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王都
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もうすぐ王都に到着する。
早くハナに会いたいな。
この旅が終わったらしばらくは拠点で入学の準備をする予定。
学校が始まりるのは社交シーズンの終わる2月から。
1月にクラス分けの学力試験を受けにいく。
おじいちゃんが制服を準備してくれる。ユミンの分もだ。
私が学校に通っている間、アイザックはソロで依頼に出ようか迷っているみたい。
アイザックの留守には随分慣れたので私としては別に構わないけどどうやら知り合いから何か頼まれているらしくその話を受けるかどうかによるみたい。
一応、私の保護者だから何かあったら学校に出向く事もあるとか。
そのうち教えてくれるかと今は聞かないでいる。
「ハナ、ただいま」
「「ただいま」」
「みなさん、おかえりなさいませ」
ぴょんとハナに抱きついて挨拶する。
旅のほうをし、新しく従魔になった子達を紹介した。
ハナが言うには蜘蛛のお部屋を用意してあげた方が良いとの事で明日、早速作る事にする。
みんなでゆっくり夕食を食べて沢山話をしていると子供2人は眠たくなったので早々に就寝した。
それから1週間は旅の疲れを癒やしつつ、蜘蛛のお部屋を作ったり、ゴーレムズの庭の採取をしたりとまったり過ごした。
「ククル、ちょっといいかい」
珍しく部屋にアイザックが訪ねて来たので中に招き入れた。
話を聞くとどうやら学校に行ってる間の事みたいだ。
「一応、飛び級するつもり。上に進むかはまだ決めてないけど多分中等部までは通うよ」
「そうか、じゃあ最低でも二年は通うんだな。」
「そうなるね」
「実は高等部の冒険科の講師を頼まれててな、今の担当が今年で辞めるみたいで繋ぎでも良いからと話が来ている。ククルが学生の間だけでも引き受けようかと思うがどうだろう?」
「うん、アイザックに任せるよ」
授業の担当は週に2.3回らしく来年度の予定が決まったらハッキリするようだ。
後半になると遠征の付き添いもある様だがそれは他の先生もいるから断る事も出来るらしい。
私としてはそこまでアイザックを拘束する気も無いし、本人は結構な貯蓄をしている様でのんびり仕事をしても問題無いとの常から言っている。
そんな訳で講師をすることにしたみたいで年明けからはお互い生活スタイルがかわりそうだ。
それからはユミンと試験勉強したり研究室に行ったりとのんびりしていたら社交シーズンがやってきた。
今回も新年の夜会には出なさいと両家から言われている。
こないだお城でダックにも捕まって同じ事を言われた。
アイザックと2人ウンザリしながらそちらの準備も進めた。
「明日はおじいちゃんのところで採寸だって。めんどくさいよ」
「まあ、今回はハナが準備の手伝いしてくれるからこの家から出発できるだけマシだろう」
はぁ、と2人でため息をついた。
今日は研究室に行く日だ。
あれから古代薬で復活させれた物は無いけどもう少しのところまでいっているのが今手掛けているポーションだ。
効き目としては魔力回復促進と魔力使用量30%カットで効能時間が15分。
もしもこれが完成したら長時間の戦いが随分楽になるとか。
私的にも底が無いだけで魔力を使い過ぎると疲れるし使用量が抑えてられたら身体への負担も少なくなる。
「うーむ、何が違うんだ?」
「ククルさん、今日も随分難しいお顔になってますよ」
研究室でドルフさん以外まともに話をするのはここでの私の助手でドルフさんの妹のアナスタルさんだ。
「あ、アナさん。こんにちは」
「ふふ、こんにちは。今日も難航している様ですね」
ふんわりと柔らかい感じの女性ではあるけど結構腕の良い薬師様だ。
素材を探すのに大変だろうと私が来ている時はそばについていてくれる。
「そうなんです。あと一息が上手くいかなくて」
今回も片方の効力しか出なかったポーションを眺めながら何が足りないのか頭を捻るが分からない。
アイザックがそろそろ迎えに来る時間なので散らかしていた物を片付け、家でも調合できる様に材料を貰う。
コンコン
誰が訪ねて来て、アナさんが対応してくれた。
「ククルさん、帰る前に王城に少し寄ってほしいそうですよ」
近衛騎士がそこに立っていた。
アイザックが来たら王城に向かわせてくれるとの事で断れそうにも無いから仕方がなくついていくことにした。
「おう、すまんな」
執務室に入るとダックが机に向かっていたが手を止めて此方に近づいてきた。
「こんにちは」
とりあえず挨拶はしておく。
テーブルにお茶とお菓子が用意されて護衛も含めてみんな部屋から出ていった。
「ククル、実はちょっと話しておきたい事があってな」
なんとなく聴きたくないけど逃げれそうに無いので仕方がなく話に耳を傾けた。
こないだの犯罪組織の件で粗方、捕獲はできたそうだが残党が数名行方をくらましているらしい。
逆恨みに気をつける様にとの事だ。
ついでに呼び出しを断った件についても言われた。
どうやら隣国と大々的に捜査した事により、報酬の受け取り義務がどうしてもあるらしく外交面においても建前は必要だとか。
「人前は嫌だな」
「だろうな。それなら新年の夜会前に別室ならどうだ。実は隣国からも褒美を持って大臣が入国する事になっているから完全に断る事は難しいぞ」
