裏切り者達に復讐を…S級ハンターによる最恐育成計画

みっちゃん

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序章 同じ境遇の女の子

第3話 生存者

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5分後

「見つけました」

「分かった」

クラックを探して約5分、真田達は思いの外あっさりと見つかったクラックに安堵の息をこぼす。

「亀裂がなくなって行く…どうやらここで正解だったようだな」

「はい、あの巨大蜘蛛があのクラックのボスモンスターだった様ですね」

時間がかかり過ぎるとクラックが消えてしまい、本当にあの蜘蛛達がここから来たのか、確かめるのが難しくなり、他のクラックがあるかもしれない為探す範囲が広くなる。

しかし思いの外近くに巣を作っていた為、その苦労がなくなったのだ。

「これで今回の依頼も完了だな、さっきの所へ戻るぞ」

「はい」

蜘蛛の糸でぐるぐる巻きにされた者達がいる、全員ではないが生き残っている者達がいれば助けなければならない。

2人は辺りを警戒して蜘蛛の生き残りがいない事を確認しながら先程の所まで走って行った。

「よし、俺はこっちから探す、お前は反対側から探してくれ」

「分かりました」

一緒に探すより、二手になって探した方が効率がいい、真田と石田はそう思って左右から互いに生存者を探し始めた。

「…顔は何とか見れたけど、やっぱり駄目だったか」

「コチラもです、まさか既に死んでいるなんて」

生きた者を捕まえてゆっくり食べるのかと思ったが、どうやらそんなの関係なしに見境なく襲って捕まえたらしい。

「異世界のモンスターが地球の蜘蛛と同じ習性を持っているなんてありえないからな」

「捕まえ方もその種によって変わっているのですね」

「俺達も固定観念をなくさないとな」

「ですね」

そう言って2人は1つ1つ丁寧に調べる、適当に調べて生きていたら大変だし、救える命は何としてでも救いたいのだ。

「とはいえ、ここまで見ても1人もいないなんて…誰か1人でも助かってて欲しいものだが」

「そうですね…ん?真田さん!コチラを!」

「ん?」

「生存者です!まだ息があります!」

「何!?」

真田は急いで石田の所へと向かう、石田は硬い蜘蛛の糸を剣で斬って生存者に絡まっている糸を取っている。

「獣人…しかも女の子か」

「はい、他にも獣人はいましたが生きていたのはこの子だけです」

見つけたのは赤い髪の毛の獣人
かなり弱っているが、今病院に連れて行けば助かるだろう。

「他は?」

「他の者達も全員死んでいました、最後の1人がこの子でした」

「そうか、俺の所は全滅だ、誰も生きていなかった」

何十人もいた中で生き残っていたのはたったの1人、B級のモンスターが群れでいたとなればA級には届かなくともそれに近い厄介さはあっただろう。

そうなるとハンターでもない者たちや人間より身体能力が高い獣人達でも勝ち目は低いだろう。

「取り敢えず、この子だけでも無事で良かった」

「はい、では急いで戻りましょう」

石田は赤い髪の獣人を背負ってゲートの方へと向かう、真田も続いて走って行く。

「この子は何故こんな所にいたのでしょうか?」

「他の奴らと同様餌が居たから捕まえたんだろ」

「それは…そうですが…」

こんな樹海の森の中に何の用事があったのかは分からないが、それは意識が戻ってから聞けばいい事だ。

2人はゲートの入り口まで行くとそこで門番をやっている兵士達が声をかけてくる。

「お疲れ様です、石田さん、真田さん」

「お二人が帰って来たという事はもうクラックが消えたんですね」

「はい、それでそこで倒れていた彼女を保護しました、病院へ連れて行くのでこのまま通して下さい」

「何かあったら俺に言って下さい、ある程度の事なら何とかなりますので」

「そうなんですね、分かりました」

「特に言われる事はないと思いますが、何かあったら連絡します」

兵士達はそう言うと道を開けてくれる、異世界と日本の出入りは許可制となっている。

これは地球側の所為でもあるのだ、日本は交渉の為に講和派の者達を招き入れたり、文化交流で日本に異世界人を連れて来たりしていた。

しかしそれを良しとしない国や
日本だけ異世界人と交流できる事を良しとしない国々が異世界人を拉致しようとしたり、
それを守る日本人や民間人を虐殺したりしていた為、日本は異世界人を守る為に出来るできる人達を制限したのだ。

「ありがとうございます」

「では、失礼します」

石田と真田は兵士達にお礼を言うとゲートの向こう側へと走って行った。

———————————————————————
異世界側はマリール帝国の兵士達が
日本側は日本国の自衛隊達が
門の前で警備し、許可した者達しか出入り出来ない様にしている。

その為赤い髪の毛の獣人を連れて行くのは本来は駄目だが、緊急性が高いのとS級ハンター2人の信頼によって特別に通る事が出来た。



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