110 / 114
ニャン太編
「ャ」のお話
しおりを挟む
一瞬の閃光の後、コズキのバリアが切り裂かれた。
バチバチバチッ!
バリアは散り散りになり消えて行った。その奥には一匹の鶏が居た。
ニャン太「こいつは…?」
コズキ「なんということでしょう。主竜様に授かったバリアが。」
鶏「案外脆い物だったな。このバリアは。」
ニャン太「何か分からないけど、これで勝負あったんじゃないか?お守りを返せ。」
コズキ「あわわわ…」
ニャン太「いい加減にしろ!」
ニャン太は身体に魔力を宿し、そのままコズキに体当たりした。ニャン太のタックル、ニャンタックルだった。
ドゴッ!
コズキは反応すら出来ずに正面から攻撃を食らい、吹っ飛んだ。
ニャン太「さあ、お守りを返せ。」
コズキ「うぐぐ…あれはもう主竜様へ送ってしまったわ。どうしても取り返したいのなら主竜の塔へ行くのね。」
ニャン太「にゃんだって?」
鶏「主竜が絡んでいる様だな。どうやら面倒な事になっていそうだ。まあ私には関係ないがな。」
ニャン太「アンタは何者なんだ?」
鶏「私はただの鶏。皆は私をフーテンの鶏さんと呼ぶ。」
そう言いながら鶏はカツカツと足音を鳴らし去っていった。よく分からないやつだった。
ニャン太「…お守りに思い入れは正直ないんだけどな。たまたま助けた猫にお礼に貰っただけだし。まあ、しょうがない、どうせ主竜の塔も行く予定だったんだ。」
ニャン太は洞窟を後にした。
また橋の所へ戻って来る。先に進むにはどうしてもこの橋を超えないといけない。
ニャン太「よし…全力ジャンプで飛び越えてみるか。」
ニャン太は自走を付けて全力で走り出した。崖のギリギリでジャンプ。
ニャン太「うわあ、最高のジャンプをしてしまったぜ!」
良い場所で踏切を行い、ジャンプ加減も最高だった。しかし距離は足りなかった。
ニャン太「やべえ!」
何とか爪が橋の端に引っ掛かる。片手だけでギリギリぶら下がっている状態。
ニャン太「これは落ちるしかないな…死にはしないが、痛いのは嫌だな。」
なるべく痛くなさそうな落ちルートを探していると、急に身体がフワッと浮いた。
ニャン太「えっ!?」
見ると大きな虎がニャン太を橋の上に引っ張っていた。
ニャン太「ありがとう、助かった。」
虎「大丈夫か?それともああいうのが流行っているのか?」
ニャン太「そんな訳あるか。飛び越え損じて落ちる所だったんだ。」
虎「ワシは虎だ。この先の虎の楽園で暮らしている。」
ニャン太「虎の楽園…こんなに近いのか。」
虎「来てみるか?大したものは無いけどな。」
虎の楽園は…ただの村だった。
ニャン太「楽園感なんてねえし!」
虎「小さい村だが食べ物は沢山あるし、寝床もある。ワシたち虎には楽園だ。」
ニャン太「なるほどな…」
虎「んで、お前はどこに向かってたんだ?」
ニャン太「ああ、主竜の塔って所に行くんだ。」
虎「お前、主竜の手先か!」
ニャン太「え、違…」
虎はいきなり襲い掛かってきた。巨大な肉球を飛び退いてかわす。
ニャン太「でかい肉球…かっけえ!」
虎「ガルルルル!」
虎の再攻撃をかわして肉球裏拳を叩き込む。しかし流石に虎にはダメージが通らない。
ニャン太「落ち着け。俺は奪われたお守りを取り返しに行くんだよ。」
虎「…お守りとな?」
ニャン太「うわあ、めっちゃ話の分かるヤツだな。」
ニャン太は事の経緯を説明した。
虎「がははは、すまんすまん。早とちりってやつだな。」
ニャン太「いや、話が出来るヤツで良かったぜ。」
虎「最近、主竜の手下動物が楽園の食べ物を盗みに来るのでな。」
ニャン太「アンタは主竜とは関係ないんだな。」
虎「おうよ。よく分からいヤツは嫌いだな。虎は見たものしか信じないのだ。」
ニャン太「分かりやすいな。それで、主竜の塔はこの先を行けばあるんだよな?」
虎「おうよ。ほれ、遠くに塔が見えるだろ?」
ニャン太「言われてみれば、あるな。あれがそうか。」
虎「よし、早とちりしたお詫びにこれをやろう。」
