異世界ファンタジーまとめ【短編集】

テタの工房

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神託と落ちこぼれ女神たち

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セイは、異世界に転移した日から、とんでもない騒動に巻き込まれていた。原因は、彼女が偶然拾った、ボロボロの布切れに書かれた文字。それは、封印された女神、ルナを復活させるための神託だったらしい。

ルナは、かつては崇め奉られた女神だったらしいのだが、今はただの怠け者で、部屋の片隅でゲームに興じているだけだった。しかも、そのゲームは、現実世界を舞台にした、かなり過激な内容のものだった。

「ねえ、セイ。あのさ、魔王討伐の依頼、キャンセルできない?今、ラスボス戦の真っ最中なんだ!」

ルナは、ゲームのキャラクターに感情移入しすぎているようで、魔王討伐の依頼をキャンセルしたいと本気で言ってきた。セイは、額に青筋を立てた。ルナを復活させるには、人々の信仰を集める必要がある。そのために、魔物退治や幽霊退治といった依頼を引き受けているのだ。

「ルナさん!依頼はキャンセルできません!それに、そのゲーム、ちょっと…危ないんじゃないですか?!」

セイの言葉に、ルナはふてくされた顔をした。

「うるさい!これ、R18だから!」

その後、セイは、妖怪の仲間たちと協力して、なんとか依頼をこなしていく。妖怪たちは、それぞれ個性豊かだった。特に、口癖が「ゲロゲロ」の蛙妖怪、ゲロは、ルナのゲーム熱に巻き込まれて、一緒にゲームをしていた。

ある日、セイたちは、森の中で迷子になった少女を助けた。少女は、他の女神、フローラと名乗った。フローラは、かつては美しい森の女神として崇められていたらしいが、今は、森の掃除をサボって、野良猫と戯れているだけの落ちこぼれ女神だった。

「ねえねえ、セイ。この野良猫、めっちゃ可愛い!一緒に住もうよ!」

フローラは、野良猫を可愛がりすぎて、森の掃除どころか、自分の身なりも気にしなくなっていた。セイは、ため息をついた。ルナに続き、フローラまで面倒を見る羽目になるとは…。

それからというもの、セイの生活はさらに混沌としていった。ルナとフローラの世話をするだけでも大変なのに、新たな依頼が次々と舞い込み、さらに新たな落ちこぼれ女神と出会う。

ある依頼で、セイたちは、巨大な蜘蛛の巣に閉じ込められた。蜘蛛は、かつては神聖な蜘蛛として崇められていたが、今は、ただ巨大な蜘蛛として存在していた。

「くっ…この蜘蛛、めっちゃ強い!」

セイは、必死に戦うが、蜘蛛の糸に絡め取られそうになる。その時、ルナが、ゲームで培った知識を使って、蜘蛛の弱点を見つける。

「セイ!蜘蛛の糸は、この薬で溶ける!」

ルナが投げつけた薬が蜘蛛に当たり、蜘蛛は糸を吐き出すのを止め、弱っていく。

「やったー!ゲームの知識が役に立った!」

ルナは得意げに言った。セイは、ルナがゲームで得た知識が役に立ったことに驚いた。

その後も、セイは、ルナ、フローラ、そして他の落ちこぼれ女神たちと一緒に、様々な依頼をこなしていく。時には危険な冒険に身を投じ、時には笑い転げるような日常を送りながら。セイは、落ちこぼれ女神たちと過ごす中で、彼女たちの過去を知り、彼女たちの優しさや強さを感じていった。そして、彼女たちは、セイと出会うことで、少しずつ変わっていく。

ある日、ルナは、セイに感謝の言葉を述べた。

「セイ、ありがとう。君のおかげで、私はまた、女神として生きられる気がする。」

セイは、ルナを見て、ほっとした。他の落ちこぼれ女神たちも、同じように、少しずつ神としての力を取り戻し始めていた。

セイの冒険はまだ終わらない。しかし、彼女は、もう一人ではない。彼女には、頼りないながらも、彼女を支える仲間たちがいる。そして、セイは、落ちこぼれ女神たちと、共に未来を切り開いていく決意をしていた。  彼女たちの物語は、これからも続いていく。
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