異世界ファンタジーまとめ【短編集】

テタの工房

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神猫と行く、悠久の旅路

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28歳、OLの私は、信号無視のトラックに轢かれた。目の前が真っ白になったかと思ったら、ふわふわした雲の上で、キラキラ光るヒゲのおじさんが笑っていた。「君は良い子だったから、ご褒美に異世界転生させてあげよう!」

ご褒美? 確かに、道に飛び出した猫を助けようとして…あれ? 猫はどこ?

「あ、猫ちゃんも一緒に連れて行こう!」おじさんは、私の隣にふわふわの白い猫を出現させた。私の愛猫、ミケちゃんにそっくりだ。

そして、気づけば私は、見慣れない森の中にいた。ミケちゃん、いや、ミケちゃんに似た猫は、私の肩にちょこんと乗っている。

「ここは…どこ?」

「聖女召喚の儀式で失敗したらしいよ。この森は、魔物がうじゃうじゃいる『死の森』だって」

声が聞こえた。ミケちゃん、いや、猫が喋ったのだ。しかも、人間の言葉で。

「え?聖女召喚?失敗?どういうこと?」

「神様のお使いの私から言わせてもらうと、召喚した聖女が、予想外の幼女だったから、放置されたんだって。神様も、お使いの私も、この森に放置された聖女を助ける義務はないからね」

猫、いや、神猫(しんねこ)は、何事もなかったように言った。神猫…だと!?

神猫の説明によると、私は、聖女召喚の儀式で召喚された、選ばれし聖女らしい。でも、幼女という理由で、この危険な森に捨てられたのだ。

「…ふざけんな!」

私は、怒りがこみ上げてきた。こんなところで死ぬわけにはいかない。ミケちゃん、いや、神猫が私の肩に寄り添い、優しく毛づくろいをしてくれた。その温もりと、神猫の言葉に、不思議な安心感があった。

「大丈夫だよ。私が守ってあげる」

神猫は、突然、巨大な猫の姿になった。白い毛並みは輝き、目は金色に光っている。その姿は、まさに神々しかった。

神猫は、魔物たちを次々と倒していった。その姿は、まるで嵐のようだった。私は、神猫の圧倒的な力に驚愕した。

「…私、神猫のおかげで無敵じゃん!」

死の森を抜け出すと、そこは広大な草原だった。神猫は、私に不思議な力を与えてくれた。魔物を一撃で倒せる力、空を飛べる力、そして、どんな傷もすぐに治る力。

「さあ、旅に出よう。世界を見て回ろう!」

神猫の言葉に、私はワクワクした。神猫と二人、いや、一猫一人の悠久の旅が始まった。私たちは、様々な国を巡り、様々な人々に出会い、様々な冒険をした。

途中で、私を森に放置した王子と、その王子を操っていた邪悪な神官に出会った。神官は、私を弱いと見くびり、王子の野望を達成するための道具にしようとした。しかし、神猫の圧倒的な力の前では、彼らの陰謀はあっけなく崩れ去った。

王子の傲慢さ、神官の邪悪さ、そして、彼らを信じていた人々の愚かさ。全てが、神猫の怒りを買った。神猫は、彼らを罰した。もちろん、残酷な方法で。

その光景を見て、私は少し怖くなった。でも、神猫は、私に優しく微笑んだ。

「心配しないで。正義は必ず勝つんだよ」

旅の終わりには、私は立派な聖女になっていた。もちろん、神猫の助けが大きかった。神猫は、私の傍にいつもいて、私の力になってくれた。

神猫との旅は、私の人生を変えた。それは、恐怖と興奮、そして、深い愛情に満ちた、忘れられない冒険だった。そして、私は、神猫と永遠に一緒にいることを決めた。私の傍には、いつも神猫がいる。それは、私にとって、何よりも大切な宝物だ。
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