8 / 42
序章 同じ境遇の女の子
第6話 彼女の名前は
しおりを挟む
~専属病院にて~
中に入ると、既に目を覚ましていた獣人の女性がこちらを見ていました。
「あ…」
「目を覚ましましたか」
真田は目を覚ました獣人の女性に声をかける、とてもおどおどした態度でこくんと頷く。
「あの…ここは?」
「ここは病院です。貴女が倒れていたのを見つけた俺達がここに連れて来たんです」
真田の隣に立っている名取は違うが、ここでそう言った所で戸惑うだけだ、話を進める為にも言わないでおこうと真田は考えている。
「そうだったんですね、ありがとうございます」
「いえ、当たり前の事をやっただけですので」
当たり障りのない会話を少し続けた後、獣人の女性はまた質問する。
「すいません、ここってあたしのいた世界ですか?それともここは…」
「はい、貴女のいた世界とは違う私達の世界です」
「つまりここは日本…」
その言葉に名取はこくんと頷く、本当は日本に来るには許可が必要だが、それを無視してここにいる為獣人の女性はかなり戸惑っている。
「それって大丈夫なんですか?」
「はい、俺達が許可を得て連れて来ているので貴女は罪に問われる事はありませんよ」
「ですので、治るまでは暫く此処にいても大丈夫ですよ?」
そう伝えると彼女は安堵の息をこぼす、不安にさせたままでは可哀想なので安心した。
「ところで貴女の名前は何て言うんですか?」
「そうですね、名前を知らないと今後呼ぶ時に困りますし」
「名前…ですか」
獣人の女性は少し間を開けてから自分の名前を名乗る。
「ハルナ•ネネと言います」
「ハルナさん…ですね」
「ハルナ…榛名…あっちに住んでいる日本人のハーフですか?」
名取の質問にハルナは首を振る、どうやら違う様だ。
「あたしが産まれる前に日本人と結婚した獣人がいてその子孫があたしなんです」
「所謂日系人か」
日系人
日本に移住した日本人とその子孫を指す。
一般的には、日本から海外に移住し、その国の国籍や永住権を取得した日本人の子(日系2世)、孫(日系3世)などの子孫までを含んで日系人と定義される。
彼らは日本人の血を引くものの外国籍を持つことが多く、世界各地に日系人のコミュニティを形成している。
「私達から見たらですけどね…日本のハンターが異世界で暮らしているのは知っていますが、獣人と結婚するなんて…」
名取はハルナが獣人にしては人間寄りだと驚く。本来の獣人は狼のような動物が二足歩行で歩き、人間の様に生活しているが、彼女は毛の量が圧倒的に少ない。
「別に普通じゃないか?ハルナさんじゃないが、獣人の女性のあのモフモフ感は普通に好きだぞ?」
「捕まりますよ?」
「何で?」
真田の性癖を聞いて名取は少し呆れながら話を戻す。
「ところで、ハルナさんは何であの森にいたんですか?獣人とは言え、あんな樹海の奥地に1人で行くなんて危険ですよ」
「いえ…あたしは1人じゃなかったんです」
「え?」
1人じゃなかった?つまり、あそこに捕まっていた者達の中に仲間がいたのだろうか?
「実はあたし異世界のハンターなんです」
「ハンター!?」
名取はその言葉に驚く。ただの民間人かと思ったら、異世界とは言え同じハンターだったのだ。
それならば仲間がいてもおかしくはない。
「と言う事はあそこに仲間がいたのですか?」
「いえ…仲間はあたしを置いて逃げて行きましたから…」
「なんだと!?」
真田はハルナの言葉に耳を疑う。仲間を捨てて逃げた、そんな最低な事をするなんてあり得ないと思ったからだ。
「あたしはE級でただの調査だから安全だと思っていたんですが…」
「蜘蛛達が既に外に出ていて襲われたと?」
「はい、あたし以外はD級とC級であたしを囮にして直ぐに逃げてしまいました」
真田の質問にハルナはそう答える。真田達はその事が胸糞悪くて上手く言葉に出来なかった。
———————————————————————
獣人はケモノ寄り派
それとも人型派
私は当然どっちも派(おいこら作者)
中に入ると、既に目を覚ましていた獣人の女性がこちらを見ていました。
「あ…」
「目を覚ましましたか」
真田は目を覚ました獣人の女性に声をかける、とてもおどおどした態度でこくんと頷く。
「あの…ここは?」
「ここは病院です。貴女が倒れていたのを見つけた俺達がここに連れて来たんです」
真田の隣に立っている名取は違うが、ここでそう言った所で戸惑うだけだ、話を進める為にも言わないでおこうと真田は考えている。
「そうだったんですね、ありがとうございます」
「いえ、当たり前の事をやっただけですので」
当たり障りのない会話を少し続けた後、獣人の女性はまた質問する。
「すいません、ここってあたしのいた世界ですか?それともここは…」
「はい、貴女のいた世界とは違う私達の世界です」
「つまりここは日本…」
その言葉に名取はこくんと頷く、本当は日本に来るには許可が必要だが、それを無視してここにいる為獣人の女性はかなり戸惑っている。
「それって大丈夫なんですか?」
「はい、俺達が許可を得て連れて来ているので貴女は罪に問われる事はありませんよ」
「ですので、治るまでは暫く此処にいても大丈夫ですよ?」
そう伝えると彼女は安堵の息をこぼす、不安にさせたままでは可哀想なので安心した。
