35 / 48
35、クラーケンのバター醤油焼き
しおりを挟む
「朝葉、家の近くでクラーケンが暴れてるんだ。退治してくれないか?」
セリスがバンガローにやって来て言った。
「クラーケンって?」
朝葉が聞くと、セリスは答えた。
「イカのお化けみたいな奴だよ!」
「分かった!」
朝葉はそう言うと、討伐の準備をした。
「お城に寄って、トワロも呼ぼう!」
「そうだね、クラーケンは強いからね」
朝葉とセリスは城に向かった。
城に着くと、兵士達の詰め所に行った。
「こんにちは、トワロは居ますか?」
「朝葉様!?」
トワロが部屋から慌てて飛び出してきた。
「どうしたんですか?」
トワロが尋ねると、朝葉は答えた。
「クラーケンを倒そうと思ってるんだけど、手伝ってもらえるかな?」
「お待ちください、朝葉様。王に許可を得てきます」
トワロはそう言って、玉座の間に駆けていった。
しばらくすると、トワロが息を切らせて戻ってきた。
「海辺の民たちのために、クラーケンを倒してくるように王に言われました」
「うん」
朝葉は無邪気な顔で頷いた。
朝葉達はセリスの家の傍の海岸へと移動した。
「大きな波が来ています!」
トワロが言うと、セリスが答えた。
「クラーケンが暴れてるんだ」
「よし、行こう!!」
朝葉達は、浜辺で町を襲おうとしているクラーケンに攻撃を仕掛けた。
トワロが剣で、クラーケンの眉間を打った。
「ぐわあぁっ」
朝葉が水辺に立ち、急所探索のスキルを使う。
「分かった! 口が急所だよ!」
それを聞いてセリスが銛をクラーケンの口に打ち込んだ。
「ぎゃおぉっ」
クラーケンは大きく触手を広げた後、静かに海に浮かんだ。
「解体のスキル!」
朝葉はクラーケンを身と触手、肝に解体した。
「ちょっと、量が多くて大変だけどバンガローに全部持って帰るよ」
「わかりました、朝葉様」
トワロはそう言うと、パンパンに膨らんだ食材袋を肩にかけた。
朝葉達は城に寄って、王にクラーケンを退治したことを報告した。
王からはねぎらいの言葉がかけられた。
「早く帰って下処理しないと、鮮度が落ちちゃう!」
朝葉は王に手短に挨拶をすると城を出た。
朝葉達は早足でバンガローに戻ってきた。
「さてと、クラーケンの皮をむいて、適当な大きさに切ったらお酒に漬けよう」
「お酒?」
トワロが尋ねると、朝葉は笑顔で頷いた。
「臭みが抜けるんだよ」
朝葉はクラーケンを手のひらサイズに切り分けると、大きなフライパンにバターをたっぷり入れた。
「よし、焼くよ」
バターの溶ける良い匂いが部屋に立ちこめた。
クラーケンの切り身をいれるとじゅうっと良い音がする。
そして、醤油をかけて味を調整した。
「もう一つ作るよ。クラーケンの肝煮」
朝葉はそう言って、一口サイズに切ったクラーケンの肝と身とブロッコリーを炒めた。
そして塩、胡椒、酒で味を調える。
「うん、上出来!」
朝葉は味見をして、にっこりと笑う。
セリスとトワロのお腹がぐうっと鳴った。
朝葉は残ったクラーケンの身を冷蔵庫にしまった。
「出来たよ!」
朝葉は二つの料理を大皿に盛って、テーブルに並べた。
「いただきます!」
セリスとトワロが言った。
「香ばしくて美味しい!」
朝葉も頷いた。
「クラーケンの甘みが、醤油のしょっぱさと合ってる!」
トワロも嬉しそうに食べている。
「こっちの肝煮も、こってりとしていて美味しいですよ!」
三人は次々におかわりをして、大皿は二つとも空っぽになった。
「ごちそうさまでした!」
「お祭りの屋台みたいに美味しく焼けたね、バター醤油焼き」
朝葉がそう言うと、トワロとセリスは首をかしげた。
「屋台ってなんだい?」
「そっか、この世界には屋台はないのか」
朝葉は少し、がっかりした。
セリスがバンガローにやって来て言った。
「クラーケンって?」
朝葉が聞くと、セリスは答えた。
「イカのお化けみたいな奴だよ!」
「分かった!」
朝葉はそう言うと、討伐の準備をした。
「お城に寄って、トワロも呼ぼう!」
「そうだね、クラーケンは強いからね」
朝葉とセリスは城に向かった。
城に着くと、兵士達の詰め所に行った。
「こんにちは、トワロは居ますか?」
「朝葉様!?」
トワロが部屋から慌てて飛び出してきた。
「どうしたんですか?」
トワロが尋ねると、朝葉は答えた。
「クラーケンを倒そうと思ってるんだけど、手伝ってもらえるかな?」
「お待ちください、朝葉様。王に許可を得てきます」
トワロはそう言って、玉座の間に駆けていった。
しばらくすると、トワロが息を切らせて戻ってきた。
「海辺の民たちのために、クラーケンを倒してくるように王に言われました」
「うん」
朝葉は無邪気な顔で頷いた。
朝葉達はセリスの家の傍の海岸へと移動した。
「大きな波が来ています!」
トワロが言うと、セリスが答えた。
「クラーケンが暴れてるんだ」
「よし、行こう!!」
朝葉達は、浜辺で町を襲おうとしているクラーケンに攻撃を仕掛けた。
トワロが剣で、クラーケンの眉間を打った。
「ぐわあぁっ」
朝葉が水辺に立ち、急所探索のスキルを使う。
「分かった! 口が急所だよ!」
それを聞いてセリスが銛をクラーケンの口に打ち込んだ。
「ぎゃおぉっ」
クラーケンは大きく触手を広げた後、静かに海に浮かんだ。
「解体のスキル!」
朝葉はクラーケンを身と触手、肝に解体した。
「ちょっと、量が多くて大変だけどバンガローに全部持って帰るよ」
「わかりました、朝葉様」
トワロはそう言うと、パンパンに膨らんだ食材袋を肩にかけた。
朝葉達は城に寄って、王にクラーケンを退治したことを報告した。
王からはねぎらいの言葉がかけられた。
「早く帰って下処理しないと、鮮度が落ちちゃう!」
朝葉は王に手短に挨拶をすると城を出た。
朝葉達は早足でバンガローに戻ってきた。
「さてと、クラーケンの皮をむいて、適当な大きさに切ったらお酒に漬けよう」
「お酒?」
トワロが尋ねると、朝葉は笑顔で頷いた。
「臭みが抜けるんだよ」
朝葉はクラーケンを手のひらサイズに切り分けると、大きなフライパンにバターをたっぷり入れた。
「よし、焼くよ」
バターの溶ける良い匂いが部屋に立ちこめた。
クラーケンの切り身をいれるとじゅうっと良い音がする。
そして、醤油をかけて味を調整した。
「もう一つ作るよ。クラーケンの肝煮」
朝葉はそう言って、一口サイズに切ったクラーケンの肝と身とブロッコリーを炒めた。
そして塩、胡椒、酒で味を調える。
「うん、上出来!」
朝葉は味見をして、にっこりと笑う。
セリスとトワロのお腹がぐうっと鳴った。
朝葉は残ったクラーケンの身を冷蔵庫にしまった。
「出来たよ!」
朝葉は二つの料理を大皿に盛って、テーブルに並べた。
「いただきます!」
セリスとトワロが言った。
「香ばしくて美味しい!」
朝葉も頷いた。
「クラーケンの甘みが、醤油のしょっぱさと合ってる!」
トワロも嬉しそうに食べている。
「こっちの肝煮も、こってりとしていて美味しいですよ!」
三人は次々におかわりをして、大皿は二つとも空っぽになった。
「ごちそうさまでした!」
「お祭りの屋台みたいに美味しく焼けたね、バター醤油焼き」
朝葉がそう言うと、トワロとセリスは首をかしげた。
「屋台ってなんだい?」
「そっか、この世界には屋台はないのか」
朝葉は少し、がっかりした。
0
あなたにおすすめの小説
神様の忘れ物
mizuno sei
ファンタジー
仕事中に急死した三十二歳の独身OLが、前世の記憶を持ったまま異世界に転生した。
わりとお気楽で、ポジティブな主人公が、異世界で懸命に生きる中で巻き起こされる、笑いあり、涙あり(?)の珍騒動記。
能力値カンストで異世界転生したので…のんびり生きちゃダメですか?
火産霊神
ファンタジー
私の異世界転生、思ってたのとちょっと違う…?
24歳OLの立花由芽は、ある日異世界転生し「ユメ」という名前の16歳の魔女として生きることに。その世界は魔王の脅威に怯え…ているわけでもなく、レベルアップは…能力値がカンストしているのでする必要もなく、能力を持て余した彼女はスローライフをおくることに。そう決めた矢先から何やらイベントが発生し…!?
【本編完結】転生隠者の転生記録———怠惰?冒険?魔法?全ては、その心の赴くままに……
ひらえす
ファンタジー
後にリッカと名乗る者は、それなりに生きて、たぶん一度死んだ。そして、その人生の苦難の8割程度が、神の不手際による物だと告げられる。
そんな前世の反動なのか、本人的には怠惰でマイペースな異世界ライフを満喫するはず……が、しかし。自分に素直になって暮らしていこうとする主人公のズレっぷり故に引き起こされたり掘り起こされたり巻き込まれていったり、時には外から眺めてみたり…の物語になりつつあります。
※小説家になろう様、アルファポリス様、カクヨム様でほぼ同時投稿しています。
※残酷描写は保険です。
※誤字脱字多いと思います。教えてくださると助かります。
中身は80歳のおばあちゃんですが、異世界でイケオジ伯爵に溺愛されています
浅水シマ
ファンタジー
【完結しました】
ーー人生まさかの二週目。しかもお相手は年下イケオジ伯爵!?
激動の時代を生き、八十歳でその生涯を終えた早川百合子。
目を覚ますと、そこは異世界。しかも、彼女は公爵家令嬢“エマ”として新たな人生を歩むことに。
もう恋愛なんて……と思っていた矢先、彼女の前に現れたのは、渋くて穏やかなイケオジ伯爵・セイルだった。
セイルはエマに心から優しく、どこまでも真摯。
戸惑いながらも、エマは少しずつ彼に惹かれていく。
けれど、中身は人生80年分の知識と経験を持つ元おばあちゃん。
「乙女のときめき」にはとっくに卒業したはずなのに――どうしてこの人といると、胸がこんなに苦しいの?
これは、中身おばあちゃん×イケオジ伯爵の、
ちょっと不思議で切ない、恋と家族の物語。
※小説家になろうにも掲載中です。
フェル 森で助けた女性騎士に一目惚れして、その後イチャイチャしながらずっと一緒に暮らす話
カトウ
ファンタジー
こんな人とずっと一緒にいられたらいいのにな。
チートなんてない。
日本で生きてきたという曖昧な記憶を持って、少年は育った。
自分にも何かすごい力があるんじゃないか。そう思っていたけれど全くパッとしない。
魔法?生活魔法しか使えませんけど。
物作り?こんな田舎で何ができるんだ。
狩り?僕が狙えば獲物が逃げていくよ。
そんな僕も15歳。成人の年になる。
何もない田舎から都会に出て仕事を探そうと考えていた矢先、森で倒れている美しい女性騎士をみつける。
こんな人とずっと一緒にいられたらいいのにな。
女性騎士に一目惚れしてしまった、少し人と変わった考えを方を持つ青年が、いろいろな人と関わりながら、ゆっくりと成長していく物語。
になればいいと思っています。
皆様の感想。いただけたら嬉しいです。
面白い。少しでも思っていただけたらお気に入りに登録をぜひお願いいたします。
よろしくお願いします!
カクヨム様、小説家になろう様にも投稿しております。
続きが気になる!もしそう思っていただけたのならこちらでもお読みいただけます。
異世界転生~チート魔法でスローライフ
玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
Emerald
藍沢咲良
恋愛
教師という仕事に嫌気が差した結城美咲(ゆうき みさき)は、叔母の住む自然豊かな郊外で時々アルバイトをして生活していた。
叔母の勧めで再び教員業に戻ってみようと人材バンクに登録すると、すぐに話が来る。
自分にとっては完全に新しい場所。
しかし仕事は一度投げ出した教員業。嫌だと言っても他に出来る仕事は無い。
仕方無しに仕事復帰をする美咲。仕事帰りにカフェに寄るとそこには…。
〜main cast〜
結城美咲(Yuki Misaki)
黒瀬 悠(Kurose Haruka)
※作中の地名、団体名は架空のものです。
※この作品はエブリスタ、小説家になろうでも連載されています。
※素敵な表紙をポリン先生に描いて頂きました。
ポリン先生の作品はこちら↓
https://manga.line.me/indies/product/detail?id=8911
https://www.comico.jp/challenge/comic/33031
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる