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第3部 正義の反対
第三十二話 勇者side 復讐
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勇者シンは国王に連れて行かれた後、部屋で休んだ。
............これが最後の安眠になるとも知らずに
——————————————————————
国王は息子に後を継がせる事を決め、その前に最後の仕事として勇者を処刑する事にした
もし勇者が魔王を倒し、領土を拡大できたら今までの罪はなくなり、莫大な報酬金がくる予定だった
簡単に言うと罪を免除し、金をやるから大人しくしろと言う事だ
勇者と言うのはそこにいるだけで戦争の抑止力となる、それはそうだろう勇者は魔王を倒す存在、数で攻めれば勝てるかもしれないが、それでも多くの人が死ぬ、そんな所に喜んで行くものなんて、そういやしない
その為、勇者を呼んだ国王はその力を使って他の国との戦争を出来るだけ避ける事を考えていた
しかし、先程行われた代表戦で勇者は負け
その力も呪いにより、もう使えない
そうなったら勇者は勇者ではなく、
ただの犯罪者だ、何の成果も功績も残していない、そんな奴を国民は許すはずがない
なので国王はそんなものを野放しにした罪を背負い辞任し、辞任する前に大罪人シンを
処刑するのだ
国王「こんな事をして、死んでしまったものが帰ってくることもないし、私を許してくれるはずがない」
それでも何もしないよりはマシだと自分に言い聞かせて最後の仕事に取り掛かっていた
しかし、そんな願いも叶わぬまま、事件が起きる
ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ!!!!!!!
夜、他の人達も寝静まった時に物凄い足音が執務室に近づいてくる
バァァァン!!!
兵士が1人息を切らしながら入ってくる
本来であれば入る前にノックをするのが常識だが、どうやらそんな事をしている暇がないほどの緊急事態が起きたらしい
国王「どうしたのだ?何があったのだ?」
それでも国王は仕事に取り組む、急いでいて焦っているのはわかるが、こちらも仕事が溜まっているのだ、話だけは聞くために耳を傾ける
兵士「大変です!勇者シンが誘拐されました!」
国王「何!?」ガタッ
シンが部屋で暴れているか、この部屋に来ているのかと思ったが、どうやら本当に緊急事態になるなんて思いもよらなかった
国王「それは本当か!?」
しかし、脱走ではなく、誘拐、今の勇者なら簡単に攫うことが出来るが、あり得るのだろうか?
兵士「はい!突然叫び声が聞こえて急いで入ってみたら勇者は何者かに拐われていました!」
国王「誰が拐ったかは見たのか?」
兵士「いえ、周りのものにも聞いたのですが、声はしたらしいのですが、肝心の姿が見えなかったようです」
国王「………..そうか」
勇者が脱走しないように扉の前に兵は置いてあり、窓の外にも巡回している兵士
壁の外や門にも兵はいた
普通の人間ならわざわざそんな所に行く必要はない、あるとすれば………..
国王(私を恨んでいるのなら、食事や外に出ている時に暗殺しにくるはず、わざわざ捕まりやすい事はしないはず……….つまり相手は勇者に何かしらの関係がある者)
だが、勇者に仲間や友など、友好的な相手はいないはず、となると
国王「兵士よ」
兵士「は!」
国王「すぐさま勇者捜索隊を編成する、お前はそれを伝令してまいれ」
兵士「は!」
ダダダダダダダダダダダダ…………
兵士は部屋の外に出てすぐさま伝令をしに行った
国王「……………….」
国王は兵士が部屋の外に出た事を確認すると
1人ため息をこぼした
国王「どうせ無駄だと思うがな」
もし犯人が捕まったとしても罰則はしない
むしろ罰せられるのは自分なのだから
だから今回は目を瞑ろう
そうして国王は窓の外を見る、夜空が綺麗に見え、月が辺りを照らしていた
——————————————————————
???~とある山奥~
シン「おい!テメー何しやがんだ!さっさと放しやがれ!」
シンは両手両足を縄で縛られて身動きがとれない
シン(くそ!何で俺様がこんな目に!)
