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第3部 正義の反対
第三十一話 一国を背負う覚悟
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国王「................」
大誤算だった、まさか、たかが人間如きが、勇者に、いや私たちが呼んだ異世界人に勝つなんて
異世界人
それは、文字通りこの世界ではなく別の世界から来た人間の事を言う、一部の国王、そして国王と同等、又はそのくらいの地位や権力がある者達から受け継がれてきた秘密
本来は世界を滅びの未来から救う為に、助けを求める為に考えられたものだが、魔族との戦争が始まり、どんなに攻めても人間側の勝利が少なく、被害も増えていた為、召喚の儀式を行いシンを呼んだのだ
シンの本名は斎藤 伸
彼は日本国と呼ばれる所から来たようだった
シンの世界ではこの世界よりも遥かに進んだ技術の世界で、魔法と言うものがないらしくその代わりに科学が進化したようだ
そして驚いた事に戦争というものもなく、
魔族もいないらしい
この世界に呼んだ時、彼は学校と言われる
我々の世界では貴族しか行けない選ばれし場所に通っていたらしい、その為魔王を倒した後は元の世界に返そうとしたが、シンに
シン「こっちの方が自由だから帰らなくていい」
と言い、その後は多分何処かの国の姫と結婚して悠々自適な日々を過ごすと言っていた
勿論その事は国民はおろか、一部の者しか知らない為、他の弱小国の国王達などは全く知らないのだ
執事「国王様」
水晶から映し出される光景に絶望していた時に執事に話しかけられる
国王「どうした?」
執事は、周りに聞こえないように国王の側により国王に話す
執事「これからどういたしましょうか?」
国王「どういたしましょうか?とは?」
執事「いえ、勇者シンとあの男との約束です」
そう国王が約束した勝ったら領土が増え、負けたら減り、そして
負けた方が"死刑"
勇者シンは戦いの最中命乞いをし、あの人間は、戦いでは殺さなかった
"今はまだ"と口にこぼしながら
国王「勿論、約束は守る」
そう国王は言うが正直に言って守る道しかないのだ、勇者が負けた今、魔王に、そして
勇者を倒した男に勝てる人間なんてこの世にいないのだ
もしこの約束を破棄し、夜襲なり奇襲なりすれば勝算はあるが、問題はその後だ
そんな事をすれば魔族は本気で攻めてくる
今人間が生き残っているのが、魔族側が攻めて来なかったからが大きい
もし魔王やあの人間を殺せば、確実に魔族は攻めて来て、人間は滅ぶ
守る道しかないのだ
国王(他の者を呼ぶ事も可能だが、シンのような人間だともうどうにもならないからな)
国王ももう疲れたのだ、国民の為もあるが、今回の失態の原因の1人でもあるのだ
一国を背負う覚悟、それはすなわち己のやった事、国民がやった事を全てを背負い、
そして導くのが国王だ、今回の失態も
異世界から呼んで、魔王を倒してもらうという、自分勝手な行動が原因なのだ
執事「そうですか」
国王「ああ、もう当分は戦争は懲り懲りだ」
そう言って、国王は代表として兵を引き連れてコロシアムに向かった
——————————————————————
コロシアム
負けを認めたシンは、ガタガタ震えながら、その場に座り込んでいた
どうやらルークに呪いをかけられた時に、相当なトラウマを植え付けたみたいだ
ルーク「これで..........ようやく........終わった」
長年に渡る地獄の日々が...........
マイ「終わった.......のね」
追われる日々が..........
ユキ「............うん」
己を偽った日々が..........
シャイン「これで........俺達は......やっと......」
苦痛の日々が......