虎は寝床から爪を持ってきた。
ニャン太「爪がはがれたのか?」
虎「これは付け爪だ。虎用の爪だから強力だぞ。」
ニャン太「マジか、これで俺も虎だな!」
虎「うむ、がははは!」
ニャン太は虎の付け爪を装備した。
ニャン太「かっけえ!」
虎「これで主竜をぶっ飛ばしてこいや。」
ニャン太「任せろ!」
テンションの上がったニャン太は颯爽と走り出した。
ニャン太「塔までは…走って10分程度ってとこか。」
道は段々と細くなっていく。道の幅が5メートル程まで狭まった辺りで塔がはっきりと見えた。
ニャン太「あれが主竜の塔の入り口だな。」
特に何者かの妨害も無く、ニャン太は塔までたどり着けた。
ニャン太「さて、行くか。」
扉は鍵が掛かっておらず、ゆっくりと開いていく。中には階段があり、その前に馬が立っていた。
馬「何だお前は、不法侵入だぞ。」
ニャン太「動物に適応されるんかよ、それって。」
馬「確かに…」
馬は暫く考えこむ。基本的に動物たちは単純なのかもしれない。
馬「まあいい。私は主竜の塔の門番、メズキだ。」
ニャン太「え、門番だったらここじゃなくて門の前に居ろよ。」
メズキ「確かに…」
メズキは暫く考えこむ。ここまで来ると単純では無く、バカなのかもしれない。
メズキ「まあいい。とにかくここを通す訳にはいかない。」
ニャン太「全く、どっちにしてもバトルなんだろ?さっさとやるぜ。」
ニャン太も単純だった。
メズキは体当たりをしてきた。基本的に動物の攻撃は種類が限られている。ニャン太は体当たりをかわし、後ろから蹴り込んだ。
メズキ「うぎゃあ!」
メズキはそのまま塔の外へ飛んで行った…ほとんどは自分の体当たりの勢いでだが。ニャン太は扉を閉めた。前足を手として使えないあいつは、扉を開けられないだろう。
塔の中は迷路ほどではないが、凝った造りになっている。何故か途中で外に出て、非常階段みたいな場所を通らないと上に行けなかったり…
ニャン太「これ不便じゃないか?住んで居る主竜って奴も。」
そしてやっと、最上階らしき場所へ辿り着いた。ここだけ他の階とは感じが違う。
生活感があると言うか何と言うか…取り敢えず、ここに主竜が居るのだろう。
扉の先には、王の間みたいな場所が待っていた。広めの場所に赤い絨毯。奥には玉座もあり、そこに一匹の竜が鎮座していた。
ニャン太「お前が主竜か?」
主竜「そうだ。お前が報告にあった猫か。コズキやメズキも倒した様だし、だいぶ出来ると見た。」
ニャン太「あのさ、そんな事はどうでも良いの。取り敢えずお守りを返せよ。」
主竜「良いだろう。そこの机に置いてある。」
確かに机の上には盗られたお守りがあった。ニャン太はそれを回収する。他にも机には色々な物が置いてあった。思ったよりも乱雑だ。
主竜「お前の力を見込んで頼みがある。」
ニャン太「頼みだって?」
主竜「私はこの動物が蔓延る国を破壊する。その手伝いをして欲しいのだ。」
ニャン太「何だって!?動物の国を破壊?」
主竜「そうだ。何の役にも立たない無能な動物が多すぎる。動物は私の統治の元、有能な者だけが残れば良い。」
ニャン太「いやいや、意味が分からない。何を言ってるんだ、お前は。」
主竜「協力するのなら、お前だけは助けてやっても良いぞ。」
ニャン太「舐めんじゃねえよ。」
主竜「ふん。今猫の村にライオンを向かわせている。このままだと猫は全滅だ。お前が協力すれば猫の村だけでも助けるぞ?」
ニャン太「言ってる事がお願いから脅迫に変わってきてるぜ。お前の言う事なんて信用出来ないし、そもそもお前に協力する気はない。」
主竜「ならば仕方がないな。この話を聞いてしまった以上は、生きては返せない。死んで貰うとしようか。」
ニャン太「はん。その方が話は早そうだな。」
相手はドラゴンタイプか。じじいと魔王の決戦直前に戦ったドラゴンよりかは小さいが。
ニャン太「お前を倒して、猫の村も救ってやるよ。」
バチバチバチッ!