シンは寝室で眠っていた所を襲われ、何も抵抗出来ないまま黒服を着た者達に連れ去られたのだ
最初は担がれていたが、途中から馬車に乗りそこの真ん中に置かれた
周りには6名の黒服の者達がいて、ずっとこちらを見られていた
そんな中、とある山の奥に入り小さな池の前に連れてこられた
そこにはまた複数の黒服の者達がいて、何やらボソボソ話していた
そして1人の黒服が話しかけてくる
黒服1「ねえ?貴方、私のこと覚えてる?」
黒服を着てるのは女性なようで、よく見ると周りの者達も胸に膨らみがあった
シン「はあ?しらねぇよ!そんなことより早く外しやがれ!」
黒服2「じゃあ貴方は今まで犯してきた女性達の顔と名前覚えてる?」
今度は別の黒服が話しかけてくる
シンは自分の言う事を聞けない者達に怒りを覚える
シン「だがら!知らねえって言ってんだろ!いちいちそんな性処理道具覚えてるわけねぇだろ!」
黒服達「……………………」
シン「そんなことはどうでもいいんだ!」
なかなか言う事を聞かない者達にシンは怒鳴りながら言う
シン「さっさと縄を解けって言ってんだよ!早くしろ!塵屑供!」
その言葉を言ってから、周りの空気が変わる
黒服3「ふざけないで……….あんたのせいで……あたしは……..あたしは!」
そう言って膝から崩れ落ち泣き崩れた
他にも同様に泣き崩れる者
必死に怒りを抑える者など多くいた
そんな中代表なのか1人の黒服が話しかけて来た
黒服リーダー「ここにいる人達はね、皆んなあんたに犯されて人生を失った者達だよ」
そう言うと皆んなは一斉にフードを外す
すると皆んなが虚な目でこちらを見ているのだ
黒服リーダー「貴方にとってはたった1人の人間かもしれないけど、貴方のせいでさ」
人の人生は狂わされたんだよ?
そう言う彼女の目もとてつもなく虚で、その瞳はまるで深淵をのぞいているかのようだった。
黒服3「…………..リーダー準備ができました」
そう言うと黒服はカヌーを2つ用意した
黒服リーダー「ちょうどよかった、貴方のような塵と話すと、頭がどうにかなりそうだったから」
2艘(そう)のカヌー、これを少し細工して頭と手足が外に出るように重ねて、体をガッチリと縄で固定する
シン「おい!俺様は外せと命令したんだぞ!いい加減に………..」
自分が今、どんな状況なのかわかっていないのか、周りにいる黒服達に命令する
助けるわけがない、ここにいるのは無理矢理犯され、彼氏や婚約者、
自分の愛する人と別れる羽目になったり、
目の前で犯されそのショックで精神を病んだり
目の前で恋人が殺された者達なのだ
彼女達は復讐するつもりだった、自分達の力じゃ無理かもしれないが、それでもそんな事を許す国に、勇者に抗いたかったのだ
そんな時に奇跡が起きる、コロシアムで行われた代表戦、そこで人間代表で勇者シンが出場し戦っていたのだ、そして魔族代表の人間に敗れ、能力を呪いで奪われ普通の人間となった
……………..これなら私達でも
そう思った彼女達は馬車の用意に、警備の兵士に賄賂など様々な事を準備して
その日の夜に決行したのだ
全ては己の全てを奪った者に復讐する為に
シン「むぐっ!?」グポ
黒服リーダー「五月蝿(うるさ)い、お前のような塵はこれでも咥えてろ」
黒服リーダーがシンにやったのは漏斗(ろうと)と言われる物だ
漏斗は科学の実験などで使うもので、上の方は液体が入りやすいように大きくなっており下になるにつれて小さくなっているものだ
黒服リーダー「貴方のような塵、楽に死ねると思わないでね?」
——————————————————————
すいません、ザマァはもう少しかかります
............これが最後の安眠になるとも知らずに
