異世界ファンタジーまとめ【短編集】

テタの工房

文字の大きさ
691 / 753

異形覇王と、天下無双の嫁軍団

しおりを挟む
ショーマは、自分が異世界に召喚されたことに気づいたとき、既に絶望していた。だって、女神様、スキルをくれなかったんだもん。

「…え?スキル?あたし、あなたの…えっと…『異形の覇王』ってやつ、感知できないんだけど…」

女神、アルテミスは、キラキラした目でショーマを見つめていた。ショーマは内心で叫んだ。あの、中二病全開で名づけたスキル、まさか本当に効力があったなんて!しかも、この女神様、感知できないって…マジかよ!

10年以上前、中二病真っ只中のショーマは、厨二心を爆発させて「鬼竜王翔魔(きりゅうおうしょうま)」というスキルを勝手に名付けていた。当時、ただの妄想だったはずのスキルが、今、現実のものとなっていたのだ。

アルテミスは、ショーマにスキルを与えられないことを謝罪し、代わりに、召喚された世界、エルディア王国の現状を説明した。エルディア王国は、周辺諸国との争いで疲弊し、王位継承問題も抱えている、まさに内憂外患の状態だった。

「…だから、あなたに、この国を立て直してほしいの…」

アルテミスは、ショーマに懇願した。スキルがないショーマに、一体何が出来るというのだろうか。だが、ショーマは、自分の「鬼竜王翔魔」の力を信じていた。

最初は戸惑った。だって、スキルがないのに国造りなんて無理ゲーだ。でも、ショーマはすぐに気づいた。この「鬼竜王翔魔」は、ただのスキルじゃない。それは、彼の魂に刻まれた、圧倒的な力だった。

まず、ショーマは、エルディア王国の現状を把握した。兵士は疲弊し、民衆は貧困に喘いでいた。そして、王位継承を巡る争いが、国の分裂を招こうとしていた。

「よし、まずやることは…」

ショーマは、冷静に状況を分析し、行動を起こした。まず、兵士たちの士気を高めるため、自ら先頭に立って訓練を行い、実戦に参加した。彼の圧倒的な戦闘力は、兵士たちに希望を与えた。

次に、民衆の生活を改善するため、農業改革に着手した。荒廃した農地を再生し、新しい作物を導入することで、食糧生産量を増やすことに成功した。

そして、王位継承問題を解決するため、各勢力との交渉を行った。ショーマの圧倒的な力と、公平な判断は、各勢力を納得させ、最終的に、穏やかな王位継承を実現させた。

ショーマの活躍は、エルディア王国に大きな変化をもたらした。疲弊していた国は、徐々に活気を取り戻し、周辺諸国からも一目置かれる存在となった。

ショーマは、国を立て直す過程で、多くの仲間を得た。幼馴染の凛、義妹の葵、そして、エルディア王国で出会った様々な人々。彼らは、ショーマを支え、共に国を築き上げた。

中でも、凛と葵は、ショーマにとって特別な存在だった。凛は、ショーマの良き理解者であり、いつも彼のそばで支えてくれた。葵は、最初はショーマを警戒していたが、彼の誠実さと強さに惹かれ、次第に心を開いていった。

そして、ショーマは気づいた。自分が本当に求めていたものは、力や権力ではなかった。それは、大切な仲間たちとの絆、そして、彼らを笑顔にすることだった。

エルディア王国は、ショーマの努力と仲間たちの協力によって、平和と繁栄を取り戻した。そして、ショーマは、異世界で「異形の覇王」として、新たな伝説を紡ぎ始めた。

その伝説は、ショーマと彼の仲間たち、そして、彼らが築き上げたエルディア王国の物語として、後世に語り継がれていくことだろう。彼の「鬼竜王翔魔」の力は、単なるスキルではなく、彼の魂に宿る、揺るぎない信念と、大切な人たちを守るための、強い意志だったのだ。  ショーマは、決して一人ではなかった。彼には、いつも仲間がいた。そして、その仲間たちこそが、彼の力であり、彼の誇りだった。エルディア王国の未来は、彼らによって、確実に、そして明るく照らされていくことだろう。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

