんだ。名前もミオだし。男の子なのに。

前世は、勇者として異世界で魔王を倒した、はずだった。記憶が曖昧なのは、転生する時に頭を強く打ったせいらしい。とにかく、勇者として名を馳せ、みんなに称えられた、はずだ。

でも、今は違う。乙女ゲーム『恋する王宮』の悪役令嬢、ミオ・アシュレイとして生きている。ゲームの悪役令嬢って、だいたい性格悪くて、主人公を邪魔する役なんだよね。

しかも、婚約破棄された後からのスタート。婚約者だった王子様、レイモンドは、主人公の女の子に夢中。ミオは、魔女扱いされて、領地を追放されそうになっている。

「ふざけるな!」

ミオは拳を握りしめた。前世は世界を救った英雄だった。こんな扱い、絶対許せない。

まず、現状把握だ。ゲームの知識は、前世でちょっとプレイした程度。攻略法なんて知らない。でも、悪役令嬢のシナリオくらいは覚えている。

ミオは、追放を阻止するために、王都の社交界に潜入することにした。華やかなドレスを着て、王族や貴族たちと交流する。前世で鍛えた剣の腕前も、役に立つかもしれない。

社交界は、想像以上に華やかだった。きらびやかなドレスを着た女性たちは、優雅に舞踏会を楽しみ、男性たちは、彼女たちに群がっていた。

ミオは、中性的な容姿を生かし、男性と女性両方の会話に自然と参加できた。意外にも、社交的なミオは、すぐに貴族たちの間で人気者になった。

「ミオ様、お美しいですね」

「ミオ様、お話しできますか?」

貴族たちは、ミオに群がる。ミオは、彼らの情報を集め、王宮の陰謀を暴いていく。

レイモンド王子は、主人公の女の子と仲良くしているが、実は、王位継承争いに巻き込まれていた。王の寵愛を得るため、主人公を利用しているだけだった。

ミオは、レイモンドの策略を暴き、主人公の女の子を救う。同時に、追放を阻止するための証拠を掴む。

ミオは、王の前で、レイモンドの悪行を暴露した。証拠として、レイモンドと敵対する貴族たちの証言や、レイモンドの不正を記した文書を提出した。

王は、激怒した。レイモンドは、王位継承権を剥奪され、幽閉された。ミオは、追放されるどころか、王から感謝された。

「ミオ様、あなたの勇気と知略に感謝します。あなたは、真の英雄です」

王は、ミオに、領地の管理を任せた。ミオは、領地を豊かにし、民衆から慕われる領主となった。

そして、ミオは、前世の記憶を頼りに、魔法の研究を始めた。勇者だった前世の記憶が、魔法の才能を開花させたのだ。

ミオは、魔法の力で、領地をさらに発展させた。農業技術を向上させ、新しい産業を興し、人々の生活を豊かにした。

ミオは、もはや悪役令嬢ではない。彼女は、人々から愛される、真の英雄となったのだ。

かつては、自分の容姿にコンプレックスを抱いていたミオだったが、今は違う。自分の個性を受け入れ、それを武器にして、人生を切り開いていった。

ミオは、鏡に映る自分の顔を見て、微笑んだ。

「私は、ミオ・アシュレイ。世界を救った勇者であり、人々から愛される領主だ」

ミオは、これからも、自分の道を進んでいく。悪役令嬢から、真の英雄へと転生したミオの物語は、まだ続く。
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