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ネクネクへ
37.
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今、目の前で大の大人が深々と頭を下げている。青のギルマスである。
どうやらマーサスにコッテリ絞られた様で一向に頭を上げようとはしない。困り果ててアイザックを見ると顎に手を当てて男を見ている。
「正直俺が口を挟む事ではないが頭を下げて謝ってハイ終わりか。相手が子供だからってふざけてるな」
そうなのだ。見た目は子供だが中身は38年以上生きている。これでハイおしまいはふざけてるなと言いたい。
「べ、別にそんなつもりはないし、こっちが謝罪しているのはその子だ。お前には関係ないだろう」
「だ、そうだ。ククルどうする?」
「頭下げて終わりとか本当に大人のそれも組織のトップがする事とは思えないかな。何故今回の事が起こったのか、以後どの様な対策、対応をするのか説明して当然だと思うけど。全く反省の色がみられないし、謝罪とは受け取れない。ましてやどお見てもおっしゃる通りの子供なのに一緒にいる大人イコール保護とか普通考えるでしょ。それを関係ないって、、、話にならないしもう良いわ。貴方がいる限りここのギルドには二度とこないし関わらないで下さい」
「じゃあ帰るか」
アイザックと部屋を出る。
「なんだ、くそガキが。下手にでてやったのに。ふざけてるな」
部屋の中から罵声が飛んできた。出てきても面倒なので早々に中央へ向かった。
「と、いう訳で和解は出来ませんでした。お金返すのでポーション返してください」
マーサスに事情を話し、青に下ろしたポーションを取り返してほしいとお願いする。
「あいつホントに腐ってるな。もう少ししっかり尾尻を出してくれたら引きづり下ろしてやるのに。とりあえずウチの職員に抗議分と一緒にポーションを取りに行かすから」
私は収納からお金を出して渡した。
呼ばれた職員に事情を説明し、青に行かす手配をする。
もし、販売されてたらその料金を貰えるそうだ。
「ねぇ、マーサスちょっと情報操作したら直ぐにでも本人動くと思うけどやる?」
不思議そうな顔で此方を向くので今考えた事を説明した。
「ポーションを赤で買取してもらおうと思うの。もし此方も青と同じなら救いようが無いけどマトモなら青でされた事少しだけ盛ってお話してこようか。」
「お前、なんちゅう顔でそれを言うんだ。こら、アイザック子供にどんな躾をしたらこんなんになるんだ」
額に手を当ててため息を吐くアイザック。
「俺は何も教えてない。コイツの元々の性格だ。俺はこんな陰湿な事考えない」
「それもそうだな。でも面白そうだな。アイザックがワグリアナ公爵家の者だとも気付いていないし。」
そこからは大人2人が対策を考えている。話が終わるまでソファで休憩でもしてようとお茶を飲みながら寛いでいると来客を告に職員が現れた。
「げ、もうそんな時間か。やばい、ちょっと待っててくれ。」
マーサスが慌てて出迎えに行った。
「どうしたのかな?」
「あぁ、多分マリアント様が到着したのだろう。マーサスの奥様だ。」
なんで職場に奥さんが来るのだろう?疑問に思っているうちに扉が再び開き、マーサスのエスコートでとても綺麗な女性が入ってきた。
「あら、アイザックじゃないの。ご無沙汰ね。」
「お久しぶりです。マリアント様」
優雅に向かいのソファに腰を下ろしてこちらに気がついたマリアント様は優しく微笑んだ。
「貴女がククルさんかしら」
「はい、はじめまして。ククルと申します」
「まぁ、ご丁寧にありがとう。私はマーサスの妻でマリアントよ。薬師ギルドのギルドマスターでもあるの」
漸く彼女がここに来た理由がわかった。
「わざわざありがとうございます」
「構わないわ。早速薬と認定書を見せてもらえるかしら」
私は収納からプヨの薬も併せて出し、テーブルに並べた。
「こっちが私の調合でこっちが従魔の調合です。」
マリアント様は1瓶づつ鑑定する。
「充分な仕上がりね。問題無いわ。」
「本当ですか。ありがとうございます」
嬉しくてニコニコしてるとマリアント様が真剣な趣きで此方に声をかけてきた。
「今回、私がここに来たのは薬を鑑定するのが目的では無いのよ。薬師の資格を取って無いのに調合が出来るのは今後貴女にとって良くも悪くもあるのよ」
そこでギルドに所属せず薬を作れるのは面倒な所から目をつけられるとか厄介事に巻き込まれるとか色々教えられた。
聞いてるうちに怖くてアイザックにしがみつく。
「ごめんなさいね。別に脅したくて言ってるのでは無いの。本来なら薬師の学校を出て資格を取るのだけど推薦が有れば受けられるから私の推薦で試験を受けて貰おうと思ったのよ。どうかしら」
「ちゃんとした調合を習った事無いのですが私で大丈夫ですか?」
「じゃあ、一度調合を見せてもらえるかしら。そうね、明日丁度お休みだから其方にお伺いするわ。良いかしらアイザック」
「構いませんよ。ククルも良いかな」
「はい、よろしくお願いします」
こうして明日はマリアント様に調合を見てもらう事になったのだ。
どうやらマーサスにコッテリ絞られた様で一向に頭を上げようとはしない。困り果ててアイザックを見ると顎に手を当てて男を見ている。
「正直俺が口を挟む事ではないが頭を下げて謝ってハイ終わりか。相手が子供だからってふざけてるな」
そうなのだ。見た目は子供だが中身は38年以上生きている。これでハイおしまいはふざけてるなと言いたい。
「べ、別にそんなつもりはないし、こっちが謝罪しているのはその子だ。お前には関係ないだろう」
「だ、そうだ。ククルどうする?」
「頭下げて終わりとか本当に大人のそれも組織のトップがする事とは思えないかな。何故今回の事が起こったのか、以後どの様な対策、対応をするのか説明して当然だと思うけど。全く反省の色がみられないし、謝罪とは受け取れない。ましてやどお見てもおっしゃる通りの子供なのに一緒にいる大人イコール保護とか普通考えるでしょ。それを関係ないって、、、話にならないしもう良いわ。貴方がいる限りここのギルドには二度とこないし関わらないで下さい」
「じゃあ帰るか」
アイザックと部屋を出る。
「なんだ、くそガキが。下手にでてやったのに。ふざけてるな」
部屋の中から罵声が飛んできた。出てきても面倒なので早々に中央へ向かった。
「と、いう訳で和解は出来ませんでした。お金返すのでポーション返してください」
マーサスに事情を話し、青に下ろしたポーションを取り返してほしいとお願いする。
「あいつホントに腐ってるな。もう少ししっかり尾尻を出してくれたら引きづり下ろしてやるのに。とりあえずウチの職員に抗議分と一緒にポーションを取りに行かすから」
私は収納からお金を出して渡した。
呼ばれた職員に事情を説明し、青に行かす手配をする。
もし、販売されてたらその料金を貰えるそうだ。
「ねぇ、マーサスちょっと情報操作したら直ぐにでも本人動くと思うけどやる?」
不思議そうな顔で此方を向くので今考えた事を説明した。
「ポーションを赤で買取してもらおうと思うの。もし此方も青と同じなら救いようが無いけどマトモなら青でされた事少しだけ盛ってお話してこようか。」
「お前、なんちゅう顔でそれを言うんだ。こら、アイザック子供にどんな躾をしたらこんなんになるんだ」
額に手を当ててため息を吐くアイザック。
「俺は何も教えてない。コイツの元々の性格だ。俺はこんな陰湿な事考えない」
「それもそうだな。でも面白そうだな。アイザックがワグリアナ公爵家の者だとも気付いていないし。」
そこからは大人2人が対策を考えている。話が終わるまでソファで休憩でもしてようとお茶を飲みながら寛いでいると来客を告に職員が現れた。
「げ、もうそんな時間か。やばい、ちょっと待っててくれ。」
マーサスが慌てて出迎えに行った。
「どうしたのかな?」
「あぁ、多分マリアント様が到着したのだろう。マーサスの奥様だ。」
なんで職場に奥さんが来るのだろう?疑問に思っているうちに扉が再び開き、マーサスのエスコートでとても綺麗な女性が入ってきた。
「あら、アイザックじゃないの。ご無沙汰ね。」
「お久しぶりです。マリアント様」
優雅に向かいのソファに腰を下ろしてこちらに気がついたマリアント様は優しく微笑んだ。
「貴女がククルさんかしら」
「はい、はじめまして。ククルと申します」
「まぁ、ご丁寧にありがとう。私はマーサスの妻でマリアントよ。薬師ギルドのギルドマスターでもあるの」
漸く彼女がここに来た理由がわかった。
「わざわざありがとうございます」
「構わないわ。早速薬と認定書を見せてもらえるかしら」
私は収納からプヨの薬も併せて出し、テーブルに並べた。
「こっちが私の調合でこっちが従魔の調合です。」
マリアント様は1瓶づつ鑑定する。
「充分な仕上がりね。問題無いわ。」
「本当ですか。ありがとうございます」
嬉しくてニコニコしてるとマリアント様が真剣な趣きで此方に声をかけてきた。
「今回、私がここに来たのは薬を鑑定するのが目的では無いのよ。薬師の資格を取って無いのに調合が出来るのは今後貴女にとって良くも悪くもあるのよ」
そこでギルドに所属せず薬を作れるのは面倒な所から目をつけられるとか厄介事に巻き込まれるとか色々教えられた。
聞いてるうちに怖くてアイザックにしがみつく。
「ごめんなさいね。別に脅したくて言ってるのでは無いの。本来なら薬師の学校を出て資格を取るのだけど推薦が有れば受けられるから私の推薦で試験を受けて貰おうと思ったのよ。どうかしら」
「ちゃんとした調合を習った事無いのですが私で大丈夫ですか?」
「じゃあ、一度調合を見せてもらえるかしら。そうね、明日丁度お休みだから其方にお伺いするわ。良いかしらアイザック」
「構いませんよ。ククルも良いかな」
「はい、よろしくお願いします」
こうして明日はマリアント様に調合を見てもらう事になったのだ。
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