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第2章 S級ハンターへの道 C級編
第36話 剣術のテスト
~1ヶ月後~
ギーガとダンテから剣術を教わり始めてから3ヶ月が過ぎようとしていた。
「さて、優斗とエルフのトレーニングでは3ヶ月で体力と魔力をつけた。その流れから考えると剣術もこの3ヶ月でかなり覚えた筈だ」
ダンテは訓練所でハルナにそう言った。ハルナの才能は本物だとダンテは確信している。
現に教えたことは全て覚えており剣術は形"は"出来る様になっている。
「まぁまだまだだけど必要最低限覚えたはずだ」
「ああ、だから本当に必要最低限覚えたのか確かめさせてもらうぞ?」
ダンテはそう言ってギーガを呼んだ。
ギーガはハルナの事を見てニヤリと笑う。
「俺様とやり合うのも今日で最後かもしれないなぁ?」
「今日で終わりにしてやるよ、クソオーク」
ハルナはギーガに対して悪態をつく。無理もないこの3ヶ月間ハルナはダンテにほぼ一方的にボコボコにされて来たのだ。
恨み辛みもたくさんあるだろう。
「この3ヶ月間で相当嫌われたな?」
「俺様よりも弱いのがいけないのだ。強ければこんな事にはならない」
「最初っからS級のテメェがそんな事を言うんじゃねぇよクソが」
ハルナの口の悪さもギーガに対する好感度もこの3ヶ月間でかなり悪くなった様だ。ギーガのせいとは言えエルフの2人がまた何か言いそうではある。
「それはそうだな、だが剣術は実力で手に入れたものだ。そこは間違えるなよ?」
「力ゴリ押し馬鹿がどの口を言う」
もうギーガが何を言ってもハルナにとっては全てが嫌味に見えてしまうのだろう。
ギーガが何かを言う度に喰ってかかっている。
「ギーガ、ハルナ、そこまでだ。これ以上喧嘩する様なら優斗に報告するぞ?」
「俺様は…いや、すまなかった」
「あたしも…ちょっと短気になってた」
優斗に報告すればギーガはオーク代表としての地位が危うくなり、ハルナは強くなれない可能性がある為、2人は素直に謝る。
「それでよし、話は戻るがギーガ、ハルナの相手をしてやってくれ。どのくらい剣術が上手くなったか見てみたい」
「分かった」
「ハルナ、日頃の鬱憤を晴らすべく本気でやれ。剣術が上手くなったと言う証拠を見せてくれ」
「分かったわ」
2人は訓練所の真ん中で対峙して、剣を構える。
「よし、始め!」
ダンテの合図と共にハルナが駆け出す。
「…(さっきまでは煽っていたが…やはり早くなっている)」
ギーガはハルナの間合いに入られたが、ギーガの間合いにもハルナは入ったため、対処は可能だ。
「ハァァァァ!!!!!」
「っ!」
ハルナは斬撃を繰り出し、ギーガはそれを難なく剣で受け止めるが、しかし力も増していたため、少し驚いてしまう。
「(1日休ませただけでこの回復力、やはりコイツ成長速度が桁違いに速い!)」
今日の為に昨日は1日休みにしたのだが、ハルナはその日1日中寝ていた、つまりそれ程までに疲労が溜まっており、今日はその疲労がかなり抜けたのだろう。
「だァァァァァァァァァ!!!!!」
「クッ」
続けて斬撃を繰り出し、攻撃の手を緩めない、日頃の鬱積もあるだろうが、相手が格上の為相手にターンが回らない様に攻撃を続けているのだろう。
(…ハルナの奴ワシよりも剣術を覚えるのが早い、これが才能か?)
ずっと驚きっ放しのダンテだが、ここでも驚いてしまう。
ギーガは本気を出していないが、それでもハルナに押されている、D級ハンターがS級ハンターを押しているのだ。
「死ねぇぇぇぇぇ!!!!!」
「…これが原因か?」
ダンテはハルナの叫び声でそう思ってしまう。
強くなりたい、上手くなりたいという思いと
"こんな奴よりも強くなりたい"と言う明確な目的と殺意が今回はここまでの成長に繋がったのかもしれない。
「俺様相手にここまでやるなんてな…だが」
「っ!?」
しかしそれでも明確な実力差がその才能を上回ってしまう。
今まで防御に徹していたギーガは反転して攻撃に移り始める。
「まだまだ力が足りないな、馬鹿に負けるぞ?」
「っ!!!!!」
最初はお互いの剣がぶつかり合い、互角の戦いを見せたが、剣術の差と力の差が徐々にハルナを苦しめる。
「馬鹿の一つ覚えって奴だ、下に見るのは良いが、俺様を馬鹿にするのはまだ早かった様だな」
「うるせぇ!!!!!」
徐々にハルナは追い詰められ最終的には防御に徹することになってしまった。
一撃一撃が重く、3ヶ月前と比べたらだいぶマシになったがそれでも防ぐ事が出来なくなっていく。
「俺様に勝ちたいならもっと精進する事だな」
「ガフッ!?」
そしてハルナはギーガからの斬撃を喰らってしまいそのまま倒れてしまう。
気絶はしてないがしばらくは起き上がれないだろう。
「それで?この3ヶ月間の成果はどうなんだ?」
ギーガはダンテを見てそう質問する。
ダンテはハルナのところに向かいながら答える。
「合格だ、剣術の腕も申し分ないし、魔力量も上がっている。これならC級の亀裂《クラック》に行っても問題ないだろう」
ダンテはそう言ってハルナの頭を撫でる。
「よく頑張ったな、ハルナ」
「ありがとう…ダンテ」
こうしてドワーフのダンテ、オークのギーガによる育成計画はひとまず第一段階を終えることができたのだった。
———————————————————————
「俺様は?」
