転生したみたいなので異世界生活を楽しみます

さっちさん

文字の大きさ
57 / 207
ダンジョン攻略 第一領

57.

しおりを挟む
今日はお疲れでしょうとハナが夕食を作ってくれる事になった。
結構汗もかいたので先にお風呂にはいる。
この屋敷はお風呂が広いので嬉しいのだ。
食事が出来たとハナが呼びにきたのでリビングに向かい三人揃って食べた。
「ククル様は本当に何でもこなされますね。今日の訓練なんでその辺の冒険者では相手にもならないですよ」
ハナが手放しで褒めてくれる。
楽しく夕食を済ませて数日はゆっくりしようとアイザックに言われたのでそうする事にした。
その間に旅の日程をきめる。
先ずは第一領にあるダンジョンに向かうことにする。
王都から出てすぐに一つと第七領との境に一つ、そこから北に一つと合計三つのダンジョンが存在する。
王都からほど近い所は15階迄の小さなダンジョンだ。恐らく2日で攻略できるだろう。その後第七領との境にあるダンジョンを目指し先に街に寄るとか。アイザックが言うにはルーズベルト公爵が引退後滞在する予定の街らしく落ち着いたそこそこ賑わいのあるところらしい。
そこから北に行ったダンジョンは25階まで、街の近くのダンジョンは塔になっていて50階迄あるとか。
北のダンジョンを先に攻略して最後に塔のダンジョンを目指そうとの事になった。
今は11月の初旬、年内に王都に帰ってくる日程で出発する事になったのだ。
ハナに予定を伝え留守の間の家の守りとお休みを取る様に伝える。
外の警備の人にも日程を伝えておいた。
来週早々に出発する事となり、今は旅用のポーションやら食料やらの準備に追われている。
旅立ちの2日前の夜、グラマス夫妻が訪ねてきた。
「ククルさん、こんばんは。お久しぶりね」
「マリアント様、ご無沙汰しております」
この2人が夫婦とか美女と野獣だ。
応接室に案内して飲み物を片手に色々話をした。
調合室の話になると「見たいわ」とマリアント様のテンションが上がってしまい、案内すると中で大はしゃぎだ。
私が作った薬やポーションを鑑定しながらブツブツ言っている姿も美しい。
見惚れていると不意に話しかけられた。
「明後日からダンジョンに潜るそうね。薬の素材を採取するなら是非薬師ギルドに下ろして欲しいわ。貴女なら珍しいもの見つけてきそうだもの」
「はい、わかりました。先に薬師ギルドに伺いますね。」
「私を呼んでくれたら良いからお願いね」
マリアント様と約束し、2人は揃って帰っていった。
いよいよ旅立ちの朝、ハナが見送ってくれる。
元気に手を振りながら出発した。
王都内をゆっくり抜けて第一領にとびだした。