今、幕を閉じた
ルークはそのままシンに背を向けて歩く
それと同時にシンの方向から足音が聞こえた
マイ達の所へ行ってから振り返ると
国王が兵士を連れてシンの前に立ち、こちらを見ていた
国王「魔王よ、其方達の勝ちだ、領土も約束通りやろう」
そう言って国王はただと付け加え
地面に膝をつき頭を擦り付ける
国王「何卒!国民の皆には手を出さないでほしい!」
ルーク達「!?」
この光景は全世界に流れている
その上で国王は土下座をし魔王に謝り、国民の命の為に懇願している
国王「私の命はどうでもいい!元々は私達が原因なのだ!しかし!国民には関係ない!何卒........何卒!」
その姿に周りの兵士も驚きを隠せない
しかしはっと我に返り
兵士「国王様!頭をお上げください!」
兵士2「そうです!貴方様がそのような事を!」
兵士達が必死に説得するが、国王は土下座をやめなかった
それを見ていたリディアは一言
リディア「領土はいらん」
と言うと、国王は顔を上げ、こちらを見る
リディア「我らは魔族の為に戦って来た、 元より人間を滅ぼすつもりも、人間の領土も求めていない」
ただ、と付け加え
リディア「そこの勇者は例えどのような大義名分があろうと、多くの者達が苦しんできた、その者達のためにも....................」
リディア「地獄のような苦しみを与えてくれ」
と言った
ルーク「リディア様、貴方は.......」
リディア「言ったであろう、お主は我が息子の命の恩人、それに......」
と一言置いて
リディア「これから我との約束もあるのだ、これくらいはしてやらんとな」
と、人間と魔族の共存のために架け橋になって欲しい、とあの時の約束を話した
これは果てしなく大変だが、決して不可能ではない、いつかきっと、その日が来る
その為の先駆けになる
ルーク「ありがとうございます、必ず成し遂げていきます。」
リディア「うむ、期待しているぞ?」
そう言って2人は握手をし、国王の方を見る
リディア「そう言うわけだ、我らは戦争は求めておらん、領土も何もいらん」
国王「..........ありがとうございます.......っ!」
国王は地面に頭を擦り付けて感謝の念を述べる
そして国王は立ち上がり、勇者を引き連れてコロシアムから去ってっいった
——————————————————————
兵士「国王様、よろしいのですか?」
国王「何がだ?」
兵士「いえ、我々は国王様に使える身」
兵士2「いざとなれば、この場で魔王達を.......!」
と血気盛んになる兵士たちを国王は止める
国王「やめておけ、もし成功しても魔族は強い、本気で攻め滅ぼしにくるぞ?」
そう言って魔王を倒す無意味さを話し
国王「それよりも、此奴よ」
シンの事を話し始めた
異世界から連れて来てしまった事には申し訳ないと思うし、甘やかした我々も悪いが、何の罪もない者達すらも陥れた此奴を生かしておくわけにはいかない
シン「なぁ.......」
国王「ん?」
そんな事を考えているとシンは国王に話しかける
シン「俺様を元の世界に返してくれ」
突然、元の世界に帰りたいと言う、それもそうだろう今や勇者の地位は地に落ちた、もう今までのような生活は出来ない
国王「................」
国王はそんな身勝手な生活を許していた己を恨みながら話を聞く
シン「なぁ頼むよぉ、俺様もうこんな所にいたくねぇんだよぉ」
どこまでも自己中心的なシンに対して国王は最後のチャンスを与える
国王「...........勇者シンよ」
シン「?」
国王「お主は、今までお主に殺された者、
犯された者達に謝罪の言葉はないのか?」
それは、己のおかした罪を認め、当分の間この世界でのルールで罰するのだ
元の世界に帰ればシンが何しようとこちらはわからない、ならこちらの手の届く範囲でやるしかないのだ
そして、シンの答えは
シン「んな事どうでも良いからぁ、早く返してくれってぇ」
.........まさか"どうでもいい"だけで済ますとは、これはもう仕方ないな
——————————————————————
次は勇者sideのザマァ展開です、是非見てください。
大誤算だった、まさか、たかが人間如きが、勇者に、いや私たちが呼んだ異世界人に勝つなんて
異世界人
それは、文字通りこの世界ではなく別の世界から来た人間の事を言う、一部の国王、そして国王と同等、又はそのくらいの地位や権力がある者達から受け継がれてきた秘密
本来は世界を滅びの未来から救う為に、助けを求める為に考えられたものだが、魔族との戦争が始まり、どんなに攻めても人間側の勝利が少なく、被害も増えていた為、召喚の儀式を行いシンを呼んだのだ
シンの本名は斎藤 伸
彼は日本国と呼ばれる所から来たようだった
シンの世界ではこの世界よりも遥かに進んだ技術の世界で、魔法と言うものがないらしくその代わりに科学が進化したようだ
そして驚いた事に戦争というものもなく、
魔族もいないらしい
この世界に呼んだ時、彼は学校と言われる
我々の世界では貴族しか行けない選ばれし場所に通っていたらしい、その為魔王を倒した後は元の世界に返そうとしたが、シンに
シン「こっちの方が自由だから帰らなくていい」
と言い、その後は多分何処かの国の姫と結婚して悠々自適な日々を過ごすと言っていた
勿論その事は国民はおろか、一部の者しか知らない為、他の弱小国の国王達などは全く知らないのだ
執事「国王様」
水晶から映し出される光景に絶望していた時に執事に話しかけられる
国王「どうした?」
執事は、周りに聞こえないように国王の側により国王に話す
執事「これからどういたしましょうか?」
国王「どういたしましょうか?とは?」
執事「いえ、勇者シンとあの男との約束です」
そう国王が約束した勝ったら領土が増え、負けたら減り、そして
負けた方が"死刑"
勇者シンは戦いの最中命乞いをし、あの人間は、戦いでは殺さなかった
"今はまだ"と口にこぼしながら
国王「勿論、約束は守る」
そう国王は言うが正直に言って守る道しかないのだ、勇者が負けた今、魔王に、そして
勇者を倒した男に勝てる人間なんてこの世にいないのだ
もしこの約束を破棄し、夜襲なり奇襲なりすれば勝算はあるが、問題はその後だ
そんな事をすれば魔族は本気で攻めてくる
今人間が生き残っているのが、魔族側が攻めて来なかったからが大きい
もし魔王やあの人間を殺せば、確実に魔族は攻めて来て、人間は滅ぶ
守る道しかないのだ
国王(他の者を呼ぶ事も可能だが、シンのような人間だともうどうにもならないからな)
国王ももう疲れたのだ、国民の為もあるが、今回の失態の原因の1人でもあるのだ
一国を背負う覚悟、それはすなわち己のやった事、国民がやった事を全てを背負い、
そして導くのが国王だ、今回の失態も
異世界から呼んで、魔王を倒してもらうという、自分勝手な行動が原因なのだ
執事「そうですか」
国王「ああ、もう当分は戦争は懲り懲りだ」
そう言って、国王は代表として兵を引き連れてコロシアムに向かった
——————————————————————
コロシアム
負けを認めたシンは、ガタガタ震えながら、その場に座り込んでいた
どうやらルークに呪いをかけられた時に、相当なトラウマを植え付けたみたいだ
ルーク「これで..........ようやく........終わった」
長年に渡る地獄の日々が...........
