1人生活なので自由な生き方を謳歌する

さっちさん

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考える間の時間稼ぎのつもりが予期せぬ事を聞いてしまった。
コレは名乗り出るか、知らぬ顔して逃げるか悩むところだ。
でも相手はギルドマスター、逃げ切れるのか。

「あのー、ですね、ちょっと聞いてもらいたい事あるんだけど」
ちょっと悩んでみたけど多分逃げれないし、正直に話して判断してもらおうと思う。
怪訝そうな顔でこちらを見ているケビンストに話をしてみた。
「えーっとですね、まず一つ訂正したいことが」
「なんだ?」
「私、一応女子です」
「うわぁ、そうかすまんな。で」
「で、さっきの話聞いて気がついたんだけどもしかして姪っ子ってアイリス・ユートピアって名前じゃないですか?」
「そうだ、で」
うー、顔が段々厳つくなっていく。
ちなみに話出す前に阿保は追い出して貰って今は2人っきりだ。
「えっとですね、私ビビアンナ・ユートピアってのが本名でして…」
「…」
「…」
先程の厳つい顔つきはどこえやら。
今度は物凄く間抜けな顔でこちらを見て固まっている。
ズズズッ
目の前のお茶を啜りつつ、起動するのを待つことにした。

「なんだって‼︎」
「うわっ、急に大声出さないで」
「イヤイヤ、大声にもなるわい。何言ってんだ。いや、ほんとか」
ガシッと肩を掴まれたので今度はこっちが悲鳴をあげた。
「痛い」
「あっ、すまん」
ようやく冷静になってくれたのであらましを説明する。
いやしかしとかまさかとか疑ってるので収納から大剣を出して差し出したら漸く納得してくれて今度は懐かしいなと剣を眺め出した。
「で、結局私はどうしたら良いかしら?」
「おう、そうだったな。それだったら兄貴も入れてゆっくり会ってやってくれないか。実はな大分後悔してるんだアイツ、アイリスの事もビビアンナの事も。」
この人が言うには身体を壊して本人からビビアンナの事を頼まれた時、過去の事など気にせずに2人とも引き取れば良かったと亡くなったと聞いた時にすごく落ち込んでいたらしい。
私の籍を移動してくれたのはこの人だった様で当時はそれも反対していたとか。
結局、私の事も聞き出せず調べるにしても未成年だと親の庇護下にあるから余程出ないとわからない。
そうこうしているうちに自身が身体を壊して無理が効かなくなり、調べる事を諦めた様だったと教えてくれた。

とりあえず、前領主の兄と現領主の甥に連絡を入れて貰い、大事な報告があるから会えるかを聞いてくれた。私の話抜きで。
結局、今夜で大丈夫との事だったのでそのままギルドで待たせて貰って一緒に領主邸に行く事になったのだ。
ちなみに問題児は先の連絡時に連れて行って貰った。今回の出来事を綴った手紙と共に。
どうなったかまでは私の興味には全く響かない。
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