バリアは散り散りになり消えて行った。その奥には一匹の鶏が居た。
ニャン太「こいつは…?」
コズキ「なんということでしょう。主竜様に授かったバリアが。」
鶏「案外脆い物だったな。このバリアは。」
ニャン太「何か分からないけど、これで勝負あったんじゃないか?お守りを返せ。」
コズキ「あわわわ…」
ニャン太「いい加減にしろ!」
ニャン太は身体に魔力を宿し、そのままコズキに体当たりした。ニャン太のタックル、ニャンタックルだった。
ドゴッ!
コズキは反応すら出来ずに正面から攻撃を食らい、吹っ飛んだ。
ニャン太「さあ、お守りを返せ。」
コズキ「うぐぐ…あれはもう主竜様へ送ってしまったわ。どうしても取り返したいのなら主竜の塔へ行くのね。」
ニャン太「にゃんだって?」
鶏「主竜が絡んでいる様だな。どうやら面倒な事になっていそうだ。まあ私には関係ないがな。」
ニャン太「アンタは何者なんだ?」
鶏「私はただの鶏。皆は私をフーテンの鶏さんと呼ぶ。」
そう言いながら鶏はカツカツと足音を鳴らし去っていった。よく分からないやつだった。
ニャン太「…お守りに思い入れは正直ないんだけどな。たまたま助けた猫にお礼に貰っただけだし。まあ、しょうがない、どうせ主竜の塔も行く予定だったんだ。」
ニャン太は洞窟を後にした。
また橋の所へ戻って来る。先に進むにはどうしてもこの橋を超えないといけない。
ニャン太「よし…全力ジャンプで飛び越えてみるか。」
ニャン太は自走を付けて全力で走り出した。崖のギリギリでジャンプ。
ニャン太「うわあ、最高のジャンプをしてしまったぜ!」
良い場所で踏切を行い、ジャンプ加減も最高だった。しかし距離は足りなかった。
ニャン太「やべえ!」
何とか爪が橋の端に引っ掛かる。片手だけでギリギリぶら下がっている状態。
ニャン太「これは落ちるしかないな…死にはしないが、痛いのは嫌だな。」
なるべく痛くなさそうな落ちルートを探していると、急に身体がフワッと浮いた。
ニャン太「えっ!?」
見ると大きな虎がニャン太を橋の上に引っ張っていた。
ニャン太「ありがとう、助かった。」
虎「大丈夫か?それともああいうのが流行っているのか?」
ニャン太「そんな訳あるか。飛び越え損じて落ちる所だったんだ。」
虎「ワシは虎だ。この先の虎の楽園で暮らしている。」
ニャン太「虎の楽園…こんなに近いのか。」
虎「来てみるか?大したものは無いけどな。」
虎の楽園は…ただの村だった。
ニャン太「楽園感なんてねえし!」
虎「小さい村だが食べ物は沢山あるし、寝床もある。ワシたち虎には楽園だ。」
ニャン太「なるほどな…」
虎「んで、お前はどこに向かってたんだ?」
ニャン太「ああ、主竜の塔って所に行くんだ。」
虎「お前、主竜の手先か!」
ニャン太「え、違…」
虎はいきなり襲い掛かってきた。巨大な肉球を飛び退いてかわす。
ニャン太「でかい肉球…かっけえ!」
虎「ガルルルル!」
虎の再攻撃をかわして肉球裏拳を叩き込む。しかし流石に虎にはダメージが通らない。
ニャン太「落ち着け。俺は奪われたお守りを取り返しに行くんだよ。」
虎「…お守りとな?」
ニャン太「うわあ、めっちゃ話の分かるヤツだな。」
ニャン太は事の経緯を説明した。
虎「がははは、すまんすまん。早とちりってやつだな。」
ニャン太「いや、話が出来るヤツで良かったぜ。」
虎「最近、主竜の手下動物が楽園の食べ物を盗みに来るのでな。」
ニャン太「アンタは主竜とは関係ないんだな。」
虎「おうよ。よく分からいヤツは嫌いだな。虎は見たものしか信じないのだ。」