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国王は息子に後を継がせる事を決め、その前に最後の仕事として勇者を処刑する事にした
もし勇者が魔王を倒し、領土を拡大できたら今までの罪はなくなり、莫大な報酬金がくる予定だった
簡単に言うと罪を免除し、金をやるから大人しくしろと言う事だ
勇者と言うのはそこにいるだけで戦争の抑止力となる、それはそうだろう勇者は魔王を倒す存在、数で攻めれば勝てるかもしれないが、それでも多くの人が死ぬ、そんな所に喜んで行くものなんて、そういやしない
その為、勇者を呼んだ国王はその力を使って他の国との戦争を出来るだけ避ける事を考えていた
しかし、先程行われた代表戦で勇者は負け
その力も呪いにより、もう使えない
そうなったら勇者は勇者ではなく、
ただの犯罪者だ、何の成果も功績も残していない、そんな奴を国民は許すはずがない
なので国王はそんなものを野放しにした罪を背負い辞任し、辞任する前に大罪人シンを
処刑するのだ
国王「こんな事をして、死んでしまったものが帰ってくることもないし、私を許してくれるはずがない」
それでも何もしないよりはマシだと自分に言い聞かせて最後の仕事に取り掛かっていた
しかし、そんな願いも叶わぬまま、事件が起きる
ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ!!!!!!!
夜、他の人達も寝静まった時に物凄い足音が執務室に近づいてくる
バァァァン!!!
兵士が1人息を切らしながら入ってくる
本来であれば入る前にノックをするのが常識だが、どうやらそんな事をしている暇がないほどの緊急事態が起きたらしい
国王「どうしたのだ?何があったのだ?」
それでも国王は仕事に取り組む、急いでいて焦っているのはわかるが、こちらも仕事が溜まっているのだ、話だけは聞くために耳を傾ける
兵士「大変です!勇者シンが誘拐されました!」
国王「何!?」ガタッ
シンが部屋で暴れているか、この部屋に来ているのかと思ったが、どうやら本当に緊急事態になるなんて思いもよらなかった
国王「それは本当か!?」
しかし、脱走ではなく、誘拐、今の勇者なら簡単に攫うことが出来るが、あり得るのだろうか?
兵士「はい!突然叫び声が聞こえて急いで入ってみたら勇者は何者かに拐われていました!」
国王「誰が拐ったかは見たのか?」
兵士「いえ、周りのものにも聞いたのですが、声はしたらしいのですが、肝心の姿が見えなかったようです」
国王「………..そうか」
勇者が脱走しないように扉の前に兵は置いてあり、窓の外にも巡回している兵士
壁の外や門にも兵はいた
普通の人間ならわざわざそんな所に行く必要はない、あるとすれば………..
国王(私を恨んでいるのなら、食事や外に出ている時に暗殺しにくるはず、わざわざ捕まりやすい事はしないはず……….つまり相手は勇者に何かしらの関係がある者)
だが、勇者に仲間や友など、友好的な相手はいないはず、となると
国王「兵士よ」
兵士「は!」
国王「すぐさま勇者捜索隊を編成する、お前はそれを伝令してまいれ」
兵士「は!」
ダダダダダダダダダダダダ…………
兵士は部屋の外に出てすぐさま伝令をしに行った
国王「……………….」
国王は兵士が部屋の外に出た事を確認すると
1人ため息をこぼした
国王「どうせ無駄だと思うがな」
もし犯人が捕まったとしても罰則はしない
むしろ罰せられるのは自分なのだから
だから今回は目を瞑ろう
そうして国王は窓の外を見る、夜空が綺麗に見え、月が辺りを照らしていた
——————————————————————
???~とある山奥~
シン「おい!テメー何しやがんだ!さっさと放しやがれ!」
シンは両手両足を縄で縛られて身動きがとれない
シン(くそ!何で俺様がこんな目に!)
