5 / 42
序章 同じ境遇の女の子
第3話 生存者
しおりを挟む
5分後
「見つけました」
「分かった」
クラックを探して約5分、真田達は思いの外あっさりと見つかったクラックに安堵の息をこぼす。
「亀裂がなくなって行く…どうやらここで正解だったようだな」
「はい、あの巨大蜘蛛があのクラックのボスモンスターだった様ですね」
時間がかかり過ぎるとクラックが消えてしまい、本当にあの蜘蛛達がここから来たのか、確かめるのが難しくなり、他のクラックがあるかもしれない為探す範囲が広くなる。
しかし思いの外近くに巣を作っていた為、その苦労がなくなったのだ。
「これで今回の依頼も完了だな、さっきの所へ戻るぞ」
「はい」
蜘蛛の糸でぐるぐる巻きにされた者達がいる、全員ではないが生き残っている者達がいれば助けなければならない。
2人は辺りを警戒して蜘蛛の生き残りがいない事を確認しながら先程の所まで走って行った。
「よし、俺はこっちから探す、お前は反対側から探してくれ」
「分かりました」
一緒に探すより、二手になって探した方が効率がいい、真田と石田はそう思って左右から互いに生存者を探し始めた。
「…顔は何とか見れたけど、やっぱり駄目だったか」
「コチラもです、まさか既に死んでいるなんて」
生きた者を捕まえてゆっくり食べるのかと思ったが、どうやらそんなの関係なしに見境なく襲って捕まえたらしい。
「異世界のモンスターが地球の蜘蛛と同じ習性を持っているなんてありえないからな」
「捕まえ方もその種によって変わっているのですね」
「俺達も固定観念をなくさないとな」
「ですね」
そう言って2人は1つ1つ丁寧に調べる、適当に調べて生きていたら大変だし、救える命は何としてでも救いたいのだ。
「とはいえ、ここまで見ても1人もいないなんて…誰か1人でも助かってて欲しいものだが」
「そうですね…ん?真田さん!コチラを!」
「ん?」
「生存者です!まだ息があります!」
「何!?」
真田は急いで石田の所へと向かう、石田は硬い蜘蛛の糸を剣で斬って生存者に絡まっている糸を取っている。
「獣人…しかも女の子か」
「はい、他にも獣人はいましたが生きていたのはこの子だけです」
見つけたのは赤い髪の毛の獣人
かなり弱っているが、今病院に連れて行けば助かるだろう。
「他は?」
「他の者達も全員死んでいました、最後の1人がこの子でした」
「そうか、俺の所は全滅だ、誰も生きていなかった」
何十人もいた中で生き残っていたのはたったの1人、B級のモンスターが群れでいたとなればA級には届かなくともそれに近い厄介さはあっただろう。
そうなるとハンターでもない者たちや人間より身体能力が高い獣人達でも勝ち目は低いだろう。
「取り敢えず、この子だけでも無事で良かった」
「はい、では急いで戻りましょう」
石田は赤い髪の獣人を背負ってゲートの方へと向かう、真田も続いて走って行く。
「この子は何故こんな所にいたのでしょうか?」
「他の奴らと同様餌が居たから捕まえたんだろ」
「それは…そうですが…」
こんな樹海の森の中に何の用事があったのかは分からないが、それは意識が戻ってから聞けばいい事だ。
2人はゲートの入り口まで行くとそこで門番をやっている兵士達が声をかけてくる。
「お疲れ様です、石田さん、真田さん」
「お二人が帰って来たという事はもうクラックが消えたんですね」
「はい、それでそこで倒れていた彼女を保護しました、病院へ連れて行くのでこのまま通して下さい」
「何かあったら俺に言って下さい、ある程度の事なら何とかなりますので」
「そうなんですね、分かりました」
「特に言われる事はないと思いますが、何かあったら連絡します」
兵士達はそう言うと道を開けてくれる、異世界と日本の出入りは許可制となっている。
これは地球側の所為でもあるのだ、日本は交渉の為に講和派の者達を招き入れたり、文化交流で日本に異世界人を連れて来たりしていた。
しかしそれを良しとしない国や
日本だけ異世界人と交流できる事を良しとしない国々が異世界人を拉致しようとしたり、
それを守る日本人や民間人を虐殺したりしていた為、日本は異世界人を守る為に出来るできる人達を制限したのだ。
「ありがとうございます」
「では、失礼します」
