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第2章 S級ハンターへの道 C級編
第32話 剣豪の実力
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次の日
~訓練所~
「ハァァァァ!!!!!」
「!?」
ドワーフのダンテは訓練所にハルナを呼ぶと鋼鉄の塊(銅像とかを作る時にある細長い四角形のあれ)を木剣で切断する。
「エルフの2人から教えてもらっておる呼吸法、アレの応用編と言っておけば良いのか」
エルフ達の教えを基礎とするならばドワーフの教えはそこから発展させる応用になるだろう。
「凄い」
「お主も出来る様になるあの優斗が認めた者なのじゃからな」
「あたしも出来るのか…これを」
木の剣で鋼鉄の塊を切断する、普通なら不可能だろう、しかしその不可能を可能にしている為「無理」と言う事は言えない。
「出来る、ワシと此奴の2人でならそれを教えられる」
「俺様達に任せろ」
オークのギーガはそう言って自信満々に答える、不安要素は拭えないがS級ハンターの2人が出来ると言うのであれば出来るのだろう。
「先ずはエルフの2人から何処まで教えてもらったのか確かめさせてもらう」
ダンテはそう言うと剣をハルナ目掛けて投げる。
「え?」
「D級ハンターになったとしてもその実力が実際にどのくらいあるのかわからないからな」
「俺様と戦ってその実力を確かめる」
つまりはエルフの時と同じで初手模擬戦をすると言う事だ。
「すまないな、ワシ達はお主の実力をよく知らん、その状態で出来ない事をやらせても意味はないからな」
「どのくらいなら身体を酷使できるのか確かめさせてもらうぞ」
戦うのはギーガ、彼も蒼天ギルドにいる為剣の腕は本物だ。
「…ダンテは戦わないの?」
「ワシはお主の戦い方を見てみたい、ギーガはお主と戦いたい、利害の一致じゃよ」
「なるほど…納得」
ハルナにとってはどうでも良い事だ、強くなりたい彼女にとってS級ハンターと戦えるだけでも良い糧となる。
「さぁ…かかってこい」
「言われなくても!!!」
強くなった事でスピードも格段と速くなった、その速さを利用してギーガに攻めかかる。
「ハァァァァ!!!!!」
地面を蹴りギーガの首元を狙って斬撃を繰り出す。
「なっ!?」
「確かに速い、だが力がない」
ギーガの首元にハルナの剣が当たるが、血も出ず、斬れもせず、ただ当たっただけだった。
「呼吸法も活用して狙った様だが、それが通用するのは同等かそれよりも1ランク上のモンスターくらいだ」
ハルナの剣が届くのは同じD級か、あの狼の様なあの時のハルナにとっての1ランク上の存在ぐらいだとギーガは語る。
確かにギーガはビクともしなかった、彼とハルナとではまだまだ実力の差があり過ぎるのだろう。
「俺様は今から攻撃する、死ぬ気で止めてみろ、手を抜いたら死ぬぞ?」
ギーガは剣を握る手を強く握りしめて一呼吸置く、そしてハルナよりも圧倒的に速い速度の斬撃をハルナに向けて繰り出す。
「っ!!!!!!!!!!」
ハルナは死に物狂いでギーガの剣を止める、音が激しく、ハルナの剣は粉々に砕け散ってしまった。
「俺様の剣を本気で止めるとは…中々に面白い事をするじゃないか」
「ギーガよ、それくらいにしておけ、ハルナが死んでしまうぞ」
「このくらいで死にはしないさ、それに死なない様に手加減もしてたしな」
ハルナは全神経を使って止めた反動のせいなのか座り込んだまま動けずにいた、そんな中ギーガの"手加減"と言う言葉を聞いて再度実感した。
(…コイツら本当の化け物達だ)
と、ハルナはもう動けないのに、ギーガは平然としている、ここまでの差を実感させたのは自惚れさせない為だろうが、それでも屈辱感はあるだろう。
「ギーガ」
「?」
「あたしもそれができる様になるのか?」
「なるさ、俺様は兎も角、コッチには剣豪がいるんだ、鋼鉄すら紙切れの様に斬れる様になるさ」
とギーガはダンテの肩を叩く、ダンテも"うん"と頷いてハルナにやる気を起こさせる。
「取り敢えず先ずは動ける様になるまで休憩だ、動ける様になったらひたすら俺様と稽古だ」
「ああ!」
こうしてドワーフのダンテとオークのギーガによるハルナの育成が始まったのである。
