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夕方になり、ユートピアの本邸へギルドマスターことケビン叔父様と向かった。
入口で執事に迎えられ応接室に通された。
叔父様曰く、先程の馬鹿と共に送った手紙へ今日の被害状況を書き留めた様で私の事は被害者だろうと思い込んでいるとの事。
まあ、確かに被害者なのだがそれで来たわけではない。
とりあえず話の入口としてはあの馬鹿の事から入る方が良いだろとの事なのでその辺は任せておいた。
お茶を頂きながらしばらく待っていると扉の外から声が聞こえてきた。
どうやら、お二人揃ってお目見えのようだ。
「ケビン待たせたな」
「お待たせ致しました」
雰囲気の良く似た、二人が部屋に入ってきた。
「急にすまんな。まず、こちらを紹介しよう。当事者のビビだ」
とりあえずペコリと頭を下げておいた。
向かいの席に腰を下ろし、見計らった様にお茶がだされる。
叔父様が人払いを要求すると、怪訝な顔をしつつも使用人を引かせた。
「で、話とはなんだ。マイケルのやらかしか?」
「二人とも先ずは名乗っては如何かと。こちらは先に紹介しましたよね」
「あぁ、すまん。早急過ぎたな。改めてユートピア前侯爵のイグアナだ」
「当主のハビットです」
「改めて冒険者のビビです」
「とりあえず、アイツのやらかした事を説明するわ」
それから叔父様が代わりに前回のダンジョン内でのことから今日のギルドでの出来事まで説明してくれた。
途中で質問があったり、補足説明をしたりした。
「はぁ、内容はわかった。ビビとか言ったな。迷惑を掛けた様で、要求はなんだ?」
「お父様、そのいい草はどうかと思いますよ。お嬢さん、愚息がご迷惑をお掛けしました。申し訳ない」
「父よ、流石に謝罪が先じゃないか」
息子2人に注意され、バツが悪そうにイグアナ様がこちらを向いた。
「申し訳なかった」
「はぁ、とりあえず本人意外から謝罪されても意味がないかと。お二人については特に思うところもございませんので」
なんとなく、いつもこんな感じなんだろと思った。
「いやいや、二人共、いい加減にアイツを野放しにするのはどうかと思うぞ。今までも度々ギルドで問題おこすわ、平気で身分振りかざすわ平民が大半を占めてる冒険者敵に回したら緊急時に忽ち困るのはこっちだからな。そろそろ腹を括ったらどうだ」
叔父様が語尾強く二人を畳み掛ける。
「いやまぁ、愚息もまだ子供だし」
「はあ、18にもなって成人してるのに子供とか馬鹿か兄貴は」
「ハビットよ、もう庇い立ても難しいだろう。あの子は領地の僻地へ移ってもらう。良いな」
「はい、わかりました」
処分が決まった瞬間だった。
後で聞いたのだが僻地の別荘で幽閉がきまり、一生そこで暮らす事になったとか。まあ、自業自得だろう。
入口で執事に迎えられ応接室に通された。
叔父様曰く、先程の馬鹿と共に送った手紙へ今日の被害状況を書き留めた様で私の事は被害者だろうと思い込んでいるとの事。
まあ、確かに被害者なのだがそれで来たわけではない。
とりあえず話の入口としてはあの馬鹿の事から入る方が良いだろとの事なのでその辺は任せておいた。
お茶を頂きながらしばらく待っていると扉の外から声が聞こえてきた。
どうやら、お二人揃ってお目見えのようだ。
「ケビン待たせたな」
「お待たせ致しました」
雰囲気の良く似た、二人が部屋に入ってきた。
「急にすまんな。まず、こちらを紹介しよう。当事者のビビだ」
とりあえずペコリと頭を下げておいた。
向かいの席に腰を下ろし、見計らった様にお茶がだされる。
叔父様が人払いを要求すると、怪訝な顔をしつつも使用人を引かせた。
「で、話とはなんだ。マイケルのやらかしか?」
「二人とも先ずは名乗っては如何かと。こちらは先に紹介しましたよね」
「あぁ、すまん。早急過ぎたな。改めてユートピア前侯爵のイグアナだ」
「当主のハビットです」
「改めて冒険者のビビです」
「とりあえず、アイツのやらかした事を説明するわ」
それから叔父様が代わりに前回のダンジョン内でのことから今日のギルドでの出来事まで説明してくれた。
途中で質問があったり、補足説明をしたりした。
「はぁ、内容はわかった。ビビとか言ったな。迷惑を掛けた様で、要求はなんだ?」
「お父様、そのいい草はどうかと思いますよ。お嬢さん、愚息がご迷惑をお掛けしました。申し訳ない」
「父よ、流石に謝罪が先じゃないか」
息子2人に注意され、バツが悪そうにイグアナ様がこちらを向いた。
「申し訳なかった」
「はぁ、とりあえず本人意外から謝罪されても意味がないかと。お二人については特に思うところもございませんので」
なんとなく、いつもこんな感じなんだろと思った。
「いやいや、二人共、いい加減にアイツを野放しにするのはどうかと思うぞ。今までも度々ギルドで問題おこすわ、平気で身分振りかざすわ平民が大半を占めてる冒険者敵に回したら緊急時に忽ち困るのはこっちだからな。そろそろ腹を括ったらどうだ」
叔父様が語尾強く二人を畳み掛ける。
「いやまぁ、愚息もまだ子供だし」
「はあ、18にもなって成人してるのに子供とか馬鹿か兄貴は」
「ハビットよ、もう庇い立ても難しいだろう。あの子は領地の僻地へ移ってもらう。良いな」
「はい、わかりました」
処分が決まった瞬間だった。
後で聞いたのだが僻地の別荘で幽閉がきまり、一生そこで暮らす事になったとか。まあ、自業自得だろう。
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