「死ね」
ギーガとダンテから剣術を教わり始めてから3ヶ月が過ぎようとしていた。
「さて、優斗とエルフのトレーニングでは3ヶ月で体力と魔力をつけた。その流れから考えると剣術もこの3ヶ月でかなり覚えた筈だ」
ダンテは訓練所でハルナにそう言った。ハルナの才能は本物だとダンテは確信している。
現に教えたことは全て覚えており剣術は形"は"出来る様になっている。
「まぁまだまだだけど必要最低限覚えたはずだ」
「ああ、だから本当に必要最低限覚えたのか確かめさせてもらうぞ?」
ダンテはそう言ってギーガを呼んだ。
ギーガはハルナの事を見てニヤリと笑う。
「俺様とやり合うのも今日で最後かもしれないなぁ?」
「今日で終わりにしてやるよ、クソオーク」
ハルナはギーガに対して悪態をつく。無理もないこの3ヶ月間ハルナはダンテにほぼ一方的にボコボコにされて来たのだ。
恨み辛みもたくさんあるだろう。
「この3ヶ月間で相当嫌われたな?」
「俺様よりも弱いのがいけないのだ。強ければこんな事にはならない」
「最初っからS級のテメェがそんな事を言うんじゃねぇよクソが」
ハルナの口の悪さもギーガに対する好感度もこの3ヶ月間でかなり悪くなった様だ。ギーガのせいとは言えエルフの2人がまた何か言いそうではある。
「それはそうだな、だが剣術は実力で手に入れたものだ。そこは間違えるなよ?」
「力ゴリ押し馬鹿がどの口を言う」
もうギーガが何を言ってもハルナにとっては全てが嫌味に見えてしまうのだろう。
ギーガが何かを言う度に喰ってかかっている。
「ギーガ、ハルナ、そこまでだ。これ以上喧嘩する様なら優斗に報告するぞ?」
「俺様は…いや、すまなかった」
「あたしも…ちょっと短気になってた」
優斗に報告すればギーガはオーク代表としての地位が危うくなり、ハルナは強くなれない可能性がある為、2人は素直に謝る。
「それでよし、話は戻るがギーガ、ハルナの相手をしてやってくれ。どのくらい剣術が上手くなったか見てみたい」
「分かった」
「ハルナ、日頃の鬱憤を晴らすべく本気でやれ。剣術が上手くなったと言う証拠を見せてくれ」
「分かったわ」
2人は訓練所の真ん中で対峙して、剣を構える。
「よし、始め!」
ダンテの合図と共にハルナが駆け出す。
「…(さっきまでは煽っていたが…やはり早くなっている)」
ギーガはハルナの間合いに入られたが、ギーガの間合いにもハルナは入ったため、対処は可能だ。
「ハァァァァ!!!!!」
「っ!」
ハルナは斬撃を繰り出し、ギーガはそれを難なく剣で受け止めるが、しかし力も増していたため、少し驚いてしまう。
「(1日休ませただけでこの回復力、やはりコイツ成長速度が桁違いに速い!)」
今日の為に昨日は1日休みにしたのだが、ハルナはその日1日中寝ていた、つまりそれ程までに疲労が溜まっており、今日はその疲労がかなり抜けたのだろう。
「だァァァァァァァァァ!!!!!」
「クッ」
続けて斬撃を繰り出し、攻撃の手を緩めない、日頃の鬱積もあるだろうが、相手が格上の為相手にターンが回らない様に攻撃を続けているのだろう。
(…ハルナの奴ワシよりも剣術を覚えるのが早い、これが才能か?)
ずっと驚きっ放しのダンテだが、ここでも驚いてしまう。
ギーガは本気を出していないが、それでもハルナに押されている、D級ハンターがS級ハンターを押しているのだ。
「死ねぇぇぇぇぇ!!!!!」
「…これが原因か?」
ダンテはハルナの叫び声でそう思ってしまう。
強くなりたい、上手くなりたいという思いと
"こんな奴よりも強くなりたい"と言う明確な目的と殺意が今回はここまでの成長に繋がったのかもしれない。
「俺様相手にここまでやるなんてな…だが」
「っ!?」
しかしそれでも明確な実力差がその才能を上回ってしまう。
今まで防御に徹していたギーガは反転して攻撃に移り始める。
「まだまだ力が足りないな、馬鹿に負けるぞ?」
「っ!!!!!」
最初はお互いの剣がぶつかり合い、互角の戦いを見せたが、剣術の差と力の差が徐々にハルナを苦しめる。
「馬鹿の一つ覚えって奴だ、下に見るのは良いが、俺様を馬鹿にするのはまだ早かった様だな」
「うるせぇ!!!!!」
徐々にハルナは追い詰められ最終的には防御に徹することになってしまった。
一撃一撃が重く、3ヶ月前と比べたらだいぶマシになったがそれでも防ぐ事が出来なくなっていく。
「俺様に勝ちたいならもっと精進する事だな」
「ガフッ!?」
そしてハルナはギーガからの斬撃を喰らってしまいそのまま倒れてしまう。
気絶はしてないがしばらくは起き上がれないだろう。
「それで?この3ヶ月間の成果はどうなんだ?」
ギーガはダンテを見てそう質問する。
ダンテはハルナのところに向かいながら答える。
「合格だ、剣術の腕も申し分ないし、魔力量も上がっている。これならC級の亀裂《クラック》に行っても問題ないだろう」
ダンテはそう言ってハルナの頭を撫でる。
「よく頑張ったな、ハルナ」
「ありがとう…ダンテ」
こうしてドワーフのダンテ、オークのギーガによる育成計画はひとまず第一段階を終えることができたのだった。
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「俺様は?」
「死ね」
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