裏切り者達に復讐を…S級ハンターによる最恐育成計画

みっちゃん

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序章 同じ境遇の女の子

第7話 加入

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「あたしは魔力と適合してハンターへの道を行くことができました。しかし、結局は最弱のE級で、どこも雇ってくれませんでした。」

真田たちのようにS級ハンターとして覚醒していれば引く手あまただっただろうが、E級ではほとんど採用されない。

その理由は簡単。"弱い"からだ。
高い金を払ってもその分の成果を上げるとは限らない。むしろその逆で損する可能性の方が高い。

だからこそ、E級よりもD級、C級ハンターに声がかかり、E級はかなり苦労する。

「それでも頑張っていろんなところに応募して、やっと受かったと思ったら…」

「使い捨ての捨て駒にされた…と?」

「はい…」

日本でもあるブラック企業、人の命を何とも思わない者たち。やはりどの世界でも屑はいるようだ。

「ハルナさん」

「はい」

「悔しくないですか?」

「え?」

真田はハルナのことをじっと見つめる。真田の目には過去の自分がハルナと重なって見えてしまうのだ。

「仲間だと思っていた人たちに裏切られて、自分のことを平然と捨てる奴らのことが憎くないですか?」

「それは憎いですよ!…ですが、あたしの力ではどうしようも…」

今回の件では訴えようにも証拠がないため訴えることができない。捨てた奴らが口裏を合わせてしまえばそれで終わってしまう。

だが、だからといって諦めるのは違う。訴える以外にも仕返しをする方法はあるのだ。

「でしたら俺たちのギルドに入りませんか?」

「え?」

「俺たちなら貴女を最強のハンターに育成することができます」

彼女は最弱のE級。しかし、可能性はある。
他の人たちはやっていないが、命をかければE級の壁を越えることができる。

「E級ハンターとして、これからもずっと裏切られる人生を送るか、それとも俺たちと同じS級ハンターとして裏切った奴らを見返す道を歩むか、どっちか好きな方を選んでください」

「そんな…唐突に…」

「唐突なのは分かっています。しかし、そんな場面はこれからいくらでもあります。それがたまたま今日だっただけです」

真田の言葉には一理ある。唐突に選択を強いられることは現実世界でもある。
簡単なものから難しいものまで、その選択肢はさまざまだ。

しかしその選択肢がその後の人生を大きく変えることもある。だからこそ唐突でも決めなければならないのだ。

「貴女はどうしたいのですか?」

「あたしは…」

ハルナは考える。このまま引退して別の人生を歩むのも選択肢の一つだ。しかし、真田に言われたことが脳裏に浮かぶ。
『悔しくないですか?』

悔しいに決まっている。信じていた仲間に裏切られて、ゴミのように捨てた奴らに復讐したいと思うほど強く憎んでいる。

「本当に…S級ハンターのように強くなれますか?」

「約束しましょう」

E級ハンターがS級ハンターのように強くなれるなんて普通は信じられない。しかし、彼の目には嘘が見られない。

彼は言った「俺たち」と。つまり彼はS級。その彼が自分を強くしてくれるのなら、S級には行けなくてもE級以上の強さにはしてくれるだろう。

そう考えた彼女は「うん」と頷く。

「分かりました、貴方のギルドに入らせてください!」

「交渉成立ですね」

真田はそう言うとハルナに手を差し伸べる。

「ようこそ、蒼天《そうてん》ギルドへ」

「はい!よろしくお願いします!」

ハルナは真田の手を握り、握手をする。
こうしてハルナは新しく蒼天ギルドへと加入することが決まった。

「そうと決まれば、早速メンバーを紹介しましょう」

「メンバー?」

「はい、全員そろそろ帰って来る頃なので、皆さんにもご挨拶をした方がいいでしょう」

真田が何を言っているのか理解できないハルナは名取の方を見る。

「メンバーというのはここ蒼天ギルドに所属しているハンターたちのことですが、真田さんが言っているのはその中でも真田さんと同じ"S級ハンター"たちのことを言っていますね」

「同じS級ハンター…ちなみにS級ハンターは全員で何人いるんですか?」

「何人くらいだと思いますか?」

名取は少し意地悪そうに質問を質問で返した。ハルナは少し考えた後、自分の予想を答える。

「5人くらいでしょうか?」

「他国のギルドならそれでも多い方ですけど…残念ながらハズレです」

名取は少し笑顔になりながら答えを言う。

「ここには"20人"のS級ハンターが所属しているんです」

———————————————————————
蒼天ギルド
日本国内における最大級のギルドであり、
関東地方と中部地方を主な担当区域としている。
アジアの中でも1番S級が多いギルドとして知られている。
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