裏切り者達に復讐を…S級ハンターによる最恐育成計画

みっちゃん

文字の大きさ
37 / 42
第2章 S級ハンターへの道 C級編

第35話 心配するエルフ達

しおりを挟む
~訓練所~

「ハァァァァ!!!!!」

「判断が遅い!」

「ゴフッ!?」

ハルナは今日もダンテとギーガに剣術を学び、その身体で覚えるために全身傷とアザだらけになりながらも鍛錬を続けていた。

「………」

「………」

そんなボロボロの状態のハルナを見て、エルフの2人、ミィーナとシィーナは心配そうに見ていた。

「こんな所で何をしているんだ?」

「優斗!?」

「ご主人様!?」

そこに偶々訪れた真田も加わり、3人はハルナを見ながら話し始めた。

「何でここにいるんだ?」

あたし達は今日、依頼もなくてやることがないからハルナの様子を見に来たのよ」

「ハルナさんが心配なんです、無理をし過ぎて身体を壊すんじゃないかって」

真田の質問に2人はそう答える。2人のトレーニングも一歩間違えたら死ぬくらいヤバいことをしていたのに、それを棚に上げて言っているため、真田も少し苦笑いをする。

「大丈夫だよ、ダンテもギーガも国を代表するS級ハンター達だ、そんな奴らが仲間を殺すような馬鹿な事はしないよ」

とは言え、一歩間違えたら死ぬから本当はそんな事は言えないのだが、2人を説得するためには言うしかないのだ。

「優斗がそう言うのなら仕方ないわね」

「ですが、何かあったらすぐ止めますからね?」

「何かあったらな、お互いの邪魔をし合ってハルナのトレーニングをおろそかにしたら即座に別の人に任せるからな」

仲が悪いのは仕方ないとしても、それで足を引っ張りあって邪魔をするのであれば、別のS級に頼んだ方が効率が良い。
そんな種族の問題を何の関係のない人達に押し付けないでほしいのだ。