石田と真田は兵士達にお礼を言うとゲートの向こう側へと走って行った。
———————————————————————
異世界側はマリール帝国の兵士達が
日本側は日本国の自衛隊達が
門の前で警備し、許可した者達しか出入り出来ない様にしている。
その為赤い髪の毛の獣人を連れて行くのは本来は駄目だが、緊急性が高いのとS級ハンター2人の信頼によって特別に通る事が出来た。
「見つけました」
「分かった」
クラックを探して約5分、真田達は思いの外あっさりと見つかったクラックに安堵の息をこぼす。
「亀裂がなくなって行く…どうやらここで正解だったようだな」
「はい、あの巨大蜘蛛があのクラックのボスモンスターだった様ですね」
時間がかかり過ぎるとクラックが消えてしまい、本当にあの蜘蛛達がここから来たのか、確かめるのが難しくなり、他のクラックがあるかもしれない為探す範囲が広くなる。
しかし思いの外近くに巣を作っていた為、その苦労がなくなったのだ。
「これで今回の依頼も完了だな、さっきの所へ戻るぞ」
「はい」
蜘蛛の糸でぐるぐる巻きにされた者達がいる、全員ではないが生き残っている者達がいれば助けなければならない。
2人は辺りを警戒して蜘蛛の生き残りがいない事を確認しながら先程の所まで走って行った。
「よし、俺はこっちから探す、お前は反対側から探してくれ」
「分かりました」
一緒に探すより、二手になって探した方が効率がいい、真田と石田はそう思って左右から互いに生存者を探し始めた。
「…顔は何とか見れたけど、やっぱり駄目だったか」
「コチラもです、まさか既に死んでいるなんて」
生きた者を捕まえてゆっくり食べるのかと思ったが、どうやらそんなの関係なしに見境なく襲って捕まえたらしい。
「異世界のモンスターが地球の蜘蛛と同じ習性を持っているなんてありえないからな」
「捕まえ方もその種によって変わっているのですね」
「俺達も固定観念をなくさないとな」
「ですね」
そう言って2人は1つ1つ丁寧に調べる、適当に調べて生きていたら大変だし、救える命は何としてでも救いたいのだ。
「とはいえ、ここまで見ても1人もいないなんて…誰か1人でも助かってて欲しいものだが」
「そうですね…ん?真田さん!コチラを!」
「ん?」
「生存者です!まだ息があります!」
「何!?」
真田は急いで石田の所へと向かう、石田は硬い蜘蛛の糸を剣で斬って生存者に絡まっている糸を取っている。
「獣人…しかも女の子か」
「はい、他にも獣人はいましたが生きていたのはこの子だけです」
見つけたのは赤い髪の毛の獣人
かなり弱っているが、今病院に連れて行けば助かるだろう。
「他は?」
「他の者達も全員死んでいました、最後の1人がこの子でした」
「そうか、俺の所は全滅だ、誰も生きていなかった」
何十人もいた中で生き残っていたのはたったの1人、B級のモンスターが群れでいたとなればA級には届かなくともそれに近い厄介さはあっただろう。
そうなるとハンターでもない者たちや人間より身体能力が高い獣人達でも勝ち目は低いだろう。
「取り敢えず、この子だけでも無事で良かった」
「はい、では急いで戻りましょう」
石田は赤い髪の獣人を背負ってゲートの方へと向かう、真田も続いて走って行く。
「この子は何故こんな所にいたのでしょうか?」
「他の奴らと同様餌が居たから捕まえたんだろ」
「それは…そうですが…」
こんな樹海の森の中に何の用事があったのかは分からないが、それは意識が戻ってから聞けばいい事だ。
2人はゲートの入り口まで行くとそこで門番をやっている兵士達が声をかけてくる。
「お疲れ様です、石田さん、真田さん」
「お二人が帰って来たという事はもうクラックが消えたんですね」
「はい、それでそこで倒れていた彼女を保護しました、病院へ連れて行くのでこのまま通して下さい」
「何かあったら俺に言って下さい、ある程度の事なら何とかなりますので」
「そうなんですね、分かりました」
「特に言われる事はないと思いますが、何かあったら連絡します」
兵士達はそう言うと道を開けてくれる、異世界と日本の出入りは許可制となっている。
これは地球側の所為でもあるのだ、日本は交渉の為に講和派の者達を招き入れたり、文化交流で日本に異世界人を連れて来たりしていた。
しかしそれを良しとしない国や
