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第4章~魔王討伐~
第192話 反転の能力
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「ふふふ、我の能力を受けましたね?」
「それがどうかしたの?」
フィオナは冷や汗をかきながらそう答える、身体のダメージはない、痛みも、苦しみも何もない、だからこそ怖いのだ。
(魔王ミロスは何をしたの?魔王と言う事は恐ろしい能力のはず…何も感じないのが怖い)
相手は魔王、つまり魔物、魔族を統べる王と言う事だ、そんな者がただの子供達に効かない能力を使うはずがないのだ。
「何も変わってないじゃないか!」
「ハッタリですわね!」
「ボク達がハッタリに怯えるとでも!」
リューク、ミオ、シャルは何事もなかったかの様に魔王ミロスに斬撃を繰り出す。
(…確かに変わってない…なのに違和感が酷いのは何故だろう?奴は一体何をしたの?)
「そろそろですかね?えい!」
「ゴフッ!?」
魔王ミロスはリュークにデコピンをする、するとリュークは額から血を流しながら吹き飛んだ。
「「リューク!!!」」
「な!?」
「これで2人目後はヒロインの4人ですか、主人公補正とかあったらかなり厄介ですけど、これなら我でも十分戦えますね」
魔王ミロスはリュークを見ながらそう呟く、フィオナにとっては何を言っているのか理解できない言葉もあったが、それよりも気になる事があった。
「…今のはただのデコピンだった…殺意も力も込めていない…ただの…デコピン」
「え!?」
「は!?」
リュークがやられた事に驚いたミオとシャルは一旦距離を取る為にフィオナの所まで下がるのだが、その時に聞こえた言葉で驚いてしまう。
「ただのデコピンでリュークがあそこまで吹き飛んだとでも言うんですの!?」
「その通りよ…」
「ボクも信じられないよ…」
ミオとシャルが困惑するのも無理はない、フィオナ自身も信じられないのだ、もしもフィオナの言っている事が本当だったら魔王ミロスは
『デコピンだけで勇者パーティを全滅させる事が出来る』と言うふざけているとしか言えない程の圧倒的な実力差がある。
と言う事になってしまうのだ。
「来ないのですか?では我から行きますよ?」
魔王ミロスはそう言いながらコチラに近寄ってくる、走って来るわけでも、一瞬で来るわけでもなく、ただ歩いてコチラにくる。
「…ハァァァァ!!!!!」
「ミオ!?」
ミオは突然駆け出し、魔王ミロスに攻撃を仕掛ける。
「何をしているの!?」
「あたくし達の目的は魔王討伐!なら!逃げる訳にはいかないんですの!」
それに!とミオは続けて話す。
「能力の秘密を知る為にもやるしかないんですの!」
ミオの言う通りだ、離れて逃げたとしても魔王ミロスの能力は分からない、なら戦って何処が変わったのか確かめた方がわかりやすいのだ。
「ならボクも!」
「シャル!」
「フィオナ様は早く敵の能力を!」
シャルも負けじと魔王ミロスに立ち向かう、一撃…いや、人指でも当たれば即座にやられるだろう、それでも2人は勝利の為に命をかけて前に進む。
「「ハァァァァ!!!!!」」
「やっぱりヒロインは凄いですね、普通のJKや貴族がここまで命をかけて敵に立ち向かうなんて有り得ませんよ、流石は異世界ファンタジー」
「何を言ってるのよ!」
「訳のわからない事を言わないで!」
魔王ミロスはミオとシャルを称賛し、褒め称える。
2人はその隙を逃さずに斬撃を加える…が
「「!?」」
「無駄ですよ、今の貴女達の力はマイナスなんですから、与えられるダメージなんてある訳ないでしょ?」
双方の剣が肩に当たっているのに、それ以上はピクリとも動かない、まるでそこに鋼鉄の岩があるかの様に…
「はい!」
「ガッ!?」
「ギッ!?」
2人はデコピンを喰らってリュークと同じ様に後方に吹き飛ぶ、頭からは血が吹き出しており、血を飛び散らせながら倒れる。
「ミオ!シャル!」
「後は2人ですね、これで勇者パーティは全滅…あっそうだ!良い事を思いつきました!」
魔王ミロスは笑いながらフィオナ達を方を見る。
「良い事?」
「何をするつもりなの…?」
リュークの事が心配で動けなかったメジーナがフィオナの方へ近づく、それ程のまでにこの状況が悪いと言う事だ。
「いえね?人間と魔族の命を賭けた戦いが誰にも知られずに終わるなんて勿体無いじゃないですか?…だから、"皆んなに見てもらおうと思いましてね?"」
そう言って魔王ミロスは『パチン』と指を鳴らすと上空に突然液晶パネルの様な物が出現する。
———————————————————————
「なんなの…あれ」
「…まさか」
「それがどうかしたの?」
フィオナは冷や汗をかきながらそう答える、身体のダメージはない、痛みも、苦しみも何もない、だからこそ怖いのだ。
(魔王ミロスは何をしたの?魔王と言う事は恐ろしい能力のはず…何も感じないのが怖い)
相手は魔王、つまり魔物、魔族を統べる王と言う事だ、そんな者がただの子供達に効かない能力を使うはずがないのだ。
「何も変わってないじゃないか!」
「ハッタリですわね!」
「ボク達がハッタリに怯えるとでも!」
リューク、ミオ、シャルは何事もなかったかの様に魔王ミロスに斬撃を繰り出す。
(…確かに変わってない…なのに違和感が酷いのは何故だろう?奴は一体何をしたの?)