———————————————————————
続く
~訓練所~
「ハァァァァ!!!!!」
「!?」
ドワーフのダンテは訓練所にハルナを呼ぶと鋼鉄の塊(銅像とかを作る時にある細長い四角形のあれ)を木剣で切断する。
「エルフの2人から教えてもらっておる呼吸法、アレの応用編と言っておけば良いのか」
エルフ達の教えを基礎とするならばドワーフの教えはそこから発展させる応用になるだろう。
「凄い」
「お主も出来る様になるあの優斗が認めた者なのじゃからな」
「あたしも出来るのか…これを」
木の剣で鋼鉄の塊を切断する、普通なら不可能だろう、しかしその不可能を可能にしている為「無理」と言う事は言えない。
「出来る、ワシと此奴の2人でならそれを教えられる」
「俺様達に任せろ」
オークのギーガはそう言って自信満々に答える、不安要素は拭えないがS級ハンターの2人が出来ると言うのであれば出来るのだろう。
「先ずはエルフの2人から何処まで教えてもらったのか確かめさせてもらう」
ダンテはそう言うと剣をハルナ目掛けて投げる。
「え?」
「D級ハンターになったとしてもその実力が実際にどのくらいあるのかわからないからな」
「俺様と戦ってその実力を確かめる」
つまりはエルフの時と同じで初手模擬戦をすると言う事だ。
「すまないな、ワシ達はお主の実力をよく知らん、その状態で出来ない事をやらせても意味はないからな」
「どのくらいなら身体を酷使できるのか確かめさせてもらうぞ」
戦うのはギーガ、彼も蒼天ギルドにいる為剣の腕は本物だ。
「…ダンテは戦わないの?」
「ワシはお主の戦い方を見てみたい、ギーガはお主と戦いたい、利害の一致じゃよ」
「なるほど…納得」
ハルナにとってはどうでも良い事だ、強くなりたい彼女にとってS級ハンターと戦えるだけでも良い糧となる。
「さぁ…かかってこい」
「言われなくても!!!」
強くなった事でスピードも格段と速くなった、その速さを利用してギーガに攻めかかる。
「ハァァァァ!!!!!」
地面を蹴りギーガの首元を狙って斬撃を繰り出す。
「なっ!?」
「確かに速い、だが力がない」
ギーガの首元にハルナの剣が当たるが、血も出ず、斬れもせず、ただ当たっただけだった。
「呼吸法も活用して狙った様だが、それが通用するのは同等かそれよりも1ランク上のモンスターくらいだ」
ハルナの剣が届くのは同じD級か、あの狼の様なあの時のハルナにとっての1ランク上の存在ぐらいだとギーガは語る。
確かにギーガはビクともしなかった、彼とハルナとではまだまだ実力の差があり過ぎるのだろう。
「俺様は今から攻撃する、死ぬ気で止めてみろ、手を抜いたら死ぬぞ?」
ギーガは剣を握る手を強く握りしめて一呼吸置く、そしてハルナよりも圧倒的に速い速度の斬撃をハルナに向けて繰り出す。
「っ!!!!!!!!!!」
ハルナは死に物狂いでギーガの剣を止める、音が激しく、ハルナの剣は粉々に砕け散ってしまった。
「俺様の剣を本気で止めるとは…中々に面白い事をするじゃないか」
「ギーガよ、それくらいにしておけ、ハルナが死んでしまうぞ」
「このくらいで死にはしないさ、それに死なない様に手加減もしてたしな」
ハルナは全神経を使って止めた反動のせいなのか座り込んだまま動けずにいた、そんな中ギーガの"手加減"と言う言葉を聞いて再度実感した。
(…コイツら本当の化け物達だ)
と、ハルナはもう動けないのに、ギーガは平然としている、ここまでの差を実感させたのは自惚れさせない為だろうが、それでも屈辱感はあるだろう。
「ギーガ」
「?」
「あたしもそれができる様になるのか?」
「なるさ、俺様は兎も角、コッチには剣豪がいるんだ、鋼鉄すら紙切れの様に斬れる様になるさ」
とギーガはダンテの肩を叩く、ダンテも"うん"と頷いてハルナにやる気を起こさせる。
「取り敢えず先ずは動ける様になるまで休憩だ、動ける様になったらひたすら俺様と稽古だ」
「ああ!」
こうしてドワーフのダンテとオークのギーガによるハルナの育成が始まったのである。
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続く
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