「あと、お前達には接近禁止令も出す」

「そんな事しないわよ」

「ハルナさんの事も大事ですが、わたし達はご主人様の方がもっと大事なんです」

そう言ってダークエルフのシィーナは真田の腕に抱きつく。

「ご主人様の為でしたらわたしはどんな事でも致します…勿論下のお世話も」

「アンタねぇ、優斗はあたしと結婚するの、アンタみたいなのがエロフとか言われる所以を作っているのよ!」

エルフのミィーナも真田のもう片方の腕に抱きつく。
真田は「またかぁ」とため息をこぼす。

「エロフは貴女ですよ、わたしはご主人様の忠実なる下僕性奴隷なのですから」

「何が下僕性奴隷よ!下心しかない変態エロフが!」

「下心ではありません、女としての武器を使ってご主人様のご主人様意味深をお世話するだけです」

「それを下心って言ってるのよ!」

真田自身は別に悪くないと思っている、自分みたいな人間にここまで親身になってくれる者達がいるなんて…と感謝すらしている。

しかし時と場所を弁えないでこんな事卑猥な事を言う時は流石に怒る。

「2人ともそろそろ静かにしてくれないか?」

「でも!」

「ですが!」

「これ以上続けるのなら他の女性に頼む事にするけど良いのか?」

さっきの2人の話からして性的な話なのは間違いない、それならばそれを利用してしまえばいいのだ。

「分かったわよ…」

「分かりました…」

「素直でよろしい、それに今日はハルナの訓練を見るのが目的だろ?」

2人は真田から離れてハルナを再び見始める、ハルナはギーガに負け続けても諦めずに立ち上がって戦っている。

強くなりたいという思いがハルナをここまで頑張らせているのだろう。

「どうだ、2人から見てハルナはどう見える」

「そうね…あたし達が教えていた時よりもずっと強くなっているわね」

「はい、あれだけボロボロになっても呼吸の乱れが見られません」

「やはりそうか、ハルナは確実に強くなっている、剣の腕も8ヶ月前とは全然違う」

ハルナは本当に成長している、このまま順調に成長すれば数年後にはS級ハンターへの仲間入りが出来るだろう。

そんな事を考えていると3人のスマホに着信が届く。

「相手は…ダンテからだ」

「内容は何なの?」

「えっと…『五月蝿いうるさい卑猥な話や事がしたいのならさっさと帰れ』だそうです」

「「…………」」

3人はスマホを閉じてダンテがいるであろう所に視線を向けると…

「………」

『ギロッ』とこちらを凝視するダンテが見えた、本気で怒っている様子でこのままここにいれば3人ともタダでは済まないだろう。

「…帰るか」

「そうだね」

「はい」

3人はダンテに頭を下げてそそくさと真田の部屋へと戻って行った。

———————————————————————
「ワシらの邪魔をするなら本気で殺すからな?」

「「「はい、申し訳ございませんでした」」」

後日3人はダンテに怒られた。
それも当然だ、本気でハルナに自分の剣術を教えているのに、『性』に関する全く関係のない話を近くでされていたら誰だって怒るだろう。

普段仲の悪いエルフも今回ばかりは素直に謝ったのだった。




しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

【魔女ローゼマリー伝説】~5歳で存在を忘れられた元王女の私だけど、自称美少女天才魔女として世界を救うために冒険したいと思います!~

ハムえっぐ
ファンタジー
かつて魔族が降臨し、7人の英雄によって平和がもたらされた大陸。その一国、ベルガー王国で物語は始まる。 王国の第一王女ローゼマリーは、5歳の誕生日の夜、幸せな時間のさなかに王宮を襲撃され、目の前で両親である国王夫妻を「漆黒の剣を持つ謎の黒髪の女」に殺害される。母が最後の力で放った転移魔法と「魔女ディルを頼れ」という遺言によりローゼマリーは辛くも死地を脱した。 15歳になったローゼは師ディルと別れ、両親の仇である黒髪の女を探し出すため、そして悪政により荒廃しつつある祖国の現状を確かめるため旅立つ。 国境の街ビオレールで冒険者として活動を始めたローゼは、運命的な出会いを果たす。因縁の仇と同じ黒髪と漆黒の剣を持つ少年傭兵リョウ。自由奔放で可愛いが、何か秘密を抱えていそうなエルフの美少女ベレニス。クセの強い仲間たちと共にローゼの新たな人生が動き出す。 これは王女の身分を失った最強天才魔女ローゼが、復讐の誓いを胸に仲間たちとの絆を育みながら、王国の闇や自らの運命に立ち向かう物語。友情、復讐、恋愛、魔法、剣戟、謀略が織りなす、ダークファンタジー英雄譚が、今、幕を開ける。  

転落貴族〜千年に1人の逸材と言われた男が最底辺から成り上がる〜

ぽいづん
ファンタジー
ガレオン帝国の名門貴族ノーベル家の長男にして、容姿端麗、眉目秀麗、剣術は向かうところ敵なし。 アレクシア・ノーベル、人は彼のことを千年に1人の逸材と評し、第3皇女クレアとの婚約も決まり、順風満帆な日々だった 騎士学校の最後の剣術大会、彼は賭けに負け、1年間の期限付きで、辺境の国、ザナビル王国の最底辺ギルドのヘブンズワークスに入らざるおえなくなる。 今までの貴族の生活と正反対の日々を過ごし1年が経った。 しかし、この賭けは罠であった。 アレクシアは、生涯をこのギルドで過ごさなければいけないということを知る。 賭けが罠であり、仕組まれたものと知ったアレクシアは黒幕が誰か確信を得る。 アレクシアは最底辺からの成り上がりを決意し、復讐を誓うのであった。 小説家になろうにも投稿しています。 なろう版改稿中です。改稿終了後こちらも改稿します。

どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜

サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。 〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。 だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。 〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。 危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。 『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』 いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。 すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。 これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。

ギルドの片隅で飲んだくれてるおっさん冒険者

哀上
ファンタジー
チートを貰い転生した。 何も成し遂げることなく35年…… ついに前世の年齢を超えた。 ※ 第5回次世代ファンタジーカップにて“超個性的キャラクター賞”を受賞。 ※この小説は他サイトにも投稿しています。