転生したら世界一の御曹司だった〜巨乳エルフメイド10人と美少女騎士に溺愛されています〜

まさき
青春
異世界転生した最強の金持ち嫡男、 専属エルフメイドと美少女騎士に囲まれて至福のハーレム生活   現代日本で「地味だが実は超大富豪」という特殊な人生を送っていた青年は、ある日事故で命を落とす。   しかし目を覚ますと、そこは魔法と様々な種族が存在する異世界だった。   彼は大陸一の富を誇る名門貴族―― ヴァン・バレンティン家の嫡男カイルとして転生していたのだ。   カイルに与えられたのは ・世界一とも言える圧倒的な財力 ・財力に比例して増大する規格外の魔力   そして何より彼を驚かせたのは――   彼に仕える十人の専属メイド全員が、巨乳美少女だったことである。   献身的なエルフのメイド長リリア。 護衛騎士でありながら隙あらば誘惑してくる女騎士シルヴィア。   さらに個性豊かな巨乳メイドたち。   カイルは持ち前の財力で彼女たちの願いを叶え、最高級の装備や生活を与えていく。   すると彼女たちの忠誠心と愛情はどんどん加速していき――   「カイル様……今日は私が、お世話をさせてください」   領地を狙う貴族を金と魔力で圧倒し、 時にはメイドたちの愛が暴走して甘すぎる時間に巻き込まれながらも、   最強の御曹司カイルは 世界一幸せなハーレムを築いていく。 最後までお読みいただきありがとうございました。よろしければ応援をお願いいたします。

タイム連打ってなんだよ(困惑)

こすもすさんど(元:ムメイザクラ)
ファンタジー
「リオ、お前をパーティから追放する。お前のようなハズレスキルのザコは足手まといなんだよ」  王都の冒険者ギルドにて、若手冒険者のリオは、リーダーの身勝手な都合によってパーティから追い出されてしまい、同時に後宮では、聖女の降臨や第一王子の婚約破棄などが話題になっていた。  パーティを追放されたリオは、ある日商隊の護衛依頼を受けた際、野盗に襲われる可憐な少女を助けることになるのだが、彼女は第一王子から婚約破棄された上に濡れ衣を着せられて迫害された元公爵令嬢こと、アイリスだった。  アイリスとの出会いから始まる冒険の旅、行く先々で様々な思惑によって爪弾きにされてしまった者達を受け入れていく内に、彼はある決意をする。 「作ろう。誰もが幸せに過ごせる、そんな居場所を」  目指すべき理想、突き動かされる世界、そしてハズレスキル【タイム連打】に隠されたリオの本当の力とは?    ※安心安全安定安泰の四安揃った、ハピエン確定のハズレスキル無双です。 『エ○ーマンが倒せない』は関係ありません。

最弱スライムに転生した俺、捕食スキルで無限進化していたら魔王軍すら支配してました

チー牛Y
ファンタジー
残業中に倒れた俺が次に目を覚ました時、なぜか異世界で最弱モンスターのスライムになっていた。 完全に詰んだ、戦う力もない。そう思っていた時、俺には一つだけ、とんでもないスキルがあった。 【捕食】 それは、倒した相手を取り込み、能力・スキル・力のすべてを奪うチート能力だった。 ゴブリンを食べれば腕力を獲得。 魔物を食べれば新スキルを習得。 レベルは爆速で上がり、進化は止まらない。 森の魔物を支配し、ダンジョンを制圧し、気づけば俺は魔物たちの王になっていた。 やがてその力は魔王軍すら飲み込み、世界の勢力図を塗り替えていく。 これは―― 最弱スライムから始まる、無限進化の成り上がり無双譚。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

アラフォーおっさんの週末ダンジョン探検記

ぽっちゃりおっさん
ファンタジー
 ある日、全世界の至る所にダンジョンと呼ばれる異空間が出現した。  そこには人外異形の生命体【魔物】が存在していた。  【魔物】を倒すと魔石を落とす。  魔石には膨大なエネルギーが秘められており、第五次産業革命が起こるほどの衝撃であった。  世は埋蔵金ならぬ、魔石を求めて日々各地のダンジョンを開発していった。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

(完)百合短編集 

南條 綾
恋愛
ジャンルは沢山の百合小説の短編集を沢山入れました。

処理中です...