マイ「終わった.......のね」
追われる日々が..........
ユキ「............うん」
己を偽った日々が..........
シャイン「これで........俺達は......やっと......」
苦痛の日々が......
今、幕を閉じた
ルークはそのままシンに背を向けて歩く
それと同時にシンの方向から足音が聞こえた
マイ達の所へ行ってから振り返ると
国王が兵士を連れてシンの前に立ち、こちらを見ていた
国王「魔王よ、其方達の勝ちだ、領土も約束通りやろう」
そう言って国王はただと付け加え
地面に膝をつき頭を擦り付ける
国王「何卒!国民の皆には手を出さないでほしい!」
ルーク達「!?」
この光景は全世界に流れている
その上で国王は土下座をし魔王に謝り、国民の命の為に懇願している
国王「私の命はどうでもいい!元々は私達が原因なのだ!しかし!国民には関係ない!何卒........何卒!」
その姿に周りの兵士も驚きを隠せない
しかしはっと我に返り
兵士「国王様!頭をお上げください!」
兵士2「そうです!貴方様がそのような事を!」
兵士達が必死に説得するが、国王は土下座をやめなかった
それを見ていたリディアは一言
リディア「領土はいらん」
と言うと、国王は顔を上げ、こちらを見る
リディア「我らは魔族の為に戦って来た、 元より人間を滅ぼすつもりも、人間の領土も求めていない」
ただ、と付け加え
リディア「そこの勇者は例えどのような大義名分があろうと、多くの者達が苦しんできた、その者達のためにも....................」
リディア「地獄のような苦しみを与えてくれ」
と言った
ルーク「リディア様、貴方は.......」
リディア「言ったであろう、お主は我が息子の命の恩人、それに......」
と一言置いて
リディア「これから我との約束もあるのだ、これくらいはしてやらんとな」
と、人間と魔族の共存のために架け橋になって欲しい、とあの時の約束を話した
これは果てしなく大変だが、決して不可能ではない、いつかきっと、その日が来る
その為の先駆けになる
ルーク「ありがとうございます、必ず成し遂げていきます。」
リディア「うむ、期待しているぞ?」
そう言って2人は握手をし、国王の方を見る
リディア「そう言うわけだ、我らは戦争は求めておらん、領土も何もいらん」
国王「..........ありがとうございます.......っ!」
国王は地面に頭を擦り付けて感謝の念を述べる
そして国王は立ち上がり、勇者を引き連れてコロシアムから去ってっいった
——————————————————————
兵士「国王様、よろしいのですか?」
国王「何がだ?」
兵士「いえ、我々は国王様に使える身」
兵士2「いざとなれば、この場で魔王達を.......!」
と血気盛んになる兵士たちを国王は止める
国王「やめておけ、もし成功しても魔族は強い、本気で攻め滅ぼしにくるぞ?」
そう言って魔王を倒す無意味さを話し
国王「それよりも、此奴よ」
シンの事を話し始めた
異世界から連れて来てしまった事には申し訳ないと思うし、甘やかした我々も悪いが、何の罪もない者達すらも陥れた此奴を生かしておくわけにはいかない
シン「なぁ.......」
国王「ん?」
そんな事を考えているとシンは国王に話しかける
シン「俺様を元の世界に返してくれ」
突然、元の世界に帰りたいと言う、それもそうだろう今や勇者の地位は地に落ちた、もう今までのような生活は出来ない
国王「................」
国王はそんな身勝手な生活を許していた己を恨みながら話を聞く
シン「なぁ頼むよぉ、俺様もうこんな所にいたくねぇんだよぉ」
どこまでも自己中心的なシンに対して国王は最後のチャンスを与える
国王「...........勇者シンよ」
シン「?」
国王「お主は、今までお主に殺された者、
犯された者達に謝罪の言葉はないのか?」
それは、己のおかした罪を認め、当分の間この世界でのルールで罰するのだ
元の世界に帰ればシンが何しようとこちらはわからない、ならこちらの手の届く範囲でやるしかないのだ
そして、シンの答えは
シン「んな事どうでも良いからぁ、早く返してくれってぇ」
.........まさか"どうでもいい"だけで済ますとは、これはもう仕方ないな
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次は勇者sideのザマァ展開です、是非見てください。
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