シンは寝室で眠っていた所を襲われ、何も抵抗出来ないまま黒服を着た者達に連れ去られたのだ
最初は担がれていたが、途中から馬車に乗りそこの真ん中に置かれた
周りには6名の黒服の者達がいて、ずっとこちらを見られていた
そんな中、とある山の奥に入り小さな池の前に連れてこられた
そこにはまた複数の黒服の者達がいて、何やらボソボソ話していた
そして1人の黒服が話しかけてくる
黒服1「ねえ?貴方、私のこと覚えてる?」
黒服を着てるのは女性なようで、よく見ると周りの者達も胸に膨らみがあった
シン「はあ?しらねぇよ!そんなことより早く外しやがれ!」
黒服2「じゃあ貴方は今まで犯してきた女性達の顔と名前覚えてる?」
今度は別の黒服が話しかけてくる
シンは自分の言う事を聞けない者達に怒りを覚える
シン「だがら!知らねえって言ってんだろ!いちいちそんな性処理道具覚えてるわけねぇだろ!」
黒服達「……………………」
シン「そんなことはどうでもいいんだ!」
なかなか言う事を聞かない者達にシンは怒鳴りながら言う
シン「さっさと縄を解けって言ってんだよ!早くしろ!塵屑供!」
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黒服3「ふざけないで……….あんたのせいで……あたしは……..あたしは!」
そう言って膝から崩れ落ち泣き崩れた
他にも同様に泣き崩れる者
必死に怒りを抑える者など多くいた
そんな中代表なのか1人の黒服が話しかけて来た
黒服リーダー「ここにいる人達はね、皆んなあんたに犯されて人生を失った者達だよ」
そう言うと皆んなは一斉にフードを外す
すると皆んなが虚な目でこちらを見ているのだ
黒服リーダー「貴方にとってはたった1人の人間かもしれないけど、貴方のせいでさ」
人の人生は狂わされたんだよ?
そう言う彼女の目もとてつもなく虚で、その瞳はまるで深淵をのぞいているかのようだった。
黒服3「…………..リーダー準備ができました」
そう言うと黒服はカヌーを2つ用意した
黒服リーダー「ちょうどよかった、貴方のような塵と話すと、頭がどうにかなりそうだったから」
2艘(そう)のカヌー、これを少し細工して頭と手足が外に出るように重ねて、体をガッチリと縄で固定する
シン「おい!俺様は外せと命令したんだぞ!いい加減に………..」
自分が今、どんな状況なのかわかっていないのか、周りにいる黒服達に命令する
助けるわけがない、ここにいるのは無理矢理犯され、彼氏や婚約者、
自分の愛する人と別れる羽目になったり、
目の前で犯されそのショックで精神を病んだり
目の前で恋人が殺された者達なのだ
彼女達は復讐するつもりだった、自分達の力じゃ無理かもしれないが、それでもそんな事を許す国に、勇者に抗いたかったのだ
そんな時に奇跡が起きる、コロシアムで行われた代表戦、そこで人間代表で勇者シンが出場し戦っていたのだ、そして魔族代表の人間に敗れ、能力を呪いで奪われ普通の人間となった
……………..これなら私達でも
そう思った彼女達は馬車の用意に、警備の兵士に賄賂など様々な事を準備して
その日の夜に決行したのだ
全ては己の全てを奪った者に復讐する為に
シン「むぐっ!?」グポ
黒服リーダー「五月蝿(うるさ)い、お前のような塵はこれでも咥えてろ」
黒服リーダーがシンにやったのは漏斗(ろうと)と言われる物だ
漏斗は科学の実験などで使うもので、上の方は液体が入りやすいように大きくなっており下になるにつれて小さくなっているものだ
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