最初のダンジョンまでは馬で半日程でつく。近くに街があるのでそこで一泊して翌日の早朝からダンジョンに潜る予定だ。
夕方までにワラワラの街に到着した。
とりあえずギルドに向かい宿を紹介してもらう。
ギルドから宿に向かいながら屋台で夕食を購入した。
宿に着いたらとりあえずお風呂に入って夕食を済ませる。
「ククル、明日は早朝には出発しよう。上手く行けば1、2日で攻略出来ると思うぞ。妖精の仕掛けを見つけたら必ず声を掛けてから行動してくれ。まあ、いつ出くわすかもわからんがな」
前回は光の妖精だった。恐らくだか水、火、風、土、植物、闇、とあと6種は居るはずだ。貰ったペンダントは7個の石がはまる様になっていた。
残り16個のダンジョンで6種だといつになるかわからない。
とりあえず一つづつ攻略しつつ痕跡を探してみようと思う。
「わかった。じゃあ早目に寝るね」
今日は移動だけだったけど身体を休めるのは大事だ。気をつけないとすぐに熱が出るから要心に越したことはない。
ちゃっちゃとベットに入り就寝する事にした。
翌朝は陽がまだ上がりきらないなかダンジョンの入口に向かう。
シルバーとシッコクを影に入れて受付を済ませ中にはいる。
時間が早いせいか人も殆ど見かけない。
アイザックは攻略済との事で後をついていく事になった。
昼前に10階までたどり着いた。ここで少し早いがお昼ご飯にする。
正直出て来る魔物のレベルも低く殆ど疲れていない。
「アイザック、今日中に終わりそう?」
「このまま進んだら終わるな。」
やっぱりか。今のところ妖精の気配も無いのでここには居ないのかもしれない。
少し休憩して先に進む事にした。
呆気なく15階までたどり着いた。
「コレ、ラスボスの部屋だよね」
「ああ、そうだ。ここをクリアしたらこのダンジョンは攻略済になるぞ」
何ともあっさり終わってしまう。まあ良いかとボス部屋の扉を開けてラスボスに挑んだ。
当然ながらすぐに戦闘も終わり出口の扉が開いた。
上まで飛ばしてもらい受付で終了報告をして街に戻った。
明日は1日休養して明後日出発する。次の目的の街までは3日程かかるとか。
今朝出たばかりの宿に戻り今日も早目に寝ることにした。


しおりを挟む
感想 133

あなたにおすすめの小説

憧れのスローライフを異世界で?

さくらもち
ファンタジー
アラフォー独身女子 雪菜は最近ではネット小説しか楽しみが無い寂しく会社と自宅を往復するだけの生活をしていたが、仕事中に突然目眩がして気がつくと転生したようで幼女だった。 日々成長しつつネット小説テンプレキターと転生先でのんびりスローライフをするための地盤堅めに邁進する。

(完結)もふもふと幼女の異世界まったり旅

あかる
ファンタジー
死ぬ予定ではなかったのに、死神さんにうっかり魂を狩られてしまった!しかも証拠隠滅の為に捨てられて…捨てる神あれば拾う神あり? 異世界に飛ばされた魂を拾ってもらい、便利なスキルも貰えました! 完結しました。ところで、何位だったのでしょう?途中覗いた時は150~160位くらいでした。応援、ありがとうございました。そのうち新しい物も出す予定です。その時はよろしくお願いします。

裏の林にダンジョンが出来ました。~異世界からの転生幼女、もふもふペットと共に~

あかる
ファンタジー
私、異世界から転生してきたみたい? とある田舎町にダンジョンが出来、そこに入った美優は、かつて魔法学校で教師をしていた自分を思い出した。 犬と猫、それと鶏のペットと一緒にダンジョンと、世界の謎に挑みます!

転生したので、今世こそは楽しく生きます!~大好きな家族に囲まれて第2の人生を謳歌する~

結笑-yue-
ファンタジー
『可愛いわね』 『小さいな』 『…やっと…逢えた』 『我らの愛しい姫。パレスの愛し子よ』 『『『『『『『『『『我ら、原初の精霊の祝福を』』』』』』』』』』 地球とは別の世界、異世界“パレス”。 ここに生まれてくるはずだった世界に愛された愛し子。 しかし、神たちによって大切にされていた魂が突然できた輪廻の輪の歪みに吸い込まれてしまった。 神たちや精霊王、神獣や聖獣たちが必死に探したが、終ぞ見つけられず、時間ばかりが過ぎてしまっていた。 その頃その魂は、地球の日本で産声をあげ誕生していた。 しかし異世界とはいえ、神たちに大切にされていた魂、そして魔力などのない地球で生まれたため、体はひどく病弱。 原因不明の病気をいくつも抱え、病院のベッドの上でのみ生活ができる状態だった。 その子の名は、如月結笑《キサラギユエ》ーーー。 生まれた時に余命宣告されながらも、必死に生きてきたが、命の燈が消えそうな時ようやく愛し子の魂を見つけた神たち。 初めての人生が壮絶なものだったことを知り、激怒し、嘆き悲しみ、憂い……。 阿鼻叫喚のパレスの神界。 次の生では、健康で幸せに満ち溢れた暮らしを約束し、愛し子の魂を送り出した。 これはそんな愛し子が、第2の人生を楽しく幸せに暮らしていくお話。 家族に、精霊、聖獣や神獣、神たちに愛され、仲間を、友達をたくさん作り、困難に立ち向かいながらも成長していく姿を乞うご期待! *:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈ 小説家になろう様でも連載中です。 第1章無事に完走したので、アルファポリス様でも連載を始めます! よろしくお願い致します( . .)" *:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈

おせっかい転生幼女の異世界すろーらいふ!

はなッぱち
ファンタジー
赤ん坊から始める異世界転生。 目指すはロマンス、立ち塞がるのは現実と常識。 難しく考えるのはやめにしよう。 まずは…………掃除だ。

猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣で最強すぎて困る

マーラッシュ
ファンタジー
旧題:狙って勇者パーティーを追放されて猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣だった。そして人間を拾ったら・・・ 何かを拾う度にトラブルに巻き込まれるけど、結果成り上がってしまう。 異世界転生者のユートは、バルトフェル帝国の山奥に一人で住んでいた。  ある日、盗賊に襲われている公爵令嬢を助けたことによって、勇者パーティーに推薦されることになる。  断ると角が立つと思い仕方なしに引き受けるが、このパーティーが最悪だった。  勇者ギアベルは皇帝の息子でやりたい放題。活躍すれば咎められ、上手く行かなければユートのせいにされ、パーティーに入った初日から後悔するのだった。そして他の仲間達は全て女性で、ギアベルに絶対服従していたため、味方は誰もいない。  ユートはすぐにでもパーティーを抜けるため、情報屋に金を払い噂を流すことにした。  勇者パーティーはユートがいなければ何も出来ない集団だという内容でだ。  プライドが高いギアベルは、噂を聞いてすぐに「貴様のような役立たずは勇者パーティーには必要ない!」と公衆の面前で追放してくれた。  しかし晴れて自由の身になったが、一つだけ誤算があった。  それはギアベルの怒りを買いすぎたせいで、帝国を追放されてしまったのだ。  そしてユートは荷物を取りに行くため自宅に戻ると、そこには腹をすかした猫が、道端には怪我をした犬が、さらに船の中には女の子が倒れていたが、それぞれの正体はとんでもないものであった。  これは自重できない異世界転生者が色々なものを拾った結果、トラブルに巻き込まれ解決していき成り上がり、幸せな異世界ライフを満喫する物語である。

1歳児天使の異世界生活!

春爛漫
ファンタジー
 夫に先立たれ、女手一つで子供を育て上げた皇 幸子。病気にかかり死んでしまうが、天使が迎えに来てくれて天界へ行くも、最高神の創造神様が一方的にまくしたてて、サチ・スメラギとして異世界アラタカラに創造神の使徒(天使)として送られてしまう。1歳の子供の身体になり、それなりに人に溶け込もうと頑張るお話。 ※心は大人のなんちゃって幼児なので、あたたかい目で見守っていてください。

オバちゃんだからこそ ~45歳の異世界珍道中~

鉄 主水
ファンタジー
子育ても一段落した40過ぎの訳あり主婦、里子。 そんなオバちゃん主人公が、突然……異世界へ――。 そこで里子を待ち構えていたのは……今まで見たことのない奇抜な珍獣であった。  「何がどうして、なぜこうなった! でも……せっかくの異世界だ! 思いっ切り楽しんじゃうぞ!」 オバちゃんパワーとオタクパワーを武器に、オバちゃんは我が道を行く! ラブはないけど……笑いあり、涙ありの異世界ドタバタ珍道中。 いざ……はじまり、はじまり……。 ※この作品は、エブリスタ様、小説家になろう様でも投稿しています。

処理中です...