「そろそろですかね?えい!」
「ゴフッ!?」
魔王ミロスはリュークにデコピンをする、するとリュークは額から血を流しながら吹き飛んだ。
「「リューク!!!」」
「な!?」
「これで2人目後はヒロインの4人ですか、主人公補正とかあったらかなり厄介ですけど、これなら我でも十分戦えますね」
魔王ミロスはリュークを見ながらそう呟く、フィオナにとっては何を言っているのか理解できない言葉もあったが、それよりも気になる事があった。
「…今のはただのデコピンだった…殺意も力も込めていない…ただの…デコピン」
「え!?」
「は!?」
リュークがやられた事に驚いたミオとシャルは一旦距離を取る為にフィオナの所まで下がるのだが、その時に聞こえた言葉で驚いてしまう。
「ただのデコピンでリュークがあそこまで吹き飛んだとでも言うんですの!?」
「その通りよ…」
「ボクも信じられないよ…」
ミオとシャルが困惑するのも無理はない、フィオナ自身も信じられないのだ、もしもフィオナの言っている事が本当だったら魔王ミロスは
『デコピンだけで勇者パーティを全滅させる事が出来る』と言うふざけているとしか言えない程の圧倒的な実力差がある。
と言う事になってしまうのだ。
「来ないのですか?では我から行きますよ?」
魔王ミロスはそう言いながらコチラに近寄ってくる、走って来るわけでも、一瞬で来るわけでもなく、ただ歩いてコチラにくる。
「…ハァァァァ!!!!!」
「ミオ!?」
ミオは突然駆け出し、魔王ミロスに攻撃を仕掛ける。
「何をしているの!?」
「あたくし達の目的は魔王討伐!なら!逃げる訳にはいかないんですの!」
それに!とミオは続けて話す。
「能力の秘密を知る為にもやるしかないんですの!」
ミオの言う通りだ、離れて逃げたとしても魔王ミロスの能力は分からない、なら戦って何処が変わったのか確かめた方がわかりやすいのだ。
「ならボクも!」
「シャル!」
「フィオナ様は早く敵の能力を!」
シャルも負けじと魔王ミロスに立ち向かう、一撃…いや、人指でも当たれば即座にやられるだろう、それでも2人は勝利の為に命をかけて前に進む。
「「ハァァァァ!!!!!」」
「やっぱりヒロインは凄いですね、普通のJKや貴族がここまで命をかけて敵に立ち向かうなんて有り得ませんよ、流石は異世界ファンタジー」
「何を言ってるのよ!」
「訳のわからない事を言わないで!」
魔王ミロスはミオとシャルを称賛し、褒め称える。
2人はその隙を逃さずに斬撃を加える…が
「「!?」」
「無駄ですよ、今の貴女達の力はマイナスなんですから、与えられるダメージなんてある訳ないでしょ?」
双方の剣が肩に当たっているのに、それ以上はピクリとも動かない、まるでそこに鋼鉄の岩があるかの様に…
「はい!」
「ガッ!?」
「ギッ!?」
2人はデコピンを喰らってリュークと同じ様に後方に吹き飛ぶ、頭からは血が吹き出しており、血を飛び散らせながら倒れる。
「ミオ!シャル!」
「後は2人ですね、これで勇者パーティは全滅…あっそうだ!良い事を思いつきました!」
魔王ミロスは笑いながらフィオナ達を方を見る。
「良い事?」
「何をするつもりなの…?」
リュークの事が心配で動けなかったメジーナがフィオナの方へ近づく、それ程のまでにこの状況が悪いと言う事だ。
「いえね?人間と魔族の命を賭けた戦いが誰にも知られずに終わるなんて勿体無いじゃないですか?…だから、"皆んなに見てもらおうと思いましてね?"」
そう言って魔王ミロスは『パチン』と指を鳴らすと上空に突然液晶パネルの様な物が出現する。
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「なんなの…あれ」
「…まさか」
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