異世界ファンタジーまとめ【短編集】

テタの工房

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モフモフ竜と神様のゆるふわ異世界

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朝焼けが、まだ眠そうな街をオレンジ色に染めていた。17歳の高校生、佐藤拓也はいつものように自転車を漕いでいた。今日も遅刻しそうだな、と焦る気持ちと、今日の昼飯は何にしようかな、という軽い気持ちとが入り混じっていた。

交差点に差し掛かった時だった。目の前で、赤い車が猛スピードで突っ込んできた。そして、その車に轢かれそうになっていたのは、白いワンピースを着た女の子だった。

反射的に、拓也はハンドルを切った。自転車はバランスを崩し、アスファルトの上で擦り音を立てて倒れた。幸い、拓也自身は軽い擦り傷ですんだ。しかし、女の子の方は……

女の子は、拓也が駆け寄る前に、地面に倒れこんだまま、ゆっくりと空に昇っていった。まるで、風船が空に舞い上がるように。

「ちょ、ちょっと待ってください!」

拓也は叫んだが、女の子の姿は既に消えていた。代わりに、空にはキラキラと輝く光が残り、ゆっくりと消えていった。

その日の放課後、拓也はいつもと違う道を歩いて帰っていた。すると、さっきの女の子が、目の前に現れた。

「……どうも、神様です」

女の子は、にこりと笑った。彼女は、拓也が助けた女の子だった。

「え、神様……?」

拓也は言葉を失った。神様なんて、漫画やアニメでしか見たことがない。

「はい、神様です。で、あなたを異世界に招待しようと思ってね」

神様は、まるで近所の友達と話しているかのように、ごく自然に言った。

「異世界……?冗談ですよね?」

「冗談じゃないよ。ほら、これ」

神様は、手のひらに小さな光を浮かび上がらせた。その光は、ゆっくりと渦巻き始め、拓也を吸い込んでいった。

気がつくと、拓也は緑豊かな森の中にいた。空は、地球とは違う色をしていた。そして、耳には、今まで聞いたことのない鳥の鳴き声が聞こえてきた。

「ここは、エルフの国だよ」

神様は、拓也の横に現れた。

「え、エルフ……?」

拓也は、完全に混乱していた。

数日後、拓也はエルフの国で暮らす方法を、神様から教えてもらっていた。エルフたちは皆、優しくて親切だった。

ある日、森の中で、拓也は大きな犬のような生き物を発見した。その生き物は、傷ついて倒れていた。拓也は、その生き物を助けようと近づいた。

すると、その生き物は、巨大なモフモフのドラゴンに変身した。

「……契約しよう」

ドラゴンは、低い声で言った。

その日から、拓也はモフモフのドラゴンと行動を共にするようになった。ドラゴンは、驚くべきチート能力を持っていた。空を飛べるし、強力な魔法も使える。

拓也は、ドラゴンのおかげでエルフの国で順風満帆な生活を送るようになった。エルフの女の子たちとも仲良くなり、色々なところに冒険に出かけるようになった。

ある時は、魔法のアイテムを求めてダンジョンに潜入し、ある時は、空を飛んで景色を眺め、ある時は、エルフの女の子たちと美味しい料理を食べた。

毎日が、まるで夢のようだった。

拓也は、車に轢かれそうになった女の子を助けたおかげで、異世界に転移し、モフモフのドラゴンと契約し、エルフの女の子たちと友達になり、楽しく幸せな生活を送ることになった。

平凡な高校生だった拓也の人生は、一転して、想像をはるかに超える、冒険と、モフモフと、そして、たくさんの笑顔に満ちたものになったのだ。


毎日、拓也はモフモフのドラゴンの毛並みを撫でながら、あの日、交差点でハンドルを切った自分の決断に感謝していた。もしあの時、ハンドルを切らなかったら、今の自分は存在していなかっただろう。


そして、拓也は思った。神様、エルフ、モフモフのドラゴン、そして優しいエルフの女の子たち。この異世界での生活は、きっと、一生忘れることのない、かけがえのない宝物になるだろうと。
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