「ところで貴女の名前は何て言うんですか?」
「そうですね、名前を知らないと今後呼ぶ時に困りますし」
「名前…ですか」
獣人の女性は少し間を開けてから自分の名前を名乗る。
「ハルナ•ネネと言います」
「ハルナさん…ですね」
「ハルナ…榛名…あっちに住んでいる日本人のハーフですか?」
名取の質問にハルナは首を振る、どうやら違う様だ。
「あたしが産まれる前に日本人と結婚した獣人がいてその子孫があたしなんです」
「所謂日系人か」
日系人
日本に移住した日本人とその子孫を指す。
一般的には、日本から海外に移住し、その国の国籍や永住権を取得した日本人の子(日系2世)、孫(日系3世)などの子孫までを含んで日系人と定義される。
彼らは日本人の血を引くものの外国籍を持つことが多く、世界各地に日系人のコミュニティを形成している。
「私達から見たらですけどね…日本のハンターが異世界で暮らしているのは知っていますが、獣人と結婚するなんて…」
名取はハルナが獣人にしては人間寄りだと驚く。本来の獣人は狼のような動物が二足歩行で歩き、人間の様に生活しているが、彼女は毛の量が圧倒的に少ない。
「別に普通じゃないか?ハルナさんじゃないが、獣人の女性のあのモフモフ感は普通に好きだぞ?」
「捕まりますよ?」
「何で?」
真田の性癖を聞いて名取は少し呆れながら話を戻す。
「ところで、ハルナさんは何であの森にいたんですか?獣人とは言え、あんな樹海の奥地に1人で行くなんて危険ですよ」
「いえ…あたしは1人じゃなかったんです」
「え?」
1人じゃなかった?つまり、あそこに捕まっていた者達の中に仲間がいたのだろうか?
「実はあたし異世界のハンターなんです」
「ハンター!?」
名取はその言葉に驚く。ただの民間人かと思ったら、異世界とは言え同じハンターだったのだ。
それならば仲間がいてもおかしくはない。
「と言う事はあそこに仲間がいたのですか?」
「いえ…仲間はあたしを置いて逃げて行きましたから…」
「なんだと!?」
真田はハルナの言葉に耳を疑う。仲間を捨てて逃げた、そんな最低な事をするなんてあり得ないと思ったからだ。
「あたしはE級でただの調査だから安全だと思っていたんですが…」
「蜘蛛達が既に外に出ていて襲われたと?」
「はい、あたし以外はD級とC級であたしを囮にして直ぐに逃げてしまいました」
真田の質問にハルナはそう答える。真田達はその事が胸糞悪くて上手く言葉に出来なかった。
———————————————————————
獣人はケモノ寄り派
それとも人型派
私は当然どっちも派(おいこら作者)
30
あなたにおすすめの小説
【魔女ローゼマリー伝説】~5歳で存在を忘れられた元王女の私だけど、自称美少女天才魔女として世界を救うために冒険したいと思います!~
ハムえっぐ
ファンタジー
かつて魔族が降臨し、7人の英雄によって平和がもたらされた大陸。その一国、ベルガー王国で物語は始まる。
王国の第一王女ローゼマリーは、5歳の誕生日の夜、幸せな時間のさなかに王宮を襲撃され、目の前で両親である国王夫妻を「漆黒の剣を持つ謎の黒髪の女」に殺害される。母が最後の力で放った転移魔法と「魔女ディルを頼れ」という遺言によりローゼマリーは辛くも死地を脱した。
15歳になったローゼは師ディルと別れ、両親の仇である黒髪の女を探し出すため、そして悪政により荒廃しつつある祖国の現状を確かめるため旅立つ。
国境の街ビオレールで冒険者として活動を始めたローゼは、運命的な出会いを果たす。因縁の仇と同じ黒髪と漆黒の剣を持つ少年傭兵リョウ。自由奔放で可愛いが、何か秘密を抱えていそうなエルフの美少女ベレニス。クセの強い仲間たちと共にローゼの新たな人生が動き出す。
これは王女の身分を失った最強天才魔女ローゼが、復讐の誓いを胸に仲間たちとの絆を育みながら、王国の闇や自らの運命に立ち向かう物語。友情、復讐、恋愛、魔法、剣戟、謀略が織りなす、ダークファンタジー英雄譚が、今、幕を開ける。
転落貴族〜千年に1人の逸材と言われた男が最底辺から成り上がる〜
ぽいづん
ファンタジー
ガレオン帝国の名門貴族ノーベル家の長男にして、容姿端麗、眉目秀麗、剣術は向かうところ敵なし。
アレクシア・ノーベル、人は彼のことを千年に1人の逸材と評し、第3皇女クレアとの婚約も決まり、順風満帆な日々だった
騎士学校の最後の剣術大会、彼は賭けに負け、1年間の期限付きで、辺境の国、ザナビル王国の最底辺ギルドのヘブンズワークスに入らざるおえなくなる。
今までの貴族の生活と正反対の日々を過ごし1年が経った。
しかし、この賭けは罠であった。
アレクシアは、生涯をこのギルドで過ごさなければいけないということを知る。
賭けが罠であり、仕組まれたものと知ったアレクシアは黒幕が誰か確信を得る。
アレクシアは最底辺からの成り上がりを決意し、復讐を誓うのであった。
小説家になろうにも投稿しています。
なろう版改稿中です。改稿終了後こちらも改稿します。
どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜
サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。
〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。
だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。
〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。
危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。
『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』
いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。
すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。
これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。
ギルドの片隅で飲んだくれてるおっさん冒険者
哀上
ファンタジー
チートを貰い転生した。
何も成し遂げることなく35年……
ついに前世の年齢を超えた。
※ 第5回次世代ファンタジーカップにて“超個性的キャラクター賞”を受賞。
※この小説は他サイトにも投稿しています。
処刑された勇者は二度目の人生で復讐を選ぶ
シロタカズキ
ファンタジー
──勇者は、すべてを裏切られ、処刑された。
だが、彼の魂は復讐の炎と共に蘇る──。
かつて魔王を討ち、人類を救った勇者 レオン・アルヴァレス。
だが、彼を待っていたのは称賛ではなく、 王族・貴族・元仲間たちによる裏切りと処刑だった。
「力が強すぎる」という理由で異端者として断罪され、広場で公開処刑されるレオン。
国民は歓喜し、王は満足げに笑い、かつての仲間たちは目を背ける。
そして、勇者は 死んだ。
──はずだった。
十年後。
王国は繁栄の影で腐敗し、裏切り者たちは安穏とした日々を送っていた。
しかし、そんな彼らの前に死んだはずの勇者が現れる。
「よくもまあ、のうのうと生きていられたものだな」
これは、英雄ではなくなった男の復讐譚。
彼を裏切った王族、貴族、そしてかつての仲間たちを絶望の淵に叩き落とすための第二の人生が、いま始まる──。
異世界転生おじさんは最強とハーレムを極める
自ら
ファンタジー
定年を半年後に控えた凡庸なサラリーマン、佐藤健一(50歳)は、不慮の交通事故で人生を終える。目覚めた先で出会ったのは、自分の魂をトラックの前に落としたというミスをした女神リナリア。
その「お詫び」として、健一は剣と魔法の異世界へと30代後半の肉体で転生することになる。チート能力の選択を迫られ、彼はあらゆる経験から無限に成長できる**【無限成長(アンリミテッド・グロース)】**を選び取る。
異世界で早速遭遇したゴブリンを一撃で倒し、チート能力を実感した健一は、くたびれた人生を捨て、最強のセカンドライフを謳歌することを決意する。
定年間際のおじさんが、女神の気まぐれチートで異世界最強への道を歩み始める、転生ファンタジーの開幕。
勇者パーティーにダンジョンで生贄にされました。これで上位神から押し付けられた、勇者の育成支援から解放される。
克全
ファンタジー
エドゥアルには大嫌いな役目、神与スキル『勇者の育成者』があった。力だけあって知能が低い下級神が、勇者にふさわしくない者に『勇者』スキルを与えてしまったせいで、上級神から与えられてしまったのだ。前世の知識と、それを利用して鍛えた絶大な魔力のあるエドゥアルだったが、神与スキル『勇者の育成者』には逆らえず、嫌々勇者を教育していた。だが、勇者ガブリエルは上級神の想像を絶する愚者だった。事もあろうに、エドゥアルを含む300人もの人間を生贄にして、ダンジョンの階層主を斃そうとした。流石にこのような下劣な行いをしては『勇者』スキルは消滅してしまう。対象となった勇者がいなくなれば『勇者の育成者』スキルも消滅する。自由を手に入れたエドゥアルは好き勝手に生きることにしたのだった。
隠して忘れていたギフト『ステータスカスタム』で能力を魔改造 〜自由自在にカスタマイズしたら有り得ないほど最強になった俺〜
桜井正宗
ファンタジー
能力(スキル)を隠して、その事を忘れていた帝国出身の錬金術師スローンは、無能扱いで大手ギルド『クレセントムーン』を追放された。追放後、隠していた能力を思い出しスキルを習得すると『ステータスカスタム』が発現する。これは、自身や相手のステータスを魔改造【カスタム】できる最強の能力だった。
スローンは、偶然出会った『大聖女フィラ』と共にステータスをいじりまくって最強のステータスを手に入れる。その後、超高難易度のクエストを難なくクリア、無双しまくっていく。その噂が広がると元ギルドから戻って来いと頭を下げられるが、もう遅い。
真の仲間と共にスローンは、各地で暴れ回る。究極のスローライフを手に入れる為に。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