ニャン太「分かりやすいな。それで、主竜の塔はこの先を行けばあるんだよな?」
虎「おうよ。ほれ、遠くに塔が見えるだろ?」
ニャン太「言われてみれば、あるな。あれがそうか。」
虎「よし、早とちりしたお詫びにこれをやろう。」
虎は寝床から爪を持ってきた。
ニャン太「爪がはがれたのか?」
虎「これは付け爪だ。虎用の爪だから強力だぞ。」
ニャン太「マジか、これで俺も虎だな!」
虎「うむ、がははは!」
ニャン太は虎の付け爪を装備した。
ニャン太「かっけえ!」
虎「これで主竜をぶっ飛ばしてこいや。」
ニャン太「任せろ!」
テンションの上がったニャン太は颯爽と走り出した。
ニャン太「塔までは…走って10分程度ってとこか。」
道は段々と細くなっていく。道の幅が5メートル程まで狭まった辺りで塔がはっきりと見えた。
ニャン太「あれが主竜の塔の入り口だな。」
特に何者かの妨害も無く、ニャン太は塔までたどり着けた。
ニャン太「さて、行くか。」
扉は鍵が掛かっておらず、ゆっくりと開いていく。中には階段があり、その前に馬が立っていた。
馬「何だお前は、不法侵入だぞ。」
ニャン太「動物に適応されるんかよ、それって。」
馬「確かに…」
馬は暫く考えこむ。基本的に動物たちは単純なのかもしれない。
馬「まあいい。私は主竜の塔の門番、メズキだ。」
ニャン太「え、門番だったらここじゃなくて門の前に居ろよ。」
メズキ「確かに…」
メズキは暫く考えこむ。ここまで来ると単純では無く、バカなのかもしれない。
メズキ「まあいい。とにかくここを通す訳にはいかない。」
ニャン太「全く、どっちにしてもバトルなんだろ?さっさとやるぜ。」
ニャン太も単純だった。
メズキは体当たりをしてきた。基本的に動物の攻撃は種類が限られている。ニャン太は体当たりをかわし、後ろから蹴り込んだ。
メズキ「うぎゃあ!」
メズキはそのまま塔の外へ飛んで行った…ほとんどは自分の体当たりの勢いでだが。ニャン太は扉を閉めた。前足を手として使えないあいつは、扉を開けられないだろう。
塔の中は迷路ほどではないが、凝った造りになっている。何故か途中で外に出て、非常階段みたいな場所を通らないと上に行けなかったり…
ニャン太「これ不便じゃないか?住んで居る主竜って奴も。」
そしてやっと、最上階らしき場所へ辿り着いた。ここだけ他の階とは感じが違う。
生活感があると言うか何と言うか…取り敢えず、ここに主竜が居るのだろう。
扉の先には、王の間みたいな場所が待っていた。広めの場所に赤い絨毯。奥には玉座もあり、そこに一匹の竜が鎮座していた。
ニャン太「お前が主竜か?」
主竜「そうだ。お前が報告にあった猫か。コズキやメズキも倒した様だし、だいぶ出来ると見た。」
ニャン太「あのさ、そんな事はどうでも良いの。取り敢えずお守りを返せよ。」
主竜「良いだろう。そこの机に置いてある。」
確かに机の上には盗られたお守りがあった。ニャン太はそれを回収する。他にも机には色々な物が置いてあった。思ったよりも乱雑だ。
主竜「お前の力を見込んで頼みがある。」
ニャン太「頼みだって?」
主竜「私はこの動物が蔓延る国を破壊する。その手伝いをして欲しいのだ。」
ニャン太「何だって!?動物の国を破壊?」
主竜「そうだ。何の役にも立たない無能な動物が多すぎる。動物は私の統治の元、有能な者だけが残れば良い。」
ニャン太「いやいや、意味が分からない。何を言ってるんだ、お前は。」
主竜「協力するのなら、お前だけは助けてやっても良いぞ。」
ニャン太「舐めんじゃねえよ。」