「せめて冒険者としてならかな」
「そう言うと思ったからそれでも構わない。アイツも一緒で良いから」
とうとう断り切れず約束させられてしまった。
早くハナに会いたいな。
この旅が終わったらしばらくは拠点で入学の準備をする予定。
学校が始まりるのは社交シーズンの終わる2月から。
1月にクラス分けの学力試験を受けにいく。
おじいちゃんが制服を準備してくれる。ユミンの分もだ。
私が学校に通っている間、アイザックはソロで依頼に出ようか迷っているみたい。
アイザックの留守には随分慣れたので私としては別に構わないけどどうやら知り合いから何か頼まれているらしくその話を受けるかどうかによるみたい。
一応、私の保護者だから何かあったら学校に出向く事もあるとか。
そのうち教えてくれるかと今は聞かないでいる。
「ハナ、ただいま」
「「ただいま」」
「みなさん、おかえりなさいませ」
ぴょんとハナに抱きついて挨拶する。
旅のほうをし、新しく従魔になった子達を紹介した。
ハナが言うには蜘蛛のお部屋を用意してあげた方が良いとの事で明日、早速作る事にする。
みんなでゆっくり夕食を食べて沢山話をしていると子供2人は眠たくなったので早々に就寝した。
それから1週間は旅の疲れを癒やしつつ、蜘蛛のお部屋を作ったり、ゴーレムズの庭の採取をしたりとまったり過ごした。
「ククル、ちょっといいかい」
珍しく部屋にアイザックが訪ねて来たので中に招き入れた。
話を聞くとどうやら学校に行ってる間の事みたいだ。
「一応、飛び級するつもり。上に進むかはまだ決めてないけど多分中等部までは通うよ」
「そうか、じゃあ最低でも二年は通うんだな。」
「そうなるね」
「実は高等部の冒険科の講師を頼まれててな、今の担当が今年で辞めるみたいで繋ぎでも良いからと話が来ている。ククルが学生の間だけでも引き受けようかと思うがどうだろう?」
「うん、アイザックに任せるよ」
授業の担当は週に2.3回らしく来年度の予定が決まったらハッキリするようだ。
後半になると遠征の付き添いもある様だがそれは他の先生もいるから断る事も出来るらしい。
私としてはそこまでアイザックを拘束する気も無いし、本人は結構な貯蓄をしている様でのんびり仕事をしても問題無いとの常から言っている。
そんな訳で講師をすることにしたみたいで年明けからはお互い生活スタイルがかわりそうだ。
それからはユミンと試験勉強したり研究室に行ったりとのんびりしていたら社交シーズンがやってきた。
今回も新年の夜会には出なさいと両家から言われている。
こないだお城でダックにも捕まって同じ事を言われた。
アイザックと2人ウンザリしながらそちらの準備も進めた。
「明日はおじいちゃんのところで採寸だって。めんどくさいよ」
「まあ、今回はハナが準備の手伝いしてくれるからこの家から出発できるだけマシだろう」
はぁ、と2人でため息をついた。
今日は研究室に行く日だ。
あれから古代薬で復活させれた物は無いけどもう少しのところまでいっているのが今手掛けているポーションだ。
効き目としては魔力回復促進と魔力使用量30%カットで効能時間が15分。
もしもこれが完成したら長時間の戦いが随分楽になるとか。
私的にも底が無いだけで魔力を使い過ぎると疲れるし使用量が抑えてられたら身体への負担も少なくなる。
「うーむ、何が違うんだ?」
「ククルさん、今日も随分難しいお顔になってますよ」
研究室でドルフさん以外まともに話をするのはここでの私の助手でドルフさんの妹のアナスタルさんだ。
「あ、アナさん。こんにちは」
「ふふ、こんにちは。今日も難航している様ですね」
ふんわりと柔らかい感じの女性ではあるけど結構腕の良い薬師様だ。
素材を探すのに大変だろうと私が来ている時はそばについていてくれる。
「そうなんです。あと一息が上手くいかなくて」
今回も片方の効力しか出なかったポーションを眺めながら何が足りないのか頭を捻るが分からない。
アイザックがそろそろ迎えに来る時間なので散らかしていた物を片付け、家でも調合できる様に材料を貰う。
コンコン
誰が訪ねて来て、アナさんが対応してくれた。
「ククルさん、帰る前に王城に少し寄ってほしいそうですよ」
近衛騎士がそこに立っていた。
アイザックが来たら王城に向かわせてくれるとの事で断れそうにも無いから仕方がなくついていくことにした。
「おう、すまんな」
執務室に入るとダックが机に向かっていたが手を止めて此方に近づいてきた。
「こんにちは」
とりあえず挨拶はしておく。
テーブルにお茶とお菓子が用意されて護衛も含めてみんな部屋から出ていった。
「ククル、実はちょっと話しておきたい事があってな」
なんとなく聴きたくないけど逃げれそうに無いので仕方がなく話に耳を傾けた。
こないだの犯罪組織の件で粗方、捕獲はできたそうだが残党が数名行方をくらましているらしい。
逆恨みに気をつける様にとの事だ。
ついでに呼び出しを断った件についても言われた。
どうやら隣国と大々的に捜査した事により、報酬の受け取り義務がどうしてもあるらしく外交面においても建前は必要だとか。
「人前は嫌だな」
「だろうな。それなら新年の夜会前に別室ならどうだ。実は隣国からも褒美を持って大臣が入国する事になっているから完全に断る事は難しいぞ」
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