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牛の襲来
第42話
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夜の酒場。ミノタウロス軍団を倒した4人は宴会をしていた。
4人「かんぱ~い!」
4人…実際は3人と一匹だが。グラスを合わせて検討を称え合う。
ヘンリー「しかしグラスを持てる猫が居るとは。まだまだこの世界には不思議な事があるもんだ。」
ニャン太「まあまあ、魔法がある世の中なんだ。こんな猫が居ても良いじゃん。」
今まで敢えて触れてはいなかったが、改めて想像すると…とてもシュールである。
ドーン「改めまして、皆で自己紹介をしましょう。私は魔導師のドーン。」
ヘンリー「私は魔法剣士ヘンリーだ。」
じじい「俺は魔法剣士レイス。ってか武者じゃないのかよ。」
ヘンリー「この鎧は家に代々伝わる、由緒正しき鎧なのだ。」
ニャン太「割とカッコいい鎧じゃんか。俺はニャン太…猫だ。」
ヘンリー「猫が喋って戦ってる時点で十分カッコいいぞ。」
ニャン太「そうだろそうだろ。」
料理が運ばれてくる。町を救ったお礼に、無料で提供されたものだ。
ヘンリー「じゃあ全国大会でレイスのじいさんとは戦うかもしれないな。」
じじい「そうかもな。俺に当たるまで負けるんじゃないぞ。」
ドーン「私も応援に行きます。二人が戦う時にはレイスさんを応援させて貰いますよ。」
ニャン太「でもこのヘンリーとやら、かなり強いぜ。今のじじいでは勝てないかもしれないぞ。」
じじい「まだ2週間くらいある。修行しまくってやるさ。」
ヘンリー「全国大会で優勝すると世界大会に出れる。去年は世界大会の途中で負けてしまったからな。今年はリベンジしてやるぜ。」
ドーン「ヘンリーさんでも勝てなかったのですね。」
ヘンリー「まあでも、俺に勝ったヤツが優勝したからな。実質、準優勝みたいなものだ。」
じじい「いや、違うし。」
ヘンリー「ではまた大会で会おう。」
じじい「おう、お互いに頑張ろう。」
ドーン「怪我に気を付けて行きましょう。」
ニャン太「じゃあな。」
ヘンリーと別れ、皆は買い出しをして家に帰った。まだまだ基本能力の低さを感じたじじいは、力の実集めの割合を増やした。他にも強い参加者が沢山いるだろう。ヘンリーとの出会いに興奮・不安を覚えながらも、じじいは修行を続けた。
そして全国大会3日前。全国大会の会場は、普段の会場より遠い王国の近くの闘技場。
大会は3日間。大会中は専用の部屋が用意されていて、部屋と闘技会場の往復のみ。前泊やお供の者は、宿を取らなければならなかった。流れはいつもと同じ。2日掛けて闘技場へ行く。宿泊後、1日は身体を慣らしながらも休ませるのだ。
ドーン「さあ、いよいよです。行きましょう、レイスさん。」
レイス「よし。これで勝って世界大会へ行く。」
ニャン太「まあ頑張れよ。俺はいつも通りここで応援してるよ。」
レイス「家は任せたぞ。」
ニャン太「任された。心配するな、じじいはだいぶ強くなった。あのヘンリーにも後れは取らないさ…多分。」
じじい「赤い宝石に関しての調査も頑張れよ。後半は修行に熱中し過ぎて、進んで無かったんだからな。」
ニャン太「任せとけ…多分。」
じじいとドーンは荷物をまとめ、二人で旅立っていった。
4人「かんぱ~い!」
4人…実際は3人と一匹だが。グラスを合わせて検討を称え合う。
ヘンリー「しかしグラスを持てる猫が居るとは。まだまだこの世界には不思議な事があるもんだ。」
ニャン太「まあまあ、魔法がある世の中なんだ。こんな猫が居ても良いじゃん。」
今まで敢えて触れてはいなかったが、改めて想像すると…とてもシュールである。
ドーン「改めまして、皆で自己紹介をしましょう。私は魔導師のドーン。」
ヘンリー「私は魔法剣士ヘンリーだ。」
じじい「俺は魔法剣士レイス。ってか武者じゃないのかよ。」
ヘンリー「この鎧は家に代々伝わる、由緒正しき鎧なのだ。」
ニャン太「割とカッコいい鎧じゃんか。俺はニャン太…猫だ。」
ヘンリー「猫が喋って戦ってる時点で十分カッコいいぞ。」
ニャン太「そうだろそうだろ。」
料理が運ばれてくる。町を救ったお礼に、無料で提供されたものだ。
ヘンリー「じゃあ全国大会でレイスのじいさんとは戦うかもしれないな。」
じじい「そうかもな。俺に当たるまで負けるんじゃないぞ。」
ドーン「私も応援に行きます。二人が戦う時にはレイスさんを応援させて貰いますよ。」
ニャン太「でもこのヘンリーとやら、かなり強いぜ。今のじじいでは勝てないかもしれないぞ。」
じじい「まだ2週間くらいある。修行しまくってやるさ。」
ヘンリー「全国大会で優勝すると世界大会に出れる。去年は世界大会の途中で負けてしまったからな。今年はリベンジしてやるぜ。」
ドーン「ヘンリーさんでも勝てなかったのですね。」
ヘンリー「まあでも、俺に勝ったヤツが優勝したからな。実質、準優勝みたいなものだ。」
じじい「いや、違うし。」
ヘンリー「ではまた大会で会おう。」
じじい「おう、お互いに頑張ろう。」
ドーン「怪我に気を付けて行きましょう。」
ニャン太「じゃあな。」
ヘンリーと別れ、皆は買い出しをして家に帰った。まだまだ基本能力の低さを感じたじじいは、力の実集めの割合を増やした。他にも強い参加者が沢山いるだろう。ヘンリーとの出会いに興奮・不安を覚えながらも、じじいは修行を続けた。
そして全国大会3日前。全国大会の会場は、普段の会場より遠い王国の近くの闘技場。
大会は3日間。大会中は専用の部屋が用意されていて、部屋と闘技会場の往復のみ。前泊やお供の者は、宿を取らなければならなかった。流れはいつもと同じ。2日掛けて闘技場へ行く。宿泊後、1日は身体を慣らしながらも休ませるのだ。
ドーン「さあ、いよいよです。行きましょう、レイスさん。」
レイス「よし。これで勝って世界大会へ行く。」
ニャン太「まあ頑張れよ。俺はいつも通りここで応援してるよ。」
レイス「家は任せたぞ。」
ニャン太「任された。心配するな、じじいはだいぶ強くなった。あのヘンリーにも後れは取らないさ…多分。」
じじい「赤い宝石に関しての調査も頑張れよ。後半は修行に熱中し過ぎて、進んで無かったんだからな。」
ニャン太「任せとけ…多分。」
じじいとドーンは荷物をまとめ、二人で旅立っていった。
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