裏切り者達に復讐を…S級ハンターによる最恐育成計画

みっちゃん

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第1章 S級ハンターへの道 D級編

第20話 適応力

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~2ヶ月後~

「ハァァァァ!!!!!」

「魔力を上げる呼吸法をしながらここまで叫べるなんて…成長しましたね」

ダークエルフのシィーナはハルナの成長を褒める。1ヶ月前は常に意識していなければ普通の呼吸に戻ってしまったハルナだが、今は(1ヶ月前よりは)意識せずに出来ている。

「ですが、がむしゃらに剣を振るっても相手には当たりませんよ?」

「ふぎゅっ!?」

ハルナは剣の平の部分で頭を叩かれる。剣を落とし頭を抑えて悶絶している。

「いったぁぁぁぁ…」

「S級ハンター相手に"下手な鉄砲数撃てば当たる"戦法は効きませんよ?」

「何、その言葉」

「ここ日本国のことわざと言われるものの一つです」

「ことわざ?」

ことわざ
昔から言い伝えてきた、訓戒・風刺などを内容とする短い句。例
の事を意味する。

「はい、ハルナさんの国にも有りますよね?」

「まぁ…あるけど」

ことわざはどんな国にもある。エルフの国にも獣人の国にも日本国にも当然あるものだ。

「そしてさっきわたしが言った意味は
下手でも何度も繰り返せば、いつかまぐれで成功することもあるという意味のことわざです」

また、物事をあきらめずに根気強く続ければ、成功することもあるという励ましとしても使われます。

わたし達ハンターの世界は殺すか殺されるかの世界です、そんな世界で"いつか""まぐれ"で成功する"こともある"と言うあやふやな事では生きていけません」

物事を諦めずに根気強く続ければ成功することもあると言う励ましの言葉も練習中なら良いが本番では通用しない。

「つまりどうしろと?」

「剣技を学びなさい、ここは剣の使い手が沢山いるギルドです、学べる事は全て学びなさい」

しかもハルナの目の前にいるダークエルフのシィーナはS級ハンターと言う等級の中では最上位にいる者達の1人だ。

学べる所は多くある。

「じゃあアンタから学ぶのもありだよな?」

「ええ、ですがわたしの目的はあくまでも魔力量を上げる事、そしてE級ハンターからS級ハンターへと上げる事です、剣技を教えるつもりはありません」

シィーナは既に魔力量の増やし方を教えている、そしてそれを踏まえてのトレーニングもやっている、これ以上の負担は置いたくないのだろう。

「それだとどうしたらいいんだ?」

「見て学ぶか他の人に頼んでください、わたしは生きるための上でのアドバイスはしますが、剣技などは己の力で習得しなさい」

「…我流か何処かの流派の剣か…考えておくよ」

ハルナはそう言って剣を構える、その構え方は目の前のダークエルフ、シィーナの剣の構え方にそっくりだった。

「…(やはり成長速度が速い、わたしの剣技も既に記憶しているのか?)」

今はただ構えているだけだが、この後の戦いで、シィーナの戦い方とそっくりだった場合、ハルナは魔力量以外は天才としか言えないだろう。

「ハァァァァ!!!!!」

「!?」

ハルナは駆け出し剣を振るう、その振るい方はシィーナと同じ剣技だった。

「(実力は兎も角、見ただけで同じ様に振るなんて…でも)」

「ガフッ!?」

「踏み込みが甘いですね、腕力も筋力も脚力も全部足りませんね、…50点」

シィーナはハルナを鳩尾みぞおちを剣の柄頭ポンメルの部分で攻撃する。

「呼吸法を辞めてはいけませんよ、亀裂クラックでは、いつ何が起こるか分かりませんからどんな時でも呼吸出来る様にしておいてください」

「…か…コヒュー…はぁ…う…はぁ…」

ハルナは懸命に魔力を上げる呼吸法を行う、酸素が身体の中に中々入ってこず、本当に死にそうになるがそれでも何とか呼吸をする。

「E級ハンターの割には剣技はそれ以上の実力はありますね…本当に何者なんでしょうかね?」

「ふぅ…ふぅ…ふぅ…」

「ま、わたしには関係のない事ですね」

シィーナは剣を構える、ハルナも同じ様に構える。

「さぁ、今日も死ぬつもりで来なさい!」

「ハァァァァ!!!!!」

———————————————————————
「今日も頑張りましたね、また明日の為にも休んでおきなさい」

「…………………」

数時間後、ハルナは地面に倒れ込み、文字通り死にかけながらも呼吸を辞めず、また少し魔力量が上がったのだった。
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