主竜「ふん。今猫の村にライオンを向かわせている。このままだと猫は全滅だ。お前が協力すれば猫の村だけでも助けるぞ?」
ニャン太「言ってる事がお願いから脅迫に変わってきてるぜ。お前の言う事なんて信用出来ないし、そもそもお前に協力する気はない。」
主竜「ならば仕方がないな。この話を聞いてしまった以上は、生きては返せない。死んで貰うとしようか。」
ニャン太「はん。その方が話は早そうだな。」
相手はドラゴンタイプか。じじいと魔王の決戦直前に戦ったドラゴンよりかは小さいが。
ニャン太「お前を倒して、猫の村も救ってやるよ。」
0
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
竹井ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
老聖女の政略結婚
那珂田かな
ファンタジー
エルダリス前国王の長女として生まれ、半世紀ものあいだ「聖女」として太陽神ソレイユに仕えてきたセラ。
六十歳となり、ついに若き姪へと聖女の座を譲り、静かな余生を送るはずだった。
しかし式典後、甥である皇太子から持ち込まれたのは――二十歳の隣国王との政略結婚の話。
相手は内乱終結直後のカルディア王、エドモンド。王家の威信回復と政権安定のため、彼には強力な後ろ盾が必要だという。
子も産めない年齢の自分がなぜ王妃に? 迷いと不安、そして少しの笑いを胸に、セラは決断する。
穏やかな余生か、嵐の老後か――
四十歳差の政略婚から始まる、波乱の日々が幕を開ける。
後日譚追加【完結】冤罪で追放された俺、真実の魔法で無実を証明したら手のひら返しの嵐!! でももう遅い、王都ごと見捨てて自由に生きます
なみゆき
ファンタジー
魔王を討ったはずの俺は、冤罪で追放された。 功績は奪われ、婚約は破棄され、裏切り者の烙印を押された。 信じてくれる者は、誰一人いない——そう思っていた。
だが、辺境で出会った古代魔導と、ただ一人俺を信じてくれた彼女が、すべてを変えた。 婚礼と処刑が重なるその日、真実をつきつけ、俺は、王都に“ざまぁ”を叩きつける。
……でも、もう復讐には興味がない。 俺が欲しかったのは、名誉でも地位でもなく、信じてくれる人だった。
これは、ざまぁの果てに静かな勝利を選んだ、元英雄の物語。
第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。
黒ハット
ファンタジー
前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。
『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?
釈 余白(しやく)
ファンタジー
毒親の父が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い、残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。
その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。
最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。
連載時、HOT 1位ありがとうございました!
その他、多数投稿しています。
こちらもよろしくお願いします!
https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる