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大型ダンジョン第三領、第四領
92.
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街で2日程休養し、今度は第四領の大型ダンジョンに向かう。
街から馬で1日かかるとの事で朝早めに出発し、夕方到着。
ダンジョン入口近くで野営する事にした。
今回のダンジョンはかなり難易度が高く、もしかしたら今のククルのレベルでは最下層までの攻略は難しいかもとか。
それなら行けるところまでにして無理になったら引き返そうということになった。
1日目、5階層まで進む。
この辺りならまだそんなに魔物も強く無く充分戦える事がわかった。
ボス戦は明日に回してテントを張りしっかり体をやすめる。
2日目、あっさりボス戦を終わらせて次に進んだ。
一つづつのフィールドはさほど広くない為進むのは難しく無いのだが段々敵が強くなっていくのがわかる。
なんとか10階ボス部屋前までたどり着いた。
「ククル、お疲れさん。明日からは少しペースを落とそうか。」
「そうだね。」
今のペースではやっぱり体力的に厳しいのでもう少しゆっくり進める事にしたのだ。
3日目、先ずはボス戦。
ここは難なく終わらせた。
で11階、なんとアンデットばかりの階層だった。
アイザックの攻撃では全くダメージが入らない。
「アイザック、一旦さっきの安全地帯に戻ってもよい?」
許可をとりボス部屋後の安全地帯に戻った。
「中々厄介だな」
「だね、アンデットって聖水に弱いよね」
「そうだな。でも流石に1、2本しか持ってないぞ」
「大丈夫。作るから。そのかわり今日は攻略はお休みね」
次の冒険者が来ても邪魔にならない様に端っこにテントを張り早速作業に移った。
先ずは聖水を鑑定する。
すると材料は魔力水と聖なる魔法と書いていた。
という事で先ずは魔力水を作る。
そして光魔法の力を水に込める。
魔力水が黄色くひかりやがて落ち着いた。
「出来たかな♪」
鑑定してみたら見事に聖水が出来上がった。
「アイザック、出来たよ」
「はぁ、ホント。なんと言うか。ククル性能を試したいからちょっと下に行くか」
とりあえずテントもそのままで下に降り、近くにいたアンデットに聖水を投げつけた。
グギャー
あっさり消滅し、アイテムがドロップする。
「あー、大丈夫そうだな。テントに帰るか」
「ククル、一々倒すのも大変だし、今回は聖水を身体に振り撒いて走り抜けないか」
「ん、賛成だね。シッコクとシルバーにも聖水かけて一気に抜けようよ。でも今日は作れるだけ聖水作るね」
そこからはなるべく沢山聖水を作った。
アイザックもこのダンジョンは初めてで情報にも乏し為、大人しくククルの意見に合わせることにした。
翌日、シッコクとシルバーに聖水をふりかけ、他の子達は影に入れる。
ククルとアイザックも聖水を被り一気にフロアを駆け抜けた。
次の階への階段を見つけたので2匹を影に入れて下へと降りた。
「この階は普通の魔物みたいだな」
遠くに見える魔物を見てアイザックも少し安心した様だ。
そこからは慎重に先に進む。
14階に降りたところで安全地帯を発見。
今日はここまでとし野営する事にした。
5日目、先ずは14階を攻略し、下の階に降りた。
ボス戦前に一度休憩し、皆んなでボスに挑む。
あっさり倒して部屋から退出。
次の階を目指した。
17階の中央辺りで安全地帯を発見。今日はここまでとする。
このダンジョンはボスはそんなに強い感じは無いが途中の魔物が結構厄介のが多い。
いつもよりはゆっくり進めてはいるものの正直最後まで行けるか自信がない。
6日目とりあえず17階の攻略を進め、次の階へ進んだ。夕方、20階ボス部屋前の安全地帯に到着。
ボス戦は明日にして野営の準備をする。
なんとか1日に三層は先に進んでいるが途中の魔物も強くなりサクサク進むことは出来ない。
「ククル、もう少しペースを落とすかい?最後まで行かなくてもまた、挑戦すれば良いし今、無理しなくても良いぞ」
正直、ペースを落としたとて今回は最後まで攻略するのは難しそうだ。
「そうだね、一応目標は30階にするよ。今回はそこまでにしてまたもう少しレベルが上がってからにする」
「わかった。じゃあもう少し頑張ろうな」
翌日からは一階事に休憩を入れ無理のないペースで進むことにした。
そこから更に5日、漸く30階に辿り着いた。
「今回はここで最後だな。少し休憩したら中にはいるか」
丁度お昼時なのでご飯を食べつつ休憩する。
ボス戦はあっさり終了した。
「ククル、お疲れ様。転移の魔石で入口に戻ろうか」
「アイザックもお疲れ様。そうしようか。」
ボス部屋からでて魔石のところに向かうと違和感のある壁を見つけた。
「アイザック、見つけたよ」
「そうか、気をつけて行くんだぞ」
「はーい」
違和感のある壁に手を出してそこから中にはいる。
「こんにちは愛し子様」
「こんにちは」
「私は闇の妖精よ。帰るとか聞こえたから慌てて来ちゃった」
先程の会話が聴こえてたみたいだ。
「そうなんだ。このダンジョンは難しくて今回はここ迄にしたの。私のレベルでは最後まで無理かな」
泉に向かいながら話をする。
「そっか。じゃあまた来てくれるの?いつもは1番奥に居るんだ。でもね、難しいなら入口のところでペンダントに魔力を流しながら呼んでくれたら迎えに行くよ。他の子達もそうだけど一度行った泉なら次からはペンダントが有れば迎えに行けるんだよ」
「わかった。ありがとう教えてくれて。次からはそうするね。でもここのダンジョンはまた攻略に来るよ」
「じゃあ、いつでも来れる様に石を渡しておくね」
そうしてペンダントに紫色の石がはまった。
「外まで案内してくれる?」
「任せて。またね愛し子様」
そうしてアイザックのもとに送って貰った。
「おかえりククル」
「ただいま、アイザック。みて、石が5つになったよ。今回は闇の妖精さんだったよ。」
妖精さんから聞いた話をアイザックに伝える。
とりあえずダンジョンから出る事にしたのでした。
街から馬で1日かかるとの事で朝早めに出発し、夕方到着。
ダンジョン入口近くで野営する事にした。
今回のダンジョンはかなり難易度が高く、もしかしたら今のククルのレベルでは最下層までの攻略は難しいかもとか。
それなら行けるところまでにして無理になったら引き返そうということになった。
1日目、5階層まで進む。
この辺りならまだそんなに魔物も強く無く充分戦える事がわかった。
ボス戦は明日に回してテントを張りしっかり体をやすめる。
2日目、あっさりボス戦を終わらせて次に進んだ。
一つづつのフィールドはさほど広くない為進むのは難しく無いのだが段々敵が強くなっていくのがわかる。
なんとか10階ボス部屋前までたどり着いた。
「ククル、お疲れさん。明日からは少しペースを落とそうか。」
「そうだね。」
今のペースではやっぱり体力的に厳しいのでもう少しゆっくり進める事にしたのだ。
3日目、先ずはボス戦。
ここは難なく終わらせた。
で11階、なんとアンデットばかりの階層だった。
アイザックの攻撃では全くダメージが入らない。
「アイザック、一旦さっきの安全地帯に戻ってもよい?」
許可をとりボス部屋後の安全地帯に戻った。
「中々厄介だな」
「だね、アンデットって聖水に弱いよね」
「そうだな。でも流石に1、2本しか持ってないぞ」
「大丈夫。作るから。そのかわり今日は攻略はお休みね」
次の冒険者が来ても邪魔にならない様に端っこにテントを張り早速作業に移った。
先ずは聖水を鑑定する。
すると材料は魔力水と聖なる魔法と書いていた。
という事で先ずは魔力水を作る。
そして光魔法の力を水に込める。
魔力水が黄色くひかりやがて落ち着いた。
「出来たかな♪」
鑑定してみたら見事に聖水が出来上がった。
「アイザック、出来たよ」
「はぁ、ホント。なんと言うか。ククル性能を試したいからちょっと下に行くか」
とりあえずテントもそのままで下に降り、近くにいたアンデットに聖水を投げつけた。
グギャー
あっさり消滅し、アイテムがドロップする。
「あー、大丈夫そうだな。テントに帰るか」
「ククル、一々倒すのも大変だし、今回は聖水を身体に振り撒いて走り抜けないか」
「ん、賛成だね。シッコクとシルバーにも聖水かけて一気に抜けようよ。でも今日は作れるだけ聖水作るね」
そこからはなるべく沢山聖水を作った。
アイザックもこのダンジョンは初めてで情報にも乏し為、大人しくククルの意見に合わせることにした。
翌日、シッコクとシルバーに聖水をふりかけ、他の子達は影に入れる。
ククルとアイザックも聖水を被り一気にフロアを駆け抜けた。
次の階への階段を見つけたので2匹を影に入れて下へと降りた。
「この階は普通の魔物みたいだな」
遠くに見える魔物を見てアイザックも少し安心した様だ。
そこからは慎重に先に進む。
14階に降りたところで安全地帯を発見。
今日はここまでとし野営する事にした。
5日目、先ずは14階を攻略し、下の階に降りた。
ボス戦前に一度休憩し、皆んなでボスに挑む。
あっさり倒して部屋から退出。
次の階を目指した。
17階の中央辺りで安全地帯を発見。今日はここまでとする。
このダンジョンはボスはそんなに強い感じは無いが途中の魔物が結構厄介のが多い。
いつもよりはゆっくり進めてはいるものの正直最後まで行けるか自信がない。
6日目とりあえず17階の攻略を進め、次の階へ進んだ。夕方、20階ボス部屋前の安全地帯に到着。
ボス戦は明日にして野営の準備をする。
なんとか1日に三層は先に進んでいるが途中の魔物も強くなりサクサク進むことは出来ない。
「ククル、もう少しペースを落とすかい?最後まで行かなくてもまた、挑戦すれば良いし今、無理しなくても良いぞ」
正直、ペースを落としたとて今回は最後まで攻略するのは難しそうだ。
「そうだね、一応目標は30階にするよ。今回はそこまでにしてまたもう少しレベルが上がってからにする」
「わかった。じゃあもう少し頑張ろうな」
翌日からは一階事に休憩を入れ無理のないペースで進むことにした。
そこから更に5日、漸く30階に辿り着いた。
「今回はここで最後だな。少し休憩したら中にはいるか」
丁度お昼時なのでご飯を食べつつ休憩する。
ボス戦はあっさり終了した。
「ククル、お疲れ様。転移の魔石で入口に戻ろうか」
「アイザックもお疲れ様。そうしようか。」
ボス部屋からでて魔石のところに向かうと違和感のある壁を見つけた。
「アイザック、見つけたよ」
「そうか、気をつけて行くんだぞ」
「はーい」
違和感のある壁に手を出してそこから中にはいる。
「こんにちは愛し子様」
「こんにちは」
「私は闇の妖精よ。帰るとか聞こえたから慌てて来ちゃった」
先程の会話が聴こえてたみたいだ。
「そうなんだ。このダンジョンは難しくて今回はここ迄にしたの。私のレベルでは最後まで無理かな」
泉に向かいながら話をする。
「そっか。じゃあまた来てくれるの?いつもは1番奥に居るんだ。でもね、難しいなら入口のところでペンダントに魔力を流しながら呼んでくれたら迎えに行くよ。他の子達もそうだけど一度行った泉なら次からはペンダントが有れば迎えに行けるんだよ」
「わかった。ありがとう教えてくれて。次からはそうするね。でもここのダンジョンはまた攻略に来るよ」
「じゃあ、いつでも来れる様に石を渡しておくね」
そうしてペンダントに紫色の石がはまった。
「外まで案内してくれる?」
「任せて。またね愛し子様」
そうしてアイザックのもとに送って貰った。
「おかえりククル」
「ただいま、アイザック。みて、石が5つになったよ。今回は闇の妖精さんだったよ。」
妖精さんから聞いた話をアイザックに伝える。
とりあえずダンジョンから出る事にしたのでした。
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