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ダンジョン攻略 第三領〜第四領
79.
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食材ダンジョン攻略2日目、まずは3階からだ。
「今日もがんばるぞ」
テントを片付け気合いを入れて先に進んだ。
2階と同じで食材をドロップする魔物が中心である。
サクサク進んで次の階段をみつけた。
4階に行くと潮の香りがする。
「アイザック、見て見て海だよ」
思わず走り出そうとしたら首根っこをアイザックに掴まれた。
「こら、突っ込んだらだめだ。」
「はーい、早く行こうよ」
手を離してもらい、浮き足ながらも慎重に進む。
海岸に岩場、その向こうに洞窟の様な物が見える。
そちらにしか道が無いので進んだ。
魔物は海から魚が飛んできたり足元から出てきたりと気をつけて無いとぶつかりそうだ。
漸く洞窟らしき入口にたどり着いた。
壁に苔の様な物がついているので鑑定してみたらあおさだ。
「アイザック、この岩についてるの取る。食材だよ」
一声掛けて作業に没頭した。
結構な量が取れたので先に進む事にした。
洞窟に見えたのは入江になっていて奥に複雑に続いている。
そこでは蟹に似た魔物と遭遇した。
「ククル、硬いから剣では無理だぞ」
「多分、ここなら大丈夫」
そう言いながら関節を裏側から切りつけるとあっさり脚が落ちた。
素早く鑑定すると食用だ。
「アイザック、脚が食べれるよ。他も落とすね」
そこからはドロップするまで脚を集めた。蟹と同じで八本あり、大きなハサミが付いている。
止めに口から剣を刺すと眩しく光ドロップアイテムに変わる。
「あーっ、コレも美味しそう」
蟹味噌の様な物がドロップしたのでとりあえず回収して先に進んだ。
奥に進んで行くと階段が現れた。
次はボス戦だ。
5階に行くとボス部屋の扉のみとなっている。
中に入る前に昼食を済ませて休憩する。
「そろそろ行こうよ」
「随分楽しそうだな。」
「楽しいよ。食材が一杯だもん」
ここのボスは根菜やきのこの大群だった。
あっさり食材に変えて回収する。
こんな調子で8階まで進み無事に2日目は終了した。
ダンジョン内で野営する事にもすっかり慣れて今日もテントを広げる。
「アイザック、今日収穫した蟹食べようよ」
「あれが食べれるのか?」
「美味しい筈だよ。前にあったんだ。焼いても美味しいし湯がいても良いし、何作ろうかな」
一本が大人の脚位はあるのでボリューム満点だ。
今日のところは焼いて食べることにした。
「いただきまーす」
食べやすいよう焼く前にウィンドカッターで輪切りにしておいたので中がほじくりやすい。
「おっ、中々美味いなこれ。知らなかったぞ。」
アイザックのお口にもあったようで二人で無言で、食べる。
「はぁ、お腹いっぱい。ごちそうさま」
「あぁ、満足した。ククル、ごちそうさま」
「はーい、お粗末さまです」
たらふく蟹を食べて満足したので片付ける。
今日の調合を済ませてガルと戯れているといつの間にか寝てしまっていた。
翌日以降も攻略は順調で予定通り進んでる。
最下層のボスはなんとウニを投げつけてくる魔物だった。
「アイザック、そのトゲトゲ美味しいの」
「はあ?あれを食べるのか?とりあえず潰さない様に回収したら良いんだな」
「そうして。大好きなの。それ」
魔物を攻撃せずにひたすらウニを回収した。
大量に集まったのであっさりボスは倒す。
早くウニが食べたくてソワソワしているとアイザックに呆れられた。
「とりあえずここを出ようか」
「はーい、今日は何処で野営する?」
「そうだな、森に少し入ったところにするか」
その後外に出てシルバーに跨り森の中に移動する。
野営の準備をして夕食を作る。
今日は海鮮散らし寿司だ。わざわざ寿司飯を作り集めた素材で生食のいける物を一緒に乗せる。念の為、浄化はしておいた。
「アイザック、出来たよ。生で食べれるように浄化しといたから」
魚や貝を生で食べる習慣が無いのでびっくりしていたが私の作る物は信用しているみたいで食べ始めた。
「これ、中々美味いな」
お気にめした様でどんどん食べていく。
私も負けじと沢山食べた。
「明日、街まで移動して数日休養してから次のダンジョンを目指そうか。街までは1日もかからないから朝もゆっくりで良いぞ」
「次の街はなんて言うの?」
「カラカラの街だ。そこから馬で2日程でダンジョンに到着する。そこからすぐに第4領に入る事ができて一番近い街までが3日程でいけるぞ。そこの街がユイユイの街だ。そこから第4領のダンジョンまでが2日程でいけた筈だ」
「わかった。とりあえずカラカラだね。何か面白いものはある?」
「前にいった時がククルと出会う直前だ。アイツらがギルドにどうやって依頼の報告をしているか調べたいが構わないかい」
「大丈夫だよ。その人達いるのかな?」
「マーサスの話ではその時に受けていた依頼の報告をカラカラでしてその後、別の依頼を受けたみたいだ。その依頼の報告どきに捕まえようとしたが逃げられたと聞いている。」
成る程、逃げたとなるとカラカラにはいない確率が高い。その時の依頼料も本来ならアイザックも貰える筈で今はブルーバードの口座を凍結しているから本人がそこのギルドを訪ねたら本来の依頼料を貰えるとか。その手続きもついでにしたいとの事で全て了承した。
