裏切り者達に復讐を…S級ハンターによる最恐育成計画

みっちゃん

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第2章 S級ハンターへの道 C級編

第44話 与那国島にて 〜蒼天ギルドside〜

「ここが与那国島…綺麗な島だなぁ」

真田は船から降りるとそう言って周りの景色を眺める。

「海も綺麗ですし、ただのバカンスで行きたかったです」

「それには同感~」

石田、桜井も綺麗な海を眺めながら口をこぼす。
南の島は関東地方の海と違って綺麗に見える。

南の島の海が綺麗で透明な理由は、主に「プランクトンが少ない(貧栄養)」「サンゴ礁が海水を浄化し白砂を作る」「黒潮などの暖流が流れている」という3点で、
砂が白く、栄養分が少ないためプランクトンが繁殖せず、海底の砂が太陽光を反射して美しいエメラルドグリーンに見えるのだ。

「ワシは別にどうでもいい、早く亀裂クラックの所へ行きたいぞ」

「俺様もだ、海なんていつでも見れるだろ」

「…早くS級の亀裂クラックが見たい」

ダンテ、ギーガ、ハルナは興味がないらしく、海を見て「だから?」と言う感じで、それよりも早く亀裂クラックの方に行きたいようだ。

「まぁそうねぇ~、今日は遊びに来たわけじゃないからね~」

「終わったら私たちも楽しみましょう?」

「終わったらね」

今回の件は旅行ではないため、素直に行くことを決める。
ここに住む人たちのためにも遊ぶわけにはいかないのだ。

6人は船を見送った後、亀裂クラックがある所へと歩き始めた。

「ん?」

「何だ?」

そんな時にコチラに向かってくる車が見えてきた。

「あの車は…私たちの世界にもいた…ってことは」

「そうね~、ここにも与那国島よなぐにじまにいるわよね~」

桜井はハルナの問いに答えながらこちらに来る車を眺め続けた。
迷彩の服を着た人たちが降りてきて、こちらに来るとすぐに敬礼を始めた。

「自衛隊の皆さんですね」

「ああ、ここは日本の最西端、隣国のことを考えると必要な所だからな」

石田と真田はそう言ってここの事情を思い出す。

与那国島の自衛隊基地(陸上自衛隊与那国駐屯地)は、2016年に開設された南西諸島防衛の要衝。
約160名の沿岸監視部隊が24時間体制で周辺海空域を監視し、台湾有事を念頭に2026年度には電子戦部隊、2030年度には地対空ミサイル(中SAM)の配備が計画されるなど、急速に防衛強化が進んでいる。

真田達の世界2205年現在ではそれに加えて陽炎ギルドがS級ハンターを中心に南西諸島を守っており、他国が領海、領空に無許可で入れないようにしていた。

「蒼天ギルドのギルドマスター桜井吹雪さんですね」

「そうよ~」

「話は陽炎ギルドのギルドマスター蓮沼円香さんから聞いております。本日はありがとうございます」

「いいのよ~日本のためですもの~」

「そう言ってくださるとありがたいです」

自衛隊の方たちは全員で5人で皆有事の際のために銃を持っていた。

「マスコミや報道陣は来ていますか?」

「いえ、今回の件はまだ情報統制のため一部の者たちしか知りません」

「それは何故ですか?」

「詳しくは言えませんが、簡単に言うと報道陣がこの狭い島に来られると有事の際に対応できないから、ですかね」

「なるほど…大体理解しました」

真田はずっと疑問に思っていたことを自衛隊に聞く。この人の階級は分からないが、ここに駐屯している人達はおそらく島の外に情報が漏れないように指示されているのだろう。

「S級の亀裂クラックはそう滅多に現れるものではない。もし現れたらそれを見ようと野次馬やマスコミ達がやって来てもしもの時に助けることが出来ないから、ですかね」

「なるほど、ワシらだけならまだしも民間人を助ける事を考えると」

「邪魔な奴らは来てほしくないって事か」

「日本も大変なんだなぁ」

石田の言葉にギーガ、ダンテ、ハルナは納得する。S級と言うのは最強でもあり最恐でもある。
ハンターであればこれほど心強い事はないが、逆に亀裂クラックの場合は国の存続に関わる事態だ。

「そうなんですよ、危ないから来るなと言っても報道の自由とかで勝手に来るし、戦闘に巻き込まれたら守るのがお前らの責任だろ、とか言って邪魔してくるし、怪我などをしたら報道で無能とレッテル貼りするしで…本当に迷惑なんです」

「お互い大変ね~」

自衛隊の人は心底疲れたような表情を浮かべながら深いため息をこぼす。
桜井はその自衛隊の背中を叩きながら深く同情する。

「だから今回は絶対に来させないようにしてたんですね」

「船でしか来れないのにその船を占領されてしまっては元も子もないですからね」

真田と石田もそういった事があったのだろう、同情の視線を向けながら自衛隊の後をついていった。

———————————————————————
自衛隊

日本の防衛省が所管する、日本の平和と独立を守り、国の安全を保つことを任務とする実力組織。
主に陸上・海上・航空の3部隊で構成され、専守防衛(相手からの攻撃を受けて初めて防衛力を行使する)を基本方針とし、国内外の災害派遣や国際平和協力活動にも取り組んでいる。

今はゲート亀裂クラックが出現した際に民間人がその中に入らないように周囲の封鎖と警備を行っている。
ちなみにハルナのD級亀裂クラックの時も自衛隊はいたりする。
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