日本だけ異世界人と交流できる事を良しとしない国々が異世界人を拉致しようとしたり、
それを守る日本人や民間人を虐殺したりしていた為、日本は異世界人を守る為に出来るできる人達を制限したのだ。
「ありがとうございます」
「では、失礼します」
石田と真田は兵士達にお礼を言うとゲートの向こう側へと走って行った。
———————————————————————
異世界側はマリール帝国の兵士達が
日本側は日本国の自衛隊達が
門の前で警備し、許可した者達しか出入り出来ない様にしている。
その為赤い髪の毛の獣人を連れて行くのは本来は駄目だが、緊急性が高いのとS級ハンター2人の信頼によって特別に通る事が出来た。
30
あなたにおすすめの小説
【魔女ローゼマリー伝説】~5歳で存在を忘れられた元王女の私だけど、自称美少女天才魔女として世界を救うために冒険したいと思います!~
ハムえっぐ
ファンタジー
かつて魔族が降臨し、7人の英雄によって平和がもたらされた大陸。その一国、ベルガー王国で物語は始まる。
王国の第一王女ローゼマリーは、5歳の誕生日の夜、幸せな時間のさなかに王宮を襲撃され、目の前で両親である国王夫妻を「漆黒の剣を持つ謎の黒髪の女」に殺害される。母が最後の力で放った転移魔法と「魔女ディルを頼れ」という遺言によりローゼマリーは辛くも死地を脱した。
15歳になったローゼは師ディルと別れ、両親の仇である黒髪の女を探し出すため、そして悪政により荒廃しつつある祖国の現状を確かめるため旅立つ。
国境の街ビオレールで冒険者として活動を始めたローゼは、運命的な出会いを果たす。因縁の仇と同じ黒髪と漆黒の剣を持つ少年傭兵リョウ。自由奔放で可愛いが、何か秘密を抱えていそうなエルフの美少女ベレニス。クセの強い仲間たちと共にローゼの新たな人生が動き出す。
これは王女の身分を失った最強天才魔女ローゼが、復讐の誓いを胸に仲間たちとの絆を育みながら、王国の闇や自らの運命に立ち向かう物語。友情、復讐、恋愛、魔法、剣戟、謀略が織りなす、ダークファンタジー英雄譚が、今、幕を開ける。
転落貴族〜千年に1人の逸材と言われた男が最底辺から成り上がる〜
ぽいづん
ファンタジー
ガレオン帝国の名門貴族ノーベル家の長男にして、容姿端麗、眉目秀麗、剣術は向かうところ敵なし。
アレクシア・ノーベル、人は彼のことを千年に1人の逸材と評し、第3皇女クレアとの婚約も決まり、順風満帆な日々だった
騎士学校の最後の剣術大会、彼は賭けに負け、1年間の期限付きで、辺境の国、ザナビル王国の最底辺ギルドのヘブンズワークスに入らざるおえなくなる。
今までの貴族の生活と正反対の日々を過ごし1年が経った。
しかし、この賭けは罠であった。
アレクシアは、生涯をこのギルドで過ごさなければいけないということを知る。
賭けが罠であり、仕組まれたものと知ったアレクシアは黒幕が誰か確信を得る。
アレクシアは最底辺からの成り上がりを決意し、復讐を誓うのであった。
小説家になろうにも投稿しています。
なろう版改稿中です。改稿終了後こちらも改稿します。
どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜
サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。
〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。
だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。
〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。
危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。
『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』
いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。
すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。
これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。
ギルドの片隅で飲んだくれてるおっさん冒険者
哀上
ファンタジー
チートを貰い転生した。
何も成し遂げることなく35年……
ついに前世の年齢を超えた。
※ 第5回次世代ファンタジーカップにて“超個性的キャラクター賞”を受賞。
※この小説は他サイトにも投稿しています。
処刑された勇者は二度目の人生で復讐を選ぶ
シロタカズキ
ファンタジー
──勇者は、すべてを裏切られ、処刑された。
だが、彼の魂は復讐の炎と共に蘇る──。
かつて魔王を討ち、人類を救った勇者 レオン・アルヴァレス。
だが、彼を待っていたのは称賛ではなく、 王族・貴族・元仲間たちによる裏切りと処刑だった。
「力が強すぎる」という理由で異端者として断罪され、広場で公開処刑されるレオン。
国民は歓喜し、王は満足げに笑い、かつての仲間たちは目を背ける。
そして、勇者は 死んだ。
──はずだった。
十年後。
王国は繁栄の影で腐敗し、裏切り者たちは安穏とした日々を送っていた。
しかし、そんな彼らの前に死んだはずの勇者が現れる。
「よくもまあ、のうのうと生きていられたものだな」
これは、英雄ではなくなった男の復讐譚。
彼を裏切った王族、貴族、そしてかつての仲間たちを絶望の淵に叩き落とすための第二の人生が、いま始まる──。
異世界転生おじさんは最強とハーレムを極める
自ら
ファンタジー
定年を半年後に控えた凡庸なサラリーマン、佐藤健一(50歳)は、不慮の交通事故で人生を終える。目覚めた先で出会ったのは、自分の魂をトラックの前に落としたというミスをした女神リナリア。
その「お詫び」として、健一は剣と魔法の異世界へと30代後半の肉体で転生することになる。チート能力の選択を迫られ、彼はあらゆる経験から無限に成長できる**【無限成長(アンリミテッド・グロース)】**を選び取る。
異世界で早速遭遇したゴブリンを一撃で倒し、チート能力を実感した健一は、くたびれた人生を捨て、最強のセカンドライフを謳歌することを決意する。
定年間際のおじさんが、女神の気まぐれチートで異世界最強への道を歩み始める、転生ファンタジーの開幕。
勇者パーティーにダンジョンで生贄にされました。これで上位神から押し付けられた、勇者の育成支援から解放される。
克全
ファンタジー
エドゥアルには大嫌いな役目、神与スキル『勇者の育成者』があった。力だけあって知能が低い下級神が、勇者にふさわしくない者に『勇者』スキルを与えてしまったせいで、上級神から与えられてしまったのだ。前世の知識と、それを利用して鍛えた絶大な魔力のあるエドゥアルだったが、神与スキル『勇者の育成者』には逆らえず、嫌々勇者を教育していた。だが、勇者ガブリエルは上級神の想像を絶する愚者だった。事もあろうに、エドゥアルを含む300人もの人間を生贄にして、ダンジョンの階層主を斃そうとした。流石にこのような下劣な行いをしては『勇者』スキルは消滅してしまう。対象となった勇者がいなくなれば『勇者の育成者』スキルも消滅する。自由を手に入れたエドゥアルは好き勝手に生きることにしたのだった。
【第2章完結】最強な精霊王に転生しました。のんびりライフを送りたかったのに、問題にばかり巻き込まれるのはなんで?
山咲莉亜
ファンタジー
ある日、高校二年生だった桜井渚は魔法を扱うことができ、世界最強とされる精霊王に転生した。家族で海に遊びに行ったが遊んでいる最中に溺れた幼い弟を助け、代わりに自分が死んでしまったのだ。
だけど正直、俺は精霊王の立場に興味はない。精霊らしく、のんびり気楽に生きてみせるよ。
趣味の寝ることと読書だけをしてマイペースに生きるつもりだったナギサだが、優しく仲間思いな性格が災いして次々とトラブルに巻き込まれていく。果たしてナギサはそれらを乗り越えていくことができるのか。そして彼の行動原理とは……?
ロマンス、コメディ、シリアス───これは物語が進むにつれて露わになるナギサの闇やトラブルを共に乗り越えていく仲間達の物語。
※HOT男性ランキング最高6位でした。ありがとうございました!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる