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3、虫も殺さぬような顔で
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「先に中に入った香坂からの報告によれば、屋敷の中はかなり汚染されているようですね。」
「妖怪だらけだって話ですよ? 」
「家の中を進むほど妖しが強くなるとか。」
「なら奥に元凶がいそうだな、どうしますか代表? 」
スピーディーな上尾会議の結果、「ちまちま掃除するのは面倒くさい」ということになった。
「外のお掃除は協会の方に任せるとして」サラッと言う雅也。
派遣組の術者たちは玄関から調査を開始したが徐々に強くなる妖しに苦戦したらしい。
今は、調査班と逃れてきた低級妖怪を追い払う庭掃除に明け暮れている。
「香坂さんの情報によれば奥座敷が怪しいんですよね。だったら最短でそこを目指しましょう。わざわざ玄関から入って敵と戦うのは遠回りになるし時間の無駄だ。僕たちはボスさえ倒せば良いと思うんですよ? 」
見取り図の中から奥座敷を選んで指先でトントンと叩く。
そのまま指を滑らせて縁側を指す。
「入り口ならここでもいいしょう。」
「あぁ、そうですね。」
「たしかに…」
「時短にはなりそうですね。」
地図をのぞき込んだ一同がそれぞれに頷く。
「夜は彼らの時間。完全に夜更けになるのは避けた方が良い。なるべく速く片付けましょう」
「ですね! 」
「無作法は承知でここから上がらせてもらいましょう」
庭に面した縁側から上がり込みいきなり邸宅の中心である大広間を突破しようという作戦だった。
「日暮れまでもう時間が無い。では、早速行きましょうか」
「そうですね。香坂さんと合流しましょう。それでは鈴木さん失礼します。」
「は、はいっ」
眼鏡をぐいぐい押し上げて頷く鈴木を残して歩き出す伊坂。
その背について行く雅也。
更に後ろから従う京子が「雅也さん、制服汚れてしまいますから」と声をかければ「そうですよね! 」などと返して上着を脱ぐのを手伝われている。
受け取ったブレザーを丁寧に畳んで預かる京子。
庭に回ることにした一行に「あ、こっち来る」、「馬鹿じろじろ見るな」と、お掃除要員の派遣術者たちがじゃれ合っていた。
目が合った瞬間、雅也がにこりと笑う。
なにげなく「お疲れ様です」と軽く会釈して通り過ぎていく。
たったそれだけなのだが格上の家柄の者が挨拶してくること自体が珍しいことであった。
「……声、かけられましたね」
「かけられたな~……ん? いや、かけられたって言うのか今の? 」
「なんか笑顔が可愛かったです」
「すぐほだされんなよ。」
そう言いつつ先輩術者も胸を押さえて雅也の背を見送った。
まさしく「有名人に声をかけられただけでファンになっちゃう人」の心理を体感しているところだった。
ぽけーっと口を半開きにしたままの派遣術者組。
その視線に気づいた伊坂がわずかに眉を顰めて「よくないな」と、呟く。
「雅也さん、あまり誰彼構わず声をかけないで」
「え、あぁーそうでしたね。気をつけます。」
先を行く伊坂にとがめられた雅也が少々しょっぱい顔をする。
礼儀正しく人好きのする明るい性格は雅也の良いところなのだが、上尾家の代表としての立場と言うものがある。
若いからといって軽んじられては面子に関わる。
「下手に出るのはよくありません。立場をわきまえて下さい。上に立つ者の振る舞いをすること。」それを雅也に教えるのは貴方の仕事ですよ、と伊坂は上尾のお歴々から釘を刺されている。
実際には雅也の無邪気な笑顔を見ると強く言えないのだが…。
それはそれとして、と伊坂は未だに浮かれている派遣術者を横目で冷たく見据えた。
鋭い視線に我に帰ったのか彼らは慌てたように掃除に戻っていく。
「意気地の無い連中だ」と鼻を鳴らしたくなる。当然、雅也にはそんなことは毛ほども悟られぬよう優しく言い聞かせる。
「あなたにとっては何気ないことでも捉え方は相手次第ですからね。優しさも時には毒ですよ、」
「そう、ですか? 」
「いらない縁を結びすぎないようにね」
振り返って言えば「……気をつけます。」と殊勝に頷く。
雅也の威光にすがりたい人間はいくらでもいる。
そのどれもが悪いとは言えないが、取捨選択は非常に難しい。
厳しいことを言うのは胸が痛むが「迷惑な好意」が雅也の元に届く前に打ち払うのも自分の仕事だ、と伊坂は己に言い聞かせるのだった。
そんな伊坂だが後続の親類からは「甘いよなぁ」と薄目で微笑ましく見られているのだが、それはまた別の話である。
さて、一行は玄関を後にしてぐるりと中庭に回り込んだ。
都内とは思えない広大な庭には、立派な灯籠があり丸池には石橋がかかっている。
丁寧に剪定された松に楓。
誰もが想像する日本庭園そのものであった。
障子を開ければ座敷からもその庭園を眺められる作りになっている。
一般住宅というより旅館か高級料亭と言った方が想像に易いだろう。
それが今や雨戸は半壊、障子も外れて、がらんどうになった広間が痛ましい姿をさらしている。風が吹き抜けてうらぶれたお化け屋敷そのものだ。
「これはまた、何というか」
「雰囲気ありますねぇ~」
「京子さんは、どうします? 」
雅也が振り返って確認する。
「なにも実戦ばかりが仕事では無いので気にしておりませんが……残念ながら討伐では、お役に立てないかと。私は外でお待ちしております」
「そうですか、じゃあ上着おねがいしますね」
頷いて微笑む。
暮れ始めた日の光が雅也の柔らかそうな髪を透かす。
京子の目にはキラキラ輝いて見えた。
「はわぁ~……はっ わ、私にお任せください! 」
雅也のブレザーを胸に押し抱いて仰け反ったかと思えばすぐにキリッとする。
その変わり身の早さに上尾の若い二人が笑いをこらえて肩を震わせていた。
「相変わらずだなぁ」
「京子さんそれ服皺になりますって、ふはっ」
「うるさいわね、分かってますから。それより、湊くん、望くん、貴方たちこそしっかりしてくださいね? 」
「もう京子さん俺たちには態度が違うんだから」、「怖い怖い」と宣えば更に怒られる。
ビシッと言い据えられた上尾湊と、望は追求を逃れようと「わかってます~ぅ」と弱々しく頷いた。
くせ毛を頑張って撫でつけているのが湊、細目なのが望だ。
二人とも優秀な術者であり雅也と年が近いということで側に付けられている。
「京子さん、」
近寄ってきた伊坂が静かに声をかける。
じゃれている場合では無いと京子は、姿勢を正した。
「はい? なんですか伊坂さん? 」
「……外(協会側)との折衝は京子さんに任せますよ。お願いしますね」
「ええ、もちろんです。通信役でも折衝でもお役目果たさせていただきます。ご心配なく」
「頼りにしてますよ。」
妖しを倒すだけが仕事では無い。
それ以上に、協会と上手くやるのも大変な仕事だ。内外で交渉や実務をこなせる京子は頼りになる。
おまけに数字にも強く書類仕事も請け負ってくれる。
彼女もまた優秀な人材として雅也を支えるよう選ばれた人間なのだった。
「行ってきます、京子さん」
「ええ、ご無事で。みなさま、行ってらっしゃいませ。」
折り目正しく礼をする京子。
それぞれに頷いて屋敷に向き直る。
「さて、無作法は承知でここからお邪魔させてもらいましょう」
言って縁側に手をかけた雅也は遠慮無く皮靴のまま廊下に足を踏み入れる。
お上品そうな名家のご子息が、無人とは言え庭先から、しかも土足で人様の家に上がり込む姿はなかなか衝撃的であった。
それを見ていた協会の派遣術者たちから「虫も殺さないような顔をして意外と大胆だ」などと噂されることになるなどと、さすがに上尾の誰も思いも寄らないのであった。
「妖怪だらけだって話ですよ? 」
「家の中を進むほど妖しが強くなるとか。」
「なら奥に元凶がいそうだな、どうしますか代表? 」
スピーディーな上尾会議の結果、「ちまちま掃除するのは面倒くさい」ということになった。
「外のお掃除は協会の方に任せるとして」サラッと言う雅也。
派遣組の術者たちは玄関から調査を開始したが徐々に強くなる妖しに苦戦したらしい。
今は、調査班と逃れてきた低級妖怪を追い払う庭掃除に明け暮れている。
「香坂さんの情報によれば奥座敷が怪しいんですよね。だったら最短でそこを目指しましょう。わざわざ玄関から入って敵と戦うのは遠回りになるし時間の無駄だ。僕たちはボスさえ倒せば良いと思うんですよ? 」
見取り図の中から奥座敷を選んで指先でトントンと叩く。
そのまま指を滑らせて縁側を指す。
「入り口ならここでもいいしょう。」
「あぁ、そうですね。」
「たしかに…」
「時短にはなりそうですね。」
地図をのぞき込んだ一同がそれぞれに頷く。
「夜は彼らの時間。完全に夜更けになるのは避けた方が良い。なるべく速く片付けましょう」
「ですね! 」
「無作法は承知でここから上がらせてもらいましょう」
庭に面した縁側から上がり込みいきなり邸宅の中心である大広間を突破しようという作戦だった。
「日暮れまでもう時間が無い。では、早速行きましょうか」
「そうですね。香坂さんと合流しましょう。それでは鈴木さん失礼します。」
「は、はいっ」
眼鏡をぐいぐい押し上げて頷く鈴木を残して歩き出す伊坂。
その背について行く雅也。
更に後ろから従う京子が「雅也さん、制服汚れてしまいますから」と声をかければ「そうですよね! 」などと返して上着を脱ぐのを手伝われている。
受け取ったブレザーを丁寧に畳んで預かる京子。
庭に回ることにした一行に「あ、こっち来る」、「馬鹿じろじろ見るな」と、お掃除要員の派遣術者たちがじゃれ合っていた。
目が合った瞬間、雅也がにこりと笑う。
なにげなく「お疲れ様です」と軽く会釈して通り過ぎていく。
たったそれだけなのだが格上の家柄の者が挨拶してくること自体が珍しいことであった。
「……声、かけられましたね」
「かけられたな~……ん? いや、かけられたって言うのか今の? 」
「なんか笑顔が可愛かったです」
「すぐほだされんなよ。」
そう言いつつ先輩術者も胸を押さえて雅也の背を見送った。
まさしく「有名人に声をかけられただけでファンになっちゃう人」の心理を体感しているところだった。
ぽけーっと口を半開きにしたままの派遣術者組。
その視線に気づいた伊坂がわずかに眉を顰めて「よくないな」と、呟く。
「雅也さん、あまり誰彼構わず声をかけないで」
「え、あぁーそうでしたね。気をつけます。」
先を行く伊坂にとがめられた雅也が少々しょっぱい顔をする。
礼儀正しく人好きのする明るい性格は雅也の良いところなのだが、上尾家の代表としての立場と言うものがある。
若いからといって軽んじられては面子に関わる。
「下手に出るのはよくありません。立場をわきまえて下さい。上に立つ者の振る舞いをすること。」それを雅也に教えるのは貴方の仕事ですよ、と伊坂は上尾のお歴々から釘を刺されている。
実際には雅也の無邪気な笑顔を見ると強く言えないのだが…。
それはそれとして、と伊坂は未だに浮かれている派遣術者を横目で冷たく見据えた。
鋭い視線に我に帰ったのか彼らは慌てたように掃除に戻っていく。
「意気地の無い連中だ」と鼻を鳴らしたくなる。当然、雅也にはそんなことは毛ほども悟られぬよう優しく言い聞かせる。
「あなたにとっては何気ないことでも捉え方は相手次第ですからね。優しさも時には毒ですよ、」
「そう、ですか? 」
「いらない縁を結びすぎないようにね」
振り返って言えば「……気をつけます。」と殊勝に頷く。
雅也の威光にすがりたい人間はいくらでもいる。
そのどれもが悪いとは言えないが、取捨選択は非常に難しい。
厳しいことを言うのは胸が痛むが「迷惑な好意」が雅也の元に届く前に打ち払うのも自分の仕事だ、と伊坂は己に言い聞かせるのだった。
そんな伊坂だが後続の親類からは「甘いよなぁ」と薄目で微笑ましく見られているのだが、それはまた別の話である。
さて、一行は玄関を後にしてぐるりと中庭に回り込んだ。
都内とは思えない広大な庭には、立派な灯籠があり丸池には石橋がかかっている。
丁寧に剪定された松に楓。
誰もが想像する日本庭園そのものであった。
障子を開ければ座敷からもその庭園を眺められる作りになっている。
一般住宅というより旅館か高級料亭と言った方が想像に易いだろう。
それが今や雨戸は半壊、障子も外れて、がらんどうになった広間が痛ましい姿をさらしている。風が吹き抜けてうらぶれたお化け屋敷そのものだ。
「これはまた、何というか」
「雰囲気ありますねぇ~」
「京子さんは、どうします? 」
雅也が振り返って確認する。
「なにも実戦ばかりが仕事では無いので気にしておりませんが……残念ながら討伐では、お役に立てないかと。私は外でお待ちしております」
「そうですか、じゃあ上着おねがいしますね」
頷いて微笑む。
暮れ始めた日の光が雅也の柔らかそうな髪を透かす。
京子の目にはキラキラ輝いて見えた。
「はわぁ~……はっ わ、私にお任せください! 」
雅也のブレザーを胸に押し抱いて仰け反ったかと思えばすぐにキリッとする。
その変わり身の早さに上尾の若い二人が笑いをこらえて肩を震わせていた。
「相変わらずだなぁ」
「京子さんそれ服皺になりますって、ふはっ」
「うるさいわね、分かってますから。それより、湊くん、望くん、貴方たちこそしっかりしてくださいね? 」
「もう京子さん俺たちには態度が違うんだから」、「怖い怖い」と宣えば更に怒られる。
ビシッと言い据えられた上尾湊と、望は追求を逃れようと「わかってます~ぅ」と弱々しく頷いた。
くせ毛を頑張って撫でつけているのが湊、細目なのが望だ。
二人とも優秀な術者であり雅也と年が近いということで側に付けられている。
「京子さん、」
近寄ってきた伊坂が静かに声をかける。
じゃれている場合では無いと京子は、姿勢を正した。
「はい? なんですか伊坂さん? 」
「……外(協会側)との折衝は京子さんに任せますよ。お願いしますね」
「ええ、もちろんです。通信役でも折衝でもお役目果たさせていただきます。ご心配なく」
「頼りにしてますよ。」
妖しを倒すだけが仕事では無い。
それ以上に、協会と上手くやるのも大変な仕事だ。内外で交渉や実務をこなせる京子は頼りになる。
おまけに数字にも強く書類仕事も請け負ってくれる。
彼女もまた優秀な人材として雅也を支えるよう選ばれた人間なのだった。
「行ってきます、京子さん」
「ええ、ご無事で。みなさま、行ってらっしゃいませ。」
折り目正しく礼をする京子。
それぞれに頷いて屋敷に向き直る。
「さて、無作法は承知でここからお邪魔させてもらいましょう」
言って縁側に手をかけた雅也は遠慮無く皮靴のまま廊下に足を踏み入れる。
お上品そうな名家のご子息が、無人とは言え庭先から、しかも土足で人様の家に上がり込む姿はなかなか衝撃的であった。
それを見ていた協会の派遣術者たちから「虫も殺さないような顔をして意外と大胆だ」などと噂されることになるなどと、さすがに上尾の誰も思いも寄らないのであった。
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