「今日もがんばるぞ」
テントを片付け気合いを入れて先に進んだ。
2階と同じで食材をドロップする魔物が中心である。
サクサク進んで次の階段をみつけた。
4階に行くと潮の香りがする。
「アイザック、見て見て海だよ」
思わず走り出そうとしたら首根っこをアイザックに掴まれた。
「こら、突っ込んだらだめだ。」
「はーい、早く行こうよ」
手を離してもらい、浮き足ながらも慎重に進む。
海岸に岩場、その向こうに洞窟の様な物が見える。
そちらにしか道が無いので進んだ。
魔物は海から魚が飛んできたり足元から出てきたりと気をつけて無いとぶつかりそうだ。
漸く洞窟らしき入口にたどり着いた。
壁に苔の様な物がついているので鑑定してみたらあおさだ。
「アイザック、この岩についてるの取る。食材だよ」
一声掛けて作業に没頭した。
結構な量が取れたので先に進む事にした。
洞窟に見えたのは入江になっていて奥に複雑に続いている。
そこでは蟹に似た魔物と遭遇した。
「ククル、硬いから剣では無理だぞ」
「多分、ここなら大丈夫」
そう言いながら関節を裏側から切りつけるとあっさり脚が落ちた。
素早く鑑定すると食用だ。
「アイザック、脚が食べれるよ。他も落とすね」
そこからはドロップするまで脚を集めた。蟹と同じで八本あり、大きなハサミが付いている。
止めに口から剣を刺すと眩しく光ドロップアイテムに変わる。
「あーっ、コレも美味しそう」
蟹味噌の様な物がドロップしたのでとりあえず回収して先に進んだ。
奥に進んで行くと階段が現れた。
次はボス戦だ。
5階に行くとボス部屋の扉のみとなっている。
中に入る前に昼食を済ませて休憩する。
「そろそろ行こうよ」
「随分楽しそうだな。」
「楽しいよ。食材が一杯だもん」
ここのボスは根菜やきのこの大群だった。
あっさり食材に変えて回収する。
こんな調子で8階まで進み無事に2日目は終了した。
ダンジョン内で野営する事にもすっかり慣れて今日もテントを広げる。
「アイザック、今日収穫した蟹食べようよ」
「あれが食べれるのか?」
「美味しい筈だよ。前にあったんだ。焼いても美味しいし湯がいても良いし、何作ろうかな」
一本が大人の脚位はあるのでボリューム満点だ。
今日のところは焼いて食べることにした。
「いただきまーす」
食べやすいよう焼く前にウィンドカッターで輪切りにしておいたので中がほじくりやすい。
「おっ、中々美味いなこれ。知らなかったぞ。」
アイザックのお口にもあったようで二人で無言で、食べる。
「はぁ、お腹いっぱい。ごちそうさま」
「あぁ、満足した。ククル、ごちそうさま」
「はーい、お粗末さまです」
たらふく蟹を食べて満足したので片付ける。
今日の調合を済ませてガルと戯れているといつの間にか寝てしまっていた。
翌日以降も攻略は順調で予定通り進んでる。
最下層のボスはなんとウニを投げつけてくる魔物だった。
「アイザック、そのトゲトゲ美味しいの」
「はあ?あれを食べるのか?とりあえず潰さない様に回収したら良いんだな」
「そうして。大好きなの。それ」
魔物を攻撃せずにひたすらウニを回収した。
大量に集まったのであっさりボスは倒す。
早くウニが食べたくてソワソワしているとアイザックに呆れられた。
「とりあえずここを出ようか」
「はーい、今日は何処で野営する?」
「そうだな、森に少し入ったところにするか」
その後外に出てシルバーに跨り森の中に移動する。
野営の準備をして夕食を作る。
今日は海鮮散らし寿司だ。わざわざ寿司飯を作り集めた素材で生食のいける物を一緒に乗せる。念の為、浄化はしておいた。
「アイザック、出来たよ。生で食べれるように浄化しといたから」
魚や貝を生で食べる習慣が無いのでびっくりしていたが私の作る物は信用しているみたいで食べ始めた。
「これ、中々美味いな」
お気にめした様でどんどん食べていく。
私も負けじと沢山食べた。
「明日、街まで移動して数日休養してから次のダンジョンを目指そうか。街までは1日もかからないから朝もゆっくりで良いぞ」
「次の街はなんて言うの?」
「カラカラの街だ。そこから馬で2日程でダンジョンに到着する。そこからすぐに第4領に入る事ができて一番近い街までが3日程でいけるぞ。そこの街がユイユイの街だ。そこから第4領のダンジョンまでが2日程でいけた筈だ」
「わかった。とりあえずカラカラだね。何か面白いものはある?」
「前にいった時がククルと出会う直前だ。アイツらがギルドにどうやって依頼の報告をしているか調べたいが構わないかい」
「大丈夫だよ。その人達いるのかな?」
「マーサスの話ではその時に受けていた依頼の報告をカラカラでしてその後、別の依頼を受けたみたいだ。その依頼の報告どきに捕まえようとしたが逃げられたと聞いている。」
成る程、逃げたとなるとカラカラにはいない確率が高い。その時の依頼料も本来ならアイザックも貰える筈で今はブルーバードの口座を凍結しているから本人がそこのギルドを訪ねたら本来の依頼料を貰えるとか。その手続きもついでにしたいとの事で全て了承した。
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