処刑された勇者は二度目の人生で復讐を選ぶ

シロタカズキ
ファンタジー
──勇者は、すべてを裏切られ、処刑された。  だが、彼の魂は復讐の炎と共に蘇る──。 かつて魔王を討ち、人類を救った勇者 レオン・アルヴァレス。 だが、彼を待っていたのは称賛ではなく、 王族・貴族・元仲間たちによる裏切りと処刑だった。 「力が強すぎる」という理由で異端者として断罪され、広場で公開処刑されるレオン。 国民は歓喜し、王は満足げに笑い、かつての仲間たちは目を背ける。 そして、勇者は 死んだ。 ──はずだった。 十年後。 王国は繁栄の影で腐敗し、裏切り者たちは安穏とした日々を送っていた。 しかし、そんな彼らの前に死んだはずの勇者が現れる。 「よくもまあ、のうのうと生きていられたものだな」 これは、英雄ではなくなった男の復讐譚。 彼を裏切った王族、貴族、そしてかつての仲間たちを絶望の淵に叩き落とすための第二の人生が、いま始まる──。

異世界転生おじさんは最強とハーレムを極める

自ら
ファンタジー
定年を半年後に控えた凡庸なサラリーマン、佐藤健一(50歳)は、不慮の交通事故で人生を終える。目覚めた先で出会ったのは、自分の魂をトラックの前に落としたというミスをした女神リナリア。 その「お詫び」として、健一は剣と魔法の異世界へと30代後半の肉体で転生することになる。チート能力の選択を迫られ、彼はあらゆる経験から無限に成長できる**【無限成長(アンリミテッド・グロース)】**を選び取る。 異世界で早速遭遇したゴブリンを一撃で倒し、チート能力を実感した健一は、くたびれた人生を捨て、最強のセカンドライフを謳歌することを決意する。 定年間際のおじさんが、女神の気まぐれチートで異世界最強への道を歩み始める、転生ファンタジーの開幕。

勇者パーティーにダンジョンで生贄にされました。これで上位神から押し付けられた、勇者の育成支援から解放される。

克全
ファンタジー
エドゥアルには大嫌いな役目、神与スキル『勇者の育成者』があった。力だけあって知能が低い下級神が、勇者にふさわしくない者に『勇者』スキルを与えてしまったせいで、上級神から与えられてしまったのだ。前世の知識と、それを利用して鍛えた絶大な魔力のあるエドゥアルだったが、神与スキル『勇者の育成者』には逆らえず、嫌々勇者を教育していた。だが、勇者ガブリエルは上級神の想像を絶する愚者だった。事もあろうに、エドゥアルを含む300人もの人間を生贄にして、ダンジョンの階層主を斃そうとした。流石にこのような下劣な行いをしては『勇者』スキルは消滅してしまう。対象となった勇者がいなくなれば『勇者の育成者』スキルも消滅する。自由を手に入れたエドゥアルは好き勝手に生きることにしたのだった。

隠して忘れていたギフト『ステータスカスタム』で能力を魔改造 〜自由自在にカスタマイズしたら有り得ないほど最強になった俺〜

桜井正宗
ファンタジー
 能力(スキル)を隠して、その事を忘れていた帝国出身の錬金術師スローンは、無能扱いで大手ギルド『クレセントムーン』を追放された。追放後、隠していた能力を思い出しスキルを習得すると『ステータスカスタム』が発現する。これは、自身や相手のステータスを魔改造【カスタム】できる最強の能力だった。  スローンは、偶然出会った『大聖女フィラ』と共にステータスをいじりまくって最強のステータスを手に入れる。その後、超高難易度のクエストを難なくクリア、無双しまくっていく。その噂が広がると元ギルドから戻って来いと頭を下げられるが、もう遅い。  真の仲間と共にスローンは、各地で暴れ回る。究極のスローライフを手に入れる為に。

処理中です...